ChMd167 ビリー・マイヤーのUFO画像は偽物です(17)
身長5.5mの地球外知的生命アンドロンは地球で歩けるのだろうか
UFO Images of Billy Meier are Fake(17)
Can outer space intellectual life Andron with 5.5m tall
walk on the earth?

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ビリー・マイヤーの本 [B] の「攻撃」という章の「スイス陸軍歩哨の悲劇」という節のところに、「身長5.5mの地球外知的生命アンドロン」の記述があります。
 このときの物語とは、この歩哨が夜にマイヤーたちのFIGU敷地内に入り込み、いろいろな妨害工作をやっていたのだが、ある夜、敷地内に忍び込んだとき、身長が5メートル以上ある巨人に出くわしたことにより、これを「宇宙人」と認め、これまでの不当な行為を恥じてピストル自殺をしたということのようです。
 この巨人はマイヤーの地球外知的生命の友人の中でも一番大きい存在で、アンドロンという名をもっているとのことです。
 スイス陸軍歩哨の自殺の原因が、はたして記載どおりのものであったのか、マイヤーの説明からは検証できません。
 このような巨人がスイスの地表に降り立って活動していたのなら、その写真をとって公開すれば、へたなつくりのUFO写真を公開するより、よっぽど世界中に衝撃を与えることになります。地球人にそっくりなセミヤーゼの写真なんかより、巨人のアンドロンの写真を公開してほしかったと思います。
 身長5メートル以上のヒューマノイドタイプの宇宙人ですか。SF映画の中での話ですが、大ヒット作の「アバター」の中の宇宙人は、それくらいの身長だったと思います。しかし、その物語の舞台となる星は、地球の重力に比べ、かなり小さなものとしてあります。おそらく、モデルとしては木星か土星の衛星クラスの小さな星を想定しているのではないでしょうか。
 地球の重力はなかなか大きなもので、2本脚で身長2メートルを超えると、かなり動きづらくなります。バレ―ボールやバスケットボールの選手で2メートルを超える人がいますが、これはトレーニングのたまもの。通常の人の場合、身長が2mを越えると、地球人としては、かなり危なっかしく歩くことになりかねません。
 身長が5メートル以上ある陸上動物と言えばキリンがいますが、4本脚だし、首だけが長いだけで、身体の重心は低いところにあります。
 SF映画では巨大なゴジラやウルトラマンなどが地球の表面で活動していますが、地球の重力のことを考えると、何十トンもある身体を支えるための有機物質というものを想定することができないはずです。存在することができるかもしないのは、メカゴリラやガンダムなどの、鋼鉄をベースとして作られたロボットくらいのものでしょう。しかし、それらが素早く動くというのは難しいことでしょう。
 ですから、仮に身長5.5mの地球外知的生命アンドロンがいたとして、地球上のスイスという場所に降り立って歩いていたとしたら、そのことを写真で示すだけで、世界中は大騒ぎになるはずなのです。
 できれば、このような巨人の写真を分析したかったのですが、どうやら存在しないようなので、その代わりに、ウェブで紹介されている、巨人の発掘現場写真をいくつか集め、それを調べようと思います。

 解析対象(巨人の発掘現場写真)

 ウェブから集めた巨人の発掘現場写真を図1〜図3にまとめます。


図1 巨人の発掘現場写真(1)


図2 巨人の発掘現場写真(2)


図3 巨人の発掘現場写真(3)

 原画像のコードとして[1]〜[11]としてありますが、これはウェブから採集するときの順番でした。これらを解析してゆくと、最初に取り込んだ[1]がもっとも難しいものでした。そこで、分かりやすさのため、この順番を無視して、解析結果が分かりやすいものから順に説明してゆくことにします。

