ChMd169 ビリー・マイヤーのUFO画像は偽物です(19)
UFO Images of Billy Meier are Fake(19)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ビリー・マイヤーの本 [B] の口絵第1ページに次の図1が掲載されています。


図1 (前半略)「セミヤーゼの旧型ビームシップと偵察機」(画像A)
code = [m12(b)]

 (前半略)のところは「日没時、オーバー・ツェルク/ベッツヴィル/ベーレッツヴィルの上空を飛ぶ」と記されています。さらに、注釈として、「写真12/撮影ビリー 1975年3月3日17時00分」とあります。
 なるほど、ここに一つ謎解きのヒントがありました。それは「日没時」というキーワードです。つまり太陽はもう、どこかの山の向こう側にあって、ここの空にはないということです。そのことは、地表にある建物の明るさがほぼ一様な面をもっていることから分かります。このときの「照明」は「空全体からのもの」なのです。
 それなのに「旧型ビームシップと偵察機」は何故か、もっと上の方に「光源」があるかのような陰影となっています。
 このことから、背景となっていている「日没後の景色」と、「旧型ビームシップと偵察機」は、異なる由来をもつ2つ以上の画像による合成だと考えられます。
 このことを、最近開発した、新たな解析法によって、画像そのものによる直接的な証拠として示します。

 [m12(b)] の解析

 図2は「画像Aの3Cモードによるレリーフ15X解析(振幅8, 基礎色96)」です。これまでの解析では主に濃淡値モード(Grayと記号化してGを使うもの)でレリーフ解析など全ての解析法を適用していました。あまり使ってはいませんでしたが、赤や緑や青の単独色で解析を行うモードもありましたし、これらの2つずつの組み合わせによる、シアン、イエロー、マゼンタのモードもあったのです。これだけの可能性をつきつめておきながら、もっともシンプルな3色全てを使うモードが無かったというのは、「片手落ち」以上の失態でした。
 濃淡値のモードにおける、3つの色から濃淡値を決めて解析し、その結果をgrayという変数として、赤緑青の3つの色配列(r, g, b)へと同じgray値を入れていたのです。ここのところの「3つの色から濃淡値を決めて解析し」のところを、「3つの色についてそれぞれ解析し」に変え、得られた解析結果の、ana(r), ana(g), ana(b)を、それぞれ赤緑青の3つの色配列(r, g, b)へ、r=ana(r), g=ana(g), b=ana(b)の形で代入してやればよいだけのことでした。
 ただし、ゴブリンクォーク9の構成は、何カ月もかけて、あやこれやと、思考錯誤のプロセスを経ながら行ってきましたので、それぞれの解析法の一つ一つのアルゴリズムを修正してゆくこととなり、まだ、ほんの一部の解析法(テキスタイル解析とレリーフ解析)を3Cモード化したというところです。
 図2の「画像Aの3Cモードによるレリーフ15X解析(振幅8, 基礎色96)」に戻ります。
 さいしょテキスタイル解析について3C化したのですが、なんとか工夫してレリーフ解析も3C化して使ってみると、画像の密度や光の当たり方などの、質の違いが解析結果として現われるものがあるということが分かってきました。
 この図2を見ると、建物なども写っている「日没後の景色」と、「セミヤーゼの旧型ビームシップと偵察機」との質感が異なっていることが分かります。このことから、これはワンショット撮影されたものではなく、由来の異なる画像によって合成されたものと考えられます。


図2 画像Aの3Cモードによるレリーフ15X解析(振幅8, 基礎色96)
code = [m12(b)][2]_onACI(15X)8(96)

