CPP115「クッキリンmoz09で見る冬の星(1)
CPP115 Winter Star Seen by Kukkiling moz09 (1)
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI, treeman9621.com)
CPP115「クッキリンmoz09で見る冬の星(1)」

 2009年の27日は、いそがしい一日でした。午後になってから、図書館へゆくことにしたのですが、ふと、「現在の技術があれば、昼間の空でも、撮影した画像から星を解析することができるのではないか」と思いついて、返却用の本とデジタルカメラをデイバックに入れ、車を走らせました。図書館の近くにある公園で、昼間の太陽を画像の中に入れて撮影し、図書館での用を終え、次に、近くにある天文台へと向かうことにしました。

天文台の施設で当直の人を見つけ、「デジタル画像の細部を拡大して現われるモザイクパターンから、そのもととなっていたものの画像を描き出すことができるので、天文画像の解像度を飛躍的に高めることができる」ということを説明しようとしたのですが、具体的なプログラムやコンピュータを持って行かなかったので、うまくアピールすることはできませんでした。話している途中、SF小説で語られるようなことを、私が主張していることに気づき、「私は宇宙人でありません。もちろん、地球で生まれています」と言ってしまいました。

その天文台の施設を出て、山頂の広場で、沈みゆく夕日や、姿を現した月を撮影しました。そして、この天文台からの帰りの道を、来た道とは変えることにしたところ、地方都市の迷路にまぎれこんでしまいました。太陽が沈み、山がまったく見えなくなると、方角が分からなくなり、1時間ほどうろうろしてから、ようやく、見覚えのある迷路の入り口へと戻りました。しばらくして、住処への山道へとつながる、ダム沿いのスロープへと向かうこともできました。空気もいくぶん薄くなり、空も澄んできました。

途中にあった、ゲートボールのための広場のそばに車をとめ、トイレを借りることにしました。見上げると、冬の夜空が一面に広がっていました。「昼間の星」と比べるために、「夜の星」も撮影しておこうと、私は、デジタルカメラをデイバックから取り出しました。

 このとき撮影した画像を、当時は、かなりめんどうな方法で調べていましたので、すべてに対処することができず、その大部分の画像をジェーペグ画像のまま保存しておきました。

本日は2009年の81日ですが、これに先立つ7月のほとんどの時間をついやして、総合的な解析プログラムである「クッキリン」を生み出したところでした。このクッキリンを使うと、以前の、めんどうなプロセスをたどることなく、かんたんに解析してゆくことができます。そこで私は、コンピュータプログラムの作業づけになっていたことからの気分転換のつもりで、保存してあった画像を眺めることにしたのです。すると、驚くような画像が、いくつも現われてきました。ここでは、その一つについての画像を並べてゆこうと思います。


1 デジタルカメラの望遠モードで撮影した星 (全体は2014×1132ドット,  およそ228万画素)


2 星を中心とした画像を切り取って、クッキリンmoz09のマップ画面で8倍の窓を指定


3 クッキリンmoz09のクッキリン画面へ移ったところ
(モザイクパターンを消して立体的な陰影の画像を再構成するクッキリン処理済み)


4 解析タイプを光核とし、選別開始の色値を100へと変える


5 選別開始の色値を204へと変える


6 マップ画面に戻って、32倍の窓に変えてから、クッキリン画面に戻ったところ


7 Prt Scとペイントで対象部分を切り取って、これをクッキリンで再解析したもの

 これには驚いてしまいました。2月の時点で、このようなイメージを見ても、何のことか分からなかったことでしょう。しかし、8月の今となると、このイメージによく似たものが、宇宙のあちらこちらの画像から見つかっていることを知っています。頭部のようなものがあって、尾羽のようなものがあって、背中に何かを載せているように見えるものです。衛星カリストや、土星の環のあたりや、月のクレーターからも見つかっています。

私たちは、夜空で光っているものを「星」だと呼び、それらが、近くにある太陽のような、ガスの球体だと教えられていますが、このことは、どうやら、疑ってかかる必要がありそうです。

あるいは、私たちが「星」だと思っている、夜空に輝くものの中には、「星」ではないものが混じっているのでしょうか。

(2009.08.01 Written by Kinohito KULOTSUKI )