ゴブリンライス(開発中)の「色紋」解析で現代アートを鑑賞しよう
Modern Art apprecitaed by Iromon (colorprint) Analysis
@ Goblin Rice (on development)

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 現代アートの作品について




 これらはいずれも、講談社刊「現代美術」の表紙として用いられた作品です。
 (a) Ben Shahn(ベン・シャーン)「解放」(部分)[1]
 (b) Hundertwasser(フンデルトワッサー)「作品名は不明」(部分)[2]
 (c) Jackson Pollock(ジャクソン・ポロック)「作品名は不明」(部分)[3]
 (d) Sam Francis(サム・フランシス)「無題」(部分)[4]
 (e) Willem de Kooning(ウィレム・デ・クーニング)「女と自転車」(部分)[5]
 図1にまとめた画像を、ゴブリンライス(開発中)[6] で「色紋」解析します。

 Ben Shahn(ベン・シャーン)「解放」の色紋解析



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 ベン・シャーンは漫画家か絵本作家なのではないかと、私は思っていました。ベン・シャーンは素描(クロッキィ)がじょうずで、人の顔も、さらりと書き下したような感じがします。実は私もクロッキィだけは一人前らしくて、美術の先生たちにほめられていました。そんな、自慢の才能が、今では、「黒月」というハンドルネームの中に眠っています。私も、ベン・シャーンぐらいの線は描けそうだと思ってしまいますが、配色は、とてもかなわないと感じます。また、作品集をパラパラとめくってゆくと、やはり、ベン・シャーンも、人の顔を、じっくりとていねいに描くことに、すこしずつ飽きてきて、どんどんデフォルトしています。私も、自画像を写実的に描いたのは、15歳のときがピークでした。あとは、どんどん省略して、やがて、飽きて、自分の顔なんて、いっさい描かなくなりました。ホームページのタイトル画となっている「雨乞いの神にふんした私」が最後だったと思います。
 ベン・シャーンのこの絵は「解放」と名づけられています。空中ブランコにぶら下がっている少女が一人描かれていますが、これは部分図であり、さらに、表紙を飾るため、意図的に傾けられています。この部分図の左側には、さらに二人ほど、空中ブランコにぶら下がっている人がいるようです。背景は、どう見ても廃墟にしか見えない、壊れたビル。何か、物語があるような予感がします。アクセントは、rgb=(139, 34, 29)のエンジと、RGグラフのところに捉えられているオレンジでしようか。

 Hundertwasser(フンデルトワッサー)「作品名は不明」(部分)の色紋解析



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 フンデルトワッサーの名前は初耳のような気がします。他の4人の名は知っていたし、作品も少しは知っていたようです。このフンデルトワッサーの一冊は、図書館の本棚に並んでいたので、手にとっただけのことでした。しかし、この表紙絵を「絵紋」解析してみると、あまりに多彩な「赤」のはんらんに、目を疑ってしまいました。「赤」を、ここまで変化させるのかと、ため息をついてしまいます。
 画集の中に、もっと素晴らしい絵がたくさんあって、ほんとうは、そちらを使いたいところなのですが、残念ながら、このように公開するウェブページでは無理なことです。でも、自分で解析して、このような色を、このように組み合わせると、こんな感じになるのかということを学ぶことができます。ああ、私は、これまで、ここまで大胆に、幾つもの色を使ってきたことがありません。フンデルトワッサーの感覚は、ふっとんでいます。画集の中にあるステンドグラスや陶器の作品は、シンプルで、大胆で、力強いものです。
 フンデルトワッサーのテーマのひとつに「渦巻き」があります。これについてフンデルトワッサーは、次のように語っています。
 「渦巻きは宗教的な意味があり、誕生すること、生きること、死ぬことを表現します。」
 また、フンデルトワッサーは、あらゆる建築物の屋根が植物で覆いつくされるべきだと主張しているそうです。ふっとんでいるだけでなく、とても進んでいます。ただの画家ではなさそうです。いや、失礼なことを言ってしまいました。ただものではない画家なのです。

 Jackson Pollock(ジャクソン・ポロック)「作品名は不明」(部分)の色紋解析



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 「ポロック」とだけ記されることの多い、この作家の本名は、カタカナで「ポール・ジャクスン・ポロック」なのだそうです。アイルランドから米国への移民としての、両親の、5番目の男の子として、1912年1月28日に、「臍帯が巻きつき仮死状態で生まれた」と書かれています。母親のステラは美術に関心があって、子供たちを芸術の道へと駆り立てる情熱をもっていたとも。
 ポロックの芸術修行時のエピソードとして、次のようなものがあります。友人となったリー・クラズナーの師ハンス・ホフマンが、一目でポロックの才能を見抜いて、「想像からではなく、もっと自然をよく見て制作するように」と助言したとき、ポロックは「わたしが自然だ」と答えたのだそうです。I am Nature. なんとシンプルで、奥深い一言ではありませんか。
 ポロックは本格的なアルコール中毒患者だったようです。「年譜」の1948年(36歳)のところに、「秋イースト・ハンプトンの開業医エドウィン・ヘラーの治療を受け禁酒に成功する」と記されています。1950年(38歳)のラストには、「すでに亡くなっていたヘラー医師との禁を破り、戸外での(ポロックの制作風景の映画の)撮影後再び酒を飲み始める」とあります。1951年(39歳)「秋、中毒症が高じ集中治療を受ける」
 ポロックは、1954年(42歳)「緑色のオールズ・モビル50年型(自動車)」を、絵画2点と引き変えました。そして、1956年(44歳)、「ポロックは飲酒とスピードの出し過ぎから木立に激突。ポロックは即死だった」と記されて、「年譜」の記述は終わっています。

