ChMd125 ニセモノ(偽物)UFOの見分けかた
How to judge the fake UFO

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 dragonとUFOをキーワードとして検索して見つけたUFO画像を4つ選んで調べたところ(図1〜図4)、まず、ステッキ型に曲がって伸びているミミズのようなUFOは(機体の)周辺が異常に明るく(図5)、これは合成画像のしるしとして有名なパターンでした。



 「中国の飛び龍」と名づけられていたものは、雲間から頭部を含むトルソあたりを見せ、厚い雲に隠れた胴体の端っこに尻尾(しっぽ)がかすかに見えているというものでしたが、解析してみると、これらはまったくつながっておらず、別々に描かれたものと判明しました(図6)。このくらいの雲による影響は、解析により打ち消すことができるようになっています。まさに、この龍はトルソ部分だけが飛んでいると見なせるものでしたが、それでは、かすかに見えている尻尾の意味が無くなってしまいます



 NASAのスペースシャトルが宇宙から撮影した地球の景色に、小さな(とはいえサイズとしては数十メートルから数百メートルになるはずの)ウナギかヘビのような黒い影が、まさにくねくねと身体を左右に振りながら、地表からかなり上で浮いているのです。これを解析したとろ、胴体の太さが一様ではないということ、首のところにあるコブのようなものの構造がよく分からないというとなど、疑問に思う点が残りました。そこでふとラムダ解析のことを思い出して適用してみたところ、胴体の太さを上回る、かなり太いところに、私が「描写線」と呼んでいる画像のまとまりを区別する境界線群があることが分かりました(図7)。このことにより、このウナギ型UFOは、べつの画像として作られたあと、宇宙からの風景画の中に組み込まれたものと判断することとなりました。
 このあと、Haar解析と名づけてあるものを試みたところ、ミミズ型UFOと同じような、(機体の)周辺の異常なハロー領域が存在することが分かりました(図8)。
 このような現象を分析し、Haar解析より、さらに感度の優れたウェーブレット関数を発見することができました。まずはkeel解析とleek解析を生み出しましたが、さらに感度のよいものがあることに気づき、それらをdeer解析(図9)とbear解析(図10)としました。



 図2の「タツノオトシゴ型UFO」についてもいろいろと解析しましたが、いまのところ、ニセモノである証拠は見つかっていません。これについての解析ページをまとめようかとも思っていましたが、その前に、そのような本物(らしい)UFO画像の確からしさをはっきりとさせるため、これまでに生み出してきた「ニセモノUFOの見分けかた」のテクニックについて整理しておくべきだと考えました。

 ニセモノUFOは立体感がない

 明らかに立体であることが分かっている、NASAのスペースシャトルの画像や、どこにでもある地上で走っている車などを撮影して、何らかの関数を選んでテキスタイル解析を行ったとしても、それによる解析画像では、これらが立体的なものであったというパターンが現れるものです(図11, 図12)。



 ところが、UFOに攻撃されたNASAのスペースシャトルとしてウェブに現れていた画像を解析してみると、このような立体的なパターンが見られませんでした。幾つかの解析を見比べることにより、このビデオ画像にある、攻撃されたスペースシャトルというものはイラストであると判断できました。


図13 攻撃されたスペースシャトルのHaar解析

 一般に、色やそのグラデーションにより装飾された画像では、いかにも立体的なものであるかのように感じ取れるのですが、このときの色情報をとりさって、濃淡値だけの画像にしたとき、本物の立体でのグラデーションを保って描くという能力は、めったなことで獲得できるものではありません。
 次の図14はアポロ20号が撮影したとされる月面都市の一コマですが、これをレリーフT解析した図15を見て分かるように、描かれている建物に立体感がありません。明るいところが浮き出ているのですが、それらと暗部とをつなぐ中間領域のグラデ―ションの部分がありません。これにより、イラストであることが分かります。



 ニセモノUFOは「描画線」をもつことがある

 ラムダ解析を「ケーブルカーUFO」と名づけている、ケーブルカーの外で浮かぶ、スポーツカータイプのUFOに適用したところ、車のナンバープレートに相当する位置に、ペケぺケマークが現れました(図16)。他の部分も、立体的な様子を表現するものではなく、その構造を描くための、下書きに使うスケッチラインのようなパターンとなっていました。このような観察をいろいろと行って、このUFOがイラストとして描かれたものだと分かりました。


