衛星タイタン「布袋アーチでの雨降り日」画像のPeach解析
(ChMd64)Peach Analysis on “Rainy Day at Hotei Arcus” Image of Satellite Titan

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621)

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 布袋アーチでの雨降り日(Rainy Day at Hotei Arcus)

 カッシーニ・ホイヘンス・ミッションとして、土星の衛星タイタンをレーダー撮影した画像の一つに、「布袋アーチでの雨降り日(Rainy Day at Hotei Arcus)」(PIA11838)[1] がある。



(画像をクリック → 拡大原画像へ進む)


 この画像は、次のサイトにある。    http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA11838
 Hotei Arcus「布袋さまが身にまとっている、細長い布のように見える、アーチ型の雲」と訳すことができる。この画像には、ちょうど、このようなパターンの雲が描かれているのである。
 これは、レーダー観測画像そのものではなく、これをベースとして、雲や蒸気を、マイケル・キャロルという芸術家が描き加えたものらしい[1]。レーダーでは写らないものを、想像力によって補ったのだろう。しかし、ベースとなっている地形について何かを書き加えるということはやっていないはずである。そんなことは、人間技ではできないはずだ。
 最近のコンピュータアートで、このような地形のイミテーション画像が作れるようになったらしい。JAXAのサイトにある。「かぐや」が観測した地形データに基づいて再構成したものらしいが、画紋解析で調べてみると、本物ではないことはすぐに分かる。色の分布パターンが、完全に、統計学的なものになっているからだ。

 ところで、上記PIA11838画像も画紋解析でしらべてみたが、これについての色の分布パターンは自然なものであり、確かに、本物の風景を撮影したもののように見える。もちろん、一部だけ偽物の雲や蒸気を描き加えているらしいのだが、全体の自然なパターンの中に隠れてしまって、解析上のデータでは、はっきりと識別することはできない(ひょっとすると、やれるかもしれないが、まだやっていない)。これは、実際に見て、芸術的な感覚と、科学的なセンスとの、どちらに傾くかということで判断したほうがよいかもしれない。
 次の図2は、「布袋アーチでの雨降り日」の縦6×横5の30分割である。それぞれの画像をクリックすると、その拡大Peach解析画像へと進む。Peach解析は、色のバランスを自然な状態へと調整するものである。衛星タイタンの「色バランス」を、地球の強い日差しのもとでの「色バランス」へと変更するものと考えてもよい。これが、ほんとうの色かどうかは、よく分からないが、何が写っているのかを、地球人の目で見やすくなるはずである。これらの解析の原画像はPIA11838のTIFF画像とした。解析の都合でBMP画像に変更し、さらに、ウェブの都合で、最終的にはJPEG画像となっている。

図2 「布袋アーチでの雨降り日」の縦6×横5の30分割(画像をクリック → 拡大Peach解析)

 図2の「拡大Peach解析」画像を、さらに詳しく眺めたいときは、「Opera ブラウザ」[2] を利用するとよい。このブラウザでは、表示画像を拡大しやすい。もちろん「拡大なめらか補間」の処理もなされているので、モザイクパターンは現れない。
(Written by KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621, March 19, 2012)

 参照資料

[1] PIA11838: Rainy Day at Hotei Arcus (Artist's Concept)
   http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA11838
A short but fierce "gullywasher" rainstorm of methane falls on the mountains surrounding the intriguing flows of Titan's Hotei Arcus in this artist's concept by Michael Carroll, based upon radar mapping data from the Cassini spacecraft in orbit around Saturn.
  タイタンの布袋アークの、「興味をそそる流れ(河川のこと)」を取り囲んでいる山々に降りそそぐ、短いが激しい「集中豪雨」のメタン暴風雨は、土星周回軌道にあるカッシーニ宇宙探査機からの、レーダー・マッピング・データをベースとして、マイケル・キャロルが芸術的なセンスを加えて描いたものである。(黒月樹人による翻訳)
(以下の英文コメントの記載は略す。上記サイトを参照してほしい。)
この画像については「イメージ追加日付: 2009-03-24」と記録されている。

[2] Opera ブラウザのダウンロードページ
   http://jp.opera.com/download/

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