ChMd84 広場にUFOは着陸したのか
Did the UFO land on the open space?

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 AVVISTAMENTO UFO(目撃 UFO)と名づけられたYouTube画像があります。[1]
 http://www.youtube.com/watch?v=OteH-OHKvw8
 学校のようなところの外の通路から撮影された空に、バンパーのようなでっぱりを周囲につけた、皿を上下にかぶせた基本形の円盤UFOがあり、ゆっくりと回転しています。それが近づいてきてアップとなり、撮影者の横を通り過ぎると、少し前方へと進み、ゆらゆらとゆらめいて、静かに、小さな広場へと着陸します。これはたいへんだと思ったのか、撮影者は逃げてしまい、そのときの、地面をでたらめに映した画像が続いて終わります。

 影がおかしい

 いきなりですが、結論を言うと、このビデオ画像は創作によるものです。
 その証拠は、次の画像で示されるように、影の位置がおかしいというところにあります。つまり、このような影をつけるための、太陽の位置(高度を示す角度)が、わずかな時間の間に変わりすぎているのです。自然現象として、このようなことは、まず起こりえません。なんとか理由をつけるとしたら、UFOが周囲の空間を曲げたために、光の進路が変えられたとか、そういうことになるのかもしれませんが。


図1 UFOの影をつくる太陽の高度が違う

 ウェーブレット解析での描写の濃さが違う

 上記の証拠により、このビデオ画像が創作であることは分かっているのですが、開発中のウェーブレット解析アルゴリズムによって、画像解析としての証拠が見つからないかと、いろいろと工夫を重ねることになりました。
 そして、そのような、画像解析上の証拠を見つけることができました。
 次の画像は、開発中のゴブリンクォーク5の周波数ページにおける処理中のものです。図2は、解析元の画像を取り込んで、何も処理していないという意味の [off] としてあるものです。その下の図3は、元画像と解析結果との平均合成 [mix] です。そして、最後の図4は、解析結果 [on] だけを示したものです。このときの解析は、様式Anti, 対象Gray, 手法HM, 振幅×1, 基礎128, 表現Tというものです。これらの違いについて説明すると永くなってしまいますので、ここでは割愛します。


図2 元画像の取り込み


図3 元画像と解析結果との平均合成


図4 様式Anti, 対象Gray, 手法HM, 振幅×1, 基礎128, 表現Tとして解析

 図4の解析結果の何が証拠かというと、背後の建物群のウェーブレットHM解析による描写線と、UFOの同描写線の「濃さ」が違うということです。こんなにもはっきりと写っている図2がワンショット画像であるなら、解析による輪郭線は、ほとんど差異がないものであるはずです。
 このような輪郭線の濃さの違いが生じているというのは、由来のことなる画像からの合成だと考えるのが自然なことです。
 なんとか理由をつけるとすれば、UFOはわたしたちの空間より、物質としての薄さが小さなところで存在しているので、見かけ上、幽霊のように、薄く現れるとか、高速で微かく振動しているので薄く見える、などと説明することになるかもしれませんが。

 まとめ

 AVVISTAMENTO UFO(目撃 UFO)と名づけられたYouTube画像は、なかなかうまく構成されたものでした。ここに現れているUFOも、地面に落した影の位置以外は、背景の世界にうまく調和しており、合成によるものだという証拠は、かんたんには見いだせませんでした。
 しかし、現在開発しているウェーブレット解析アルゴリズムをいろいろと工夫することにより、背後の建物群とUFOの輪郭線の濃さが異なるということを示す手法を見出すことができました。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Dec 6, 2014)

 参照資料

[1] AVVISTAMENTO UFO
 http://www.youtube.com/watch?v=OteH-OHKvw8

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