ChMd174 本物UFOとしての決定的な条件は何か
What is the decisive condition as the genuine UFO?

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ここのところ少し考えることがあって、新しい解析ページを生み出すペースが落ち込んでいます。それと、雑用じみたことですが、することもたくさんあって、それに時間をとられてしまい、コンピュータに向かうこともなかなかできなくなっています。
 ただし、ウェブで公開さているUFO画像をながめて、本物のUFOを見つけようとするくらいのことは、ほんの休息の時間を使っておこなうことできます。次の図1は、そのようにして集めたUFO解析リストです。空欄のスペースにはUFOとは関係のないものがあったので切り取ってあります。それと、すでにホームページの解析ページとして構成した「中国で撮影されたUFO」と「日本武道館UFO」は、切り取って、下行へ移しましたので、そこも空欄となっています。


図1 ピクチャー・ディレクトリのUFO解析リスト(2015年9月28日現在)

 およそ40ケースを調べてきましたが、何度も取り上げてきた「ドイツ着陸UFO」や「チリ銅山上空UFO」に匹敵するものは、なかなか見いだせません。
 これまで、本物UFOの決め手として判断するものとしては、次の2項目を調べてきました。

 @King解析などのハロー解析で、同じ色であることを示す白帯領域などが現われない。
 A大気中で生まれるUFO周囲の雲によるノイズパターンから逃れるための、適度な濃淡値範囲での光核解析による画像をベースとしたΧ15解析において、ある種のメカニズムが想定されるパターンが見られる。

 「ドイツ着陸UFO」や「チリ銅山上空UFO」においては、これらの@とAにおける固有のパターンが、とても見事に示されます。
 @については、解析結果として、本物のUFOでは、ほとんど何も現われないので、これを示すのは割愛します。Aについての、「ドイツ着陸UFO」と「チリ銅山上空UFO」の解析例を次の図2と図3に示しておきます。


図2 ドイツ着陸UFO(空中)の光核解析のΧ15解析
code = 112[64BGR]LC(0-64)_onAGI(Χ15)16(64)


図3 チリ銅山上空UFOの光核解析のΧ15解析
code = [3]x128FCcherry(ooloo)_onAGI(kai15)16(64)

 ところが、これ以外の、上記図1にリストアップしたものにおいては、このような@とAの条件が、なかなかうまく満たされません。
 光核解析のΧ15解析については、上記の図2や図3のパターンと似ているものの、図2や図3に見られる、何らかの構造を暗示するパターン(次の図4と図5の赤丸部分)が確認できないわけです。


図4 ドイツ着陸UFO(空中)の光核解析のΧ15解析の構造パターン(赤丸)


図5 チリ銅山上空UFOの光核解析のΧ15解析の構造パターン(赤丸)

 これらの特徴がうまく現われるものと、そうではないものとがあるのかもしません。
 なにしろ、UFOが本物か偽物かということを調べようとしているのですが、このような解析結果についての「判定」をする地球人は一人もいないわけですから、成功したのか失敗したのかをフイードバックして確かめるすべがありません。
 どうやら、Aとして行っている手法は、微妙な基準となっており、明確に判断することが難しいようです。
 そこで、他の解析システムで、どのように判断できるか、ということについて調べてみようと思います。

 グザイ解析による(反重力)渦状パターン

 このようなUFO画像の解析を始めたころのページに、次のようなタイトルのものがあります。
 ChMd90 (反重力)渦状パターンはドイツに着陸したUFOだけではない
 ここで取り上げている「(反重力)渦状パターン」の中で「渦状パターン」は見たままのものについての表現ですが、「(反重力)」というのは、仮説に基づくもので、ほんとうにそうなのかどうかは、確かなことではありません。
 しかし、まだ、そのような「反重力」のメカニックなシステムは明らかなものとはなっていないようですが、一部の理論家が、機体の周囲の磁場を急激に変化させることにより、地球の重力の作用を打ち消すことができると考え、そのような方向で解析を進めているようです。
 「ドイツ着陸UFO」が本物だろうと私が判断することになったのは、それが離陸するときの画像の一コマに、UFO機体の周辺で何かが帯状に変化しており、しかも、それが機体の周囲を回転して生み出されているところがあったからです。
 このような(私たちの想像を超えるような)変化を意図して組み込むような、地球の画像作成者は、おそらくいないと考えられるので、このUFO画像は地球人によって生み出されたものではないと判断したのです。
 さらに、このUFOが離陸してから、空中で漂っているところが撮影されており、このときのUFOは、どうやら、空気中の水分を雲としてまとっているらしく、ぼんやりとしたものとなっているのですが、このような、表面にまとわりつく微細な色の変化を、光核解析で取り除いてみると、その雲の奥に潜むもののイメージが浮かび上がります。そして、これを低周波数ウェーブレット関数によるΧ15解析にかけてみると、上記図2と図4のような、何らかの構造に基づくパターンらしきものが現われてくるわけです。
 このような光核解析とΧ15解析というシステムが現われたのは、ほんの数か月前のことです。解析したUFO画像は、それよりずうっと前に撮影されたものですから、私の解析システムのことを想定して、ベースとなる画像に「しかけ」を組み込むということは考えらません。
 このようなことから、これらの「本物UFO」らしきものに現われてくる、こちらが予想できないような何らかのパターンは、他のUFO画像が本物かどうかを判定するための基準として利用できるはずです。
 そのようなものの一つが「渦状パターン」なのです。
 たとえば、「ドイツ着陸UFO」をグザイ解析すると、次の図6のようになります。機体の周囲に、何かがくるくると回っているような、「渦状パターン」が見られます。


