ChMd151 ビリー・マイヤーのUFO画像は偽物です(1)
UFO Images of Billy Meier are Fake(1)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 まるで信じられないことのように思えますが、ウェブで集めたビリー・マイヤーのUFO画像に本物は一つも見つかりませんでした。すべて偽物でした。
 そのようなことが起こりうるのだろうか。ビリー・マイヤーに関するUFOには偽造の跡が見つからないと、ずうっと信じこまれてきたのではなかったでしょうか。驚くほどリアルなUFO写真が残っていて、こんなに鮮明な画像なのだからと、誰も、それ以上疑わなかったのかもしれません。
 ことの発端はufocasebook.comの1970-1979としてまとめられている43ケースのUFO画像を調べていたとき、その31番目にMeierというコメントがあったことです。これはきっと本物なのだろうがと、それまでの30ケースの解析を43ケースまで完成させるため、この31番目もきちんと調べておく必要がありました。
 ここまでの30ケースにおいて、本物UFOは13で、偽物UFOが17となっていました。12番目から17番目までの画像はアポロ月面探査のもので、暗い空で小さく光っているものが、すべて本物UFOであったことは驚きでした。それらの画像はNASAのサイトでは、すでに改変されていて、本物UFOの光は削り取られているようです。
 31番目のMeierのUFOに戻りますが、それまでの手順に沿って、これを解析してみると、なんと、間違いなく偽物UFOの画像なのです。まったくシンプルな偽物でした。
 こんなことがあるのでしょうか。何かの間違いでまぎれこんだという可能性もあるかもしません。これは大変なことになりました。
 さっそく「Meier UFO image」という検索ワードを入力して、ビリー・マイヤーに関するUFO画像を(とりあえず)24ケース集め、ゴブリンクォーク9で、これらのUFO画像を解析しました。
 その結果ですが、本物UFOは一つもありません。24ケースのすべてが偽物UFOなのでした。かんたんなことでした。すべてハローKing解析で片付きました。本物率は0.0です。
 24ケースのすべてについてすでに解析は終えてありますが、それらについてすべてまとめようとすると、膨大なページ数となってしまいますので、今回の解析ページでは、それらの幾つかを示すことにしておきます。

 原画像[1]の解析結果

 原画像[1]についての解析結果を図1としてまとめます。


図1 原画像[1]の解析

 (b) 原画像[1]のUFO拡大(画像A)を見れば、UFOの周囲にもやもやとした領域があることが分かります。これが何かということは、次の(c) 画像AのハローKing解析ではっきりします。この「もやもや部分」は四角い形をしており、ジェーペグ画像変換のときに現われる、収縮率の異なる画像を合成したことによる、バリ領域です。ワンショット写真の場合、同じ収縮率なので、このような画像データの「染みだし」のような現象は生じません。
 (c) 画像AのハローKing解析でUFOの輪郭部分に白い2重の帯領域があります。これは、偽物UFOを検出するための、ハローKing解析に特有のパターンです。イラスト化されたUFOは、本物の立体UFOが撮影されたときの、自然な色のパターンをもっていません。ハロー解析は、そのような性質に着目して、そこのところを見やすく色づけするものです。本物のUFOの場合、もっとバラバラになって、少なくとらえられ、まったく異なるパターンとなります。
 (d) 画像Aの光核解析LC(a)(画像B)は、画像Aの濃淡値データのなかから、暗い部分を取り出して、もとの色範囲のキャンバスへ広げ直したものです。濃淡値データのLC(a)断層と呼ぶこともあります。
 (e) 画像BのテキスタイルΧ(Kai)15解析は、 (d) 画像Aの光核解析LC(a)(画像B)についてテキスタイルΧ(Kai)15解析をおこなったものです。ドイツ着陸UFOやチリ銅山上空のUFOなど、これまでに調べられている本物のUFOについてのΧ15解析パターンに比べ、まるで何かが溶けたようなパターンとなっています。これは本物UFOとしての自然な物体によるものではなく人工的に生み出されたものであるということを示しています。
 これらのことから、このUFO画像[1]は偽物であると判断できます。

