ChMd159 ビリー・マイヤーのUFO画像は偽物です(9)
UFO Images of Billy Meier are Fake(9)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ビリー・マイヤーの本 [B] の巻頭にカラー画像の口絵集があります。このカラー口絵には「撮影ビリー」とコメントされています。これについての解析を中心にして進めてゆくことにしたいと思います。
 次の図1は「セミヤーゼの最新型ビームシップ」と説明されているものです(地名も書いてありますが無意味なので略します)。さらに「写真200 撮影ビリー 1976年3月8日11時25分」と添えられています。私の分類記号としては原画像[6]となります。


図1 原画像[6]

 太陽の位置が違う

 この画像における地表を照らしている太陽の位置と、空中に浮かぶUFOを照らしている太陽の位置が違います。
 まずUFOについて確認しておきましょう。UFOの上部に対して下部は暗くなっていますから、太陽はもっと上のほうにあることが分かります。そして、上部の輝き方から、太陽は画像の手前側にあることが分かります。このときの風景が、仮にですが、北を向いて撮影されたとしておくと、UFOを照らしている太陽は南の空にあることになります。
 次に地表を照らしている太陽について考察します。そのため、原画像[6]の一部を拡大します。下のコメント文の「(Detail)」の少し上のあたりです。その拡大画像が図2です。地表のコードlandの後にあるGE(YCXB)はゴブリンアイ処理の手続きを示しています。YとXが暗ゴブリンアイで、CとBは明ゴブリンアイです。この処理をやっていない画像はもっとピンボケになっています。
 この地表拡大画像には、道のそばに、小屋のようなものが2つあります。屋根が明るく照らされていますが、手前側の壁がいずれも影になっています。このとから、地表を照らしている太陽は、上記の仮定による方角で、南にではなく、北に傾いているわけです。ひょっとすると、この位置関係は逆で、一般に北半球ではお昼ごろの太陽は南中しますから、地表の風景は北から南に向かって撮影したかもしれません。そのとき、UFOを照らしている太陽は北に傾いて位置していることになります。


図2 地表の拡大 code = [6][8]landGE(YCXB)

 ともあれ、UFOを照らしている太陽と、地表を照らしている太陽の、天頂からの位置関係がまったく逆になっているのです。このことにより、UFOと地表風景とは、まったく異なる画像からのものであるということが証明されました。つまり、これは合成写真であり、UFOか風景かのどちらかは偽物なのです。どちらが偽物なのかは、自然な論理で分かることでしょう。
 このような考察は1976年でも可能だったと思われます。ゴブリンアイという技術はまだ存在していなかったことでしようが、原画像のような小さな写真があれば、それをあらためてカメラで撮影し、そのフィルムを現像して、暗室で大きく焼きつければ、図2のような画像を得ることができます。

 写真200 撮影ビリー 1976年3月8日11時25分

 上記の考察で、このUFOがまっかな偽物であることは「証明」されました。このあとは、ゴブリンクォーク9のウェーブレット画像解析の結果がどのように現われるかという、単なる検証段階となります。
 原画像[6]からUFO部分を拡大したものが次の図3です。これを画像Aとします。code =[6][4][2]のうち[6]は画像の識別番号で、そのあとからの[4]と[2]が×4と×2を意味します。つまり8倍なのですが、このように2段階に分けたほうが画像周辺の解析無視領域が小さくなるのです。UFOの全体が入っていませんが、これは、拡大率を2の倍数に限定していることから、4倍や16倍ではなく8倍を選択したからです。ここで6倍とか7倍というアルゴリズムを組み込もうとすると、「拡大なめらか補間」の細部にズレが生じてしまうので、全体的な拡大率が変わらないですすめてゆける、この方法のほうが、きれいな拡大画像を生み出すことができるのです。Wordでは自由な整数倍に拡大できますが、ここに「落とし穴」が一つあるわけです。


図3 原画像[6]からのUFO拡大 
code = [6][4][2] (画像A)

 ここまできれいに拡大することができれば、UFOの周囲にもやもやとした領域があることが分かります。これは、背景画像とUFO画像との画像収縮率が異なることから生じる、ジェーペグ化のときの「色の染みだし」とでも言える現象で、次のハローQueen解析などで確認することができますが、「四角いバリ領域」というものとして現われるのです。1976年ごろにはジェーペグ画像というものは生み出されていなかったことでしょうから、このような現象も存在していなかったはずです。


図4 画像AのハローQueen解析(振幅8)
 code = [6][4][2]_onAGI(Queen)8(64)

