ChMd88 ドイツに着陸したUFOは本物か
Is Germany UFO Landing genuine?

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ウェブに次のようなYouTube画像があります。[1]
 German UFO Landing Dec 6, 2013
 https://www.youtube.com/watch?v=ggriD1YF6nw
 ドイツでUFOが着陸し、手の長い細身の宇宙人のような存在が現れ、やがて、それらが機体に戻ったあと、そのUFOが離陸して飛んで行ってしまったというものです。
 先日のテレビ番組でとりあげられたとき、解析を行った人が、ほとんど証拠らしいデータを示さないまま、このビデオの内容を否定していました。でも、その否定理由は述べられていなかったように思います。
 UFOが離陸するとき、着陸のための脚が、離陸直後も機体にしまわれないまま浮かんでゆきます。また、離陸のときのようすで、UFOの下部中心あたりと上部が光ります。ロケットエンジンなどによるジェット噴射というものではないようですが、なぜ、このように光る必要があるのか、どのようなメカニズムによって推進力を得ているのか、このようなことは分かりませんが、このようなプロセスが、いかにも、SFの「かざりつけ」のように思えたのかもしれません。
 私は、これらの画像を、開発中のいろいろな解析アルゴリズムで調べてみました。このとき、上記の疑問のほかに、上昇のときの光の放射のあと、UFO機体の周縁にベルト状の不思議な「ブレ」があらわれることに気がつきました。たとえば、撮影のときの「手ぶれ」で、全体のピントが合わなくなることがありますが、そのような、ピントの甘い領域が、UFOの全体にではなく、円形だと推定される、UFO機体の周縁だけに発生しているのです。しかも、きちんとベルト状になっています。さらに調べると、このようなピントの甘いベルトが、新たに加わろうとしている瞬間が写っているものがありました。これらの現象は、私たちの理解を越えるものです。

 ドイツに着陸したUFOから現れた宇宙人


図1 画像A


図2 画像B

 図1はUFOが着陸しているところです。図2は宇宙人らしき存在が外に出て何かをしているところの一コマです。この宇宙人を拡大して調べましたが、細かなところは観察できませんでした。顔のようなものは認められず、(私たちが理解しているような形での)宇宙服のようなパターンも確認できません。まるで布の袋に綿をつめた操り人形を、ひもでつるして操っているかのような印象があります。だからといって、直ちに、これがトリックによるものだと断定できるほどのことではありません。
 このような画像では、この宇宙人はとても細いスタイルであるように見えていますが、解析によると、もっと太めで、肥満気味であるということが分かりました。このような差異がなぜあるのか。よく分かりません。


図3 画像Bの(向かって左の)宇宙人の拡大(画像C)


図4 画像CのT解析と元画像の平均合成(振幅40, 基礎128)


図5 画像のΣ解析(振幅20, 基礎128)

 これだけの大きさになっているのに、顔や体の細部として何も分からないというのは、少し変に思えるかもしれません。しかし、このビデオを何回も見直すと、さいしょのところですでに、この宇宙人が現れているところが撮影されているということに気づきました。ほんの数ピクセルくらいの大きさで記録されているわけですから、それを無理やり拡大補間しても、細かな情報は現れないと考えられます。
 図4や図5の解析からの印象では、この宇宙人は、かなり頭でっかちで、太めで、腕も太く見えます。ところが、別のシーンでは、この腕はもっと細くて長くなっていて、上のほうへと伸ばされています。このときの腕は、肘から先がとても長く、先端部分が大きなものです。まるで甲殻類のエビかカニの腕のようにも感じ取れます。
 これらの解析については、あらためて、詳しく行いたいと思います。

 離陸するUFO

次の図6から図8は離陸するUFOについて3コマを選び出したものです。ビデオを0.25スピードで流しながら、私のビデオで画面を撮影して確認したところ、1秒間に30コマのビデオで6コマ記録されて上昇しています。ここにあげた3コマは、YouTubeのページにあるスイッチをすばやく押して画面を固定してから、コンピュータのPrint Screenでコピーし、ペイントソフトに貼りつけて採集したものです。
 図6の画像Dの前に、少し地面から浮きあがったところがありますが、このとき、まだ光は生まれていません。光らなくても浮くことはできるのに、少し浮かんでから、画像Dのように、UFO下部中心と、上部円盤部分が、なぜ光るのか。これはよく分かりません。


図6 画像D

 次の図7(画像E)は、背景との関係から分かるように、もう少し浮いたところですが、光は弱くなっています。上昇運動のため、全体がぼけて写っているようにも見えますが、このあとのT解析により、円盤の周縁部分に帯状のぼけた部分があるものの、円盤そのものは比較的しっかりととらえられていることが分かります。しかし、底部から出されたままの、着陸脚などはぼけています。


図7 画像E


図8 画像F


図9 画像D のT解析(振幅50, 基礎88)


図10 画像EのT解析(振幅88, 基礎161)

 次の図11は、上の図10を、振幅を変えて描き直したものです。円盤上部の、向かって左のあたりを見てください。赤い帯状の何かが、今まさに形成されようとしているところのように見えます。ただし、このときの赤色はT解析の処理の関係で生じているもので、実際には、画像Eのように見えており、何かが振動しているか、空間の性質が変わっているか、よく分からない理由で、そこのところのピントが部分的にあっていないということになります。


図11 画像EのT解析(振幅50, 基礎161)

 次の図12は、円盤左上部の、赤い帯が生まれようとしているところの拡大です。その次に、Σ解析と元画像との平均合成を添えました。赤い帯が横線で途中まで描かれようとしています。このような現象をどのように説明すればよいのでしょうか。


図12 画像E部分拡大のT解析と元画像との平均合成(振幅40, 基礎128)


