ChMd158 ビリー・マイヤーのUFO画像は偽物です(8)
UFO Images of Billy Meier are Fake(8)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ビリー・マイヤーの本 [B] の巻頭にカラー画像の口絵集があります。このカラー口絵には「撮影ビリー」とコメントされています。これについての解析を中心にして進めてゆくことにしたいと思います。
 次の図1は「デモ飛行するセミヤーゼの最新型ビームシップ ハーゼンベール・ランゲンベルク フィッシェンターにて」と説明されているものです。さらに「写真164 撮影ビリー 1975年3月29日18時5分」と添えられています。私の分類記号としては原画像[11]となります。


図1 原画像[11]

 写真164 撮影ビリー 1975年3月29日18時5分

 次の図2は原画像[11]のUFO部分を拡大したものです。これを画像Aとして解析してゆきます。


図2 原画像[11] のゴブリンクォーク9によるUFO部分拡大(画像A)

 このようなUFO部分の拡大画像は、このあとのウェーブレット解析画像が(私によって)生み出される、何十年前でも、かんたんに見ることができたはずです。
 いや、まってください。ここで使われている技術は、私が名づけたものによれば、「拡大なめらか補間」というものです。たとえば、そのような機能をもたないペイントソフトなどでただ単に画像を拡大すれば、次の図3のようになります。


図3 原画像[11] のペイントソフトによるUFO部分拡大(画像B)

 たしか画像解析ソフトが「拡大なめらか補間」の機能を備えてきたのは2000年前後のころ(もっと後かも)だったかもしれません。当時は専門のワープロ機器があったのですが、やがて、コンピュータソフトの一太郎やWordが支配的になってきました。1997年版のWordで画像を貼り付けるとき、なかなかうまくいかなくて、それでも編集業務を大量にやらねばならなかったことがあり、右腕の上腕あたりに神経性の麻痺を覚えたことがありました。その後何年かして、ウィンドウズのOSが「拡大なめらか補間」の機能をもち、これはスゴイと驚いた記憶があります。私が「拡大なめらか補間」をゴブリンクォーク4の前駆ソフトに組み込もうとしたとき、もっともすぐれたライバルはWordでした。そのような取り組みの中で「拡大なめらか補間」にともなう、「拡大するにつれてぼんやりとした画像になる」ことを補うための特殊な技術である「ゴブリンアイ」を生み出したのです。現在でもカメラやビデオが「デジタルズーム」という名称で「拡大なめらか補間」の技術を使っていますが、ほとんど×2までです。「ゴブリンアイ」は、これを何倍にもする技術なのですが、計算時間がかかるためと、売り込みにゆく費用がなかったため、その分野での展開はありません。しかし、私のこのサイトにある、数々の宇宙関連の画像は、この「ゴブリンアイ」を使っていなかったら、こんなにシャープなものにはなっていなかったのです。脱線しすぎました。このページの話の流れへと戻ります。
 ですから、ビリー・マイヤーがUFO写真を公開した1975年ごろでは、もちろん、画像はデジタルではなかったでしょうし、原画像としてのフィルムはビリー・マイヤーがもっていたことでしょうから、このような画像を拡大して詳しく調べることは難しかったと考えられます。
 2015年の画像解析の技術へと戻ることにします。次の図4は画像AのテキスタイルKing解析です。


図4 画像AのハローKing解析(振幅8)

 図4「画像AのハローKing解析(振幅8)」には、UFOの底を描く境界線のところに、King解析に特有の、太い2重の帯領域が現われています。
 樹木の枝のところもよく似た表現になっていますが、2重にはなっていないようです。


図5 画像AのハローJack解析(振幅8)

 ハローJack解析で見ると、UFOの底で2重になっていることと、樹木の枝では2重になっていないことを確認することができます。


図6 画像Aのテキスタイル・ラムダ(lambda)解析(振幅8)

 テキスタイル・ラムダ(lambda)解析では、その画像がイラストなどによって生み出されたとき、それが制作されたときの(筆やペンのようなものの)タッチが浮かび上がります。
 これを見ると、UFOは底だけがしっかりと描かれているものの、円盤の上面や、中心部分があいまいで、いったいここにどのような構造があるのか、よく分かりません。これが本物のUFOであったなら、底部と同じレベルで、他の部分もくっきりと何かが現われてくるはずなのですが、そうはなっていません。


図7 画像Aのテキスタイル
ast-ah(アスタリスク・オードリー・ヘップバーン)解析(振幅8)

 テキスタイルast-ah(アスタリスク・オードリー・ヘップバーン)解析で、UFO部分に奇妙な水平ラインが浮かびあがっています。これにより、この画像が自然なワンショット写真ではないと判断することができます。樹木の枝のところには、このような水平ラインはありません。このことから、樹木とUFOが異なる描かれ方をしていると分かります。樹木は実写真であるのかもしませんが、UFOは違うということが、この水平ラインで分かります。
 この図7を見るとよく分かりますが、このお皿型UFOの中央にはいったい何があるのか、さっぱり分かりません。言い方を換えれば、中央部に何かがあるという情報が浮かび上がってこないのです。そこで、ここのところを詳しく調べることにしました。


図8 画像Aのハローswan解析(振幅60)
code = [11][8][2]_onAGI(swan)60(128)

