清家新一が生み出した装置はスカラー波検出のために用いられている
The Device produced by Shinichi Seike is used for the Scalar Wave Detection
キメラミーム外伝004/CHIMERA MEAM EPISODE-004

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

PDF 清家新一が生み出した装置はスカラー波検出のために用いられている
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  清家新一の理論と実験のギャップ

 清家新一の「超相対性理論」については、まったく見当はずれの様相が漂っていて、論理的な展開がなされているとは考えられなかった。ただ、清家新一が一生をかけて追い求めたものが、まったくの空虚なものでしかなかったとは考えにくい。「実験円盤」は浮上しなかったようだが、わずかではあるものの、重さが軽くなったという観測結果が残っている。
 清家新一は理論を急ぎ過ぎたと思う。もっと堅実に実験を積み重ねて、ほんとうのことを見出していったら、もっとすっきりとした説明へとたどりつくことができたかもしれない。
 こんな、偉そうなことを言う資格も実績も私にはなかった。私は、「清家新一の理論と実験のギャップ」の迷路を見通すための、何らかの手がかりを探そうとしていたのだった。

 ダークエネルギー

 「清家新一」から「早坂秀雄」へとつなげるキーワードは「反重力」だった。
 彼らの研究を刺激したのは、ジョージ・アダムスキーの不思議な体験記だったようだ。これは有名なものであったので、日本語にも翻訳されているし、書庫をもつような、大きな図書館に保存されている。これらを調べたが、アダムスキーの体験記からは、宇宙人たちの世界では、空間からエネルギーが取り出されて、それが「反重力」を支えているということが読みとれた。この情報は、地球の物理学が発展してゆくにつれ、ほんとうのこととして認められてきつつある。空間あるいは真空から、粒子と反粒子が生まれている。飛跡が記録されている。
 「ダークエネルギー」というキーワードになるだろうか。これは「フリーエネルギー」と呼ばれることもある。科学専門書のようなところで、学問的には「ダークエネルギー」で、工学的、実用的な文献では「フリーエネルギー」と呼ばれることが多い。

 フリーエネルギー

 私は「フリーエネルギー」をキーワードとして、いろいろな文献を調べることにした。
 かくして、次に巡り合ったのが、「ニコラ・テスラ」「地震兵器」「テスラ波」などであり、さらに、「重力波」や「スカラー波」というものであった。
実藤 遠(SANETOU-Tooshi)の「ニコラ・テスラの地震兵器と超能力エネルギー/人類が知らない重力(スカラー)波の存在を探る」(たま出版1995)に、これらの関係が詳しく述べられている。「フリーエネルギー」についての資料は、他にも何冊か見つけて借り出した。技術的な枝葉へと進むものや、幹へとつながるものがあった。実藤 遠の本は、後者に分類されるものだった。

 スカラー波

 「スカラー」とは「ベクトル」に対応する言葉で、「ベクトル」が「方向」と「大きさ」をもった量であるのに対して、「スカラー」とは「大きさ」だけをもつ量のことを言う。
 「スカラー波」というのは、あまりよいネーミングではないかもしれない。
 もう少し抽象的に「テスラ波」と呼んでおいたほうが、「スカラー」という言葉のイメージによる誤解が生じないかもしれない。また、これを「重力波」と決めつけてしまうのも、まだ根拠があいまいであり、避けておいたほうがよい。
 私は「テスラ波」でスタートしたいのだが、調べてゆくと、すでに「スカラー波」という言葉が定着しているようで、これを使って、いろいろと実験され、議論も進んでいるようだ。「スカラー波」は省略形で、もう少し厳密には「スカラー電磁波」と呼ぶそうだ。これならイメージングしやすいが、やはり誤解が生じる。

 電磁波

 これまで知られている電磁波は、電場と磁場の変化が空間で生まれつつ進行してゆくものであるが、この進行方向に対して、電場や磁場の変化の向きが横の次元で展開されている。いわゆる「横波」である。
 電磁波は、X線として固体の中を伝わることもある。光として、空気中や水中を伝わるし、透明なガラスの中を伝わる。もう少し周波数が低くなり、波長が長くなって、マイクロ波や電波になると、様子が変わってくる。程度の違いがあって、ケースバイケースではあるものの、電磁波は、ときとして、透過したり、反射したり、吸収されたりするものである。

 縦波と横波

 もっと分かりやすい波として、地震波がある。地震波にはP波とS波がある。PはPrimary(最初の)の頭文字で、SはSecondary(2番目の)の頭文字である。P波は波の進行方向の前後で揺れる波であり、縦波である。S波は波の進行方向に垂直な方向で揺れる波であり、横波である。一般に固体ではP波もS波も伝わる。しかし、液体ではP波しか伝わらない。
 空気中を伝わる音は、縦波である。

 科学と疑似科学

 問題の「スカラー電磁波」は、電磁波によく似たものではあるが、縦波である、これまでの電磁波に含まれるものではなく、進行方向で振動する縦波なのだという「定義」である。そのようなものが存在するのかどうか分からないとして、この「スカラー電磁波」は「疑似科学」であるとされているらしい。
 「科学」と「疑似科学」とを分類するのはナンセンスだ。「科学」の世界の中にも、まだうまく説明できていないことはいっぱいある。それらをみんな「疑似科学」と決めつけて、「科学」の外へと捨ててしまったら、「科学」で研究することが見つからなくなってしまう。
 「科学」というのは「知識の体系」なのではなく、「物事を調べてゆく手順」のことにすぎない。
 このあと紹介する「実験」の内容をたどれば、「スカラー電磁波」あるいは「スカラー波」というものが、すでに「科学」の世界に取り込まれて、この「手順」によって調べられつつあるということが分かる。物事のすべてがはっきりしなくても、それを調べる手がかりがあるのなら、それはもう「科学」の世界に入っているはずだ。

