CPP129 衛星エンセラダスの緑の平原にあるもの_4
CPP129 What exist in Green Plain on Moon Enceladus (4)
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI, treeman9621.com)
CPP129 衛星エンセラダスの緑の平原にあるもの_4

「衛星エンセラダスの緑の平原にあるもの_4」では衛星エンセラダスの画像PIA11112 [1]におけるT大領域を取り上げる。ここは、かなり明るく照らされている。一般に、暗い領域のものよりも、明るい領域のほうが、記録されている情報量が多く、適度に暗くし、コントラストをつけてやれば、おもしろいほど、いろいろなものが見えてくる。

 図2は「大領域Tにおける解析小領域」を指定して、それらの一部を切り出したものである。ここで、指定のための箱が、赤色と青色に分かれているが、これは処理の手順の違いによるもので、まず、赤い領域だけを指定して解析したところ、目的のものが見つかったので、改めて、青い領域を指定し、さらに何かないかと調べたということである。このもくろみは成功したようで、青い領域のほうからも、目的のものがいくつか見つかった。

 赤い領域が15青い領域が10で、合計25の解析領域がある。もちろんすべて調べたが

それらの中から、図2に取り出してある9つの領域について、詳しく調べてゆくことにしよう。図3以降において、右側にある、全体的に暗い画像は、原画像の色値情報を調べ、それらの中で最も強い光によるものを選び出して再構成したものである。このようなものを、恒星の画像を調べたときに命名した「光核」にならって、「光核画像」と呼ぶことにしよう。

 図3T_A領域には、ラクビーボールのような地形がある。上記図2の広域図においては、かなり目立った形である。ここで、すこし人工的なもののように見えるのは、右のほうにある、壁を背にした、くびれのある、あわい緑の、立像のようなものだろうか。立像と呼ぶほどの、細かい細工は見られないが、ほとんど節理のような現象が見られない世界において、かすかに、くびれの線が見えるというところが、やはり、怪しい。右側の光核画像を見ると、左にある舌のような面に、丸いものがあるように映っている。左の解析図では、光が強すぎて、このような構造は見えていないが、これは、すこし気になるものである。



 図4T_C1領域では、中央やや左上部にある、三角形の切れはしのようなものが、かなり異質なものである。これの左上に、モスグリーンの細長いものが乗っている。カマキリ虫のような形状にも見える。もちろん、そのようなものが生存していると主張しているわけではない。この三角形のものを「切れはし」と呼んだのは、これが作る影と、先端の曲がったところから、単なる立体的な岩石のようなものではないということからである。これは、まるで、三角形のテント屋根のように見える。地球にあるものと関連づけるとしたら、主要な観客席だけに屋根がある、何らかのスポーツの競技場というところだろうか。右手に、ここへ通ずる傾斜した通路のようなものがあり、左下の角に向いたところに、入口もしくは出走口のようなものがある。SF小説の物語は、どんどん展開してゆくばかりだ。

 図5T_C3領域には、黄色く光る塔のようなものが二つ並んで立っている。図2のレベルで見ると、瓶が二本立っているようにも見えたが、こうして詳しく解析してみると、瓶の形とは微妙に異なっているようである。先端に栓のような形が見えるものの、下のほうは、あまり丸くなっていない。すこしつぶれたような姿になっている。右の光核画像でも、これらの二つの塔のようなものは、強い光をはなっており、周囲の地形からは浮き上がって見えている。右側の塔の光核画像拡大では、胴体のところに強い黄色の部分があり、右に背びれのようなものがあり、下部は丸く見えており、水色の尾びれが見えている。頭に相当する部分は、まさに栓のような形状で、光核としては小さなものへと収縮している。首の部分はかなり細く、強い光では連続していない。左の瓶の光核画像の部分拡大では、栓や首の様子は似ているが、胴体の形状が少し異なっており、やや横に広い卵型で、赤色と緑色に分かれている。右下にしっぽのようなものもつながっているように見える。このように、光核画像としても、よく似たパターンのものが並んでいるというのは、いかにも不自然であり、かなり怪しい。

 図6T_D領域には、赤いものと空色のものが、細長くなって並んでいる。いかにも人工物のようにも見えるが、図2の広域図を見ると、これは、もっと広い領域にわたる、地形の「しわ」のようなものの一部であることが分かる。よって、これらの形については、衛星全体における作用のようなものを考えなければならず、何らかの人工的なものであるという可能性はないだろう。しかし、これらの色については注目すべきである。同じような形のものが、なぜ、このように、赤色や空色に色づくのであろうか。このなぞを解く方法のひとつは、別の時間に撮影された画像があれば、それと見比べるということである。そのとき、これらの地形の色が、まったく異なるものであるか、まったく同じものであるかということで、結果は大きく変わってしまう。光核画像においては、中央下部の青白い光体が目立っている。これの細部構造については分からない。