 [3] の解析

 今回の解析を始めたあと、森の図書館で借りた「ディジタル画像処理」[D]という本の内容を見て、これまで使ってきたテキスタイル解析では、3つの色成分から得た結果を、わざわざ濃淡値に置き変えて、その値を3つの色として使うという方法をとっていました。これでは情報量を減らしてしまっています。3つの色成分から得た解析結果を、そのまま3つの色成分として表わすという方法は、それほど難しいアルゴリズムではありません。このことに気づき、さっそくゴブリンクォーク9を改良することにしました。このような解析法を「3C(ColorのC)解析」と呼ぶことにします。記号としては3CではなくCだけを使います。
 次の図4は、原画像[3]に対してのレリーフ5Fの3C解析です。code=[3]_onACI(5F)8(64)のAはN(normal)の逆で、Cが3C解析を意味していて、レリーフ5F解析の、振幅8でベース64という意味です。


図4 原画像[3]に対してのレリーフ5Fの3C解析
code = [3]_onACI(5F)8(64)

 この図4を見れば、人間の頭がい骨が地中に埋まっている背景画像の描写密度と、あたかもそれを観察しているかのような、しゃがんでいる人間の描写密度とが、明らかに異なっているということが分かります。
 このことから、これは背景画素に対して人間の画像を合成したものと判断することができます。

 [6] の解析


図5 原画像[6] のレリーフ7Aの3C解析
code = [6]_onNCI(7A)8(96)

 この原画像[6]では、手前に大きな人骨があって、その向こうで作業している人間と手前の人骨とが対比されています。
 図5の「原画像[6] のレリーフ7Aの3C解析」によれば、人骨を含む背景画像と、何人もの作業者、そして、中央奥の作業者の向こう側にある「穴」などが、異なる解像度のものであることが分かります。これは明らかに合成画像です。

 [9] の解析


図6 原画像[9]のレリーフ5Bのノーマル3C解析
code = [9]_onNCI(5B)8(64)

 この図6「原画像[9]のレリーフ5Bのノーマル3C解析」によれば、人間の頭がい骨が埋まっている背景画像に対して、二人の人間と、右下の三角領域の解像度が異なっていることが分かります。これも明らかな合成画像です。

 [10] の解析


図7 原画像[10]のレリーフ5Fのノーマル3C解析
code = [10]_onNCI(5F)8(64)

 この画像[10]はかなりの力作で、数多くの人間がことごとく合成されているものです。人間のところの解像度が明らかに異なっています。

 [11] の解析


図8 原画像[11]のPuma8のノーマル3C解析
code = [11]_onNCI(Puma8)8(64)

 Puma解析の8は、この解析だけの振幅値です。Puma解析は今回新たに組み込んだものです。
 図8「原画像[11]のPuma8のノーマル3C解析」によれば、人の頭がい骨が埋まっている画像を背景画像として、しゃがんだ人の姿と、その向こう側の暗闇とが、異なるものであることが分かります。暗闇は調整されているものでしょうし、人は合成されたものでしょう。もちろん、人のサイズが意図的に小さなものとされていると見なされます。

 [2] の解析


図9 原画像[11]のPuma8のノーマル3C解析
code = [2]_onNCI(7C)8(64)

 この画像はよく調べられていて、左の発掘のための足場と、人の骨格とが異なるものであることが分かっています。図9「原画像[11]のPuma8のノーマル3C解析」でも、そのことが色合いでくっきりと分けられています。影の色がまったく違うものとして浮かび上がっているわけです。


図10 原画像[2]の[4]倍(man)のハローGodzilla解析の
ノーマル濃淡値解析と原画像との平均合成
code = [2][4]man_mixNGI(Godzilla)8(64)

 この小さな人が合成されていると見るより、埋まっている骨格ともども描かれていると見なせます。

 [4] の解析

 図11「原画像[4]のレリーフ7Nのノーマル3C解析」で、人のところの白さが強すぎることが分かります。
 図12と図13の、Puma8のノーマル3C解析により、(影を含む)人と人骨とが異なる由来の画像であることが分かります。
 図14として、ただの拡大画像を示したのは、人と人骨との、影の方向が異なることを見るためです。


