クールペッパーページ10「地球空洞説の検証C」/黒月樹人
Cool Pepper Page 10 “INSPECTIONC OF THE HOLLOW EARTH THEORY”
By Tree man (on) BLACK MOON (Kinohito KULOTSUKI)

クールペッパーページ10「地球空洞説の検証C」

地球空洞説の資料を調べてゆくと、地球の中が空洞になっていて、地球は殻のようになっているというイメージが描かれている。この中空を空のように見て、内面の海や陸が存在して、外側の世界とは逆に、殻の地面に引かれて立つことができる世界があるという。人がいるとかいないとかを語る前に、とりあえず海があって、内面の地面に引かれているという。私は、クールペッパーページ08「地球空洞説の検証A」で、地球内部を何層もの殻に分けて、それらからの重力の寄与を求める数値計算プログラムを構成した。この数値計算プログラムを利用して、地球が空洞をもっている状態での重力を計算することができる。たとえば、地球の半径Rに対して、0.93Rから1.00Rの厚みをもつ殻について、重力を感じる位置を、地表面のa1.00Rではなくて、内面の地面の位置であるa0.93Rとして調べてみよう。

1には、r=1.00Rの殻からの重力の寄与を描いた。紺色の線は、この線の延長が殻を切る円弧からの重力の大きさを示している。左向きの線が中心へと引かれる鉛直成分Pzの値で、右向きの線は外向きへと引かれる鉛直成分Pzの値である。図1の状況では、内面のa0.93Rの位置に対して、上にある外側の地殻からの引力が大きいものの、下にある地殻からの引力の総量を上回ることはなく、合計として、SUM Pz0.003784という値になる。この数字は、r1.00Rの殻からr0.93Rの殻までの重力の総和を1としたときの、r1.00Rの殻の成分値である。図2r0.93Rの殻における状況を描いている。

このような解析を行って分かったことは、任意の内面に作用する重力の総和が、常に地球の中心へと向かうものとなるということである。すると、内面に海があったとしても、その水は内面に引かれることなく、地球の中心へと向かってゆくことになる。もし、外の海の底に穴があいていて、地球の空洞につながっていたとすると、海の水はすべて、地球の中心へと吸い込まれてしまうことだろう。(2008.12.23)


1 r=1.00R の重力分布
 
2 r=0.93Rの重力分布