ChMd15 清家新一、早坂秀雄、ジョージ・アダムスキーは
「反重力」でつながっている
ChMd15 Antigravity on Sinich SEIKE,
Hideo HAYASAKA and George ADAMSKI

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

PDF ChMd15 清家新一、早坂秀雄、ジョージ・アダムスキーは「反重力」でつながっている
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 清家新一

 いまさら、と思われるような人名が並ぶことになった。この鎖の始まりは、「清家新一」に関する質問のメールを受け取ったことだった。なんでも、私のホームページで紹介していた清家新一のエピソードの中にあった「ウラニデス」という言葉の意味がよく分からないというもの。これは、宇宙人に対して清家新一が使っていた呼び名であり、このことの由来を調べるため、私は、森の図書館へいって、「清家新一」のコードで蔵書を調べ借り出したが、わずか3冊が残っていただけであった。それも、表紙の裏に「廃棄」という赤色スタンプが押されている。これらは、私が若いころ読んでいたものかもしれない。
 清家新一は「超相対性理論」という本[1] を残している。質問メールの発送人は外国の人で、メールをやりとりして、この「超相対性理論」の英文PDFファイルを添付してきた。製本された実物は何千円以上もするはずだし、プレミアがついて何万円かになっているかもしれない。しかし、ひとたびPDFファイルになってしまえば、あとは、個人間のメールなどで、幾らでも「増刷」できてしまう。かくして、私は、清家新一の「超相対性理論」を英文で読む機会を得ることになった。しかし、そんなに簡単に「読む」とは言い切れない。難しい数式が並んでいる。かつて出版されていた「超相対性理論入門」という本を買ったことがあった。電磁気理論の数式がどんどん並べられていて、まったく読むことができなかった。電磁気理論の数式については、現在も理解できない。
 しかし、ローレンツ因子やローレンツ変換のことなら、私には得意分野だ。清家新一の「超相対性理論」には、ローレンツ因子が、あまりに多く使われている。これは異常な状態だともいえる。量子力学の世界と、アインシュタインの特殊相対性理論の世界とは、いまだに接点がないというのが、現代科学の常識だというのに、清家新一は、量子力学にかかわる微小な現象の物理量についても、ローレンツ因子を組み合わせているのだ。いったい何を根拠として?
 清家新一の実験的な技術として、メビウスコイルなどの、電気系統の情報がある。これによると、実験的に制作した円盤動力源のテスト制作装置が、2グラムほど軽くなったとか。これはこれで、すごいことなのだろう。だとしても、そのような現象を説明するための理論が完成していて、「超」という名をつけられた「相対性理論」として存在しているのなら、もっと多彩な本が生まれていてもおかしくないはずだった。
 アインシュタインの特殊相対性理論については、アインシュタイン以外の多くの人によって、数多くの解説書が生み出されてきた。これも、実は異常なことだ。これは、一般重力理論としての成果を生み出した、一般相対性理論と抱き合わせで考えられてしまったことに由来する。
 上に、「量子力学の世界と、アインシュタインの特殊相対性理論の世界とは、いまだに接点がない」と書いたが、そんなものが生まれるはずはない。なぜなら、「量子力学の世界」は確かなものであるが、「アインシュタインの特殊相対性理論の世界」というものは、まったくの空想物語だからである。それがはっきりとしたのは2008年のことである[2]。2011年の今になっても、それほど広く知られているわけではない。また、このことを理解するためには、物理学と数学の素養が必要だし、論理的に考える力がなければ始まらない。誰か偉い人が言っているから信じるというのでは、20世紀の多くの科学者たちと同じレベルにとどまってしまう。かく言う私も、2008年のころの黒月樹人のことを、今ではまったく別人のように思ってしまう。かつて、論理的に検証し、きちんと証明したのだから、きっと正しいのだろうと考えるざまだ。
 このような事情があるので、いまさら、清家新一の超相対性理論についてエネルギーを注ぐよりは、早坂秀雄の著書を調べたほうがよいと、質問メールの相手にアドバイスしたのだった。