図16 ケーブルカーの外で浮かぶUFOに浮かび上がった「描写線」

 次の図17はufocasebook.com 2000-2003 [24] shuttle(左)のラムダ解析(右)です。色つきの画像(左)では、いかにもシャトル型のUFOが飛んでいるようにも見えますが、ラムダ解析の結果(右)を見ると、立体的な情報がまったく描かれていないことが分かります。



 ニセモノUFOは異常な光核パターンをもつことがある

 明るく光り過ぎているUFOは、たいていのケースで、ニセモノ画像とみなされます。確かにUFOは光っているか、その反対に黒っぽく見えているかのどちらかであることが多いものですが、これは(まだ仮説段階の説明ですが)本物のUFOが機体の周辺に生み出している磁場変化によって、大気成分を激しく振動させることで生じる雲の影響だと考えられます。太陽との関係で、その雲が照らされて白っぽくなったり逆に影となって黒っぽくなるわけです。このようなときの白は完全な(濃淡値)255のものではなく、幾分か小さな値となっていますので、光核解析で255近くを調べると、きちんとUFOの形にともなうパターンが浮かび上がってきます。
 ところが、光核解析で255へと近づいたとき、四角をベースとした幾何的なパターンが残ってしまうというケースがありますが、このとき、このUFOは作られたニセモノであると判定できます。



 図19におけるUFOの光核画像において、このUFOは長方形の濃淡値255という完全な白い領域をもっています。全体の形が楕円に近いものなのに、この長方形のパターンがあるというのは、自然な現象であるとは考えられません。また、白い長方形の周囲にある、さまざまな色の小さなモザイクタイルのようなパターンも、自然なものとして観測されたことはなく、ここにも意図的な傾向が見られます。

 ホンモノUFOにおける解析パターン

 ニセモノUFO画像について説明する前に、ホンモノUFO画像ではどのように解析されるのかを確認しておきます。
 次の図20はドイツに着陸したUFOが空に戻ったあとの [113] と記号化した画像(画像C)です。図21と図22はテキスタイル解析で、図23はレリーフ解析となります。Haar解析から発展したDeer解析やBear解析はどちらかというとテキスタイル解析のほうに近いものですが、解析の流れが少し異なりますので、結果画像のパターンを象徴してクリスタル解析と呼ぼうと思います。



 クリスタル解析のDeer解析では(このUFOにおいては)「中心部分が暗く、周辺のハロー部分が明るく」なっています。これに対して、Bear解析では「中心部分が明るく、周辺のハロー部分が暗く」なっています。実は、関数形としては正負の違いがあるだけなので、このように、逆の対応が生じます。ただし、このときの明暗関係は、解析する元となるUFOの明暗によって変化します。
 図23のEgg解析は、とりあえずレリーフ解析としましたが、実は、これまでのレリーフ解析と新たなクリスタル解析との、ちょうど中間状態です。
 このように分類していますが、このような効果を生み出す2次元画素に対応した関数のパターンは(くわしくは企業秘密ですが)ほんのわずかな違いがあるだけです。値を入れる画素の位置や、それらの値の比をわずかに変えるだけで、さまざまな結果画像へと変化するのです。
 もうひとつ、ホンモノUFOとしてのしんぴょうせいが高い「チリ銅山上空のUFO」 の解析パターンがどのようになるのかを見ておきます。



 テキスタイル解析の図27や図28を、原画像の図26と見比べると、UFO本体を取り囲むいくらか広めの領域までが、このUFOの「存在領域」であると見なせます。おそらくこの現象は、このUFOが支配している「強い磁場領域」によるものと推定さます。
 図30と図31により、周囲の空との間に、とくべつ明るい(か、暗い)領域はもっていないことが分かります。

 ニセモノUFOは合成のための明るい領域(カラーハロー)をともなう

 次に、ミミズのようなUFO(dragon UFO [1] ohio)について調べ直します。




 図33のラムダ解析で明確な「描画線」が浮かび上がっています。これは「ラフスケッチ輪郭線」と呼んでもよいようなものです。このUFOと周囲の空とが不自然なつながりかたをしているということが、このラムダ解析で示されています。
 図34のNИ解析により、背景のリアルな空のパターンと、このUFOの緻密な渦模様によるパターンとの、解像度の違いが明らかなものとなっています。
 図36のDeer解析のところに、合成のための明るい領域(カラーハロー)がくっきりと現れています。図37のBear解析では逆に、背景の空より暗くります。
 どうやら、図35のEgg解析による立体的なレリーフ解析より、このUFOが、鎌首を持ちあげているヘビをモデルとして構成されたらしいということがうかがえます。