 スカラー波の実験

 「スカラー波」をキーワードとして検索し「スカラー電磁波」とも呼ぶことを知った。次のサイトに「スカラー電磁波」の簡単な説明が載っていた。

  http://homepage2.nifty.com/dennjiha/contents/scalar_01b.html

 スカラー電磁波
 19世紀末に活躍したユーゴスラヴィア生まれの発明家ニコラ・テスラによって発見された『テスラ波』を、20世紀にアメリカの科学者、トーマス・ベアデンが理論化したエネルギー波の一種。通常の電磁波が上下の振幅によって表される『横波』だとした場合、スカラー電磁波は前後の振幅による『縦波』だとする説である。
 電磁波理論には未だ明らかにされていないモノがある。一般的な科学知識とは異なる、全く別の理論が存在するはず。このような観点から、 エネルギー問題 を考える人は世界中に多い。【スカラー電磁波】と呼ばれるものは、そうした未知領域の一部である。
 そして今このスカラー波に関する重要な実験情報が公開されている。この実験情報は人間の思考とスカラー波との関係性を示すものである。大変興味深い実験情報であるので、以下にこれを転載する。


 このような説明文のあとに、「スカラー波の実験」についての簡単な「抜粋」が載せられてあった。このサイトは背景が暗く、文字が白や赤で、おまけに小さい。「読むな」とでも言わんばかりの表示である。しかし、この内容は一読の価値がある。私は、このサイトの内容をコピーして、メモ帳へと貼り付け、これを読んだ(この後、オリジナルのページへとたどりつくことができた)。
 「スカラー波の実証実験 未来政経研究会 古賀康則」というタイトルだった。
 この「抜粋」の「説明文」の中に、「更に、受信器の効率を上げるために、清家新一氏の重カ発電器をスカラー波用の受信器として、3.2、3.3、3.4の実験を行いました」と「スカラー波を発生できるような2重巻きコイルや、メビウスの帯の形状を持つコイルをスカラー波受信用のアンテナとして用いて、市販のテスターに接続して、スカラー波を検出しました」というものがあり、私は驚いてしまった。清家新一が生み出した装置が、スカラー波検出のために使われているのだ
 この実験報告を読むと、@スカラー波を発生させる装置を生み出すことができること、A清家新一の装置を利用してスカラー波を検出できること、これらの2点がすでに解決済みだということが分かる。そして、これを基礎として、身体や機械へのスカラー波の影響などが調べられている。
 これはもう「科学」の中での物語である。もちろん、全てのことが明らかになったわけではない。なぜだろうと疑問を呼び、さらに工夫して実験する必要があると考えさせられる。このようなプロセスが「科学」なのだ。

 pana-wave.comにあったオリジナルページ

 「スカラー波の実証実験 未来政経研究会 古賀康則」のオリジナルページは、次のURLにあった。背景も明るく、説明のための画像も入っていて、読みやすい。

  http://www.pana-wave.com/4/4_ca_01.html

 タイトルなどのキーワードは、次のようになっている。

   「電磁波等を考えるシンポジウム京都会議」平成11年4月14日
   主催 京都実行委員会
   A.新しい電磁場(スカラー波)の実証
   未来政経研究会 古賀康則氏の発表より抜粋
   ■スカラー波の実証実験 未来政経研究会 古賀康則

 これらの情報を調べてゆき、この「スカラー波の実証実験」をやって報告した人たちが、かつて、テレビのワイドショーなどをにぎわせた「白装束のカルト教団」に所属しているということが分かった。
 なるほど、そうだったのか、と思ってしまう。何も知らずに、テレビを見ていて、「電磁波の攻撃を避けるために白い服を着ている」なんて、おかしな人たちだ、と、私も思っていた。
 今、色々なことを学んでゆき、「ただの電磁波」ではなく「スカラー電磁波」だったのだということを知ってみると、間違っていたのは(世間一般を含む)私たちのほうだったと考えざるをえない。馬鹿で無知で愚かだったのは、私たちの方だったのだ。もし、「白い服がスカラー電磁波を防御する」ということが「正しいこと」だと分かれば、私たちもきっと、同じような姿をするようになることだろう。
 まだ、そこまではいかないかもしれない。日本のみんなが心配なのは「スカラー電磁波」などではなくて、「セシウムなんとかの放射性物質」のほうなのだから。それにしても、日本のあちらにこちらで、このような情報があふれだしたことに私は驚く。かつて、私が問題視していた放射性物質の何桁も大きなオーダーで議論されている。私が何年か前に買い求めていた放射能測定器なんて、まるでおもちゃみたいなものだ。
 またいつか、何年か(何十年とはかからないと思う)経ったら、清家新一が生み出したメビウスコイルを組みこんだ「スカラー電磁波検出器」が世の中に出回り、どこで始まったのかは分からないが、このスカラー電磁波から身を守るために、人々がこぞって白装束に変身しているかもしれない。

 (Written by Kinohito KULOTSUKI, Aug 25, 2011)

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