CPP196 紫外線で見た太陽画像の不思議(2)二つの直線的な光の筋
CPP196 Wonder of Ultraviolet Sun (2) 2 Linear Light Lines

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 NASAが紫外線を使って太陽を観測した画像(図1)にある不思議の一つ目は、この太陽画像におけるコロナ領域に、直線的な光の筋が見られることである。しかも、2つ存在する。
 1つなら、偶然捕獲された隕石のようなものが、コロナ領域の「太陽大気(?)」の影響で光っているとも考えられる。しかし、2つもあるとしたら、このような偶然の事象とは考えにくい。
 この図1をクリックすると、オリジナルページ[1] へと進む。拡大して見ることができるので、ほんとうに2つの光の筋が独立して存在するか調べるとよいだろう。



 直線的な光の筋の1つ目は、図1の(向かって)左上に見られるプロミネンスより、さらに上のコロナ領域にある。図2として、その領域を取り出した。
 直線的な光の筋の2つ目は、図1の(向かって)左上に見られるプロミネンスから下へと移動したあたりのコロナ領域にある。図3として、その領域を取り出した。





 次の図4と図5は、ゴブリンアイ機能をもつ画像解析ソフトのゴブリンクォーク2を用いて、図2と図3の光の筋の、それぞれの先頭部分を「拡大なめらか補間」し、ゴブリンアイで「色のかすみ」をとりはらったものである。





 次の図6と図7は、さらに拡大してゴブリンアイ処理したものである。





 これらの光の筋は画面の上下に向かっている。太陽に近づくとか離れるとかの角度をもっていない。進行方向の前にロケットのような構造は見当たらない。これらの光そのものが上と下に進んでいるように見える。拡大率を同じようにして処理したが、図6の上向き赤色の光体は、図7の下向き緑色の光体より、やや太いものとなっている。
 これらが何かということは、よく分からない。しかし、背景のコロナのパターンの中にあっては異質なものである。太陽に向かっているわけではないので、太陽の引力にとらえられた隕石が光っているとは考えにくい。図1に戻って対応を調べてみると、どこかで上下に離れたものではなさそうだ。横の座標を考えると、これらの位置は同じではない。
 ほぼ同時に、2箇所の「発生源」から、この図の真上と真下へと、光りながら進んでいたと考えられる。

(Written by Kinohito KULOTSUKI, Aug 30, 2011)

 参照資料
[1] The Extreme Ultraviolet Sun by SDO(Solar Dynamics Observatory)

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