 早坂秀雄

 早坂秀雄は東北大学の工学部で助教授をしていた人で、右回転ジャイロと左回転ジャイロとで重力の効果が異なることを実験的に明らかにした。この実験は明確なものである。不思議なことに、右回転ジャイロの落下速度は、左回転のジャイロに比べ、明らかに小さくなっている。また、この現象はジャイロの回転速度に比例している。重力というものの現象において、右と左で対称ではないという現象が確認されたわけである。
 早坂秀雄の、これらの成果については、2冊の本[3][4] に詳しく述べられている。「宇宙第5の力 反重力はやはり存在した」[3] と「宇宙船建造プロジェクト」[4] である。[3]の内容は[4] に取り込まれている。
 早坂秀雄は重力にかかわる不思議な現象を実験的に明らかにしただけではなく、その根拠についての仮説を打ち出している。これについての論理の展開には、これといった矛盾のようなものはみあたらず、ほんとうのことに迫っているのではないかと期待できる。
 反重力というものを科学的に考察し、まっとうな理論として考えた人間が、これまでに何人か存在するらしい。早坂秀雄によれば、カント、アブラハム、アインシュタインの「三巨人」だそうだ。反重力についての、さまざまな考えについては、論旨が難しくなってくるので、現在の私の知力では、うまくまとめることができない。早坂秀雄が主張する反重力についての仮説理論については、タイトルを改めて、きちんと考察することにしよう。
 早坂秀雄の資料を調べていて、その研究論文の参照参考論文のリストに、G. アダムスキーの「空飛ぶ円盤実見記」[5] と「空飛ぶ円盤同乗記」[6] が取り上げられている。清家新一の「超相対性理論」の参考文献には載せられていなかったが、図版の中に、アダムスキーが報告している金星の円盤などの模写のようなものもあり、明らかに影響が確認される。

 ジョージ・アダムスキー

 森の図書館へ行き、「ジョージ・アダムスキー」を著者名に入力して検索したところ、日本で出版されているものの、ほとんど全てがリストアップされてきた。まだ「廃棄」にはなっていないらしい。何冊かを選んで書庫から取り出してきてもらい、借り出すことにした。これらの中で、今回の「反重力」に関する情報が書かれているものというと、「第2惑星からの地球訪問者」(ジョージ・アダムスキー著、久保田八郎訳、中央アート出版社1990)[7] だろう。これは2冊の本がまとめられたものらしい。アダムスキーの最初の体験記であるFlying Saucers Have Landed (1953)と、大ベストセラーになったInside The Space Ship (1955) がまとめられている。Flying Saucers Have Landed (1953)の日本語訳が「空飛ぶ円盤実見記」で、Inside The Space Ship (1955) の日本語訳が「空飛ぶ円盤同乗記」のようだ。
 「第2惑星からの地球訪問者」を読んでみると、第二部の「空飛ぶ円盤同乗記」のところで、私も読んだことがあるという記憶がよみがえってきた。アダムスキーがタバコを吸いたくなってポケットからタバコの箱を取り出したとき、円盤に乗って会見している宇宙人の一人(金星の婦人)から、「お好きなら吸ってもかまいません。灰を受ける物を持って来ましょう。だけどこんな奇妙な習慣にふけっているのは地球人だけですよ!」と言われたところだ。タバコの煙を吸うのは、地球人だけしかやっていない「奇妙な習慣」というところが記憶に残っていたわけである。そのころから何十年かが経過した。この地球においては、まだタバコが売られているし、喫煙している人もいるが、多くの人が「奇妙な習慣」だと認識してきている。
 もう一つ記憶に残っているのが、宇宙人の長老の年齢が1000歳ほどもあるということ。宇宙人たちの世界では寿命が1000年もあり、地球の大人に相当する宇宙人の年齢が、数十歳から数百歳にわたっている。これなら、もっと研究して能力をのばしてゆけることだろう。地球人の寿命は短すぎる。私は40歳代のころ、どんどんと学習が進み、知能も発達していったが、宇宙人たちに比べたら、まだまだ子供みたいなものだと思ったことがある。まだまだ知能は高まってゆくだろうと考えていた。しかし、地球では地球の文化があって、50歳代になると、一般の社会においては、だんだんと活動しにくくなってゆく。そして、私の知能や体力といった活動能力も、ごくごく平凡なものになってきた。
 「反重力」についてのテーマに戻ろう。「第2惑星からの地球訪問者」に含まれている、第一部の「空飛ぶ円盤実見記」では、アダムスキーが砂漠で会見した金星人のオーソンから、不思議な図が記録されたネガを受け取ったことが述べられている。ラグビーボールのような形の中に卍をシンボル化したものと、その外側などに、日本語のひらがなやアラビア語のアルファベットのような、曲線で構成された文字が幾つか記されているものである。「金星文字のメッセージ」と名づけられている。これは宇宙船の推進原理を説明したものと言われているらしい。さらに、口絵にある、この図の上に、「開発された反重力モーター」というものの写真がある。

