CPP103「衛星カリストの光るクレーター_2
CPP103 Shining Craters on Moon Callisto(2)
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI, treeman9621.com)
CPP103「衛星カリストの光るクレーター_2」

 「衛星カリストの光るクレーター_1」では、図1(1)にある「リード半球」の画像に基づいて、中央上部のヴァルハラクレーターや、周囲のさまざまな領域について調べた。この「衛星カリストの光るクレーター_2」では、さらに解像度の大きな、図1(2)の画像があるので、この画像に基づいて、カリストのヴァルハラクレーター近辺の、より詳細な構造を調べることにしよう。

 図2において「ヴァルハラクレーター近辺での解析領域」を指定し、図3に、それらの解析領域一覧をまとめる。

 図4として、領域A1の解析画像と、そこに映っている不思議なものをまとめた。

 A1領域にある不思議なものの中で、Pは給水タンクのタワーのような形である。Qは色も周囲とは異なっており、巨大なUFOに見える。Rはマイクに似ており、STUの光体は、それぞれ異なるパターンで輝いている。Sはオウム貝のような形のものかもしれない。Tは靴底に見える。Sでは、赤みを帯びた丸い光体を、薄黄緑色の細い光体が貫いているようだ。形を何かにたとえるとすれば、「かんざし」だろうか。Vには何らかの球体が映っている。Wには、左にソラマメのようなものがあり、その右側に、二つの塔のようなものが並んでいる。

 5 は「ヴァルハラクレーターの中心部を含む、領域A2の解析画像と不思議な光体」である。中段の、光量を減らした画像では、ヴァルハラクレーターの中心部の基盤が赤く映っている。その上に乗っていると思われる光体では、白から黄色へと変化した部分があり、そこに、何らかの形が見え始めている。Pには「」の字の右向きの構造体があるようだ。Qには膨らみが二つある。Rの中心にあるものは、下向きの「5」に見える。Sにも、何らかの立体が乗っている。

 図6の領域A3の光体について、光量を減らした画像を再構成し、それらをPTで指定した。Pが最も大きく、かつ、複雑なものとなっており、一方が欠けた方形の区画の中に、ひし形のものがある。Rの形は手の甲のような、のっぺりとしたものであるが、QSTの形には共通点があり、いずれも、不定形の皿のようなものの上に球体が乗っているのである。球体部分だけではなく、皿の部分も光っているのであり、単なる反射板というものではなさそうである。

 図7B1領域には、Qの「ヘッドつきのらせん形」という、かなり幾何学的なものと、Rの、タブレット型のガム状立体が存在している。Rについては「白いモノリス」と呼んでもよいかもしれない。不定形に見える巨大な光体を、P(120dark)のレベルまで光量を減らしてみたが、まだまだ姿らしきものが見えてこないので、さらに光量を減らしたところ、P(200dark)のレベルで、このような、赤いものが残った。これはいったい何だろうか。

 8の「領域B2の解析画像」にも、不思議な光体がいくつかある。Pの形は少し複雑であるが、Q, R, S, U, Wは、いずれも台の上に球体が乗っているものである。VUと同じ光り方をしており、これも類似の構造をしているものと考えられる。Tはあまり光っていないが、A3領域のPとよく似たパターンのものである。Tのようなものを、これまでは「クレーター」と呼んでいたのかもしれないし、Q, R, S, U, Wなども、遠目に見て「クレーター」と判断していたのかもしれない。しかし、これらは、月にある「クレーター」とは、まったく異なるものである。

