ChMd86 XXX…Xはケーブルカーを見ているUFOのナンバープレート文字なのか
Are XXX…X the number plate letters of the UFO watching the cable car?

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ベネズエラのカラカスにおいて、ケーブルカーから撮影されたUFOという、YouTube画像があります。[1]
 そのUFOは、まるで地球のスポーツカーのようなデザインで、あたかもヘッドライトのような形のところが、二つの目のように見えるものです(図1)。
 「ChMd85 ケーブルカーの外でUFOは何を見ているのか」で、このUFO画像を調べたのですが、あまり、歯切れの良い解析とはなりませんでした。何らかの画像の合成だろうと予測して、合成のための境目を調べてみたのですが、なかなか「しっぽ」はつかめません。
 こちらの武器はというと、画像解析のためのプログラムです。画像の色値を信号とみなしたときの、周波数解析を中心としたアルゴリズムを工夫しているわけですが、これまで知られているようなものでは、何も分かりません。こんなときこそ、私の腕がなるというもの。あれこれと、いろいろな解析テクニックを応用して、これまでどこにもなかったような、新たな可能性を探しています。
 「ChMd82 UFO画像などの真偽を調べるための新しい周波数解析法について」で述べた、T解析やX解析、そしてW解析なぞは、ほんの基礎中の基礎でしたが、そんなものに、TやXやWという文字を使ってしまったので、どんどん生まれる新しいツール(ウェーブレット関数)につける文字記号がなくなって困ってしまうくらいです。
 10数年前から現れだしたウェーブレット解析は、主に一次元の信号解析について研究されているものが多く、平面での画像解析についての研究は、ひょっとすれば、あるのかもしれませんが、私が集めた資料の中では、まったく見あたりません。しかたがないので、自分で独自に工夫してゆくことになります。
 技術改革の転機となったアイディアは、もっと広い範囲の周波数を取り扱うべきだと考えたことにあります。T解析やX解析、さらにW解析を経由して、N解析やИ解析へと変化していたのですが、これらはいずれも、周波数が高すぎたようです。
 細かなところだけを見ようとすれば、全体が見えなくなってしまいます。いや、細かなところと全体との、間にある、中間的なレベルでの情報も見てゆく必要があるのです。そこで、もうすこし低い周波数での解析を行うための、新たなウェーブレット関数を構成して調べてゆくことにしました。
 すると、これまで見えなかったものが見えてきたのです。

 ナンバープレートに文字のようなものがある

 図1は、ケーブルカーの中から撮影されたUFOビデオの1コマです。UFOの前面にナンバープレートのようなものがあります。これは、ずうっとピンボケで分からなかったものが、ピントがあって、見えてきたところの瞬間です。


図1 UFOの前面にナンバープレートのようなものがある

 次の図2は図1の一部を2倍に拡大したものを、新たな解析法で処理したものです。ナンバープレートのようなところの上のあたりに、Xのようなものが9個並んでいます。ところが、図1のもとの画像を見ても、そこには光る点が並んでいるだけで、Xのようなものは見えません。そして、顔のように見える、鼻のところや、目のようなところ、あるいは、空気の取り入れ口のような、図1でやや暗くなっているところが、不思議なことに、太い線の周囲をなぞった輪郭線のように描かれています。そして、影のようなところにも、何やら記号が書き込まれているかのような、一様ではないパターンが浮かび上がっています。これは何だ。こんなものは、自然なものではないのではないか。この図はまるでラフスケッチのようだ。


図2 ナンバープレート部分にXが9個並んでいる
(もとの画像と解析画像との平均合成)
※これについては他へのコピー引用をお断りします

 (私たちの)地球の自動車ではどう描かれるのか

 今回開発した、新たな解析法で、本物の実体化されたものが、どのように描かれるのかということを検証しておく必要があります。どのようなものでも、ラフスケッチのようになってしまうというのでは、このあとの議論がすすまなくなってしまいます。
 次の図3と図4は、トヨタのプリウスの写真についてウェーブレット高周波解析とウェーブレット低周波解析を行ったものです。いずれも、スケッチ風の画像となっていますが、輪郭線などがきちんと描かれています。もう少し陰影を消して、真横とか真上からの画像とすれば、設計図と見間違うかもれしません。
 明らかに、上記の図2では、物質としてのUFOを制作したなら、当然のこととして付随しているはずの、しっかりした輪郭線を描いていないということが分かります。 そのような物質体というものが存在してはいないということが、こうして明らかになります。


図3 ウェーブレット高周波解析によるプリウス


図4 ウェーブレット低周波解析によるプリウス

 絵画ではどのように解析されるのか

 もうひとつ、別方向の極について検証しておくべきでしょう。リアルなものの写真とは対極にある、人間の手によって描かれた絵画では、どのように解析されるかということです。


図5 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」のウェーブレット低周波解析


図6 ゴッホの「郵便配達人」のウェーブレット低周波解析


図7 ゴッホの「糸杉」のウェーブレット低周波解析

 絵画について、いま取り扱っているウェーブレット低周波解析をおこなってみると、とくにゴッホの油絵などで顕著なように、筆によるタッチの様子が見事に浮かんできます。
 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」でも、顔の肌部分や、髪の毛のところ、背景のところなどで、筆の動かす方向が異なっていることが浮かび上がっています。レオナルド・ダ・ヴィンチの筆力の素晴らしいところは、平面として描いた顔が、まるで立体の彫塑を撮影したかのように見えているというところです。このような陰影のグラデェイションとなっている絵画作品はめったにありません。
 そして、ここが重要なところなのですが、図4の自動車では、塗装面がつるつるなので、このようなタッチは、まったく現れていません。