 反重力モーター

 「開発された反重力モーター」の説明文として、次のように書かれている。
 「南アフリカの研究家、バジル・バンデンバーグは金星文字によるメッセージを解読した結果、画期的な反重力モーターを開発した。これは磁石を二重に円形に並べたもので、互いに逆方向に回転させると空中へ浮かび上がるというもの。しかしアダムスキーの警告を無視して早く記者団に発表したため、何者かに拉致されて行方不明になった。(以下略)」
 この物語は、とても意味深である。「金星文字のメッセージ」を解読して、反重力モーターを実際に造ることができるということ。さらに、このような反重力モーターを生み出すと、何者かに拉致されてしまうということ。 おそらく、清家新一も早坂秀雄も、これらのことは読んでいただろう。しかし、「金星文字のメッセージ」を解読するという方向へは進まなかった。清家新一はメビウスコイルを手掛かりとして実験を続け、早坂秀雄はジャイロの回転の向きで、重力の効果に違いが生じるということを実験で明らかにして、ここから進んでいった。
 上記の反重力モーターでは、「磁石の逆方向の回転」という現象がキーポイントらしい。清家新一の(理論ではなく)実験や、早坂秀雄の実験と、それについての理論とを、さらに発展させるヒントが、ここにあるかもしれない。コイルに電流を流すと磁界が生ずるのだし、磁石ではないジャイロといえども、地球の磁場の中では、わずかに磁化されているはずだ。
 いつだったか、原油価格が急騰したとき、水をエネルギー源として動く自動車が現れて話題になったことがある。これは水を分解して得られる水素の燃焼エネルギーを利用するものらしいが、このとき、水を分解するところの仕組みとして、何らかの触媒と永久磁石が用いられていると説明されていた。永久磁石のエネルギーが大きいものか小さいものかは判断できないが、エネルギーを出し続けるものである。「永久機関」は原理的に不可能だろうが、それに似た現象を生み出す手がかりが「永久磁石」にある。永久磁石として、かなり強いものが生み出されるようになってきているはず。これを利用して、何か工夫してゆけば、反重力モーターとまではならなくても、何か不思議な効果を生み出すものへとつながってゆくかもしれない。
 早坂秀雄は著書[3][4] の中で、「電磁場による空間推進のアイディア」と「電磁場を用いた空間推進機」という章を設けて、このようなことを説明している。
 「電磁場による空間推進のアイディア」では、南、ホルト、フローニングらのアイディアについて説明している。「南の空間駆動推進システム」は、一般相対性理論で記述される重力場を磁気によってコントロールしようというものらしい。3次元空間を弾性質的な場としての連続体と仮定し、強力なパルス磁場によって、この3次元連続体を曲げる。このとき、曲げられた3次元連続体が元の状態に戻ろうとして復元圧力を生み出し、宇宙船に作用する。早坂秀雄は、これについて、数式の根拠や、特徴、解決すべき課題などについて、さらに論じている。
 アラン・ホルトのアイディアは、さらに難しい。2つの基本的タイプがあって、その一つ目は「コヒーレントな電磁場によって人工的な重力磁場を生成する」というもの。二つ目は「遠い距離における空間との共鳴現象によって空間飛躍を行い、宇宙空間を瞬時移動するもの」らしい。すごい。まるでSF小説で語られるようなアイディアが、正当な科学論文として現れている。早坂秀雄の著書では、これらについても、詳しい説明が続いている。ホルトが提案したアイディアを具体化するには、それなりの予算をつぎ込んで基礎研究から進めてゆく必要があったのだが、官僚化されてしまったNASAが決断しなかったらしい。
 フローニングの宇宙航行技術の基本的なアイディアは、「真空のグラウンドエネルギーを励起し、このエネルギーを用いて電磁力を作動させて宇宙船の推進を行う」というもの。このときの「真空のグラウンドエネルギーの励起」ということのための方法が、南や早坂のものとは異なるのだそうだ。説明はどんどん難しくなってゆく。
 「電磁場を用いた空間推進機」の章では、「バーソンの電気的推力発生機」というものについて早坂秀雄は詳しく説明している。この「バーソンの電場を用いた反重力航行機」は、日本特許庁によって承認されている(昭和37 − 6555)そうだ。これは、G・アダムスキーが「金星人の宇宙船」の知識をバーソンに伝え、UFOを否定している米国政府による妨害を避けるため、日本で公開したものらしい。早坂秀雄によれば、「日本の技術で容易に制作可能」だそうだ。
 これらの詳しい記述を読めば、G・アダムスキーの体験の正しさが分かってくる。また、早坂秀雄は、「これらの知識を知ったことに満足せず、読者諸氏自身の思考を全開活動させ、もっと有効な重力制御と真空エネルギー利用の技術を開発されることを強く期待する」と、あとがきに記している。

