月世界のCX500画像と地球植物画像の色紋解析
(ChMd72)Iromon Analysis of CX500 Images on Moon & Plant Images on Earth

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621 @ 9621 ANALYSIS)

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 月世界のCX500画像(CX500 Images on Moon)

 月世界のCX500画像(CX500 Images on Moon)と書きだしても、このページだけを読み始めた人には何のことか分からないことだろう。
 JAXAの「かぐや」探査機が月の周回軌道に乗り、NHKのハイビジョン技術を使ったビデオ画像を撮影し、それをNHKで、さぞ自慢げに放映していたことがあった。しかし、そこには、何も写っていなかったと感じた人も多いのではないか。ただ単に、岩石砂漠のような、クレーターだけの凸凹があるばかりで、ほとんど白黒の世界だった。空は一様に真っ暗で、星も見えない。このような映像が、写真ではあるが、かつて、NASAによって提供されていた。まったく、その通りだった。そのように思えたことだろう。
 ところが、そこにはトリックがあったのだ。
 この月面ハイビジョン画像は、一部だと思われるが、JAXAのサイトで公開されている。
 このビデオ画像を少しずつ動かして、画面をウィンドウズOSのPrtSc スイッチで記録し、ペイントソフトに貼りつけて、BMP画像へと変換して保存した。それらを解析し、月の空に、かすかな、雲のようなパターンがあることを明らかにしたが、ひょっとすると、これは、ビデオ機器の複雑なノイズパターンという可能性もあると考え、確かな証明というほどの段階へと進むことはできなかった。
 ひとつ分かったことは、JAXAとNHKが観測したとされる、月面のビデオ画像が、ほんとうの色をきょくたんに弱めたものだったということである。
 ゴブリンクォーク4(当時は2で)の「画紋解析」を使えば、この色の劣化が明らかになる。
 ほんとうの色の強さを100とすると、JAXAとNHKが観測した月面のビデオ画像は、およそ20に弱められていた。完全な白黒画像ではなかったのが救いだった。さすがにそれは、NHKのハイビジョン技術として許せなかったのだろう。今さら、月まで持って行ったビデオカメラが白黒画像しか記録できないとしたら、日本の技術が笑いものになってしまうことだろう。
 ほんとうの色が1/5に弱められているのなら、これを5倍すれば、ほんとうの色へと戻るはずである。このような操作は、ゴブリンクォーク4(当時は2で)の「色の強弱」で行うことができる。このプログラムでは、取り込んだ画像の色の強さを100という指数で表わして、その後の操作を進める。JAXAとNHKが観測した月面のビデオ画像も、ゴブリンクォーク4に取り込んだ時点では、見かけ上100である。ほんとうは20であって、これを100へと戻すには、×5としなればならない。CX500という記号は、色Colorの頭文字Cと、XYZのXではなく、×(かける)の代用としてのXを組み合わせ、最初の100に対して、どのように変化させるのかと意味なのである。つまり、100としたカラー画像(C)の×5なので、CX500なのである。
 だから、ほんとうは色の強さが20である画像を100とみなして、×5とすれば、ほんとうの色は100となるはずである。
 このような理由で、次に示す「月世界のCX500画像」は、月世界のほんとうの(色指数100の)色となった画像なのである。
 ところが、こうして、解析を論理的にすすめていったとき、得られた月面の画像は、あまりにも緑がかっており、これを私は、「月は緑化されている」と呼びたくなったほどである。
 次の4枚のCX500画像(ほんとうの色指数としては100の画像)を見ると、こげ茶色に近い緑から、まるで、ミドリムシを培養して粉にしたかのような、均一な濃さの緑まで、多様に変化している。いったい、これらの色の、どれが、ほんとうなのだろうか。このような疑問を、心の中にしまっておき、とりあえず、CX500画像として、このようなものがあるということだけを示しておいた。


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図 1 月世界のCX500画像(CX500 Images on Moon)


 図1の詳細な参照資料
◆ (a) ChMd35 月世界のほんとうの色は?
     http://www.treeman9621.com/ChimeraMind/ChMd35/RealColor_onMoonSurface.html
     ChMd36 月世界のほんとうの色は?(2)画紋解析
     月の表と裏の境界あたりにある「グリマルディ海と嵐の大洋」
     http://www.treeman9621.com/ChimeraMind/ChMd36/RealColor_onMoonSurface%282%29.html
◆ (b) ChMd38 Mona Lisa Gamon Chart / 月世界のほんとうの色は?(4)
     http://www.treeman9621.com/ChimeraMind/ChMd38/RealColor_onMoonSurface%284%29.html
      図6 画像31「フィゾー(低高度) 1」のCX500再現色
◆ (c) 同 図9 画像34「モスクワの海 - チトフ付近(2)」のCX500の再現色
◆ (d) ChMd42 コケか草か? / 月世界のほんとうの色は?(8)
     http://www.treeman9621.com/ChimeraMind/ChMd42/Moss_orGrass.html
     図2(画像A) 「アントニアジ(低高度)1」のCX500再現色
     (画像をクリック→拡大原画像へ進む)
     http://www.treeman9621.com/ChimeraMind/ChMd42/ChMd42_fig02_BIG.html

