ChMd130 三角形のUFOは実在するか(4)
Does the triangle UFO exist? (4)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

ブランチページへもどる

 はじめに

 これまでに解析した三角形のUFOはことごとく偽物でした。
 未解析で残っている三角形のUFOの画像をまとめると、次の図1となります。
 これらの中で[3]と[5]は、今回の解析テーマから外れるものと見なせます。


図1 未解析で残っている三角形のUFO

 [3]の解析

 [3]のUFOは小さな白い点が弓のようなカーブを描いて並んでいるように見えます。これらの小点について、向かって左に先行する1つから始めて、A〜Gの記号をつけて識別することにします。次の記号で最初の[3]は画像番号ですが、Aなどの識別記号の後につける[16]や[2]は拡大倍率を意味します。ただし、次の図2としてまとめた画像は解析原画像の32パーセント大のものです。このことを示すために[032]を最後に沿えて、[3]A[16][032]や[3]A[16][032]_onAGI(egg)32(64)とするとはんざつになるので、ここでは省略します。(egg)は「レリーフegg解析」の意味で、これに続く32は振幅値で、(64)は基礎色の値です。


図2 [3]のA〜GのUFOの(左)拡大画像と(右)そのレリーフegg解析

 これらはまさしく本物のUFOです。AとGについての、さらなる拡大画像についてのレリーフegg解析を図3と図4として示します。なぜだか理由はよく分からないのですが、これまでに調べた本物UFOをレリーフ解析で調べると、ハート型やダイヤ型などの幾何的なパターンが小さな凸部として存在することが観測されます。
 これらの小点A〜Gは本物のUFOでしたが、三角形のUFOというものではありませんでした。私が分類する体系ではStone-Typeに分類されるものとなります。


図3 [3]A[16][2][064]_onAGI(egg)32(64)


図4 [3]G[16][2][064]_onAGI(egg)32(64)

 [5]の解析

 [5]の原画像中にある拡大UFO画像について調べます。図5(a)はその8倍拡大を32パーセント大としたものですが、はんざつになるので[5]UFOとします。
 図5(c)のレリーフX解析では白く光っている部分も凸として見えますが、図5(d)のレリーフegg解析では凹んでいるように見えます。これは解析関数の性質に由来する現象と考えられます。図6として[5]UFOのテキスタイルグザイ(gzai)解析で調べてみましたが、機体の周辺領域に渦状パターンが確認できます。どうやらこのUFOも本物のようです。ただし、これを三角形UFOとして分類すべきではなく、たまたま横から見て三角形にも見えるというだけで、分類するとしたら、Disk-Typeであると思われます。


図5 [5]の解析


図6 [5]UFOのテキスタイルグザイ(gzai)解析

 [6]の解析

 [6]のUFOは直角三角形のUFOと呼べるかもしれません。(f)光核解析や(g)フルーツ解析で見やすくしました。まさに三角サンドイッチのような、一様な厚みをもったもののように見えますが、(h)レリーフX解析によれば、直角三角形の斜辺に対応するところで厚みがなくなっています。もしこれが本物の立体的なUFOであったなら、(h)レリーフX解析においても、その立体的な情報が浮かび上がってくるはずですが、そうはなっていません。これは偽物と考えられます。


図7 [6]の解析(すべて解析原画像の32パーセント)

 [7]の解析

 [7]のUFOは三角形UFOではなく3つのUFOの三角配置の編隊だと、最初の解析で考えていましたが、今回の編集にあたって、もう少し調べてみたところ、図8 (k) テキスタイルラムダ解析 や 図8 (l) テキスタイル*oh解析 により、このUFOが細い平行線をともなう白い線領域をベースとして構成されていることが分かりました。これは描かれたものだと考えられます。


図8 [7]の解析(すべて解析原画像の32パーセント)

