CPP183 野生植物の葉のカー体
CPP183 Ka Body of Plant Leaf in Field
黒月解析研究所 (KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)
 黒月樹人 (Kinohito KULOTSUKI) http://www.treeman9621.com/
CPP183 野生植物の葉のカー体

 これまでに、植物の葉について、スキャナーで調べた。植物の葉の周囲に、単純な影よりも広い領域で、空間の様子が変化していた。まだ紹介していないが、種子は、その周囲の空間に、おおきな影響領域をもっていた。木くずや石ころやプラスチックのボールペンなどで実験観察してみると、これらの形が、ある程度丸味をもっていると、よく似たパターンを描くことが分かった。植物の周囲にカー体らしきものが写っているという判断には、スキャナーの細長い光源や、浅い焦点深度などが影響しているもしれないという疑惑が浮かんだ。そこで、通常のデジタルカメラによる撮影の画像を検討することにした。窓際に置いてある花瓶に挿してある、拾ってきたスギの葉を撮影して調べた結果をCPP182にまとめた。この次にすべきことは、自然な状態で、野外において、根や幹をもって生えている、ほんとうに生きている植物の葉について観察することである。何日か続いた菜種梅雨のあと、ようやく晴れたので、さっそく、野外で、さまざまな樹木の葉を撮影した。


1 野生のスギ(赤枠は×4拡大解析領域A)

2 Aの拡大なめらか補間画像におけるスギの葉のコンター(SCAN 172)

 スキャンモードで調べてみると、濃淡値172において、周囲の空間(ランダムパターンの粒子)とスギの葉の支配領域(輪郭線以内)との境界を示すコンター(このときの輪郭線)が見出された。スギの葉の支配領域は、他の植物に比べ、非常に広い。強い生命力をもっていそうである。


3 野生のマツ(赤枠は×8拡大解析領域B)

4 Bの拡大なめらか補間画像におけるマツの葉のコンター(SCAN 200)

 スキャンモードで調べてみると、濃淡値200において、周囲の空間とマツ葉の支配領域との境界を示すコンターが見出された。


5 Bの拡大なめらか補間画像におけるマツの葉の色加味(1B102_210)

CPP182の図5と同じように対応づけた。


6 Bの拡大なめらか補間画像におけるマツの葉の色加味拡大(1B102_210)

CPP182の図6と同じように対応づけた。このマツ葉の物質体は、黄色から青色あたりのところまでである。水色から外は周囲の空間にある。マゼンタの領域は内にも外にもグラデイション部分をもっていない。緑と赤は、中心的な部分もあるが、外側に向かって炎のように薄くなって広がろうとしている。おそらく、これらは「オーラ」であろう。マゼンタ以内で物質体までのところの空間にあるものが「カー体」であると考えられる。


7 野生のウメ(赤枠は×4拡大解析領域C)

8 Cの拡大なめらか補間画像におけるウメのコンター(SCAN 188)

 手前にあるウメの枝とつぼみの周囲にも、背景空間のランダムなパターンが近づけない領域がある。明らかに焦点が合っていない遠景の枝では、背景パターンを広く押しのけているように見える。屈折や散乱の影響があるのか、それとも、見かけ上のことなのか。


9 野生の広葉樹の新芽(赤枠は×4拡大解析領域D)


10 Dの拡大なめらか補間画像におけるコンター(65_73 step2)

 背景空間の要素がコンターで描写されている。新芽の周囲にも、この物質体ではない空間が特定されている。


11 Dの拡大なめらか補間画像における色加味(1B57_81)

背景の空間に、深い緑色の線パターンがある。図9より、蜘蛛の糸であることが分かる。これが、ある幅をもって現れている。新芽の近くに、暗い配色で、空間が色づいている。この部分を「カー体」と見なすことができるだろう。さらに、その外側に、蜘蛛の糸がつくる深い緑色と同色の広がりがある、この部分が「オーラ」なのかもしれない。

 これらの観察により、自然な植生のものについても、物質体の周囲の空間に、光に影響を及ぼす何かを、これらの植物がもっていることが分かった。幾つかの文献調査による知識と、観察された色パターンの様子とを照らし合わせると、これらは、植物の「カー体」と「オーラ」であると考えられる。

 (2010.03.09 Written by Kinohito KULOTSUKI )>