 この画像はビリー・マイヤーの本 [B] の口絵第1ページにあったので、最初にこれから解析しようとしたのでしたが、偽物の証拠がなかなか見つからなかったので、もっと簡単に解析できるものを先にすることとして、とりあえず残しておいたものでした。これはなかなか良く出来た作品らしく、マイヤーとFIGUの自慢のものだったのかもしれません。上にあるのが旧式ビームシップで、下が偵察機だそうです。
 「これだけは本物なのだろうか」と、ふと考え込んでしまうこともありましたが、新たな3C解析というシステムを立ち上げ、テキスタイル解析のウエーブレット関数について3C解析を構成したあと、この流れで、レリーフ解析へと進んだところ、思いがけなく、画像の密度や光の当たりぐあいのレベルの違いが解析結果として現われるものが得られるようになりました。
 真っ青の空に浮かぶUFOより、もっと難しい、巨人発掘画像における合成された異質な画像部分を、3Cレリーフ解析で検出することができたので、これで[m12(b)]を調べてばどうなるのかというところへと進むことにしたわけです。かくして、図2の「3Cレリーフ15X解析」の結果を見つけることができました。
 ここまで解析してみると、ビリー・マイヤーのUFO画像の中に、これ以上難しいものは見当たらず、「ビリー・マイヤーのUFO画像は偽物です」としてきたタイトルも「ビリー・マイヤーのUFO画像はすべて偽物です」と言い換えることができると判断できそうです。本物UFO画像は1枚も無いのです。FIGUのマークが入ったお墨付きのものでも、ことごとく偽物UFO画像なのですから、マイヤーが本 [B] の中でいかに反論しても無駄なこと。やはりこれらは「変造、ねつ造」または「模型を使って撮影したもの」と考えるしかありません。
 ところが、ビリー・マイヤーのUFO画像については、これらがすべて偽物だからということで、すべての幕が引き下ろされるというものではないのです。

 ビリー・マイヤー事件の謎

 「ビリー・マイヤー事件の謎」とは、次の2つの事象が矛盾していることです。

 @ ビリー・マイヤーが撮影したとされる宇宙船(UFO)の画像は明らかに偽物である。
 A ビリー・マイヤーの言動や行動の内容には、地球外生命体とコンタクトして得た知識がなければ理解できないものがある。たとえば、地球のオゾン層とフロンの問題についての警鐘のこと。

 つまり「UFO画像が偽物なのだからコンタクトの内容も偽物だ」と考えることもできないし、その逆の、「コンタクトの内容が本物であるのだからUFO画像も本物だ」と考えることもできないのです。
 困ったことです。いったい何が起こっているのでしょうか。

 文献調査(1)

 「ビリー・マイヤー事件」の謎についての説明をどのようにしたらよいのかということを思い悩み、再び森の図書館へと行き、すでに返却してあった [B] の他に、次の2冊を借りて読むことにしました。

 [C] 「プレアデス星訪問記」 上平剛史(Tsuyoshi Kamitai)刊、たま出版刊2009
 [D] 「宇宙人と地球の未来 空飛ぶ円盤 金星にとぶ」 村田正雄著、白光真宏会出版局刊1988


図3 プレアデス星訪問記 [C] と宇宙人と地球の未来 [D]

 [C] の「プレアデス星訪問記」は2009年に「たま出版」から刊行されています。
 この本の著者が十六才のときに岩手県の野馬頭(のばかしら)山へひとりででかけたとき、宇宙人と出会い、そのまま円盤にのってプレアデス星へといったということです。しかし、この体験記が本になったのは、著者がどうやら定年退職してからのことのようです。
 2010年ごろに森の図書館で借りて読んだ記録が残っています。それから5年後の今読んでみると、新たな発見がいろいろとあります。たとえば、いろいろな星の生物の中に「爬虫類、魚類、鳥類、昆虫などから知恵ある人間に進化した生命体」がいるという表現があります。このようなことはあまり他の資料にはないことですが、これに対応する情報として、日本の法隆寺の五重の塔の中に収められている土像の中に、お釈迦さまが亡くなったときに、それを悔やむ参列者として、わたしたち人間以外の頭をもった、まるで宇宙服をまとったかのような、異質な生命体のものが含まれているというものがあります(図4)。


