ChMd103 UFO画像が本物か偽物かをウェーブレット解析で調べる(1)
I will check the UFO images as genuine or fake by wavelet analysis (1)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 UFO画像の真偽を調べるためウェーブレット解析のテクニックを画像のデータに適用して、ウェーブレット画像解析という分野を発展させてきました。
 とはいえ、全てがかんぺきに分かるというわけにはいきません。UFO画像が本物だと判定するための条件というものが少しずつ明らかになってきましたが、そのような条件を見せてくれないものも数多くあります。逆に、偽物だと主張するための条件にはいろいろなレベルのものがあって、これで決まり、といった、強いものから、なんだか疑わしい、というような、弱いものまで、さまざまな変化を見せています。
 このような研究はまだ途上にあります。UFO画像におけるUFOが本物か偽物かを調べるための、新たな技法を開発するということを試みてきました。もうひとつの取り組みとして、偽物画像をどのように作ることができるかというプロセスを説明するということがあります。現在のように、コンピュータ技術が発達すると、驚くほど精密な偽物画像をつくることができます。しかし、そのようになっていなかった、コンピュータによる画像処理がまだまだ現実的ではなかった時代にも、UFO画像は記録されています。そのようなころの偽物画像の作り方には、模型を直接撮影する方法や、イラストとして描いたものを撮影するというものがあります。
 言葉だけで説明しても分かりにくいと思われます。具体的なサンプルを取りあげて、本物画像と偽物画像の何が違うのかということを考えてゆきたいと思います。

 あやしく感じる状況証拠

 確かな証拠を見つけるまでの試みとして、あやしく感じる状況証拠というものが、いくつか分かってきました。
 ひとつ目の基準は「UFOの形」にあると考えられます。このことを理解するには、UFOがどのようなメカニズムで空を飛んでいるのかということを考えておく必要があります。これは、地球における私たちの科学技術で、まだはっきりとはしていないことなのですが、何人かの先駆的な科学者が調べようとしてきました。もうお亡くなりになられましたが、清家新一氏、早坂秀雄氏などの研究が参考になります。コンタクトはとれていないのですが、ToMというコードでの論文がウェブ上で公開されていました。また「弧電磁気学」と名づけた分野の研究を進めておられるΦさんもおられます。
 これらの研究における知識をすこしかじってみると、本物の現実的なUFOは、どうやら、UFO機体の周辺空間の性質を変えることにより、重力を打ち消す効果を生み出して移動しているらしいと推測できます。そして、機体周縁の磁場を変化させているのではないかと考えられます。
 そのようなメカニズムを仮定したとき、どうしても、「UFOの形」に、ある条件が加わることになります。それは「円形」という条件です。機体周縁の磁場を強く高速度で変化させるとき、さらに、周囲で、その状態を回転させているようなのですが、それを合理的に実行しようとすると、三角や四角では困難が多すぎます。だから「円形」という条件が自然なものとして組み込まれるのです。このような形を利用するには、「円盤」という形と「葉巻き」の形が最適です。
 このように考えてみると、次の幾つかのUFOは、あやしい条件をもっていると見なすことができます。
 「中国のUFO」と名づけているビデオ画像があります。巨大なUFOが川の上空に浮かんでいて、突然近づいて、その形を色々と見せて、飛び去ってゆくというものですが、このUFOを静止画で調べてみると機体周縁に細い手すりかゆるんだコードのような突起があることが分かります。このような構造を、はたして、科学的なUFOの世界の存在が組み込むでしょうか。さらに観察すると、このUFOは、上面あたりに、戦車や戦艦についている砲台のようなものがあるということが分かりました。これはあまりにばかげています。完全に地球人によるデザインだと考えられます。もっと強い証拠としては、立体的な構造が解析によって現れてこないということが分かりました。
 「ケーブルカーをにらむUFO」と名づけたビデオのUFOも、なかなか手ごわいものでした。これについては、ウェーブレット画像解析の(最近言葉として規定した)テキスタイル解析の一つである、ラムダ解析によって、イラストとして描くときのスケッチ線が浮かび上がってきたことにより、いくつもの謎が解けることとなりました。このUFOのデザイン上の基本線は、地球でのスポーツカーにあるようです。ヘッドライトに類似のデザインですし、ナンバープレートのような部分もあって、これは作者のユーモアに違いないと考えてしまいました。このUFOは後部が円形ではなく、まるでジェット推進によって飛ぶための形をしているにも関わらず、何も噴射しないで、ふんわりと浮いています。
 何年か前に、まるで宇宙空間で飛ぶときのような、細長くあちこちが突出したUFOの画像が出回っていました(図1)。これは明らかに不自然です。大気中で、しかも、地球の重力に逆らって飛ぶには、まったく不合理なのです。
 解析の研究のため、ウェブで公開されているUFO画像に数多くあたって調べてみると、ウサギの耳のような翼をもつUFOや、三角形のUFOなどが、本物としての条件をもっていないことが分かってきました。
 もうひとつの偽物パターンとして、空中に浮く光体というものがあります。その光が強いとき、中心部が色値の255を越えることとなり、ここで値が切られて、ホワイトアウトとなっているケースがあるのですが、このとき、ここに近づく部分に何の構造も見られないものは、おそらく偽物です。
 「北イングランドのUFO」と呼んでいるUFOビデオにおいて、このときのUFOは、まるで池の中のコイのように、ゆっくりとゆらめいて、静かに動いているのですが、これを静止画で調べると、機体周縁に、磁場の変化によると推定される渦状パターンが見つかりました。このことにより、本物のUFOの条件が見られたということになります。
 ところが、これによく似たパターンで、「マヤの遺跡上空で回るUFO」と名づけられるビデオがあります。静かにくるくると回っているのですが、このような動きをする理由がよくわかりません。回転すべきなのは周囲の磁場であり、機体が回る必要はないはずです。回転する展望台のようなものというのも不自然です。窓があるわけではありませんから。いろいろと解析してみたところ、他に数多くある本物のUFO画像のような、緻密なテキスタイル解析パターンは確認できませんでした。渦状パターンも見つかりません。このように、空中にただ浮いて、静かに回転しているUFOは怪しげです。