図11 原画像[4]のレリーフ7Nのノーマル3C解析
code = [4]_onNCI(7N)8(224)


図12 人を含む拡大領域のPuma8のノーマル3C解析
code = [4][4]man_onNCI(Puma8)32(224)


図13 [4]倍拡大領域のPuma8のノーマル3C解析
code = [4][4]_onNCI(Puma8)32(224)


図14 [4][4] (影の方向が人と人骨とで異なる)

 [5] の解析

 あまり明瞭な解析結果は見つからなかったのですが、この[5]では、二人の像と、背景画像とが、異なる明るさをもっていることが分かります。


図15 原画像[5]のレリーフ7Aのノーマル3C解析
code = [5]_onNCI(7A)2(96)

 [7] の解析

 この[7]では人骨部分が明るすぎます。クリスタルkeel解析で、このように赤と緑が分離して現われるのは、合成画像のしるしなのです。


図16 原画像[7]のクリスタルkeel解析
code = [7]_onAGI(keel)1(64)

 [8] の解析


図17 (a)(c) [8]の人を含む拡大領域AとBと
(b)(d) そのレリーフ5Fのアンチ3C解析

 これらの人は撮影されたものではなく描かれたものです。(b)では脚の部分がありませんし、(d)では頭が上のほうで消えています。

 [1] の解析




図18 原画像[1]のレリーフ7Eのアンチ3C解析
code = [1]_onACI(7E)2(96)


図19 拡大領域のクリスタルkeel解析
code = [1][2]_onAI(keel)8(64)

 骸骨の部分と人のところからの合成の証拠は、ここでは確認できませんが、向かって左の建物が異質なものとなっており、合成されたことを示しています。つまり、この画像がワンショット撮影されたものではないことが明らかになったわけです。


図20 女の人を含む拡大領域 code = [1][4]E


図21 女の人を含む拡大領域のノーマルモードのクリスタルkeel解析
code = [1][4]E_onNGI(keel)8(64)

 図20の領域についてのノーマルモードのクリスタルkeel解析が図21ですが、ここに、この女性が合成されたことを示す、カラーハロー(襟状光輝, collar halo)が背中のラインのところにくっきりと現われています。
 骸骨を含む画像が拡大されてはめ込まれ、さらに人間たちが縮小されて合成されているものです。

 まとめ

 地質上の古代でも、地球上に巨人が存在していたとしたら、興味深いこととなるわけですが、このように、(探してきた)巨人発掘画像はすべて合成偽物画像でした。
 地球の重力の強さと、成体を作る骨などの工学的な強度とを考慮すれば、地球上でこのような巨人が生存できるとは考えられません。
 ひょっとすると巨大なヒューマノイドが現われることがあるのかもしれませんが、それはきっと、天使と呼ばれるもののような、密度の薄い、私たちが幽霊と呼ぶものに近いものと考えられます。あるいは、そのときの地球の重力がもっと弱かったか、地球の存在の密度がもっと小さかったという仮説も考えておくべきでしょう。
 ともあれ、マイヤーの友人であるというアンドロンが20世紀の地球上で歩くということは理解しかねます。もし、その画像があるとしたら解析したいと思いますが、UFOの画像が全て偽物なのですから、(調べて見れば分かることですが)説得力はないでしょうね。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Oct 1, 2015)

 参照資料

[B] 「宇宙の深遠より 地球外知的生命 プレアデスとのコンタクト」(<ビリー>E.A.マイヤー=著、フィグ・ヤーパン=監訳、(株)徳間書店、2001)
[D] 「ディジタル画像処理」CG-ARTS協会(著), 同(発行), 2004(初版),(第二版8刷2014)
[1] -[11] http://japan.digitaldj-network.com/articles/19012.html

 

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