 いつもは振幅8を標準として解析画像を見ているのですが、今回のハローswan解析ではおもいきって振幅60としました。次の数字の128は基礎色ということですが、解析ソフトの都合で、このファクターに、画像のとらえかたの密度を変化させる機能を兼ねさせてあります。基礎色64より基礎色128のほうが全体的に明るくなるだけではなく、細かなところを無視するようになるわけです。
 このUFOは黄色い帯で示されている底と、青い帯で示されている上面と、緑の塊としての中央部分の3つによって構成されていることが分かります。このとき、上面ラインの青が、緑の塊を横切っており、まるで手前のUFO面が透きとおっているかのように見えています。これは何らかの失敗だと考えられます。もうすこしよいものとするなら、UFOの青いラインと黄色いラインの間を、何らかの色で塗りつぶしておくべきでした。

 画像Aの光核解析(画像B)のΧ(kai)15解析

 もうひとつ、UFOが本物か偽物かを判定するアルゴリズムがあります。UFO画像の色データを光核解析によって部分的に取り出し、まとっていることが多い雲による影や光の情報と分離させたものについて、低周波テキスタイルΧ(kai)15解析(など)を行うというものです。
 次の図9は「画像Aの光核LC(c)解析」です。LC(c)=LC(64-128)で、画像の濃淡値64から128のところだけを取り出して、もとの0-255のキャンバスへと広げ直したものです。これを図10とします。
 その次の図10は画像C(図9)について低周波テキスタイルΧ(kai)15解析を行ったものです。


図9 画像Aの光核LC(c)解析
 code = [11][8][2]LC(c)(画像C)


図10 画像CのテキスタイルΧ15解析 
code = [11][8][2]LC(c)_onAGI(Kai15)8(64)

 UFOの中央部に丸い突出部があって、その上に透明のカバーがあるように見えています。図8で見た緑の塊のところで、色の断層を取り出したら、このようになったわけです。ここのあたりの描写は本物であるかのようにも見えます。しかし、UFOの円盤部分の描写はイラストに由来するものです。もしこれが本物のUFOなら、周辺の壁部分の構造がもっとうまく現われてくるはずです。中央部の描写密度が小さいため、何かの構造があるかのように見えますが、詳しく見ると、本物UFOにあるような構造ではありません。

 全景についての解析

 このUFO画像がどのように構成されたのかを調べるため、全景について解析します。
 次の図11は原画像[11]の2倍拡大です。これを画像Dとします。そして図12は「画像DのハローRook解析と画像Dとの平均合成(mix)」で、図13は「画像DのハローPawn解析と画像Dとの平均合成(mix)」です。


図11 原画像[11]の2倍拡大 code = [11][2] (画像D)


図12 画像DのハローRook解析と画像Dとの平均合成(mix)
code = [11][2]_mixAGI(Rook)8(64)


図13 画像DのハローPawn解析と画像Dとの平均合成(mix)
code = [11][2]_mixAGI(Pawn)8(64)

>  これらの図12と図13の平均合成画像を見ると、@手前の丘、A遠景の山と樹木とUFO、B背景としての空、以上3つの異なる由来の画像が用いられた合成画像であることが分かります。

 丘と樹木と山と空

 上記の考察をもっとはっきりと確認しようと思いたち、UFOのことは置いておき、@手前の丘、A遠景の山と樹木、B背景としての空、これらの3つがどのようになっているかを見るため、図14として「丘と樹木と山と空」が入っている拡大画像 code = [11][8]tree (画像E)を取りあげます。


図14 「丘と樹木と山と空」が入っている拡大画像
 code = [11][8]tree (画像E)


図15 画像EのハローQueen解析と画像Eとの平均合成(mix)
code = [11][8]tree_mixAGI(queen)8(64)


図16 画像Eのテキスタイルast-ah解析と画像Eとの平均合成(mix)
code = [11][8]tree_mixAGI(ast-ah)8(64)

 図15や図16で手前の丘にだけ、ジェーペグ化にともなう大きなメッシュパターンが浮かび上がっています。これはまったく収縮率の異なる画像を使ったということを意味しています。
 「空」と「樹木と山」が異なる由来をもって合成されたことは、樹木や山が、四角いバリ領域を周囲にもっていることによって示されます。

 まとめ

 「デモ飛行するセミヤーゼの最新型ビームシップ ハーゼンベール・ランゲンベルク フィッシェンターにて」さらに「写真164 撮影ビリー 1975年3月29日18時5分」と説明されている、この原画像[11]は、UFO部分の真偽を調べる以前の問題として、UFO以外の画像が、そもそも合成されたものです。おそらく、遠景としての「樹木と山」のところに「UFO」を合成したあと、これだけでは嘘がばれてしまうかもしれないと考え、手前に「丘」を貼り付けたのだと思われます。「空」のところも、そのまま使えなかったので、別のものを利用したのでしょう。
 図15から、「空」と「丘」を用意してから、最後に「樹木と山とUFO」の遠景画像を焼き付けたものと判断できます。当時はデジタル技術がなかったので、アナログの焼き付けによる多重露光による「作品」だと思われます。当時としては見事なものであり、偽物画像を作りまくっていたNASAをはじめとして、誰もこれが偽物だと確認できなかったということのようです。
 ここで使っているウェーブレット解析というアイディアがこの星に現われたのは、確か1990年代のあたりだったはずです。2000年代でも、ウェーブレット解析を利用した画像解析の技術は発達していませんでした。2015年となってようやく(げんみつには2014年の11月です)、私がこのような、多様なウェーブレット画像解析の技法を開発するまで、これらのUFO画像は「野放し状態」だったわけです。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, July 11, 2015)

 参照資料

[B] 「宇宙の深遠より 地球外知的生命 プレアデスとのコンタクト」(<ビリー>E.A.マイヤー=著、フィグ・ヤーパン=監訳、(株)徳間書店、2001)
[11] http://www.theyfly.com/Hasenbol%20Sunlight%20Small.jpg

 

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