 ケーブルや山々など全てが描かれている

 リアルな物質や絵画についてのウェーブレット低周波解析についての、上記の結果を踏まえ、あらためて、ケーブルカーを見つめるスポーツタイプのUFO画像について考察したいと思います。
 図8は「ケーブルの滑車とUFOのウェーブレット低周波解析」です。左上のところにケーブルの滑車がありますが、これが動いているところが表現されるよう、二重となった輪郭線が浮かんでいます。また、ケーブルのずれるところもスケッチされています。
 図9は「Xの見えないものについてのウェーブレット低周波解析」(もとの画像との平均合成)ですが、UFOの一部を隠している、山に生えている木々の境界あたりを見ると、これらも、木々の葉などのことはすっかり無視して、位置決めのためのスケッチラインで縁どられていることが分かります。
 UFOの下に見えている、下界の風景にも、鳥たちにも、スケッチラインが見えます。これらも写真ではなく、それらしく描いたものだということが分かります。
 図1のような、微妙な色のグラデェイションでかざりつけられた、リアルに見える画像からは、まったく想像できない、ラフな描写ラインが、あれにもこれにも潜んでいるということが分かります。


図8 ケーブルの滑車とUFOのウェーブレット低周波解析
※これについては他へのコピー引用をお断りします


図9 Xの見えないものについてのウェーブレット低周波解析
(もとの画像と解析画像との平均合成)
※これについては他へのコピー引用をお断りします

 おことわり

 今回使ったウェーブレット低周波解析の名称はΛ(ラムダ)解析とΘ(シータ)解析というものです。他にも、何十種類にものぼる解析法を開発しましたが、人の手によるスケッチラインが現れてくるというものは、これらの2種類だけでした。ただし、これらについてのアルゴリズムやウェーブレット関数についての説明は行わないことにします。実は、このような解析結果を得て、少し考えてしまいました。これは、あまりに強力なツールなので、影響力がありすぎるのです。
 たとえば、今回示したような解析画像を明らかにするということは、手品の種明かしをするようなものです。もちろん、手品は手品であって、分からないけど、何らかのトリックがあるということを理解しながら、観客は、その不思議さを楽しみます。
 UFOビデオの大部分は、おそらく、創作によるものでしょう。それらは、ある種の芸術作品だと見なせます。せっかくの、そのような活動を、すべて否定するのには、心苦しさを感じてしまうわけです。
 しかし、「解析研究所」と名打っている以上、私どもの解析力を示す必要もありますし、それを高める努力をするというのも、私自身の存在理由を裏づける活動のひとつです。謎解きのためのプロセスを組み上げてゆくというチャレンジをおこなわないでゆくということは、ほとんど無理なことです。
 もうひとつ考えておくべきこととして、このような技術には、経済的な付加価値が発生する(可能性がある)ということがあります。そして、ここで示した解析画像についての著作権は、私どもにあります。
 よって、上記画像のうち、UFOについて解析したもの(図2と図8と図9)については、他へのコピー引用をお断りします

 あとがき

 ああ、そうだったのか。そんな気分にひたされています。
 こんな形のUFOをコンピュータグラフックでどのように描くのか。そんな疑問がわいたこともありました。しかし、これはコンピュータグラフックではなかったのです。手描きの、UFOや滑車とケーブル、背景の山々、遠景の町、鳥たち、それらを組み合わせて構成したものだったというわけです。
 そう分かってみると、あらためてこれは、素晴らしい作品だなあと思えてきます。
 地上のスポーツカーを基本としたデザインで、おまけに、ナンバープレートのようなものまで描いてしまった、作者のユーモアセンスがうかがえます。これだけのものを、リアルに見せられる、卓越した描写力があるというのは、なかなかの才能です。リアルな模型を作って撮影したのではなく、何から何まで、すべて描ききって、ほんもののようなビデオとしてしまうのですから、画家としての力量や、画像を編集してゆく構成力なども、ただものではないということがうかがえます。
 もうひとつ、私自身の解析力が、ついに、ここまで来たかということも、ある種の感動を呼びこんでいます。ウェーブレット解析なら、何でもうまくいくというものではありませんでした。はじめのころは、いろいろと工夫して、ほんの少し、視点の異なる情報が得られるといった状況でした。これまでの論点の決め手を見出すには、影の位置が違うとか、合成のミスが見つかったとか、制作者のほうでの、何らかの欠陥や盲点を見つける必要がありました。画像を何枚も取り込んで、何かおかしいところがないかと、解析方法を変え、画像の隅々まで目を光らせて観察してゆくわけです。それでも、何も証拠のようなものが見つからないという画像が続いてゆくのです。集中力と忍耐力と、ある種の運のようなものがなくてはなりませんでした。
 ところが、Λ解析とΘ解析と名づけた、今回使った方法を使えば、リアルな対象を撮影したものか、人の手によって描かれたものかを、(ほぼ)ただちに判定することができます。目で見ただけでは分からないことが、このような解析によって明らかになります。解析は、あっというまに、かんたんなものとなりました。偽物の証拠をせっせと探す努力は不要になりました。なぜなら、どの一枚をもってきても、そこから証拠が見つかるからです。欠陥や盲点は、すべての画像に潜んでいるのです。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Dec 12, 2014)

 参照資料

[1] ギガUFO出現!!目撃者パニック!逃げられない場所でのUFO目撃映像 ≪×BC≫
 ベネズエラ カラカス ケーブルカー
http://www.youtube.com/watch?v=hTd3F2MxukQ

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