ChMd160 ビリー・マイヤーのUFO画像は偽物です(10)
UFO Images of Billy Meier are Fake(10)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ビリー・マイヤーの本 [B] の巻頭にカラー画像の口絵集があります。このカラー口絵には「撮影ビリー」とコメントされています。これについての解析を中心にして進めてゆくことにしたいと思います。
 次の図1は「セミヤーゼのビームシップ」と説明されているものです(地名も書いてありますが無意味なので略します)。さらに「写真638 撮影ビリー 1976年6月14日13時20分」と添えられています。私の分類記号としては原画像[18]となります。


図1 原画像[18](もとの画像の20パーセント大)

 この画像はウェブで取り込んだものですが、とても大きなもので、ペイントに貼りつけて画素を測定したところ、横が1599画素、縦が1692画素もあり、およそ270万画素となります。中央にUFOがあり、手前に何かの装置があります。マイクロフォンでしょうか。何か特定できないので「装置X」と呼ぶことにしておきます。
 このあとの解析で明らかにしますが、この原画像[18]を@背景の景色画像、AUFO、B装置X、の3つの要素として分解したとき、@に合成されているのはAだけではなく、Bも、なのです。Aだけでなく、なぜBも合成しなければならなかったのでしょうか。ああ、ピントの問題かもしれません。これらの3つの全てにピントを合わせて撮影できるカメラは、当時も今も、無いと思われます。このときのレンズが50mmだとして、絞りはどれくらいなのか、きっとプロのカメラマンなら推測できるでしょう。そこで何かがおかしいと、きっと1976年でも分かったかもしれません。
 ところで図1は画像のサイズこそ大きなものですが、ビリー・マイヤーの本 [B] の巻頭口絵集として掲載されているものに比べ、色も暗くなっており、当初のものからの変化が生じている可能性があります。そこで、この「No.638」の画像を他に探すことにしました。画素数は減りますが、色調などの変化が見られないものがありました。次の図2です。なるほど、FIGUが管理している画像のようです。私の分類記号としては原画像m638(b)となります。


図2 原画像m638(b) (もとの画像の70パーセント大)(画像A)

 原画像m638(b)(画像A)の全体についての解析

 原画像m638(b)(画像A)の全体について解析します。


図3 画像AのハローQueen解析(振幅8)

 図3は「画像AのハローQueen解析(振幅8)」です。装置XとUFOに白い2重の太帯領域が現われています。しかし、遠景のところもかなり白くなっているので、違いがよく分かりません。


図4 画像AのハローRook解析(振幅8)

 ハローRook解析では、背景画像とは異質な、収縮率の異なる画像で合成されたものに、黒っぽい領域が現われます。装置XとUFOが、この黒っぽい領域で表現されています。不思議なことに、「装置Xの本体らしき部分」の配色が、「UFOが浮かんでいる空」と同じになっています。図2の(一見)リアルな画像によれば、「装置Xの本体らしき部分」は黒色で、「UFOが浮かんでいる空」は白っぽい水色です。Rook解析ではこれらが同類となるわけです。そういえば、この対応は、上のQueen解析でも見られます。


図5 画像AのハローWhale解析(振幅8)

 「駄目押し」はこのハローWhale解析です。これはプロのイラストレーターがスケッチしたような表現となり、美術的にここちよいものとなっています。ところで、問題となる装置XとUFOは、くっきりとした黒で描かれています。上記の、「装置Xの本体らしき部分」と「UFOが浮かんでいる空」は、いずれも、白く抜けた部分となっています。このことからも、装置Xが自然なものとして、そこに置かれて撮影されたものではないことがうかがえます。

 原画像m638(b)(画像A)のUFOについての解析

 原画像m638(b)(画像A)からUFO部分を取り出して拡大し(画像B)、これについて解析します。


図6 画像AのUFO部分の拡大(画像B)
code = m638(b)[2][8]


図7 画像BのハローKing解析(振幅8)
code = m638(b)[2][8]_onAGI(kING)8(64)

 ハローKing解析により、UFOが白い2重の帯領域で表現されており、合成のしるしであるバリ領域も現われています。

 原画像[18] のUFOについての解析(1)拡大画像(画像C)についての解析

 m638(b)の画像ではUFO部分の画素数が小さく、あまり詳しいことが分かりません。そこで、色は変わっているものの、画素数が大きな原画像[18]のUFOについて解析します。


図8 原画像[18]のUFO部分の拡大(画像C)
code = [18cut][4]


図9 画像CのハローKing解析(振幅8)
code = [18cut][4]_onAGI(King)8(64)

 原画像[18]は大きな画素数ですが、これはどこかで画像を拡大して使っているからのようです。図9で現われているジェーペグ画像化にともなうメッシュのパターンが、そのことを示しています。

 原画像[18] のUFOについての解析(2)光核解析(画像D)についての解析

 とりあえず画素数が大きな原画像[18]のUFOについて光核解析を行ったもの(図10)についてのテキスタイルΧ15解析を試みます(図11)。


図10 画像Cのフリーキャンバス光核解析(×2)(画像D)
code = [18cut][4]LC(b)Wing(48-208)[2]


図11 画像DのテキスタイルΧ15解析(振幅8)
code = [18cut][4]LC(b)Wing(48-208)[2]_onAGI(Kai15)8(64)

 微妙な描写密度のものとなりました。@成分の異なるチョコレートが溶けたようなパターン、A何らかの内部構造に対応しているかのような薄い領域、B情報が欠落している四角い領域、C密な境界帯領域、このような4種類の描写が見られます。
 AとCは本物UFO説を支持することになりますが、@とBは偽物UFO説へと導きます。
 ここでは判断を保留しておくことにします。
 このUFOが本物なのか偽物なのかを判定するため、さらに幾つかの解析を試みます。
 次の図12は画像Dのテキスタイル・アスタリスク・オードリー・ヘップバーン解析です。このテキスタイル解析は、対象の濃淡パターンをかなり忠実に表現します。
 さらに次の図13はクリスタルkeel解析です。境界線のところに、太いカラーハロー(襟状光輝, collar halo)が現われています。
 ダメ押しは、最後の図14のハローcrow解析です。図11のΧ15解析で微妙な表現となっていましたが、図14のcrow解析によれば、内部構造のようなものはまったく見当たりません。図12と図13の描写内容も、このことを支持しています。
 やはり、このUFOは単なるイラストであり、もちろん、偽物UFOです。


図12 画像Dのテキスタイルast-ah解析(振幅32)
code = [18cut][4]LC(b)Wing(48-208)[2]_onAGI(ast-ah)32(64)


図13 画像Dのクリスタルkeel解析(振幅8)
code = [18cutC][4]LC(b)Wing(48-208)[2]_onAGI(keel)8(64)


図14 画像Dのハローcrow解析(振幅8)
code = [18cut][4]LC(b)Wing(48-208)[2]_onAGI(crow)8(64)

 まとめ

 ここでの結論は、図14のcrow解析までこなくても、図4のRook解析で決まっていたようです。
 背景の景色の上に、装置XとUFOが合成されたものです。装置Xは現実的な立体の写真をベースにしているのでしょうが、UFOは何の構造もなく、単にイラストとして描かれただけのものでした。かなりつまらない偽物です。
 装置Xも本体の黒い領域が過度に調整されていて、情報を欠落させた、ただの黒い色となっています。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, July 12, 2015)

 参照資料

[B] 「宇宙の深遠より 地球外知的生命 プレアデスとのコンタクト」(<ビリー>E.A.マイヤー=著、フィグ・ヤーパン=監訳、(株)徳間書店、2001)
[18] 接続不能

 

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