 [8]Bの解析

 [8]BのBは「Big画像がついているもの」という意味の記号です。のちに3つの光るUFOをA, B, Cと区別するときのBは単なる識別記号です。
 図9(m) 拡大原画像を見ると、三角形のベースの頂点あたりに3つの白い光があるようにも見えるかもしれません。(n) 光核解析では、わずかにこの三角形がきちんとしたものではなく、くずれた辺をもつことがうかがえます。(o) テキスタイルRA解析 や (p) コンター解析 により、この黒い三角形は、正式な三角形の物体ではなく、その正体は不明ですが、3つの光るUFOの間をつなぐ何らかのものであることが分かります。これによく似たものは、山形で最近撮影されたUFO [Y]でも見られています。
 これは三角形のUFOではなく、3つのUFOの三角編隊で、それらの間をつなぐ何かがあるというもののようです。このあと詳しく調べますが、3つのUFOは本物のようです。


図9 [8]の解析(すべて解析原画像の32パーセント)

 [8]Bの3つの光体について、それぞれを拡大なめらか補間(q)したのち、(r) テキスタイル*um解析、(s) レリーフegg解析、(t) クリスタルKar解析 を行ったものを図10〜図12にまとめます。


図10 左のUFOの解析(すべて解析原画像の32パーセント)


図11 中央のUFOの解析(すべて解析原画像の32パーセント)


図12 右のUFOの解析(すべて解析原画像の32パーセント)

 これらの(q) 拡大原画像 と (r) テキスタイル*um解析 を見比べると、白く光っているところまでがUFOなのではなく、それをとりまく、もう少し大きなところまで、のUFOの影響が及んでいることが分かります。(s) レリーフegg解析では、緻密な領域をやや薄めの領域が包んでいることが分かります。(t) クリスタルKar解析では機体周辺に、合成のためのフランジ領域を示す、明るく色づいた部分が見られないことが分かります。

 [9] Cの解析

 [9]Cは正三角形のUFOです。この形を延長する、やわらかい雲のようなものをまとっているようにも見えます。その雲のようなものが一箇所だけ突出しています。ここのところが、自然なものとも、不自然なものとも、どちらにもとれて、判断に苦しむところとなります。
 この雲のようなものは、光核解析により、あるところまでは分離することができます。(w) 光核解析1では、もとの濃淡値が0-255のところの、192-255の範囲を0-255へと広げました。まだ本体らしきものが見えてこないので、もっと範囲を狭めて (x) 光核解析2のように246-255としましたが、まるで「丸い絆創膏」を貼っているかのような、最後のわずかな「雲」が取れません。このようなことは、これまで観測したことがありません。この三角形の頂点近くに3つの黒い点が見えているのも、なんとなく信憑性があるような印象を与えます。


図13 [9]Cの解析(すべて解析原画像の32パーセント)

 この正三角形UFOを解析の最後にもってきたのは、偽物か本物かの判断がつかなかったからです。図13(x)の、まるで人の下着のような「雲」がなぜ残ってしまうのか。これには「答え」がみつかりません。いったいなぜ、何のために、このようなことが起こっているのか。
 判断が「迷路」に陥ってしまったら、同じところでぐるぐる回っているべきではありません。別のルートを探すべきです。
 この正三角形UFOのことをあとまわしにして、他のUFOについて調べてゆくうちに、クリスタル解析や画紋解析のテクニックをみがきあげてきたのです。こちらの方法を試みることにしました。
 図13(v)はクリスタルkeel解析ですが、これによると、淡い緑と赤のゾーンが、外側をくるむ「綿雲」と背景との間と、三角形UFO(とくに頂点のあたり)と「綿雲」の間に現れています。
 次の図14と図15は、その2つの境界領域についての画紋解析です。ここに偽物の証拠が現れました。下段右端の「重(RGB)色値分布」で、図14では濃淡値が64あたりから128あたり(黄色い双矢印)、図15では同192あたりから240あたりまでのところ(黄色い双矢印)に、背の高さが同じくらいのヒストグラムがあります。これが実は「画像合成のための切り取り余地(フランジとかヒンジと呼んでいます)」にともなうものなのです。上記のクリスタルkeel解析などでは、このような部分に敏感に対応して、淡い緑や赤のゾーンが現れるのです。
 図13(x)に残っていた、まるで「丸い座布団型の下着」のような、べったりと三角UFOにくっついていた「雲」は、周囲の「綿雲」とUFOを合成するときの境界をぼんやりさせるため、同質のものをあらかじめつけておいたものと考えられます。そうして完成した、「綿雲」にくるまった正三角形UFOを背景へ合成したということでしょう。
 これまで観測してきた、本物と判断されるUFOも、大気中の水蒸気と、おそらくUFOが生み出す強い磁場変化の影響で、機体周辺に(実際にそのままの)雲をまとうことがあります。というか、ほとんど雲を生み出しています。しかし、そのときの雲の状態は、自然の風の流れや、大気中の水蒸気の分布などの、ランダムな要因のため、かなり不規則なパターンとなるのが、自然な状態なのです。この正三角形UFOのケースでは、この「綿雲」が整い過ぎていました。ひとつだけコブのように飛び出しているところも、その原因となるものが見当たらず、あまりに意図的なもののように見えています。
 これは難問でしたが、ここで説明(証明)を終わることとします。