 UFOが背景とつくる輪郭部分に2重の太い帯領域があります。これはUFOが(もとは画像だったのでしようが)イラスト化していることに由来するものです。自然なものなら、もっと複雑なことになって、このように長く連続した帯にはなりません。
 UFOの周囲に四角いバリがあることが分かります。
 UFOの底部にあるはずの「皿の継ぎ目」が、図3では見えているのに、図4では何も感じとれていません。これは、UFOが本物の立体ではないことを示しています。いくら暗くても、本当にそこに構造的な境界があれば、それを解析しないということはありません。このことは、地表にある車などを撮影して解析することにより確認できています。


図5 画像AのハローRook解析(振幅8)
 code = [6][4][2]_onAGI(Rook)8(64)

 ハローRook解析では、ハローKing解析や同Queen解析で現われる「2重の白い帯領域」の色が「黒く」なります。それだけではなく、より条件のげんみつさが求められてきますので、「黒い領域」が帯の中に散在することになります。


図6 画像AのハローShrimp解析(振幅8)
 code = [6][4][2]_onAGI(Shrimp)8(64)

 ハローShrimp解析では、2重の帯領域の「片方は白い」のですが「もう片方が青く」なります。これは、隣接する領域の濃淡値の違いによって決まってくるので、いつも内側が青いとか白いとか決めておくことはできません。しかし、青と白の2重帯領域が現われたら、異なる画像の境界だということです。


図7 画像AのハローWhale解析(振幅8)
 code = [6][4][2]_onAGI(Whale)8(64)

 ハローWhale解析やハローJack解析の結果画像は、美術的になかなかおもしろいものとなります。このハローWhale解析によれば、UFOの底部中心が水色となっており、他の境界と少し性質が異なるものであることが分かります。
 次の図8は (a) UFO底部の拡大画像を画像Bとしたときの解析です。底のところにあるものの画像としての性質がかなり違うことが分かります。画像のモデルとして、おそらく模型のようなものを作って撮影したのかもしれませんが、そのときに使った材質が、何か他とは異なるものであったのかもしれません。
 このUFOが仮に本物だったら、このようなところから何か重要な情報が得られるのかもしれませんが、上記の「太陽の位置が違う」で調べたように、明らかに異なる由来の画像からの合成です。もし仮にみのUFOが本物だとして、では、なぜ、このような風景に合成する必要があったのかと問いかけることになります。


図8 UFO底部の拡大画像(画像B)の解析

 光核解析画像についての低周波テキスタイルΧ15解析

 光核解析画像を取り出して低周波テキスタイルΧ15解析を行うことにより、このUFOが本物由来か(もとは写真だとしても、画像の密度が異なることによる)イラスト由来かということが分かります。
 次の図9はフリーキャンバス法による画像Aについての光核解析です。これを画像Cとします。これはかなり画像Aに近いものですが、全体の1/4の色情報を取り出して、1/2の広さのキャンバスへと再配置したものです。
 そして次の図10が、この画像Cについて低周波テキスタイルΧ15解析を行ったものです。強く光っているところが残っていますが、全体的に成分の異なるチョコレートを溶かしたようなパターンとなっています。イラスト化した画像による偽物UFO画像ということになります。


図9 画像Aの光核解析(画像C)
 code = [6][4][2]LC(d)canvas[right_half]


図10 画像Cの低周波テキスタイルΧ15解析
code = [6][4][2]LC(d)canvas[right_half]_onAGI(Kai15)8(64)

 まとめ

 「セミヤーゼの最新型ビームシップ」さらに「写真200 撮影ビリー 1976年3月8日11時25分」とある原画像[6]について調べました。
 背景の景色にある建物の影から、このときの太陽の位置が画像の向こう側の上のほうにあることが分かります。
 これに対してUFOを照らしている太陽の位置は画像のこちら側の上の方です。
 これらのことにより、背景の景色とUFOとは異なる由来の画像となります。
 画像Aによる解析からも、このUFO画像が合成されたことが示されました。
 おそらくプロの写真家なら、原画像[6]を見るだけで、背景の景色とUFOとの解像度の違い、ピントの合いかた、光のあたりぐあい、などなど、ほんの基本的なことをチェックするだけで、この画像の矛盾を指摘できるのではないでしようか。それなら、1976年でも可能なことです。
 たとえばUFOの下部は向かって左下のほうからの地面からの照り返しがありますが、こんなに地表から離れているのに、このような方向性が見られるというのはおかしいことです。
 この他にも何か見つかるかもしれません。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, July 12, 2015)

 参照資料

[B] 「宇宙の深遠より 地球外知的生命 プレアデスとのコンタクト」
(<ビリー>E.A.マイヤー=著、フィグ・ヤーパン=監訳、(株)徳間書店、2001)
[6] http://www.theyfly.com/photos/photos.htm

 

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