月には太陽光を遮る雲がある/JAXA かぐや画像m464「地球の出」より
CPP216 Moon Cloud blocking Sun Light
/From JAXA KAGUYA m464 (Earth Rise) Images

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621)@ 9621 ANALYSIS


PDF 月には太陽光を遮る雲がある

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 概要

 cpp215でJAXA かぐや画像m464「地球の出」[1] の光核解析画像を調べたところ、太陽の方向とは逆の月面のほうが、太陽に面した月面より明るいという現象を見つけた。これはm464画像を間引いて収録した16枚の画像における、6番目の、m464(6)という画像について見出されたものであった。
 そこで、cpp215での光核解析を、のこりの15枚の画像に施したところ、上記の現象は固定的なものではなく、ゆるやかに変化するものであることが分かった(図1〜図4)。
 これらの画像を詳しく調べたところ、「月の空」と見なされている部分は、由来の異なる画像を合成したものであることが分かった(図5〜図7)。
 このような条件のもとで、上記の現象を説明する仮説は、cpp215で示したAであると考えられる。仮説Aとは、次のようなものであった。
 仮説A 月には太陽光をさえぎる「雲」があって、左手の領域が明るいのは、たまたま、「雲」の切れ目から差し込んだ太陽光によるものであり、他の部分は「曇り空」のもとで、太陽光が弱められているからである。

 検証

 採集した16枚の原画像を並べることは割愛する。ここでは、これらの原画像をCX500再現色としたのち「光核解析(濃淡値96-160)」したものを、時系列順に並べる。
 図1の(a) m464(1) の画像で確認しておこう。画面中央にある小さなクレーターなどにかかる影のパターンから、太陽が画面の右上の方向にあることが分かる。
 しかし、図1(a) m464(1) の、濃淡値を96-160だけを残して、0-255へと広げた画像では、太陽に直面している右あたりの(夏状態の)月面が暗く、月面の曲がりぐあいから、太陽光が斜めに差し込む(冬状態の)月面のほうが明るい。これは、自然な状態とは考えらない。自然な状態とは、(夏状態の)月面が明るく(冬状態の)月面のほうが暗いはずなのである。
 この現象を理解するための仮説Aが、月面の上空には、太陽光を遮る「雲」があって、「(冬状態の)月面のほうが明るい」のは、たまたま、そこに「雲の窓」ができていたというものである。
 このような、月面の明るさに関する逆転現象がどのように変化してゆくのか。
 図2の4コマで、明るさが、スゥーッと変化する。(f) m464(6)と、次の(g) m464(7)への変化が分かりやすい。そして、(冬状態の)月面のほうがやや明るいままで、全体が暗くなってゆく。


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図 1 m464(1)〜m464(4)の光核解析(濃淡値96-160)


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図 2 m464(5)〜m464(8)の光核解析(濃淡値96-160)


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図 3 m464(9)〜m464(12)の光核解析(濃淡値96-160)


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図 4 m464(13)〜m464(16)の光核解析(濃淡値96-160)

 「地球を含んだ宇宙空間」の画像は、あとから合成されたものである。このことは、画紋解析で明確に分かる。
 次の図5〜図7は、m464(12)についての画紋解析である。「月面」「地球」「暗い空」の3領域についての画紋解析のパターンがまったく異なっている。このようなことは、自然なワンショット画像では決して起こらない。由来の異なる画像を、それぞれ別様式で加工してから組み合わされた(合成された)ものである。
 おそらくは、この「月の空」にあった「曇天の雲」を切り取ってしまったのだ。



図 5 m464(12)の「月面」についての画紋解析

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図 6 m464(12)の「地球」についての画紋解析

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図 7 m464(12)の「暗い空」についての画紋解析

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 まとめ

 太陽に直面している右あたりの(夏状態の)月面が暗く、月面の曲がりぐあいから、太陽光が斜めに差し込む(冬状態の)月面のほうが明るい。
 この現象を無理なく説明できる仮説は次のようなものである。
 仮説A 月には太陽光をさえぎる「雲」があって、左手の領域が明るいのは、たまたま、「雲」の切れ目から差し込んだ太陽光によるものであり、他の部分は「曇り空」のもとで、太陽光が弱められているからである。
 このような「月の空にかかる雲」は、直接観測されたわけではないが、今回の解析により、その存在が、間接的に示されたことになる。

 (Written by KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621@ 9621 ANALYSIS, July 1, 2012)

 参照資料
[1] m464 地球の出
  http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0320b/contents/mission/m464/index.html

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