図14 周辺領域の画紋解析 code = [9]C[2]Gamon2


図15 三角UFOの頂点あたりの画紋解析 code = [9]C[2]Gamon4

 まとめ

 三角形のUFOについて数多く調べてきました。偽物だと簡単に分かるものから始めて、難しいものや本物を残しておきました。しかし、本物のUFOだと分かったものもありますが、UFOの本体が三角形であるというものではなく、三角形の編隊を組んで飛んでいるというものでした。さらに、UFO間に何か黒いものを生み出して、まるで手をつないでいるかのようなものがありました。
 「三角形のUFOは実在するか」という問いからスタートしました。もし、一つだけでも三角形のUFOで本物のものがあれば「実在する」と言うことができるわけですが、残念ながら、そのようなものは確認できませんでした。その逆の答え「実在しない」と言うには、もう決して、三角形UFOは出現しないという保証がないかぎり無理です。「これまでに調べたものに限れば」という条件をつけて「実在しない」と言うことはできます。まあ、ここでの結論は、このようなところに落ち着きます。
 ウェブをさらに調べてゆくと「これまでに調べたもの」以外に、まだ幾つか見つかりますが、かんたんに偽物だと判別できるものであり、これまでの偽物パターンをなぞっているだけなので、このあと、これらについて解析したものをまとめることはしません。
 これに関連して「四角形のUFOは実在するか」とタイトルづけして解析すべきサンプルを見つけましたが、これについては、時間が余って気が向いたら試みることにします。
 三角形のUFOを調べてゆくうちに、ufocasebook.com以外に、worldufophotos.org という(画像中心でとても重い)サイトがあることを知りました。実に多くの画像を集めていて、眺めるだけなら、おもしろいかもしれませんが、なんでもかんでもコレクションしているきらいがあるので、少し調べて感じたことですが、偽物率がかなり高いものとなっているようです。ufocasebook.com では、その画像にまつわる情報も添えていて、状況証拠としての判断としているようです。そのためか偽物率は低くおさえられています。しかし、完全なものではなく、2割程度は偽物が混じってしまっています。
 「dragon UFO」のあと「triangle UFO」で検索して見つけたUFO画像について解析してきました。いずれも偽物率は7〜9割になりました。実は、これ以外にも、「snake UFO」で検索して見つけてあるUFO画像が幾つかあります。
 このようなUFO画像の真偽の検証というプロセスも重要なものですが、このようにして残った、本物のUFOについて、さらに詳しく何が分かるかということを調べることも、この科学的分野、たとえば「UFO生態学」とでも名づけるべきものを発展させるためには重要だと考えられます。
 しかし、わずかな休日の、今回の自由時間も残り少なくなってきました。このページのコメントはこのくらいでやめておきます。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Apr 24, 2015)

 参照資料

[3] http://www.ufocasebook.com/phoenix1997.jpg
[5] http://www.ufocasebook.com/lascrucesnm100502.jpg
[6] http://www.ufocasebook.com/wisconsintriangle.jpg
[7] http://www.ufocasebook.com/kaufmanredtriangle.jpg
[8] http://www.ufocasebook.com/louisianatrianglelarge.jpg
[9] http://www.ufocasebook.com/projectargus.jpg
[Y] ChMd116 山形で小学校の校長が撮影したUFOは本物
http://www.treeman9621.com/ChimeraMind/ChMd116/ChMd116_Yamagata_UFO.html
図10 画像Bのテキスタイル*f(ast-f)解析

 

ブランチページへもどる