図6 「ドイツ着陸UFO」のグザイ解析による「渦状パターン」

 「チリ銅山上空UFO」をグザイ解析すると、次の図7のようになります。


図7 「チリ銅山上空UFO」のグザイ解析による「渦状パターン」

 貝の形のような機体の周辺に、連続ではなく、上下と左右を除いた、4つの外周部分のところに、何かがくるくると回っているような「渦状パターン」が認められます。
 このような配置を確認して、図6の「ドイツ着陸UFO」のグザイ解析による「渦状パターン」を見ると、同じような配置となっていることが分かります。
 図7に戻って、UFOの外周ではなく、もっと中のほうの、本体部分を見ると、プラス記号のようなものを中心とした、まるで、日本や西洋にある「家紋」のような、特別にデザインされたかのようなパターンがあります。真ん中のところには、角が生えたツチノコのようなパターンも見られます。
 まったく同じものではありませんが、白く光るUFOを調べていると、このうな、「家紋」のようにも見える特殊なパターンがいくつか見られるものがあります。しかし、「ドイツ着陸UFO」では見られないので、いつも存在するというわけではなさそうです。つまり、「十分条件」ではなく、「必要条件」(の一つ)といったところでしょうか。

 本物UFOのための幾つかの必要条件

 もっといろいろなものについても調べたいところですが、とりあえず、ここまでの「必要条件」をまとめると、次の4つになります。

 @King解析などのハロー解析で、同じ色であることを示す白帯領域などが現われない。
 A大気中で生まれるUFO周囲の雲によるノイズパターンから逃れるための、適度な濃淡値範囲での光核解析による画像をベースとしたΧ15解析において、ある種のメカニズムが想定されるパターンが見られる。
 B(光核解析以前の原画像による)グザイ解析で、機体周辺に、何かがくるくると回っているかのような、「渦状パターン」が存在する。
 C機体の表面に「家紋」のような、単なる繰り返しの模様とは考えられない、とくべつにデザインされたパターン(UFO紋)が存在する。

 これらの条件が多く満たされているとき、本物である可能性が大きいと考えられます。
 次に、いくつかのケースについて、このような解析がどのように評価されるのかを見てゆくことにします。

 韓国の小学生UFO

 韓国の小学生が携帯で撮影したUFO、本物の可能性が高いと判断(韓国UFO調査分析センター)



 図9は図8の原画像からのUFO拡大画像です。これを画像Aとします。
 さて、次の図10は画像AのハローKing解析です。これは@の条件を満たしていません。本物UFOとして知られているものは、King解析にはほとんど反応しません。このように、太い白帯領域があって、しかも、2重になっているのは、イラストなどによる偽物UFOによく見られるパターンです。
 実は、図9のUFO拡大画像で、UFOの周囲が、背景の空より少し明るくなっています。これも偽物UFO画像でよく見られる現象です。


図10 画像AのハローKing解析

 画像Aは濃淡値0-255の全てを使って構成されているものですが、次の図11は、そこから0-64の範囲にある暗い部分だけを取り出して、0-255のキャンバスへと広げ直したものです。これをLC(0-64)と記号化しています。この図11を画像Bとします。
 その下にある図12は、画像BのΧ(kai)15解析です。周囲が黒いのはよいのですが、そこに白くて細い中間ラインがあります。これも、実は、イラストに由来する偽物UFO画像でよく現われる特徴です。図2や図3では、このような白くて細い中間ラインはありません。
 内部のパターンも、とくに何かの構造を想像させるようなものは見当たりません。


