ChMd126 偽物UFO判定のためのクリスタル解析検証実験
The Inspection experiment on crystal analysis to judge the fake UFO

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 次に予定していた解析テーマは「三角形のUFOは実在するか」というものでしたが、このような疑問に取り組む前に、そこで用いる、偽物UFO判定のための解析法について、どれだけの効果があるのかを調べておくべきだと考えました。
 ここでは、「合成画像の周囲に、ジェーペグ画像変換にともなう収縮率の違いによって、背景とは異なる明るさのゾーンが生じる」ということを、クリスタル解析などによってどのように判定することができるかということを調べます。

 準備

 UFOの代わりに図1(a)に示した「真珠の耳飾りの少女(フェルメール)」を使うことにします。UFOの原画像として使うため、(b)のように、周囲を少し残して切り取りとります。次に、これを幾分か縮小したあと、ペイントのペンキで周囲を黒くします。一方、合成のための風景として画像Dを用意します。これら2つの画像を使って、合成画像(1)と(2)を作りました。合成画像(1)は画像Cと画像Bの色情報を半分ずつ加えたものです。合成画像(2)は画像Cの濃淡値に応じて画像Dと置き換わるようにしたものです。黒の濃淡値は0ですから、画像Cの黒い部分は無視されることになります。


図1 合成画像の作り方

 ここまではビットマップ画像で処理しました。
 上記のテーマに沿うために、これらの画像Eと画像Fを、@一度ジェーペグ画像に変換します。それから、A40パーセントに縮小します。そして、B再びビットマップ画像へと変換し直します。
 このときの@とAの操作が「ジェーペグ画像変換にともなう収縮率の違い」を表現しているわけです。Bはゴブリンクォーク9で解析するためのものです。
 再びビットマップ画像に変換されたものをゴブリンクォーク9に取り込み、マップで4倍の領域を指定して「現像」(拡大なめらか補間)したものが、図2の(g)と(h)です。


図2 解析のための原画像

 画像Hについての解析

 図2の(g)と(h)のうち、よくあるタイプの合成画像として見られるのは(h)のほうだと考えられます。まず、こちらのほうから調べます。
 画像HのコードをPQSとします。ここで[4]は4倍の拡大を意味します。次の図3は画像Hを16倍にしたものです。一度小さな画像としてからの拡大なめらか補間なので、細部はピンボケ気味になります。真珠の耳飾りの少女の周囲に、もやもやとした領域があることが分かります。これは、ジェーペグ画像へと変換することにより、ある大きさの四角い領域の情報として、背景のものだけでなく、少女の画像の分が組み込まれてしまうためのノイズです。この画像H×16とそのテキスタイルNslash解析とのmix合成が図4です。もやもやとした領域が四角くなっています。これがジェーペグ処理にともなう現象であることを示しています。


図3 PQS[4][4](画像H×16)


図4 画像H×16とそのテキスタイルNslash解析とのmix合成
code = PQS[4][4]_mixAGI(Nslash)8(64)


図5 画像G×16のクリスタルleek解析
code = PQS[4][4]_onAGI(leek)8(64)

 図5は「画像G×16のクリスタルleek解析」です。このときのモデル画像は描かれたものなので、立体的な情報がうまく出ていません。フェルメールですら、このような状態なので、本物の立体的な濃淡を再現するということがいかに難しいことであるかがうかがえます。髪の毛を描くための下書き線のような線が顔のところに、斜めに浮かび上がっています。顔の前に残した黒っぽい部分がさらに黒く描かれています。

 画像Gについての解析

 画像Gは画像Hとは異なる合成法によるものです。画像C(=Q)と画像D(=P)との平均合成なので、全体的に暗くなっています。図6に対してテキスタイルNslash解析したものが図7で、クリスタルkeel解析したものが図8です。


図6 PQ55[4][4] (画像G×16)


図7 画像G×16とそのテキスタイルNslash解析との平均合成
code = PQ55[4][4]_mixAGI(Nslash)8(64)


図8 画像H×16のクリスタルkeel解析
code = PQ55[4][4]_onAGI(keel)8(64)

 これらについて議論するより、図6の画像情報をより見やすくした、次のピーチ解析による画像について解析することにしました。

 画像GのPeach解析についての解析

 図9は「画像G×16のPeach解析」です。これを画像Pとします。
 この画像PについてテキスタイルNslash解析したものが図10で、クリスタルleek解析したものが図8です。ただし、見やすくするため、原画像である画像Pとの平均合成としてあります。


図9 画像G×16のPeach解析(画像P)
 code = PQ55[4][4]Peach


図10 画像PとそのテキスタイルNslash解析との平均合成
code = PQ55[4][4]Peach_mixAGI(Nslash)8(64)


図11 画像Pとそのクリスタルleek解析との平均合成
code = PQ55[4][4]Peach_mixAGI(leek)8(64)


図12 画像Pとそのクリスタルのkeel解析との平均合成
code = PQ55[4][4]Peach_mixAGI(keel)8(64)

 図10と図11には、図1の画像Bで少し残しておいた、顔の前などの暗いところ(フランジ部分)が背景と本体から区別されて示されています。
 図12は図11のleek解析とは明暗が逆になるkeel解析です。顔の前などは黒くなっていますが、やはり、背景と本体から区別されて示されていることになります。
 これらは合成画像にともなうものとして、偽物画像の証拠となります。

 応用

 図13のUFOがいまだに本物とされて紹介されているサイトがあります。図13の画像[111]を拡大した図14を見ると、UFO機体の周辺に、なにやらもやもやしたものが見えます。テキスタイルNslash解析した図15に、異なるジェーペグ画像情報の組み合わせに伴う四角いフランジ領域が現れています。また、このテキスタイルNslash解析図を注意深く見ると、図14では見えている、UFO機体の立体的なようすが、まったく現れていません。図16はクリスタルkeel解析ですが、ここにも偽物の証拠がたくさん現れています。あまりに多く混在しているので、それらを区別して説明できないほどです。典型的な偽物画像の見本となるものです。



 「ChMd125 ニセモノ(偽物)UFOの見分けかた」でとりあげた図17とそのクリスタルkeel解析との平均合成が図18です。図19は図17のテキスタイルNslash解析です。UFOの輪郭が二重線となっています。これは不思議なことです。図20は図17のクリスタルdeer解析です。図19と図20で共通した偽物の証拠として、影の部分にまったく立体的な情報がないということが大きな問題としてあげられます。自然に撮影された立体像なら、丸みを感じさせるグラデーション情報が示されます。この偽物画像の作者は、そこまで配慮する必要が生じるとは考えなかったに違いありません。



 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Apr 11, 2015)

 

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