月の裏面にあるツィオルコフスキークレーターの暗い底は何なのか
CPP219 What is Tsiolkovskiy-Crater Dark Bottom in Moon Back Side?

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621)@ 9621 ANALYSIS


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 はじめに

 私はかつて「ツィオルコフスキークレーター上空の赤い幽霊雲」[1] というウェブページを制作した。ここに「ツィオルコフスキークレーター」というタイトルで示した導入部分がある。これを一部直して、ここに再録しよう。

 ツィオルコフスキークレーターは、月の裏側で、すぐに目につく。表側のような「海」がない裏側で、ただひとつ、「暗く平らな面」をもつクレーターである。
 月の裏側を最初に観測したのはソビエト連邦の探査機、ルナ3号で、1959年のことだったらしい。そこで、裏側で目立つ、このクレーターに、ソビエト連邦のロケット研究者であった、コンスタンチン・エドゥアルドヴィチ・ツィオルコフスキー[2]の名前がつけられた。
 JAXAかぐや探査機のビデオ画像に「ツィオルコフスキー」がある[3]。ツィオルコフスキークレーターが上空から写されている。この連続画像から、1コマを取り出して、ツィオルコフスキークレーターや、その上空の暗闇の様子を調べる。


 「ツィオルコフスキークレーター上空の赤い幽霊雲」で私は、これまで問われていた「ツィオルコフスキークレーターの謎」に取り組んだのではなく、JAXAかぐや探査機のビデオ画像にある「ツィオルコフスキークレーターの上空の暗闇」について調べた。
 「ツィオルコフスキークレーターの謎」については、「Tsiolkovskyの謎」[4] や「NASAが隠すツオルコフスキークレーターの真実は?」[5] に詳しく述べられている。
 「ツィオルコフスキークレーターの謎」の主要な要点をかんたんに述べると「このクーターの暗い底の面は、水面ではないのか」となるだろう。これは月世界を理解するための、重要な謎であるのだが、NASAもJAXAも、これに対してまじめな探査結果を示していないようだ。あるいは、それに答えることができないほどの科学力しかもっていないのかもしれない。
 このページ「月の裏面にあるツィオルコフスキークレーターの暗い底は何なのか」において、私も、この「ツィオルコフスキークレーターの謎」に取り組もう。

 JAXA「かぐや」によるツィオルコフスキークレーターCX500再現色画像

 JAXA「かぐや」によるツィオルコフスキークレーターCX500再現色画像とは、JAXA「かぐや」によるツィオルコフスキークレーター画像の色を、およそ5倍に強めたものである。これは、JAXA「かぐや」画像の色の強さが、およそ、10 %〜20%へと減らされていることに対する処理であり、ほんとうの色を見るためには、このようにする必要がある。



図 1 ツィオルコフスキークレーターCX500再現色画像


 「色紋解析」でツィオルコフスキークレーターCX500再現色画像を調べる

 ツィオルコフスキーレーターの、意図的に弱められた色を、元のレベルへと変換したCX500再現色画像を、ゴブリンライスの「色紋解析」で調べた。



図 2 ツィオルコフスキークレーターCX500再現色画像の色紋解析



図 3 ツィオルコフスキークレーターCX500再現色月面のみ



図 4 「ツィオルコフスキークレーターCX500再現色月面のみ」の色紋解析



図 5 ツィオルコフスキークレーターCX500再現色クレーター底面のみ



図 6 「ツィオルコフスキークレーターCX500再現色クレーター底面のみ」の色紋解析


 ツィオルコフスキークレーターの、暗く平らな底だけを残した画像を画紋解析したところ、色の幅が非常に狭いという特徴が明らかになった。このことは、かなり異質な性質である。

 他の月面画像の色紋解析に比べ、いかに異質なパターンなのか

 上記の解析が、いかに異質なパターンなのかということを、他の、もっと一般的な月面画像と、その色紋解析によって示そう。
 次の図7は、月面画像が、いかに緑がかっているかということを示している。そして、その次の図8は、図7の色紋解析であるが、ここで、緑のプロットが、広い範囲で描かれていることに注目手ほしい。
 のちに示す、地球のさまざまな物質対称における色紋解析のパターンと、これらの、図6や図8のパターンを見比べてほしい。