 Sam Francis(サム・フランシス) 「無題」(部分)の色紋解析



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 講談社刊の、この画集の解説記事ページ「画家のいる場所」の、最初の一文は次のようなものだった。 ( )内のコメントは黒月による注釈。
 「サム・フランシスは、アメリカ西海岸に現在(1994年ごろのこと)4つのスタジオをもっている。」
 この記事に添えられた画像の多くは、そのスタジオ風景についてのもの。
 床にちらばった紙らしき方形領域を無視するかのように、アクリル絵の具の「しぶき」が踊り狂っている。手前右には、濃紺の絵具をたっぷりと入れたバケツがあって、絵筆ではなく、細長い木の棒が突っ込まれている。これが絵筆ではないことは、奥の床にそのまま横倒しにされている、他の色の木の棒があるからだ。奥の左手には、赤色や黄色に染まったバケツが、円弧を描いて並べられている。
 なんとも「汚い」床だ。このような作業現場を、私は何度も見たことがある。生産の効率をあげるためには、整理整頓こそすれ、「汚い」か「きれい」かということにこだわっていられない。
 このような作業場をもったスタジオが、4つか。きっと、汚れすぎたら、別のところを手に入れて、そっちへ「引っ越す」のだろう。
 「ニューヨークのパーク・アベニューにあるチェイス・マンハッタン銀行 エグゼクティブ・フロアーの壁画 1959年作」という画像がある。なるほど、こんなところを飾る作品が生まれ、そして、買い取られているのだ。スタジオの一つや二つ、増やそうが減らそうが、何の問題もないのだろう。
 最後のページの画像は「ポイント・レイス・ステーションの自宅の対岸の丘にある新スタジオ予定地。自然を残すため、この建物以外は建築許可が下りないことになっている」というもの。スタジオはまだない。松の木のような樹木と青い空。車で引く、資材運搬用の台車がある。

 Willem de Kooning(ウィレム・デ・クーニング)「女と自転車」(部分)の色紋解析



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 ウィレム・デ・クーニングは1904年、オランダのロッテムダムに生まれた。5歳のとき両親が離婚し、以後、母に育てられる。1916年、12歳のときに、装飾デザインの会社で商業美術の徒弟として働きながら、ロッテムダムの芸術専門学校の夜学で8年間美術を学ぶ。
 とまあ、講談社刊の、この画集の解説記事から、美術へと進む過程を抜き出した。
 山川健一の「チューリップのように鮮やかな色彩の向こうで」というエッセイの中に、次のような記述がある。
 「ウィレムの親権を獲得したコルネリア(母親)はバーを経営しながら二人の子供(もう一人は妹)を育てることとなったのである。(中略)コルネリアは身をもって、息子に生活していくことの厳しさを教えた。」
 画集の解説記事に戻る。
 「1926年(22歳)、アメリカへ密入国したデ・クーニングは、(中略)翌27年ニューヨークに落ち着く。」
 「デ・クーニングは、オランダでの技術を生かして商業美術、看板書きなどの仕事を得、その仕事の合間に絵を描いた。」
 それから、いろいろとあって、絵の内容や作風が変化してゆき、やがて「成功」してゆくことになる。
 山川健一の「チューリップのように鮮やかな色彩の向こうで」というエッセイの最後あたりにあったエピソードとして、次のようなものがある。
 「デ・クーニングというのはオランダ語で、王様、ザ・キングという意味なのだそうだ。文字通り、デ・クーニングは抽象主義表現の王様になった。」
 そうそう、この表紙の絵「女と自転車」では、女の口が2つあるのだそうだ。首の下に、もう1つの口。ええっ、なぜ?

 参照資料

[1] Ben Shahn(ベン・シャーン) 「解放」(部分)
[2] Hundertwasser(フンデルトワッサー) 「作品名は不明」(部分)
[3] Jackson Pollock(ジャクソン・ポロック) 「作品名は不明」(部分)
[4] Sam Francis(サム・フランシス) 「無題」(部分), 出光美術館 @ 東京
[5] Willem de Kooning(ウィレム・デ・クーニング) 「女と自転車」(部分)
[6] ゴブリンライス(GOBLIN RICE)
 できれば2012年の秋ごろVectorで市販したいと思っています。
 価格は1万円前後とする予定です。
 ゴブリンライス(開発中)の「色紋」解析
 http://www.treeman9621.com/C_Program/gor/Iromon/Iromon.html
 ゴブリンライス(開発中)の「色紋」解析の能力 (1) 光源
 http://www.treeman9621.com/C_Program/gor/Ability/LightSource.html
 JAXA かぐや画像をゴブリンライスで解析すると
 http://www.treeman9621.com/CPP_BRANCH/cpp203/kaguya.html


 

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