ChMd120 ゴブリンクォーク9で見る「闇夜のカラス」
“CROW IN DARK NIGHT” seen by GOBLIN QUARK 9

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 タイトルで「闇夜のカラス」とあるのは、たとえとしての言葉にすぎません。
 その言葉にこめられた意味のように、直接見るのが困難なものを、ゴブリンクォーク9というソフトをつかって、どのように見ることができるかということを、ここでは示そうと思います。

 解析対象

 解析対象となる画像を2つ用意しました。次の図1の(a) 画像Aと(b) 画像Bです。人間の目はかなり優れた分析ツールなので、これらの画像も、じっくり眺めているうちに、何が潜んでいるのか分かるかもしれません。ただし、それらが「分かる」というのは、私たちがよく知っているものだからです。このように「闇夜のカラス」状態になっているものが、私たちが一度も見たことがないもののケースでは、このあとの解析で示すようなプロセスを経由しなければ、きっと何も見えてこないと思われます。


図1 解析対象

 画像Aをウェーブレット画像解析のテキスタイル解析で調べる

 画像Aをウェーブレット画像解析のレリーフ解析やテキスタイル解析で調べます。


図2 画像Aの(a) レリーフX解析と(b) テキスタイルGZ解析

 レリーフX解析では、隠れている画像がもともと立体的なものではなかったため、あまり見やすいものとはなりませんでした。
 テキスタイル解析では、画像の色領域の境界線に敏感に反応するため、このような、塗りえの下書きのような解析像を生み出します。ウェーブレット関数の種類の違いで、点線になったり二重線になったりしますが、ここで示したGZ関数やast-um関数では、きれいな一本線で描いてくれます。

 画像Bをウェーブレット画像解析のレリーフ解析で調べる


図3 画像Bのレリーフ解析

 画像Bはさらに問題をかかえています。これは同じくらいの周波数の画像を合成したものなので、レリーフ解析では、それらが全て同じように反応してしまい、このように見分けにくいものとなってしまいます。

 画像Bをウェーブレット画像解析のテキスタイル解析で調べる


図4 画像Bのテキスタイル解析

 テキスタイル解析でも、同じくらいの周波数による画像が重なっているケースでは、これらの解析ラインが混在して、わけが分からないものとなってしまいます。

 画像Bを光核解析やフルーツ解析で調べる

 このようなときは、ゴブリンクォーク9の、もっとはじめのところにある、光核解析やフルーツ解析を試みることにより、目的の情報を見やすくすることができます。


図5 画像Bの(g) 光核解析と(h) フルーツ解析

 このような、光核解析とフルーツ解析の、よいところだけを抜き出して組み合わせたものが、次のフルーツ核解析です。

 画像Bをフルーツ核解析で調べる


図6 画像Bのフルーツ核解析

 画像の情報をある種の「核」として部分的に取り出し、これについてフルーツ解析を行うのがフルーツ核解析です。図6(g) では、見事に女性の顔(じつはオードリー・へップバーン)が現れました。この解析対象の画像をつくるときに、一度小さな画像としていますので、細部のグラデイションは失われていますが、顔を構成する各部分の形状は保たれています。
 図6(h)のほうは、ノイズとして利用した「夜の空」で光る「空気の精(シルフ)」のほうがくっきりと現れています。オードリー・へップバーンの顔がカラフルなのは、このときの夜空に潜む色変化が影響しているためです。合成する前の拡大率が異なるので、このようなパターンになりました。

 画像Aもフルーツ解析やフルーツ核解析で調べると

 図2で目と眉の色領域の輪郭を描いて満足しているかのように示してきましたが、画像Aもフルーツ解析やフルーツ核解析で調べると、次のように、塗り絵を完成したような画像が得られます。


図7 画Aの(i)フルーツ解析と(j)フルーツ核解析

 まとめ

 ここに示した解析対象の原画像は次の図8のものです。ただし「(k) 目と眉」に関しては、他の画像と合成するとき、きょくたんに弱めてあります。一方「(l) 顔」のほうでのノイズ画像はかなり複雑なもので、さらに、合成してから一度1割程度の大きさに縮小した画像から解析をスタートするようにしました。それらが図1の解析対象画像です。


図8 解析対象の原画像

 今回の解析ではUFOについて何も調べませんでした。なぜかというと、UFO画像で、ここまで情報が隠されているものがほとんどないからです。ただし、一般に観測されるUFO画像では、大気圏中を飛ぶための影響として、周辺に雲の衣をまとうことになりますので、これを透視する必要があります。光核解析で、適度に濃淡値で区分けされる解析領域を選別すると、UFOによる光と、雲による光とは境界をもって分離するということが分かります。それから、UFOによる光をフルーツ解析で見やすくすれば、ノイズのない情報が得られます。大気圏外の宇宙空間にあるUFO画像を調べたところ、(あたりまえのことでしょうが)このような雲によるノイズはありませんでした。
 小さな画像を拡大すると、拡大なめらか補間の処理にともなって、「色のくすみ」とか「ピンボケ」とかが、どうしても生じることになりますが、この問題は、ゴブリンクォーク4にもあるゴブリンアイで(ある程度)解決することができます。
 このページにおける解析では、ゴブリンクォーク9の能力をフルに使っていません。実際のUFO画像などでは、ゴブリンクォーク9の能力をフルに使って微妙な調整を加えてゆくことにより、これまで「見えて」いないものが「見える」ようになり、まったく驚くことばかりです。
 これまで私たちは地球に飛来するUFOに対して、けんきょに観測するという心がけで取り組んでおらず、頭から「UFOなんて存在しない」と決めつけてしまい、そうではない、自分たちが受け入れてもよい考え方に沿った説明や理由づけを行ってきたようです。他の自然現象に対して取り組んできた科学的な精神を、どういうわけか、このUFO現象では、必要ないと決め込んでいるようです。
 そういう私ですら、この研究と観測を始める前は、そのような状態に近いものだったように思います。しかし、こうして、一つずつ科学的なステップを組み立てて、未知の現象についての探求のプロセスを歩んでゆくと、驚くべきことが次々と現れ、いったいこの世界は、どんなつもりで生み出され、組み上げられ、維持されてきたのかと考え込んでしまいます。
 さて、これで、UFOについて詳しく解析結果を示し、それらが私たちの世界でどのように取り扱われてきたのかということを明らかにしてゆくための、基礎的な準備が整いました。ChMd119と、このChMd120を読んでもらえれば、このあと示してゆくUFO解析の結果を理解してゆけることでしょう。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Mar 16, 2015)

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