 月世界のCX500画像と地球植物画像の色紋解析
 (Iromon Analysis of CX500 Images on Moon & Plant Images on Earth)

 開発中のゴブリンライスというプログラムに「色紋解析」がある(現在は、同じく開発中のゴブリンアートにある)。これまでのゴブリンクォーク4にあった「画紋解析」の拡張概念として構成した。最初のプランニングから何ヵ月も暗中模索し、複雑で、とびきりめんどうなプログラム作成プロセスを経由して、ようやく「使える」までにまとめたのが、ほんの最近のことだった。
 まだ、この「色紋解析」から、次のブランチとなる新解析法へとつなげてゆく計画もあり、そのプランニングの骨格は、ほぼ姿を見せているが、ここで少しプログラム開発を一時停止して、(使える)「色紋解析」を、実際の、いろいろな画像に対して使ってゆくと、この解析法の「能力」が、当初の想像をはるかに超えるものだということが分かってきた。
 一つ目の成果として、「アポロ月面探査画像の光源が太陽光ではなく、人工の照明であった」というものがある。光源が未知の、一つの画像があったとき、この光源の種類を、ほぼ特定できる可能性がひらけてきた。このような「目」は、これまで存在していなかったことだろう。しかし、このような「目」があれば、これまで見逃していた偽物画像の真偽を判定することができる。
 このページでは、この「目」を、「かぐや」探査機が撮影したビデオ画像から、ほんとうの色へと再構成したCX500画像に向けることになる。
 さあ、CX500画像の色紋解析を始めよう。
 あらすじを述べておこう。次から、図1の各CX500再現色画像を、ゴブリンライスの色紋解析にかける。そして、それぞれの「(存在)色紋グラフ(Exist)」のパターンに近い、地球の太陽光のもとでの、おもに植物がとらえられている画像の色紋解析を並べた。
 これらを比較すると、月世界のCX500画像の色は、地球における太陽光のもとでの、自然な植物画像と、よく似た色紋分布のパターンを生み出していることが分かる。
 これらが似ているからといって、直ちに「等号」をつけることはできない。数学の論証でおなじみの、「必要条件」が満たされそうだということにすぎないわけだ。
 「十分条件」のほうも満たして、この論証を完成するには、生物ではなく、鉱物についての色紋解析のデータを並べる必要がある。
 そのような画像についての色紋解析は、「月世界のCX500画像」と「地球における太陽光のもとでの自然な植物画像」との色紋解析の比較のあとで示すことにしたい。

 「グリマルディ海と嵐の大洋」CX500再現色の色紋解析






 「フィゾー(低高度) 1」CX500再現色の色紋解析






 「モスクワの海 - チトフ付近(2)」CX500再現色の色紋解析






 「アントニアジ(低高度)1」CX500再現色の色紋解析






 地球の自然光下の鉱物画像の色紋解析

 地球の自然光下の鉱物画像の色紋解析を、次にとりあげる。いずれも、2007年に、石に関する小説を書くための取材として出かけ、片っぱしから撮影しまくった、何千枚かの画像から選んだものについて、ゴブリンライスで色紋解析した。
 これらを見てもらえれば分かると思われるが、「月世界のCX500画像」の色紋解析の「色紋グラフ」のプロットパターンに近いものは、どうやら、ありそうもない。


















 まとめ

 「月世界のCX500画像」と「地球における太陽光のもとでの自然な植物画像」の色紋解析結果を見比べ、さらに、「地球の自然光下の鉱物画像」の色紋解析結果を見た。
 これらの解析結果の観察により、「月世界のCX500画像」の色紋解析パターンに対応するものは、「地球における太陽光のもとでの自然な植物画像」の色紋解析パターンであることが分かった。
 これによりまず、「月世界のCX500画像」は、「地球の太陽光のもとでの画像」と比較できるものであることが分かった。
 JAXAの「かぐや」画像(CX100画像となるもの)は、意図的に色が弱められており、この色紋画像は、とても、太陽光のもとでの画像と対等に見比べられるものではないということも確かになった。
 また、NASAが公表しているApollo 月面探査画像は、調べた限りにおいては、すべて、地球のスタジオで、夜に、人工照明のもとで撮影されたものであることが分かり、まったく、月世界の研究資料として利用できるものではなかった。
 「月世界のCX500画像」と「地球における太陽光のもとでの自然な植物画像」の色紋解析結果を見比べて分かったことは、葉緑素に満ちた葉による緑や、刈り取り前の麦畑の、黄金色にも似た、枯れた感じの濃い黄色の、それぞれの色紋パターンが、「月世界」と「地球」とで、ともに見られたということである。
 これは「証明」というほどのものではないが、「推測」の根拠となるものである。
 月世界には雑草の緑や枯れる前の麦の黄色が生み出す色紋パターンが存在しているのだ。
 月世界を緑や黄色に色づけているのは、このような、草や麦のような植物なのかもしれない。
 もちろん、色紋解析ではっきりと識別できるのだが、人工的なペンキで色づけられているものではないし、上記の観察により、鉱物の色によるものでもなさそうだ。あと、何か別の可能性はあるのだろうか。

(Written by KULOTSUKI Kinohito, as treeman9621@ 9621 ANALYSIS, July 17, 2012)

 

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