(Written By Kinohito KULOTSUKI at July 31, 2011)

 追記

 これらの資料を調べてゆくとき、清家新一氏も早坂秀雄氏も、すでに他界されていることを知った。日本の反重力研究を先導してこられた人々も、すでに70何歳かになっておられ、地球人の、あまりに短い寿命のもと、また、そのような状況に合わせられた社会の文化などのため、これ以上の研究を進めることができなくなった。
 清家新一氏は、(私が判断するところでは)理論としての完成度はあまり期待できないものの、実験的に成果を出され、日本における、このような研究の流れに大きな影響を与えられた。
 早坂秀雄氏は、実験的にも優れた成果を生み出し、理論的な方向についても、貴重なアイディアを数多く残された。東北大学の工学部で教えられていたこともあり、科学の学会で通用する資料を数多く残されている。
 地球人としての寿命は短い。研究に向けることができる状況は限られているし、それに見合う能力をつけるのも、なかなかたいへんなことだ。これらの可能性が、まだ残っている人は、力をつくしてほしい。



 参照資料
[1] 清家新一「超相対性理論」(重力研究所・初版1969年、1999年13訂増補版)
[2] 「幽霊変換 (PHANTOM TRANSFORMATIONS)」
「アインシュタインはローレンツ変換を生み出していない」
「ローレンツ変換を生み出すアインシュタイン法とダランベルシアン法の矛盾」
[3] 早坂秀雄「宇宙第5の力 反重力はやはり存在した」(徳間書店1998)
[4] 早坂秀雄「宇宙船建造プロジェクト」(徳間書店2007)
[5] G・アダムスキー「空飛ぶ円盤実見記」(久保田八郎訳、高文社1963)
[6] G・アダムスキー「空飛ぶ円盤同乗記」(久保田八郎訳、高文社1962)
[7] G・アダムスキー「第2惑星からの地球訪問者」(久保田八郎訳、中央アート出版社1990)

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