 図9C領域で強い光体は、PUである。Pの光体は二つあって、上のものは横たわり、下のものは立っているように見える。Uの光体も、細長いものであるが、不思議なことに、少し曲がっている。SF小説のプロットとしては、これまでの、皿の上に乗った球体は、ある生物の卵であり、この領域Cに映っている細長いものは、それらが孵化した幼生であり、この衛星カリストには、これらの光るムシたちが食べる、黄金が豊富にあり、A3_P, B1_Q, B2_T, C_Rなどは、これらのムシたちが、最後の変態としてのサナギになっているところであるというような物語を考えることができるかもしれない。妄想は、このくらいにして、領域Cにあるものに戻ると、STの形は、これまでのものとは異なっていて、単独のものとは考えられず、もっと大きな植物の根か、菌糸のようなもののようなパターンである。

 図10の領域Dにある不思議な光体なども、上記のSFプロットの用語で分類すれば分かりやすいだろう。たとえば、PTは「巨大なムシの繭」であり、Sは「もう羽化した後の、空っぽの繭」だけのもので、Q, R, Yは「卵」、W, Xは銀色の体色をもつムシの「台つき卵」と「台なし卵」であるとして、Uは植物のような「粘菌」が集まっているところで、それらがUのところで「胞子」を形成しているところで、この「胞子」が輝くにつれ、「ムシの卵」へと変化するというところか。このような架空の物語は、まったく根拠のないことではあるが、この宇宙にあるものの「すべて」に「命」や「意識」があるという考えは、まったく根拠のないことではないのである。

 図11の領域E1にあるものも、やはり、同じように分類することができる。PWのすべては、「台」もしくは「皿」の上に、「丸いもの」を標準とした光体が乗っているものとみなすことができる。Qの球体は、あまり強く輝いていないが、上の解析図に、この形がよくあらわれている。Rの「皿」に乗っているものは、「卵」なのか「幼生」なのか、判断に苦しむところである。Vの「皿」に乗っているものの形は、「繭」に近い。

12の領域E2では、RTの光体が強く輝いている。Tの「皿」の上の「卵」は2個並んでいる。Rには2枚の「皿」があって、右には「巨大なカプセル状の幼生」が一体乗っていて、左の皿には「下肢が分離したような形のもの」がある。このような変化があるということも興味深い。Qは見慣れた「クレーター型領域の中にある卵もしくは繭」である。Sは単独の光体であり、「皿」をもっていない。Pの形だけは異質であり、右下に「こけし」型のものがあるように見える。これらの他にも、上の図には、あまり強い光を放っていないが、「皿に乗った球体」のようなものが多く見られる。下の図で、かすかに色づいている部分を、上の図で見るとよい。

 

まとめ

 衛星カリストの表面には、光るクレーターのようなものが数多く見られるが、解析して調べてみると、それらは、地球の月にあるクレーターとは、まったく異なる形状のものであり、それらのほとんどは、平らな皿や中央が凹んだ皿のようなものの中央に、丸いものや、長細いカプセル状のものが乗ったものである。

これらのものとは、スケールの点で異なっている、A2のヴァルハラクレーターの中心部や、B1の広い光体の構造は、さらに複雑になっている。ヴァルハラクレーターの中心部には、赤いものが多く集まっており、そこに、皿の上の光体というパターンのものが乗っている。これらについては、解像度の大きな画像を探して、さらに詳しく調べる必要があろう。B1の広い光体は、かなり強く輝いているが、その「光核」を調べたところ、B1_ P(200dark)のような、比較的小さなものが現れた。これについても、他の画像で確認できる領域であるから、別の角度からの画像を見つけて、さらに調べる必要がある。

衛星カリストの光るクレーターの数々を調べてゆくと、このように、これまでの視点では理解できないものが、次々と現れた。これらについての調査を進めることにより、私たちがもっている、太陽系についての考えが、大きく変わる可能性がある。

 

(2009.05.06 Written by Kinohito KULOTSUKI )

 

参照資料

[1] 衛星カリストの「リード半球」

http://cosmicdiary.org/blogs/nasa/david_smith/wp-content/uploads/2009/01/callisto.jpg

[2] ヴァルハラクレーター近辺

http://hyperphysics.phy-astr.gsu.edu/hbase/Solar/picsol/callisto.jpg