 偽物UFO画像(1)


図1 画像[111]
http://kokoronohitorigoto.ti-da.net/e2771707.html


図2 画像[111]x8の*d解析 
code = [111]x8_onA(G)I(ast-d)8(64)


図3 画像[111]x8 とその*d解析(ast-d)との平均合成(mix)
code = [111]x8_mixA(G)I(ast-d)8(64)


図4 画像[111]x16 とその*d解析(ast-d)との平均合成(mix)
code = [111]x16_mixA(G)I(ast-d)8(64)

 コンピュータによる合成画像技術の初期のものでは、このように、機体本体と周囲の背景との間に、プラモデルを作るときに体験する、バリと呼ばれる不要な部分が現れることがあります。
 ここまで下手な合成画像は、ここ最近のものでは、なかなか見られません。
 このUFOは、地球大気圏を飛ぶための、力学的な強度を保つことができないことは明らかなのですが、そのようなデザインが斬新に思えたのかもしれません。
 しかし、UFOを制作して使い始めて何年たっているのか分かりませんが、どこかからやってきている異星人にとっては、デザインの斬新さなぞ何の関心もないと思われます。それよりも機能が第一です。地球の大気圏を飛んで、すぐに壊れそうなものを使う理由はないでしょう。

 偽物UFO画像(2)


図5 画像[9]x2
http://www.ufocasebook.com/grangemouthscotland1991.jpg


図6 画像[9]x2の$f解析
code = [9]x2_onA(G)I($f)8(64)

 このUFO画像はとても詳しいものですが、解析してみると、立体的な変化の様子がまったく現れません。イラストとしか考えられません。

 偽物UFO画像(3)




図7 画像[14]x8
http://www.ufocasebook.com/meridanidaho1993.jpg


図8 画像[14]x8の*d解析
 code = [14]x8_onA(G)I(ast-d)24(64)

 これも解析で立体的な様子が現れないものです。

 偽物UFO画像(4)




図9 画像[25]x16
http://www.ufocasebook.com/georgia1997.jpg


図10 画像[25]x16のラムダ解析
 code = [25]x16_onA(G)I(lamda)8(64)


図11 画像[25]x32



図12 画像[25]x32のラムダ解析
code = [25]x32_onA(G)I(lamda)8(64)

 原画像は、森の木々の隙間に見える空に浮かぶUFOといったものですが、UFO部分を切り出して拡大して解析すると、ラムダ解析によって、イラスト描写線がくっきりと現れました。他に観察している、本物らしいUFOなら、もっと立体的で複雑なパターンが現れています。
 UFOの形として、このように、無意味に突出しているものは、おそらく、機能的に嫌われるはずです。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Jan 24, 2015)

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