CPP81 “The Landscape around Pwyll Crater on Europa
By Tree Man (on) Black Moon (Kinohito KULOTSUKI, @KAI)
CPP81「衛星エウロパのプールクレーターの風景」/黒月樹人
CPP81「衛星エウロパのプールクレーターの風景」

 木星の衛星エウロパ上にプールクレーターがある。これはエウロパの北極からみて南に11度、西へ276度のところにあると、NASAの解説文に記されてあった。地球のように北極が凍っているわけでもないし、経度の基準位置も分からないので、この情報で探すわけにはいかないが、幸い図1の写真[1]で容易に分かる。向って右下のところの青い箱の下部にある、中央に暗い部分をもつ白い領域である。そして、NASAのウェブサイトに、このクレーター付近の風景写真がある。図2である[2]。図1の青い箱が、ほぼ図2の領域に相当する。これらはガリレオ探査機が1996年の1219日に撮影したものだという。撮影から10年以上経過しているものの、この写真に対して述べられているコメントには、これらの風景について、何ら詳しい説明がなされていない。おそらく、この画像より詳しい解像度のものが得られていないのだろう。図2の画像は縮小してあるが、もとの画像はかなり大きい。だが、この画像も、はるかな宇宙から送られてきたデジタル信号から再構成したものであるから、拡大すると、やがて、画素のブロック模様が現れて、そこから先は何も判断することができないと考えられてきたようだ。ところが、現代では、このようなデジタル画像のモザイクパターンから、その向こうにあった、もっとリアルな、ほんものの画像に、より近いものを再現することができる。私は、よりリアルで、より本物に近い色の詳細な画像を再現できる、マジカルフィルターを開発し、これまで見えないものと考えられてきた風景の、立体的な陰影まで分かる画像を再構成することに成功した。

 3は「プールクレーター風景画における解析領域()と、その一例()」である。各解析領域の大きさは、画素単位で128×88となっている。

 これらの解析領域のAについて、原画像と、マジカルフィルターによる解析画像の幾つかを図4にまとめた。(1)の原画像を拡大したものでは、画素のモザイクパターンの影響が現れてきている。もっと拡大すると、画素のブロック図が分かるようになる。これに対して、(2)は、色についての解析を保留した状態で、各画素の色データから、もっと解像度の大きな画像へと再構成したものである。この解析図は、拡大してあるのではなく、比較するために縮小してある。ここで使っているマジカルフィルターでは、原画像を、面積として64倍にした画像を生み出している。逆に考えると、大きさについては縦横8倍ずつに拡大して、それらの画素数を縦横8倍ずつ増したものということになる。ところが、後の図5と図6で証拠を見せるが、このときのNASAの原画像では、本当の色になっておらず、赤が特別に強いものとなっている。NASAのコメントでは「強調した色の画像」という表現になっているが、これは間違った表現である。正しくは「変色した画像」と述べるべきだ。NASAが、なぜこのようなことをするのか、よく分からない。私は、これらの変色された画像をもとに戻す解析プログラムを開発してあるが、今回の画像に関しては、(3)よりも(4)のほうが、より「ほんとうの色」に近いものと考えられる。


5 は「領域Aの原画像における、画素の色値分布」である。領域Aの画像だけを見ると、モノクロ画像に赤い色をつけたもののようにも見えるが、同じ画像の領域Hでは水色が支配的なので、これらの画像は、れっきとしたカラー画像である。図5においても、そのことは分かる。ここで、青(blue)と緑(green)と赤(red)の色値分布の、つりがね状のパターンが、まったく同じ形をしていれば、それは、単色の画像データから生み出されたものであるということになる。しかし、これらのパターンは全体的にも細部においても異なっているので、明らかに、3色で撮影されたものである。左右の縦線で、分布のおおよその幅を表示しているが、下にある色値の強さの目盛(0255)に対する、それぞれの色の分布を見ると、赤の分布が強い側に寄りすぎている。このことを、さらに詳しく調べたものが図6である。それぞれの左側にあるものを「画紋グラフ」と呼ぶ、ここで、(1)の原画像についての画紋グラフでは、赤のプロットが、緑や青のプロットに対して離れており、それらより高い位置にある。ところが、ほんもののカラー写真では、これらのプロットは、対角線のあたりで、もっと近づいて分布しているのである。(2)の画像が「ほんものの色」であるという確証はないが、ちょうど、この画像の解析結果のようなパターンになっている。ここで、黒い点としてプロットされているものは、このシステムにおいては、赤や緑や青の点として描写することができない、弱い色値のものである。これらが黒くプロットされるので、強く印象づけられてしまうものの、実際には弱い意味をもつものである。これらのパターンも解析として見るときには比較しやすいので、このままにしてある。ちなみに、これらの分布が、完全に対角線上に乗ってしまうものは、単色の白黒画像ということになる。