図4 法隆寺 五重塔 侍者像

 [D] の「宇宙人と地球の未来」の著者、村田正雄さんは「世界人類が平和でありますように」という祈りで有名な「白光真宏会」の宗教家であり、「空飛ぶ円盤と超科学」という本も記されています。
 村田正雄さんは、瞑想によって、かんたんに幽体離脱ができるらしく、そのような状態で宇宙人の円盤へ乗り、主に金星へと飛んで、いろいろと知識を得られているようです。
 これらの本の内容は、とても興味深いものなのですが、いずれも、夢の状態や幽体離脱の状態でのことであり、そのような情報を排除しようとする、顕在意識の「篩い」にかけられ、あまり広く読まれるようにはなっていないようです。
 これに対して、ビリー・マイヤーの著書は世界中に翻訳され、広く読まれています。これは、色々な批判があったものの、「NASAによる検定により本物とされた」という「うわさ」が後押しをして、これまで多くの人々に本物のUFO画像だと信じ込まれてきたためだと思われます。
 しかし、2015年になって私が新技術で調べたところ、ビリー・マイヤーのUFO画像はことごとく偽物だったわけです。
 [C] や [D] の本にはUFO画像などはまったくありません。機械的なものとしてのカメラを使える状態ではなかったからです。
 [B] のビリー・マイヤーは片腕でコンパクトカメラを使ってUFOを撮影したのだと主張していますが、それはまったくの嘘でした。やはり、カメラによるUFO画像は得られていないのです。
 なんだか、謎はもっと複雑になって、まるでイバラの茂みのように、行く手を阻んでいるかのようにも思えてきました。

 文献調査(2)

 上記の謎のことが心の奥にずうっと潜んでいました。そのような問いかけをしてあるということが、これから話す物語の手がかりとなります。
 2015年の8月3日(月)の朝8時に、これまで働いていた某工場の某派遣会社の事務所へと向かいました。私はこの派遣会社に所属し、この工場で働いていたのですが、私自身の生活の状況が変わったことにより、もう、ここで働いている場合ではないということになり、7月の中ごろに退職する旨を伝えてありました。実際に退職するのは8月15日となりますが、ここまでの日々は、たまっていた有給を消化するということで、ぎりぎりまで働かなくてもよいという話になったわけです。
 退職の話し合いを、ここの事務所の所長さんとすませ、べつのところにある某派遣会社の一般的な事務所へと向かい、お世話になった担当者へあいさつしにゆき、さて、どこかでコーヒー豆を買おうと思って、瀬田のフォレオという大きな集合商業施設へと向かいました。そして、ジュピターブレンドとジュピターブレンドダークというコーヒー豆を買って、少し食事もとり、ぶらりと本屋へと向かいました。
 数学や物理学の本はめぼしいものがなかったし、コンピュータ関係も狙いがさだまっていなかったので、あとは精神なんとかとかニューエイジとなづけられている、オカルトやUFOのコーナーをチェックしておくことにしました。
 そこでふと手に取った本が、次の図5に示した「コンタクト」[E] というタイトルのものでした。同じタイトルのSF小説があるということは知っていたので、いいのかな、かぶさって、と思ったのですが、あえて、そのようなタイトルをつけるということは、SF小説(映画にもなっています)を越える内容をもっているものかもしれないと、ふと思い、パラパラとページをめくって内容を簡単にチェックし始めました。すると、すぐさま目についたフレーズがあって、それは「ビリー・マイヤー」という言葉でした。しかも、あちこちにありました。
 この本はバシャールで有名なVOICEが出しているものです。リサ・ロイヤル・ホストとキース・プリーストというコンタクティ―が、サーシャ(肉体をもつプレアデス人女性)、バシャール(肉体をもつエササニ人の男性)、ジャーメイン(肉体を持たないグループ意識)から得た情報についてまとめているものです。
 肉体を持たないグループ意識としては、これまでにも、マイケルと呼ばれる存在やアフと名づけられた存在について学んだことがあります。バシャールは1980年代ごろ日本の人々に強く影響し、この社会を変えるきっかけをたくさん生み出しました。なにより、サーシャはプレアデス人で、それがビリー・マイヤーについて色々と語っているのです。


