CPP182 デジタルカメラの画像による杉の葉のカー体
CPP182 Ka Body of Japanese Cedar Leaf by Digital Camera Image
黒月解析研究所 (KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)
 黒月樹人 (Kinohito KULOTSUKI) http://www.treeman9621.com/
CPP182 デジタルカメラの画像による杉の葉のカー体

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CPP181で調べた画像は、スキャナーによるものであった。このあと、色々なサンプルを用いて撮影し、それらのカー体を調べたが、このとき、これはスキャナーの細長い光源や、カバー面からの反射光を測定するシステムが生み出した偽像ではないかという疑問が生じた。このスキャナー実験において、収録画像をBMPに限定しなくとも、JPG画像のあとBMP画像へと変換して、解析結果に違いはなかった。そこで、あらためて、撮影画像をJPG画像で保存するデジタルカメラで撮影して、それをBMP画像へと変換し、これを解析することにした。このことにより、スキャナーの細長い光源や、浅いピント深度のような、特殊な条件を除外することができる。

1は曇天の空を背景として花瓶に挿したスギの葉をデジタルカメラで撮影したものである。全体の大きな画像から、ここのところをカットしたもの。赤枠は、このあと行う、拡大なめらか補間のための解析領域。


1 (画像A) 花瓶に挿したスギの葉/背景は曇天の空


2 (画像B) 画像Aの赤枠解析領域の拡大なめらか補間


3 (画像C) 画像Bのコンター 0_255 step8

 どうやら、カー体の姿はとらえられているようだ。明らかにスギの葉ではない空間領域に、狭い間隔のコンターパターンが現れている。背景の空にあるランダムなパターンとは異なっている。スギの葉近くにある、密集した間隔のコンターパターンと、ランダムなパターンの空との間に、これらのコンター間隔に当てはまらない「コンターの空白領域」が存在する。下方では、うまく分離できていないが、上方では、まるで、透明なゼリーで覆われている手のように、空のコンターパターンが入ってこられないところがある。おそらく、この「コンターの空白領域」が「オーラ」に対応するのだろう。葉の近くの「密集した間隔のコンターパターン」は、「カー体」に対応するものと考えられる。


4 (画像D) 画像Bのコンター 0_255 step10

 この図4は、図3step8であったところを、step10に変えたものである。これにより、葉の下方の背景パターンが現れたことと、上方の葉の、おそらく「オーラ」と見なせる領域の、すこし間隔の広い領域が特定できている。

 次の図5は色加味解析によって調べたものである。葉の近くにある「青→水色→マゼンタ→緑」のところが「カー体」に対応し、その外側にある「赤」のとろが「オーラ」に対応しているようだ。これらの色は「節点色」と呼んでおり、濃淡色がグラデイションを持っていれば、これらの節点色の間の色となるはずである。しかし、拡大した図6を見ると、「青→水色→マゼンタ」の部分は、一様な色の部分が多くあり、「緑」の部分は、次の「赤」に向かって変化している。このパターンを見ると、「青→水色→マゼンタ」と「緑→赤」の2種類に分けるのが正しいのかもしれない。そうすると、「青→水色→マゼンタ」が「カー体」に、「緑→赤」が「オーラ」に、それぞれ対応しているのかもしれない。


5 (画像E) 画像Bの色加味 1B 150_231 hd


6 (画像F) 画像Bの色加味(拡大) 1B 150_231 hd

 このスギの葉は、伐採されて落ちていたものを拾ってきて、花瓶にさしているものである。枯れかかっているものは、もっと茶色くなっている。それに比べると、まだ生命活動は続けているだろうが、幹や根からは離れている。ここ数日雨の日が続いて、野外での調査がしにくい。気分よく外へ出られるようになったら、ぜひ、地面に生えているスギの木の葉をはじめ、他の植物についても、それらの生命活動の証拠を調べてみたい。

 (2010.03.06 Written by Kinohito KULOTSUKI )

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