 図7T_E領域にある不思議なものは、左上にある光体である。ひょっとすると、ただの光る面なのかもしれないが、右の光核画像でも、これだけの強い光が、広い面積に残っているので、こはもう、ただの強い反射光とは考えらない。光核画像において、3原色の組み合わせで、何らかの色となって現れるのではなく、それらの総合としての、白い光のままなのであるから、いかに、それらの3原色のそれぞれが強いかということが分かる。この部分は明らかに発光している。しかも、光核画像において白いままなので、その発行体の形状を特定することができない。あえて描写するとしたら、横向きのハート型の下に、しっぽのようなものがついているといったところだろうか。まてよ、解析方法が分かった。全体の色を落とせばよいのだ。最初、このように考えて、新しく解析プログラムを作って解析してみたが、図7下段の(1)のように、逆に光核部分が広がってしまった。正解は逆のアルゴリズムだったのだ。さっそく、新しく制作して、(2)(3)の画像を得た。(3)では単純化されすぎてしまっているが、(2)では、ハート型のしっぽ部分に、赤い粒がいくつもついていることが分かる。(3)を見ると、白い「8」の字のような構造に、「W」の上を閉じた図形のようなものが斜めに乗っていて、左下は浮いているが、右上はくっついている。やはり、ここは、自然な岩石状の面で、太陽光が反射しているものではなく、何らかの幾何的な発光体があって、自ら光り輝いているのである。

 図8 T_F1領域の解析画像には、さまざまなものが映っている。左上の解析画像には、中央奥と左手に、二つの塔が建っている。これらは明らかに人工物であるとみなせる。特に、中央奥の、やや幅広い塔には、手前に、丸いものが3段になって積み重なっている。その右側の塔の上部が異常に輝いている。左には、3つか4つに分かれる、上から、肌色の何か、桃色の筒状体、紫色のコマ状体、紫色の鉛筆状体がある。左手の手前には、別の塔があって、先端部が白く輝いている。影の様子から、背後に四角い壁があって、手前側に、穂先の白い筆のようなものが立っている。まさしくこれは、化学ロケットの打ち上げ発射台のように見える。光核画像を詳しく調べてみたが、光を強めて解析した、右下の「光核画像の部分拡大3」では、ロケットに相当する部分が、赤と緑と黄になっていて、やはり独立しているように見える。「光核画像の部分拡大2」のxは、何かカプセルのようなものが接続されているように見える。その右のyでは、「発射台」の部分にあるものが現われていることになるが、何であるかはよく分からない。黄色い球体が二つ並んでいるようだ。さらに右のzは、奥の塔の、右側のものであるが、これの光核は緑と水色になっている。このような色の面なのだろうか、これより細かい構造は見えてこない。



 図9T_H2領域は、一見すると、自然な風景のようにも見える。ただし、中央に四角い構造が見え、その横に、濃い桃色のジュース瓶のようなものがある。この衛星エンセラダスには、瓶のように見える構造体が、超巨大なものから、図5や図9のような、やや巨大なものまで、多く存在する。これらのジュース瓶のようなものは、単なる塔なのであろうか、それとも、ロケットなのだろうか。ところで、この領域の左端に白く輝く部分があるが、この部分が気になって、とりあえず、光核画像を描いてみたところ、何やら四角いものが現れたので、他の画像においても、このような光核画像を調べてみることにしたのである。今回編集している間に気づいた解析法により、より詳しく光核部分が分かるように調べなおした拡大図(右下)を見ると、確かに、黄色味を帯びた白い方形部分があることが分かる。白く輝く部分にも、何らかの構造が潜んでいるのである。

 上記の図10と、次の図11には、共通したものが映っている。これも人工物のように思えるのだが、これらには、いずれも「桃色の橋」のようなものが存在しているのである。ただし、これが橋かどうかは分からない。なぜかというと、ここに橋が必要なほど、この下の谷か穴は長くなっておらず、陸地が分断されているわけではないからである。しかし、これらは、桃色で識別でき、この下にある空隙の形も連続しているので、これらが橋のように見えるのはやむをえないことだろう。ところで、図11T_K領域には、強く輝く広い部分がある。これの光核画像を調べてみると、方形をベースとした、黄色と白色の構造があり、それらを、もう少し細かい構造の緑や水色や桃色の部分が取り巻いている。

 衛星エンセラダスの表面には、このように、さまざまなものが存在する。これらの中には、人工物であるとみなせるものがいくつか含まれている。また、これらの色も不思議なパターンである。いったい、この衛星エンセラダスは、どのような天体なのだろうか。

 (2009.05.03 Written by Kinohito KULOTSUKI )

参照資料

[1] PIA11112, http://www.schneiderism.com/wp-content/uploads/2008/08/pia11112.jpg