CPP125 衛星エンセラダスの巨大なワイン瓶
CPP125 Huge Wine Bottle on Moon Enceladus
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI, treeman9621.com)
CPP125 衛星エンセラダスの巨大なワイン瓶

 エンセラダスは土星の衛星である。直径は約500kmで、土星のE-リンクのあたりにあるらしい。これについてのNASAの画像PIA11120を調べたところ、自然物とは思えないようなものが数多く見つかった。その中でも、特別に大きくて特異なものが、これから紹介する「巨大なワイン瓶」状物体である。ここで調べる画像は図1のもの[1]であるが、これまでの解析画像との関連で、これを左回りで90度回転させたものを図2として用いる。

 図3として、解析画像一覧をまとめる。ここでAからE4までは、図2から切り出したものであるが、一つ目のOは、図1から切り出したものである。この図1に解析領域の箱は描いていないが、「巨大なワイン瓶」のようなものを含むものである。これは、テスト領域として切り出したものであったが、図2の領域について調べて見たところ、やはり、この「巨大なワイン瓶」のようなものについては、テストで切り出したもののほうが、理解しやすいと判断して、これも採用することにした。

 図3の解析領域一覧によると、細かいところまで、しっかりと映っているようにも見えるが、これを単純に拡大すると、画素単位のブロックが現れ出して、細部がぼやけてくる。このブロック図の一例を、図4の上図として収録し、その解析図を下図とする。このときの解析図は、少し特別なもので、他の解析図とは異なるアルゴリズムで描いている。他の解析図よりも、シャープに描けている。これは原画像の条件によるところもあり、このアルゴリズムを他の画像に適用しても、全体が暗くなりすぎて、細部が分からなくなってしまっていた。

 さて、その図4にある領域Oの「巨大なワイン瓶」のようなものは、ワイン瓶とは異なって、注ぎ口に穴は開いていない。瓶の胴体上部に、何か凹みのようなものがあり、これが、ワイン瓶のラベルのように見えている。瓶の根もとのほうまでマルク膨らんでいるのではなく、歯磨きチューブのように押しつぶされている。これを眺めて不思議だとおもうのは、この物体の表面が、全体的には滑らかな面で構成されていながら、細かく見ると、凸凹しているところである。これらの様子は、もちろん「氷」ではないし、「岩石」だと考えるのも無理があるように思える。地球にある岩石を考えれば分かるように、それが風化したときは、もっと不規則な形になるからである。一般に、岩石には節理という現象があり、玄武岩は六角柱になりやすく、花崗岩は直方体などの方形になりやすい。これらの中間成分の安山岩はというと、何だろう。ひし形っぽいものだろうか。堆積岩や変成岩では、また形も変わるが、エンセラダスの、これらの表層物質が何らかの岩石だとしたら、いったい、どのようなものなのだろうか。そして、もうひとつ、「岩石」と考えるのが難しいとおもうのは、エンセラダスの地表の模様である。これらが岩石の風化によるものだとしたら、いったい、どのようなメカニズムのだろうか。水蒸気と見なされる大気が存在すると判定されたようだし、水はあるかもしれない。しかし、地表に海や湖のようなものは見当たらない。

 このあと、AからE4までの解析画像を並べる。「巨大なワイン瓶」のようなものが映っているのは図12の領域E2である。これらの中には、人工的なもののように見えるものは、ほとんど映っていない。しかし、これらの地形の多様さを読み取ることができる。

 これらの領域を見てきたわけだが、「巨大なワイン瓶」の他には、不自然なものが何も存在していないように思えるかもしれない。しかし、それは、この画像の領域について言えることであるにすぎない。実は、このような解析を行っているときに、少し「浮気」をして、他の、もっと解像度の大きな画像を探し出し、それを調べたところ、明らかな人工物と考えられるものが、いくつか見つかった。これについては、タイトルを変えて、あらためて解説することにしよう。

(2009.05.01 Written by Kinohito KULOTSUKI)

 

参照資料

[1]http://www.schneiderism.com/wp-content/uploads/2008/08/enceladus-thething-432x432.jpg