 原画像[2]の解析結果

 原画像[2]についての解析結果を図2としてまとめます。


図2 原画像[2]の解析

 この原画像[2]にあるUFOはマイヤータイプと呼んでもよいくらいの、ビリー・マイヤーによって撮影されたものとしての、ある種のユニークさを備えたものです。
 (b) 原画像[2]のUFO拡大(画像C)を見れば分かると思いますが、UFOの周囲がもやもやとしています。また、最近の本物UFOに特有な、機体周囲の磁場を変化させている(これは仮説段階の理論ですが)ために生じる、大気中の水分を凝縮させた雲がまったく観測されていません。
 (c) 画像CのハローKing解析には、@圧縮率が異なる合成画像のときジェーペグ化によって生じる四角いバリ領域、Aイラストによる合成画像が背景に対してもつ違和感を感じとる、境界に沿っての、King解析の太い2重の帯領域、これらの2つが明瞭に現れています。
 (d) 画像Cの光核解析LC(a)(画像D)について行った(e) 画像DのテキスタイルΧ(kai)15解析では、イラストによる密集した描写による、異質な成分をもつチョコレートが溶けたようなパターンがあらわれています。
 これらのことから、これも間違いなく偽物UFO画像です。

 かんたんな考察

 ビリー・マイヤーは交通事故で片腕を失ったあと、残った片手でコンパクトカメラを持ち、数多くのUFOを撮影したと言い伝えられています。また、宇宙人とのコンタクトを通じて得た知識を本の形で数多く出版しています。
 私がビリー・マイヤーのことを知ったのは、おそらく今から30年以上前のことだと思います。そのころはまだ本格的な本の形で出版されてはおらず、日本語への翻訳はドイツ語ができるボランティア(たしか主婦の方々だったと記憶しています)によってなされ、印刷のための原稿は和文タイプによるもので、製本はホッチキスで閉じる、とてもかんたんなものでした。そのような冊子が20冊以上あって、それを買って読み始めた記憶があります。しかし、最後まで読み切らないうちに、私の仕事と生活の変遷にともなう何度かのひっこしのどこかで捨ててしまいました。
 ビリー・マイヤーのことは、ときどきテレビなどでとりあげられていました。それによると、多くのUFO写真は「本物」として認定されているとか。ウェブで調べたところ、このような「本物認定」はNASAが行ったということです。これは笑い話になります。NASAは画像についての大うそつきですし、本物か偽物かを判定する高度な技術はもっていません。だからこそ、かんたんに分かる偽物画像をいっぱい生み出してきたのです。この伝統は現在北朝鮮の軍事報道に関わるどこかが受け継いで、世界の人々に、虚偽のパフォーマンスを提供しています。この星の人類はなんて愚かでこっけいなのだろうかと、あきれてしまいます。権威ある何かが「本物だ」と言えば、それをまるまる信じ込んで、何十年もだまされたままで安心してしまうということを、(私も残念ながら、そうなのですが)この星の人類は何度も繰り返しています。
 ビリー・マイヤーのUFO写真には、こんなものがどうして撮影されたのか、とも思えるような、とても鮮明で解像度の高いUFO写真もあります。それらについての解析はより専門的で複雑なものとなりますので、今回は、もっとシンプルな、空に小さく写ったUFO画像をとりあげて解析しました。このほかにも、すでに100を超えるビリー・マイヤーのUFO写真について解析を終えていますが、空に写った小さめのUFO画像の解析結果は、これらと同じようなものばかりでした。明らかな偽物です。
 ウェブによると、これまでのUFO研究家たちも、ビリー・マイヤーのUFO写真について「疑わしい」というコメントを出しているそうです。これまでの解析技術では、このような表現もしかたがないのかもしれません。
 しかし、これからは、はっきりと断言することができます。
 「ビリー・マイヤーが撮影したとされるUFO画像は、まちがいなく偽物なのです」と。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, July 4, 2015)

 参照資料

[1] http://www.alienscientist.com/meier.html
[2] http://www.theyfly.com/photos/photos.htm

 

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