Cool Pepper Page 30 “A Protoplanetary Disk Silhouetted Against the Orion Nebula (2)
クールペッパーページ
30「オリオン星雲で影に見える原始惑星状円盤 (2)」/黒月樹人
By Tree man (on) BLACK MOON (Kinohito KULOTSUKI)

クールペッパーページ30「オリオン星雲で影に見える原始惑星状円盤 (2)」

 クールペッパーページ29を書いているときに、rubyフィルターの「いとこ」がorangeフィルターで、mossフィルターの「いとこ」がoliveフィルターであることを紹介したが、実際に、これらのフィルターを創造して、対象画像に作用させたところ、細部まで分かる画像が得られた。このとき、一つの問題となっていた、プログラムのバグに由来する縦線の影響を避けるため、対象物を原画像の左上へと移してから解析した。そして、解析後の画像から、対象物の影響範囲だけを切り取った。比較のため、CPP29でのものと同じであるがrubyの画像を載せてから、orangeoliveの画像を載せる。また、最後に、CPP29でのものと同じbottomの画像を付ける。

オリオン星雲を背景として影のようになった原始惑星状円盤

1 「オリオン星雲で影に見える原始惑星状円盤」の原画像()と拡大()

http://hubblesite.org/gallery/album/entire_collection/pr2001013b/ (原画像のURL)


2 rubyフィルターによる解析画像


3 orangeフィルターによる解析画像

 orangeフィルターによる画像は、rubyフィルターによる画像に比べて、より陰影のトーンが、うまくついていて、立体的な形状も分かるし、細部の情報もつかみやすい。また、oliveフィルターによる画像は、これらのruby orangeから、bottomへと変化する、中間状態を示している。これらの変化は、何らかのミスではなく、離散的にではあるが、連続して生じているということなのである。影のように見えていた画像に含まれていた情報を、このように整理して見てみると、これまで、こんなことが可能だとは思えなかったものが「見える」ことが分かった。実は、これらのフィルターは、地球上で撮影された、ごく一般的な写真の画像に対しては、あまり効果を生み出さない。それどころか、光をあふれさせて、ただのデザイン画にしてしまう。しかし、天文観測で得られる画像は、かなり特殊な画素データで構成されている。意図的に変えられたのではないかと思えるものも多い。これらの、未整理の画像情報を、これまでは、ひとまとめにして見ることにより、逆に、何も見えなくなっていたのだ。(2009.02.01)


4 oliveフィルターによる解析画像


5 bottomフィルターによる解析画像