図13 画像E部分拡大のΣ解析と元画像との平均合成(振幅40, 基礎128)

 次の図14は画像FのT解析です。円盤周縁の赤いベルトはすっかり完成しています。このベルトは外から見ると赤色ですが、内側からは緑色となっていることが分かります。これらの色の違いはT解析による、データ処理の手続きによるものですが、画像上の性質が異なるということを意味しています。赤色と緑色が均等に混ざると黄色になりますが、そのようなところも見られます。
 このような現象には、私たちが知らないメカニズムが関わっている可能性があります。UFOの多くが丸い形をしているのは、ここに現れている現象にかかわるためなのかもしれません。


図14 画像FのT解析と元画像との平均合成(振幅40, 基礎128)

 空に浮かぶUFO

 このビデオは、着陸しているUFOの外に現れている宇宙人の遠景から始まります。その宇宙人たちがUFOへと戻ってゆき、やがて、突然離陸してゆき、撮影している人は驚いて逃げ出そうとしたようで、周囲の草地が乱雑に記録されています。一度記録が途切れてから、空中に浮かんで静止しているUFOが記録されています。このUFOはしばらく静止していましたが、数秒後に、画面の右下の方向へと、流れるように飛び、その先端から光を出し、その光がやや大きくなって、それに包まれ、突然、何もなかったかのように消えてしまいます。
 このビデオにおいて、UFOが離陸するまでのところに比べ、UFOが空中に浮いて静止してから消えるまでのところは、とくに目立った特徴のないものとして見過ごしてしまうところでした。
 しかし、これらの画像の一コマを取り込み、開発中の周波数解析の手法をいろいろと工夫してゆくと、驚くべき、多彩な情報が得られることとなりました。


図15 空に浮かぶUFO 画像112(ビデオの1分12秒の瞬間)


図16 画像112のUFO部分についての32倍拡大(画像G)


図17 画像GのT解析(112x32_onAntGryI(T)32(64))
※図16のUFOのピンポケ領域に対応した色がついている


図18 画像GのΞ(グザイ)解析(112x32_onAntGryII(Ξ)64(64))
※背景の縦横ラインのパターンはジェーペグ画像化のためのもの


図19 画像GのZ11解析(112x32_onAntGryII(Z11)16(64))
※背景の縦横ラインのパターンはジェーペグ画像化のためのもの

 ここに示した解析結果は、ほんの一部です。
 図17から分かることは、このUFOが少しピンポケに見えるのは、撮影機器の未熟さや、撮影者の手ぶれによるものではなく、UFO自体が、その周辺の空間の、おそらく振動方向を変えているからだろうということです。図17にある色の違いは、自然な光の陰影によるパターンのものではないのです。色の違いは、画素間の濃淡色の勾配の向きによります。ここで赤色は勾配がN型であり、緑色は同И型(もしくはスラッシュ(/) 型)ということになります。これらの対角線の方向に色の変化が偏っていることを示しています。
 図18から、このような、UFO周辺のピンポケ領域には、何らかの渦状の構造が見られるということです。放射状に色の変化が広がっているのではなく、もっと複雑なパターンに基づいているということです。これは驚きでした。
 また、図19からは、色むら、あるいは振動方向による、空間の様子が、赤と緑の色で区別されているということです。
 これらの情報は、まだ調べ出したばかりのもので、詳しいことは分かりませんが、これらの不思議なパターンから、このUFOの浮遊もしくは推進のためのメカニズムが何か作用しているからではないかと考えられます。私たちは「重力」について、それがどれくらいの大きさで、どのような向きに作用しているかということのほかには、何も知らないので、もっと詳しく、より具体的に語ることができませんが、ひょっとすると、今回の情報が、そのような知識の解明のための、何らかの手がかりとなるかもしれません。
 ここに示した解析画像は、ほんの一例です。他にも色々な解析があります。また、UFOが移動し始め、やがて光を放って消えるところにも、不思議なパターンが隠れています。これらについても、あらためて解析しようと思います。

 まとめ

 「ドイツに着陸したUFO」のビデオ画像について調べました。
 まず、このビデオが偽物(創作物)であるという証拠は見つかりませんでした。
 いろいろと開発してきたウェーブレット解析の手法を使っても、このUFOが異なる画像に由来しているとか、手描きの画像でできているというようなことは確認できなかったわけです。
 さらに、詳しく調べてみると、次の2つのことが明らかとなりました。

 @ UFOが離陸するとき、このUFOは全体的にピンポケとなっているのではなく、円盤の周縁部分にベルト状のピンボケ領域を生み出しており、UFOの胴体部分のピントは比較的合っている。
 A UFOが空中に静止しているとき、このUFOは全体的にピンポケに見えるが、ここに渦状の構造と、濃淡の向きにもとづく解析色の違いという、自然なものとは考えられないパターンが潜んでいる。

 これらの情報から、UFOの浮遊もしくは移動のための何らかのメカニズムが、このような現れとなっていると推測されます。
 このようなビデオを地球の誰かが作ったと仮定すると、そのようなもののなかに、上記@やAのような情報を組みこむ技術と意図について、容易に説明することができません。ただの、黒っぽいピンポケ画像を(私たち地球人のテクニックで)人工的に埋め込んで、このようなパターンを隠しておくというのは、おそらく無理なことでしょうし、(私が新たに解析法を見出さないかぎり)誰にも発見してもらえる可能性はなかったわけですから、(私たち地球人にとっては)意味をもたないことです。
 よって、このUFOビデオは本物を撮影したものと考えざるをえません。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Dec 18, 2014)

 参照資料

[1] German UFO Landing Dec 6, 2013
   https://www.youtube.com/watch?v=ggriD1YF6nw

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