ChMd85 ケーブルカーの外でUFOは何を見ているのか
What did the UFO see out of the cable car?

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ベネズエラのカラカスでケーブルカーから撮影されたUFOのYouTube画像があります。[1]

 ギガUFO出現!!目撃者パニック!逃げられない場所でのUFO目撃映像 ≪×BC≫
  http://www.youtube.com/watch?v=hTd3F2MxukQ

 このUFOは、まるで、地表の道路を走るスポーツカーによく似たデザインとなっています。透明にはなっていませんが、車のヘッドライトの位置に、扉のようなへこみがあります。その間には、鼻に対応する凹みがあって、おまけに、その下に、まるで車のナンバープレートのような、何やら文字のようなものが浮き上がっている、四角い領域があります。背後のようすは見せていませんが、輪郭から推定すると、まるでジェット噴射のノズルがあるかのようにも思えます。トヨタのアクアという車のバックスタイルを想像させます。
 このUFOの周りで鳥が驚いて逃げているというコメントがあります。黒い点がばらばらに散らばって、何か動いているようですが、これらを拡大して観察しても、鳥と確認できる形状は現れません。鳥というより、四角いゴミのようにも見えます。
 これらのことから、なんとなく怪しいという感じはするのですが、確たる証拠のようなものは、なかなか見つかりません。

 アメリカ軍の無人偵察機

 UFO画像を調べる前に、アメリカ軍の無人偵察機の画像(図1)を解析した結果について説明します。


図1 アメリカ軍の無人偵察機

 この画像は合成画像と考えられます。まず、これだけの上空を飛んでいるにもかかわらず、着陸用の足が出たままです。ひょっとすると、機体に収納できないという可能性もあるかもしれまんが、もうひとつおかしい点として、後部にあるプロペラが回っている様子がありません。
 この画像をウェーブレット解析で調べたものが、次の図2です。
 機体のまわりに、背景の空とは由来の違う領域がくっついています。背景の山並みと空の区切りも四角い領域となっています。「機体」と「背景の山並み」と「空」は、異なる由来をもっているようです。


図2 アメリカ軍の無人偵察機のウェーブレット解析
※解析コード ap03_x2_mixNorGry(NИ)x4(255)

 次の画像は、自然なワンショット写真と思われる日本の飛行機について、図2と同じウェーブレット解析を行ったものです。機体と空との境界は、機体の形に沿っています。


図3 日本の飛行機のウェーブレット解析
※解析コード ap02_x2_mixNorGry(NИ)x4(255)

 ケーブルカーから撮影されたUFO

 次の図4はケーブルカーから撮影されたUFOの一つです。これをUFO画像Aとします。右のほうに広がっている点群が鳥だということですが、拡大して調べても、鳥の姿は現れません。
 このUFO画像AをウェーブレットIL解析したものが図5です。ただし、これは、解析画像そのものではなく、IL解析画像と元画像の平均画像(mix)です。IL解析とは、I解析とL解析の結果を掛け合わせたものを意味します。I解析は縦の情報を強く調べるもので、L解析は横の情報に対応したものです。そこで、これらの解析結果を掛け合わせると、ある状況のもとでは、元画像に潜んでいたメッシュが浮かび上がることがあるのです。


図4 ケーブルカーから撮影されたUFO画像A(ufo39b)


図5 UFO画像AのウェーブレットIL解析
※解析コード ufo39b_mixNorGry(IL)x4(0)
※画像をクリックすると拡大画像へ進みます

 次の図6はUFO画像Aの一部を2倍に拡大したものです。これをUFO画像Bとします。
 そして、図7は、UFO画像BのウェーブレットNИ解析ですが、これもmixなので、元画像と解析画像の平均合成です。NИ解析は、斜めの情報に強く作用するN解析と、その逆の斜め方向の情報に対応したИ解析の結果を掛け合わせたものです。このNИ解析においても、うまく調整すると、もとの画像に潜んでいたメッシュが浮かび上がることがあるわけです。


図6 ケーブルカーから撮影されたUFO画像B(ufo39b_x2)


図7 UFO画像BのウェーブレットNИ解析
※解析コード ufo39b_x2_mixNorGry(NИ)x192(255)
※画像をクリックすると拡大画像へ進みます

 メッシュの白い線は、ひょっとすると、空にも伸びているのかもしれませんが、ここでは見えません。これが決めてとなるわけではなく、メッシュの線が見えている、解析結果の点群の、密度が少し大きな領域を見てゆくと、UFOの輪郭より外にぼんやりと広がっていることが分かります。おそらくこれが、接続のための中間領域だと考えられます。
 図5に戻って、このような「ぼんやり領域」を観察してみると、UFOの周囲だけではなく、ケーブルの横や、左右や下の木々のところにもあります。さらに詳しく観察すると、「鳥」とされている黒い点群のまわりにもあります。
 また、図6の「鳥」のあたりを詳しく観察すると、このあたりから、空の色が変わっていることが分かります。
 もし、このUFOが実際に存在したと仮定すると、ここまでくっきりと写っているのですから、図3の日本の飛行機の解析のように、機体と空とは、機体の輪郭のところできちんと区切られていなければなりません。ところが、図5や図7の解析結果からは、機体の輪郭ではなく、機体を描いた点密度でひろがる、ぼんやりとした中間領域があるわけです。
 これらの状況をうまく説明するストーリーは、次のようなものです。
 まず「UFO画像」を作ります。その上に「鳥」の画像を加えます。それから、背景としての「山と木々」を重ね、最後に「ケーブル」を加えるというものです。なかなか手がこんでいます。はたして、この推理は当たっているのでしょうか。
 もう一つの可能性としては、UFOの周囲に、周囲の空間とは性質の異なった、何らかの「場」が存在していて、そのため、ぼんやりとした中間領域があって、それが記録されているというものです。これは推理が外れたときの言い訳になるかもしれません。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Dec 7, 2014)

 参照資料

[1] ギガUFO出現!!目撃者パニック!逃げられない場所でのUFO目撃映像 ≪×BC≫
 ベネズエラ カラカス ケーブルカー
 http://www.youtube.com/watch?v=hTd3F2MxukQ

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