 ニセモノUFOは太めのハローラインを組み合わせていることがある

 何らかの経済的なシステムがあるのか、最近、ウェブにたくさんUFOのビデオ画像が現れます。ufocasebook.comなどに収録されてきた、これまで観測されてきたUFOのスタイルとは、かなり違ったものが大半です。それらの中から、私が「Maya UFO」(図38〜図43)と「Baltic sea UFO」(図44〜図49)と名づけたサンプルについての解析結果を示します。



 これは「Maya UFO」の解析結果です。図39のラムダ解析のところに、太い輪郭線やラフスケッチ線が現れています。図40のNИ解析では、ところどころの輪郭線が二重となっています。これはめずらしいパターンです。図41のEgg解析で分かる、この画像の欠陥は、影の部分に立体感がまったくないということです。つまり、影の部分が同じ色で描かれているということです。合成のためのカラーハロー(collar halo, 襟状光輝)は、Deer解析で明るく、Bear解析で暗く、それぞれ現れています。



 これは「Baltic sea UFO」の解析結果です。空で静かにくるくると回転しているのですが、この動画スタイルは「Maya UFO」と同じで、おそらく同一の作者によるものと推理できるものです。
 ただし、「Baltic sea UFO」の作り方は「Maya UFO」と少し異なっています。このとき作者は制作プロセスをひとつ飛ばしてしまって、制作したUFO画像を本物の空の画像に合成するのではなく、UFOの背景を、単調な空色の一色で描いたままにしたのです。これらの全ての解析結果において、自然な空がもっている、わずかな「ゆらぎ」のパターンがどこにも見あたりません。これは決定的な偽物の証拠です。ラムダ解析からBear解析のところで、周囲の空との合成にともなうカラーハロー(collar halo, 襟状光輝)が見られず、おや、これは本物か、とつぶやいてしまうかもしれませんが、空が自然なものではないということで説明できます。つまり、自然な空へと合成していないのです。それでも、ラムダ解析でのタッチや、Deer解析やBear解析のクリスタル解析で見られる、太めの斜めの線が、これが描かれたものであることを示唆しています。Egg解析を見ると分かると思いますが、やはり、影の部分の立体感がまだまだ完全なものではありません。

 まとめ

 (初日は夜勤明けとはいえ、久しぶりに休みが二日続きましたので)いつものページより、かなり長いものとなってしまいました。あまり図の数を増やしてしまうと、ページを呼び出すまでの時間が永くなってしまい、嫌われる要素を増やすこととなってしまいます。
 これまで開発した解析の能力についての、かんたんな(げんみつなことを言うと、この何倍もの量になってしまいそうです)説明ページとなりました。
 「ニセモノ(偽物)UFOの見分けかた」という幾つかのテクニックについてまとめると、次のようになります。

 (1) 何らかのテキスタイル解析による解析画像で、立体感にとぼしい箇所が現れる。
 (2) ラムダ解析で、輪郭線や描画線と呼んでいる、荒いタッチの(ラフスケッチのような)線が現れる。
 (3) 光核解析により、自然なものとは考えられないパターンが現れる。
 (4) クリスタル解析で、合成のための明るい領域(カラーハロー)が現れる。

 実は、この他にも、もっと厳格で専門的な技法を見つけていますが、とても長くなってしまいますので、あらためて示すこととします。
 これらの「ニセモノUFOの審査基準」をくぐりぬけたものについて、(今のところ)ホンモノUFOと見なし、それについての色々な情報を観察して整理するということになります。かつて地球の科学者たちが、動物や植物、あるいは、地質などの鉱物などを調べてきたように、UFOについても科学的な研究をすることができる段階になってきたわけですが、これまでの博物学と異なるところは、数多くのニセモノUFO画像(ビデオも含む)が生み出されているということです。
 先日どこかのテレビ番組で「UFOを信じているかどうか」がトピックでとりあげられていたようです(その日は夜勤だったので見ていません)が、このような評価レベルにとどまっているのは、@本物のUFOそのもののついての色々なことがまだよく分かっていない、ということのほかに、AニセモノUFOの情報が数多く出回っている、ということが関係していると思われます。
 今回のこのページによって、UFO研究が確かな科学としてさらに進むことを願っています。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Apr 6, 2015)

 

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