CPP143 星のほんとうの姿(1)
CPP143 Real Image of Star (1)
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI), http://www.treeman9621.com/
CPP143 星のほんとうの姿(1)

 ハッブル宇宙天文台の機能がバージョンアップされて、より高精度の画像が得られている[1]CPP142では小さな800×600ピクセルの画像を使った。以前調べた馬頭星雲の画像では、大きなサイズのほうが情報量は減っていたからである。NASAのサイトに準備されていたfull_fullサイズの画像をあらためて調べてみると、大きな情報量であった。このような関係は、ケースバイケースなのかもしれない。今回はfull_fullサイズの画像を原画像とする。

 CPP142で調べた赤い星のA1をサンプルとして、図1で、解析手順を説明する。

 図1の@は、原画像をゴブリンアイ装備クッキリンに取り込み、そのマップ画面において、×32の窓で、左上の、一番明るい赤い星を含む領域を指定したものである。ここに含まれている画素を32倍に拡大したものが、Aのモザイク画像である。この色と配置の情報を利用して、モザイクパターンを消すため、クッキリン処理を行ったものがBとなる。ここをスタートとして、0255の色値で分布している色情報を制限してゆき、245255の色だけを残して、0255の分布へと広げ、描き直したものが、Cの光核245_255である。

 次の図2は、図1のCを、さらに拡大し、ゴブリンアイの処理を何度か繰り返してほどこしたものである。これは、ゴブリンブリンクという、別の解析ソフトで行っている。自然な風景や人物などの写真画像では、あまり極端な処理を行うと、見なれないものになってしまうので、ゴブリン装備クッキリンでは、ゴブリンアイの機能を制限してある。しかし、夜空の星などの、闇と光による画像では、もっと極端な処理を必要としているので、専門的な機能をもつものを、新たに開発しているところである。

 図1のBを見ると、A1領域の赤い星は、赤く広がる炎のようなものに取り囲まれて、白く輝く中核のようなものがあることが分かる。この中核は、球体のようには見えず、三角形に近い石ころ状である。これについて、光の最も強い部分だけを残してゆくと、図1のCを経由して、図2の色パターンを見ることになる。この緑色のものの形は、まるでイルカだ。そんなはずはないのだろうが、球体でも石ころでもない。これが星のほんとうの姿なのか。ハッブル宇宙天文台は、実は、このような情報を含んだ画像を観測していたのだ。

 A1にある星は、これらの星星の中で、例外的なものではない。次に、いくつかの仲間の星について解析しよう。これらの星が位置する領域の地図はCPP142のページにある。図1A1から、右下に、明るい赤い星を二つ数えたものがA3である。A1からA3への赤い星の列と平行になっている、その下のほうにある青い星の列が、Uの並びであり、最も左にある、明るい青い星がU1で、その斜め右下にU2がある。

 図3からは、光核235_255Core235_255と表す。Dboth×3とは、Dエッジ(もしくはDホーン)双ゴブリンアイ(both)処理3度繰り返したという意味である。これは、実際にプログラムを動かしてみないと、よく分からないかもしれない。ここで使用しているプログラムは、まだ開発中なので、用語や手順が変化する可能性がある。

4は青い星の解析例である。「青い星」と言っても、その「青さ」は、紺色の「外套」と水色の「シャツ」のせいであることが分かる。星の中核部分の色は赤い。そして、やはり、この中核部分は球体ではない。この星では、ピンク色の、角がとれた石のような形の上に、三つ葉マークのような、赤い影が映っている。

 CPP142の領域地図で指定した、赤色と青色の、輝く星については、これまでの解析をすべて行った。CPP142で取り上げた星の、より詳細な姿を紹介しなければならないだろうが、それらを差し置いて、次の一例を示し、このページを終わることにしたい。

 図5は、青い星のシリーズとして、U1の領域にあるが、これを解析してみると、輝く青い星の、左下に、赤い星が存在していることが分かる。ただ、それだけのことではなく、図5のように、ゴブリンアイの処理を重ねてゆくと、これらの、青い星と赤い星が、水色の枝のようなものでつながっていることが分かる。しかも、この枝の先はループになっていて、赤い星の突起の一つに、ちょうど、はまっているのだ。まるで、青い星が捕獲のための腕を伸ばして、赤い星を引き寄せているかのように。またまた、物語が、おとぎの世界へと流れてしまう。これらの星のポーズは、とても、命や意識をもたない、ただの物質によるものだとは思えなくなってくる。それが、本当のことなのだろうか。

(2009.09.23 Written by Kinohito KULOTSUKI)

参照資料

[1] http://www.nasa.gov/mission_pages/hubble/multimedia/ero/index.html

http://www.nasa.gov/images/content/384605main_ero_omega_centauri_full_full.jpg