図 7 m474コペルニクス(1)CX500



図 8 m474コペルニクス(1)CX500の色紋解析


 ゴブリンライスの「色紋解析」で地球のさまざまな物質を調べる

 図6の「ツィオルコフスキークレーターCX500再現色クレーター底面のみ」の色紋解析と同じパターンとなるものが、地球にあるのかどうかということを、これから調べる。
 ここに示すものだけを調べたのではないことを、ここに特記しておこう。もっと多くのサンプルについて調べてあるのだが、ここでは、それらの代表的なものだけを示す。



図 9 「苔に覆われた石垣」の色紋解析


 この「苔に覆われた石垣」の色紋解析は、図8としてのm474コペルニクス(1)CX500の色紋解析のパターンに、よく似たものである。光源(太陽光)の違いで、全体的な様子が違うように見えるかもしれない。しかし、他のパターンと区別するときの、色紋グラフのパターンとして、幾つもの要素が共通している。
 この後、「倒木の集積」「砂地」「粘土成分の多い土砂」「焼けたダンボールの燃えカス」の、それぞれの色紋解析を示す。いずれも、図6の「ツィオルコフスキークレーターCX500再現色クレーター底面のみ」の色紋解析のパターンとは、まったく異なることを確認してほしい。



図 10 「倒木の集積」の色紋解析



図 11 「砂地」の色紋解析



図 12 「粘土成分の多い土砂」の色紋解析



図 13 「焼けたダンボールの燃えカス」の色紋解析


 燃えカスとなった炭状の物質は、この色紋解析で、特別なポジションを占めている。そらは、負けず劣らず「青味」を主張しているのである。なぜなのかは、まだ、よく分からないが、これまで、自然な植物を調べた色紋解析では、「青味」の弱いものばかりとなっており、自然界では「青味」が嫌われているのではないかと思ったくらいだ。しかし、ダンボールの燃えカスだけでなく、本格的な炭を調べたものでも、やはり、「青味」は強くなっていた。そのため、図13の「(存在)色紋グラフ(Exist)」のGBグラフやBRグラフが、左右対称なパターンとなっている。上記の、他のサンプルでの解析結果と見比べれば、このことの特異さがよく分かることだろう。



図 14 「水没する植物と水面」の色紋解析


 ここで、このページの問題につながるデータを示す。
 図14の「水没する植物と水面」の色紋解析では、水面から出ている植物の色や影が色紋解析に影響し、上記の解析結果とあまり変わらないパターンとなっている。
 それでは、次の図15を見てほしい。これは、上記の解析に使った画像を撮影した、同じ日に、たまたま、野洲川の水面だけを撮影したものである。
 図15の「野洲川水面」の色紋解析における、「(存在)色紋グラフ(Exist)」のパターンは、このページで問題となっている、図6の「ツィオルコフスキークレーターCX500再現色クレーター底面のみ」の色紋解析のパターンと非常によく似ている。何より、「(存在)色紋グラフ(Exist)」の下部にある、帯グラフにおいて、色の広がりがきょくたんに狭い。このようなパターンを示す物質は、これまでの観察と解析においては、ひとつも見つかっていない。



図 15 「野洲川水面」の色紋解析


 まとめ

 これらはかなり帰納的なプロセスであるが、演繹的なプロセスとは異なるという条件をつけて、「帰納的な」という注釈をつけたうえでの、「証明」と見なせるものとなるだろう。
 簡潔に述べよう。画紋解析という手法を用いて調べたところ、JAXA「かぐや」によるツィオルコフスキークレーターの、その「クレーターの底」は、地球における「水面」に対応するものである。

 (Written by KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621@ 9621 ANALYSIS, July 10, 2012)

 参照資料

[1] ツィオルコフスキークレーター上空の赤い幽霊雲
  http://www.treeman9621.com/ChimeraMind/ChMd50/RedPhantomCloud.html
[2] コンスタンチン・エドゥアルドヴィチ・ツィオルコフスキ
  ( , Konstantin Eduardovich Tsiolkovskiy, 1857年9月17日 〜 1935年9月19日, 帝政ロシアおよびソビエト連邦の科学者、ロケット研究者、数学教師、著作家)
[3] JAXAかぐや探査機のビデオ画像「ツィオルコフスキー」
  http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0320b/contents/mission/m480/index.html
[4] Tsiolkovskyの謎《02.05.06》
  http://kiti.main.jp/Wakusei/tsiolkovsky/tsiolkovsky.htm
[5] NASAが隠すツオルコフスキークレーターの真実は?
  http://dateiwao.fc2web.com/tsuolkskyairburash.htm

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