今回の解析原画像については、図4(3)より、図4(4)の解析ソフトのほうが、ほんものの色に近い「画紋グラフ」のパターンであった。(3)の画像で調べたところ、「画紋グラフ」で、赤が緑の下に、青が緑の上に位置していたが、自然な太陽光のもとでのカラー写真では、この逆になる傾向がある。とはいえ、地球から遠い世界での風景である。どのような色がほんとうなのかということは、はっきりしない。よって、NASAは、おそらく「氷」だと考えられている水色の領域を、それらしい色に調整するため、全体の色を「変えた」のだと思われるが、私たちは、そのような先入観を取り除き、観測されたままのデータを、地球の色基準にのっとって再構成することにすると、このように考えておけばよい。

7として「領域Aのブロック画像(×4)」を、図8として「領域A(aeinx100_00.exeによる : 以後省略)解析画像(×0.5)」を、それぞれ載せる。このときの倍率に注意してほしい。図8の解析画像は、これの2倍で得られるのである。しかし、少しピントが甘いような画像になるので、少し小さめにして見るほうが分かりやすい。領域Aの原画像は、図3や図5の状態では、細部まで分かるように見えているが、図7のように拡大してみると、各画素の形がブロックとして見えてきて、細かい構造は見えない。これが、これまで知られていた画像であった。だから、図8のように、ここに「ホテルのような建物らしきもの」があるということを、誰も述べることができなかったのである。

 この図8には、何本かの筋がある。これらは平面的な道ではなく、立体的な陰影があることから、道のようなものとしても、チューブのような構造になっているものと考えられる。うすい茶色の領域は岩肌で、うすい緑が樹木などの植物で、水色のところが平地であると見て、この画像を解釈することができる。水色部分が「氷」であるようには見えない。この「白いホテル」のようなものは、小高いところに建っているように見える。これが人工物ではなく、何らかの自然物であるとしたら、いったい何なのだろうか。白い塔のようなものの下に、左右対称の平屋根のようなものがある。この下は空洞になっていそうだ。車を走らせる道のようなものはないが、地球のホテルの正面にある、車で横づけできる正面ロータリーのようなものに見えてしまう。この図では、右下のほうにも、後ろに山をひかえた、白い建物のようなものが見える。

 さて、このような解析画像の解説を、あと、B1からSまでの39領域について行ってゆくと、ページ数も増えてしまうし、冗長でもあるので、これらの中から、特筆すべきものが映っているものを選ぶことにしよう。特に詳しい解説はさけて、かんたんなコメントを書いておく。これらは、そのように判定したということではなく、これらの画像のニックネームのようなものである。

 これらの解析画像をすべてお見せしたいところであるが、ページや画像の量の関係もあり、このくらいでとどめておく。ところで、このような解析画像を見て分かることを、最後にまとめておこう。

 

 ◇ これらの画像の「水色部分」の形状は非常に複雑なものであり、とても、自然現象としての「氷」であるとは思えない。

 ◇ プールクレーター(Pwyll crater) は盛り上がっているように見え、隕石などの衝突によって生じたものではないように思える。クレーターの中央部には、リンク状のものが二つ見える。これも不思議なものである。

 ◇ 衛星エウロパには、人工物を構築できる存在による、文明が存在する。これらの、文明の証拠となる、人工的な形状の構築物の数々は、風化しつつある「古代遺跡」などではなく、現存するものとしか思えない。

(2009.04.29 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION, treeman9621@ray.ocn.ne.jp)

参照資料

[1] http://www.spacetoday.org/images/SolSys/Jupiter/Europa.jpg

[2] http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA01211