図5 コンタクト

 この本はまだ読み切っていません。とても内容が豊富で、コメントしたいことがあまりに多くありすぎます。SF小説の「コンタクト」を図書館の書庫へと追いやるにじゅうぶんな内容です。
 この本で語られているサーシャの情報の中に、私たち地球人の意識構造が他の宇宙人たちと大きく異なるということがあります。
 私たち地球人は、おおきく分けて、@顕在意識、A潜在意識、B無意識という、3つの、ほぼ独立した意識をもっていて、「私」として自覚しているときの意識は@顕在意識です。宇宙人から見ると、これらの3意識がいずれも見えて、まるで地球人はみんな多重人格であるかのように思えるのだそうです。
 分かりやすい喩えとして、ゼータ・レティクル人(グレイらしい)が地球人を誘拐しようとするとき、その地球人の@顕在意識は恐れているのですが、B無意識はというと、このようなことに同意しているというのです。それで、ゼータ・レティクル人は何のためらいもなく誘拐して調査してから返すということをしているということのようです。
 もうひとつ、私たち地球人の脳波について詳しく語られています。@顕在意識とつよく結びついているのがベータ波です。目覚めているときの中で、たとえば、車を運転している時は、ベータ波より受容性の高いアルファ波になるそうです。そのとき、A潜在意識とつながりやすくなり、A潜在意識が考えておいたことが伝わって、ふとアイディアがわいたりするということです。眠っているときがデルタ波ですが、起きているときと眠るときの移行状態のところで現われるシータ波というものがあります。このとき見るのが、まるで現実であるかのようにはっきりしているけれど、やはり何かおかしいという、覚醒夢(明晰夢だったかも)です。カルロス・カスタネダの作品に現われるドン・ファンが夢見と呼ぶ状態だと考えられます。たぶん、金縛りもこれに含まれるはず。
 ところが宇宙人たちの脳波は、地球人が得意とするベータ波になりにくく、別の脳波によって、別の世界にいるのだそうです。
 ここまで準備をして、ビリー・マイヤーについてのサーシャのコメントへと戻りましょう。次のようなものです。

 世の中には「脳の配線」が一般の人と違う人がいます。ビリー・マイヤーもその一人です。たいていの人の脳波はベータ波が優位なのに対し、ビリーのようなコンタクティ―はアルファ波やシータ波が優位です。このため、ビリー・マイヤーはアルファ波やシータ波で起きたコンタクト体験を、物理的な体験とみなすのです。

 ああそうか。私はここで理解しました。
 ビリー・マイヤーはベータ波による@顕在意識での、私たちが物理的な現実とみなしている状態でコンタクトしておらず、カメラでUFOを撮影したつもりでも、そのフィルムには何も写っていない(使われていない)のです。そこでビリーは模型を使って偽物のUFO画像を作ったのでしょう。
 ビリー・マイヤーはアルファ波やシータ波で起きたコンタクト体験に基づき、それを分かりやすくするために、これくらいのことはかまわないと考えたのだと思われます。おそらく、夢見の状態で見たセミヤーゼの宇宙船のスタイルをなぞって、模型を作ったので、「これは偽物ではない」と信じ込むことができたのでしょう。
 このように考えてゆくと、[C]「プレアデス星訪問記」の上平剛史さんも、アルファ波かシータ波の現実で宇宙船に乗ってプレアデス星へと向かったのだし、[D]「宇宙人と地球の未来」の村田正雄さんも幽体離脱をしているので、おそらくシータ波の現実で金星に行ったものと考えられます。宇宙人の立場から言えば、二人ともしっかりとコンタクト現象を体験し、(私たちが知りえない)ほんとうの世界のことを見てきたわけです。私たち地球人の現実認識の周波数帯域は、ほとんどベータ波のものに限られているため、ほんとうの世界の、ほんの一部のことしか理解していないということになります。@顕在意識とベータ波で理解できる世界だけにとらわれて、ごくごく狭い領域のことしか体験していないのは、どうやら私たちのほうだったようです。
 この本「コンタクト」の内容は、まだまだ語りつくせていませんが、ここでのテーマに関連した一部を取りあげました。他のことについては、また、語るべきテーマに合わせて紹介しようと思います。

 まとめ

 ビリー・マイヤーが、(x)偽物UFO画像、(y)本物コンタクト情報、の2つをともにもつという矛盾の謎は、「コンタクト」の中でプレヤデス人のサーシャが語る、私たち地球人の脳波が見る現実と、宇宙人たちが見ている現実についての、こみいったトリックによって生じたと理解することができました。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Oct 12, 2015)

 参照資料

[B] 「宇宙の深遠より 地球外知的生命 プレアデスとのコンタクト」(<ビリー>E.A.マイヤー=著、フィグ・ヤーパン=監訳、(株)徳間書店、2001)
[C] 「プレアデス星訪問記」上平剛史(Tsyyoshi Kamitai)刊、たま出版刊2009
[D] 「宇宙人と地球の未来 空飛ぶ円盤 金星にとぶ」村田正雄著、白光真宏会出版局刊1988
[E] 「コンタクト」リサ・ロイヤル・ホスト(著)、キース・プリースト(共著)、鏡見沙や(Saya Kagami)、VOICE刊2014

 

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