図11 画像Aの光核解析LC(0-64) (画像B)


図12 画像BのΧ(kai)15解析

 図13は画像Aのグザイ解析です。UFOの外周が黒っぽくて、その内側が白い壁のように見えていますが、これもイラストなどによる偽物UFOに見られるパターンです。丸いもののようなパターンがあちらこちらに見られますが、これはグザイ解析固有のもので、「渦状パターン」というのは、それが連続しているので、「何かがそこで回転させられているようだ」と感じるとろなのです。しかし、そのような「渦状パターン」と見なせるところはありません。


図13 画像Aのグザイ解析(振幅32)

 「家紋」のようなパターン(UFO紋)があるかどうかを見やすくするため、図14のegg解析を行ってみましたが、そのようなものは見つかりません。


図14 画像Aのegg解析

 このような解析結果から、本物UFOの可能性はとても小さいと考えられます。

 岐阜県大垣市UFO

 岐阜県大垣市UFO



 図15の原画像によると、ライトに照らされた野球場があって、その上空に小さな光点があり、これがUFOのようです。左下に2つか3つ並んでいる光点は、レンズの反射だとコメントされています。
 図16はUFO拡大画像です。[G203]を[32]倍してから、さらに[4]倍して、このスペースにおさめるため、少し縮小しています。これを画像Cとします。
 次の図17は画像CのハローKing解析です。King解析で、これくらいの反応というのが、本物UFOへの第一関門通過というところでしょうか。他のハロー解析なら、ほとんど何も現われないことになります。
 このKing解析では、かすかな反応ながら、単なる光点ではないという特徴を示しています。一つ目は、中央部分がやや強くなっているということ。二つ目は、その周囲に、4軸のような緑のパターンがあること。三つ目は、外縁部分にリングのようなパターンがあること。これは「ただものではない」と予想されます。


図17 画像CのハローKing解析

 次に、図18が画像Cの光核解析で、これを画像Dとして、この画像DについてΧ15解析したものが図19です。中心部分に何か構造があるようで、その周囲に、4軸のホイールのようなパターンがあります。ここで、ただの光点ではなさそうだと考えることとなります。
 しかし、このようなパターンから、まだじゅうぶんにデータが選別できていないとみなせますので、画像Dをさらに光核解析することにしました。その結果が図20で、これを画像EとしたときのΧ15解析が図21です。かなりとくしゅなパターンで構成されています。


図18 画像Cの光核解析(画像D)


図19 画像DのΧ15解析


図20 画像Dのさらなる光核解析(画像E)


図21 画像EのΧ15解析

 画像Aに戻って、これをグザイ解析したものが図22ですが、周縁部分に「渦状パターン」は見られません。図22でも分かりますが、図23のegg解析で、中央部分に漢字の「凸」のようなパターンが認められます。しかし、これだけだと、偶然の産物と考えることにもなりかねません。このほかにも、2つか3つくらい、違ったパターンの「家紋」のような幾何学パターンがあるものが見つかっています。ひょっとすると、4軸のあたりに、小さい文様があるのかもしれません。


図22 画像Aのグザイ解析


図23 画像Aのegg解析

 これらの解析結果より、偽物UFOと疑う証拠は何もなく、本物UFOとしての必要条件がいくつか確認できます。本物UFOの可能性は、かなり大きなものと考えられます。

 まとめ

 さらに「宮崎県日向市UFO」について解析しようとも思いましたが、これは別の意味で難物です。ここで取り扱うのは適当ではありません。これが公開されているサイトでの画像の情報量からは、あまり確かなことは言えませんが、撮影者がもっておられる原画像を調べることができれば、貴重な解析例になるかもしれません。現時点での解析は保留しておきます。
 本物UFOの必要条件として、(すべてを満たす必要はないかもしれませんが)「King解析での無反応」「Χ15解析での有意なパターン」「グザイ解析での渦状パターン」「幾何学パターンのUFO紋」の4つを取り上げ、それについて、「韓国の小学生UFO」と「岐阜県大垣市UFO」を調べました。
 さらに数多くのケースに適用してゆけば、このような条件の有効性が見いだせるかもしれません。
 また、「ドイツ着陸UFO」や「チリ銅山上空UFO」のように、本物UFOの代表のようなものについて、まったく異なる解析で、何かほかに決定的なものが見つからないともかぎりません。
 UFO画像の研究はまだまだ続きます。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Sep 30, 2015)

 参照資料

[K1] 韓国の小学生が携帯で撮影したUFO
[G203] 岐阜県大垣市UFO

 

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