ChMd181 ロンドン上空UFOの謎(3&4)
The mysteries(3&4) of the UFOs over London

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ロンドン上空のUFOビデオ [BBC1] には、大きく分けて2種類のUFOが現われます。
 どうしても注目してしまうことになるのが、雲間から現われたり消えたりする、少し大きめの、卵型の白く輝くUFOです。姿勢を変えることにより、円のように見えたり、ラクビーボールのように見えたり、薄いパイのように見えるようです。
 もうひとつのタイプは、小さな光点のようなUFOで、いろいろなスピードで、空を横切ってゆきます。その多くは、向かって左から右へと進みますが、1つだけ逆の動きで、右から左に飛ぶものもあります。
 今回取り上げたいのは、この小光点UFOの振る舞いです。
 ロンドン上空のUFOビデオ [BBC1] の21秒あたりの画像(図1)の、向かって左のほうの青空の中に、少し青みがかったハローをともなって、小光点UFOがあります。


図1 [BBC1]ビデオの21秒あたり

 謎3

 [BBC1]ビデオの21秒あたりで青白く光る小光点UFOは、向かって左から右へと飛んでゆくのですが、このあたりを0.25倍速のスローモーションで観察すると、ある一瞬だけ消えてしまうところがあるのです。1コマずつ画像を採取できれば分かりやすいのですが、何回もスタートとストップを組み合わせて、そのシーンと、前後のシーンを取り出しました。このため、これらにつけた添え字はげんみつなものではありません。
 撮影者のカメラを持つ手が固められていないので、視野の範囲が少し変わっていますが、次の3つの画像に加えた、赤枠の×16領域を、3つで同じ位置となるように設定しました。021aでは左下にUFOが写っており、021fにも右上に写っていますが、それらの間にある021eでは赤枠の中に何も写っていません。


図2 021a(動いています)


図3 021e(消えました)


図4 021f(現われました)

 赤枠の×16領域を[16]倍に拡大した画像を、次に示します。


図5 021a[16]


図6 021e[16]


図7 021f[16]

 次に、021aと021fの白くぼんやりと光っているUFOについては、[4]倍に拡大してからswan解析しました。021eではUFOが見当たらないので、そのままの画像についてswan解析しました。


図8 021aのswan解析 code = 021a[16][4]_onAGI(swan)32(64)


図9 021eのswan解析 code = 021e[16]_onAGI(swan)32(64)


図10 021fのswan解析 code = 021f[16][4]_onAGI(swan)32(64)

 0.25倍速のスローモーションで観察すると、このUFOが一瞬消えるところがあることが分かります。
 なぜUFOが突然消えて、再び現われるのか。これが謎3です。

 謎4

 このUFOが向かって右のほうへと進んでゆくのですが、もう少し続けて観察してゆくと、標準の1倍速では、2つのUFOに増えたように見えます。
 0.25倍速でしっかり見てゆくと、2つに増えたのではなく、1つが通り過ぎたあとの、少し離れたところで、新たに1つが現われたということが分かります。 つまり、何もないところから、新たにUFOが現われてくるシーンが記録されているのです。
 なぜ何もない空からUFOがゆっくり現われるのか。これが謎4です。


図11 022a


図12 022b


図13 022c

 次に、これらの022a, 022b, 022cの画像にある×16領域を[16]倍し、それぞれswan解析しました。
 向かって右が謎3として取り上げたUFOです。同左が何もないところから現われてきたUFOです。図14では、まるで背景に紛れたかすかな雲のような状態から、図15と図16を経過して、右の謎3のUFOの姿に近づいてきています。


図14 022a[16][2]のswan解析 code = 022a[16][2]_onAGI(swan)32(64)


図15 022b[16][2]のswan解析 code = 022b[16][2]_onAGI(swan)32(64)


図16 022c[16]のswan解析 code = 022c[16]_onAGI(swan)32(64)

 考察

 謎3というのは、飛んでいるUFOが一瞬消えてしまうのはなぜかということです。謎4というのは、何もないところからUFOが現われるのはなぜかということです。

 謎3のUFOの消滅コマは、偽物説の視点によれば、合成ミスによるものと判断されるかもしれません。
 それでは、謎4のUFO出現については、何と考えればよいのでしょうか。
 たとえば、これが偽物ビデオとして、謎3の場合、その製作者がミスに基づいて消滅コマを残してしまったという可能性はあるかもしれません。しかし、謎4のUFOの出現に関しては、これをミスと考えるわけにはいきません。この現象はゆっくりと変化しているので、そのプロセスをたどることができるものです。これは意図的に作ろうとしないとできないものです。
 だとしたら、なぜ、このような、(わたしたち地球人にとって)理解しがたい現象のシーンを、わざわざ作って加えたのでしょうか。

 はじめから嘘と分かっている、漫画やSF映画なら、何もない空間からUFOが現われるというのも、違和感なく受け入れられるかもしれません。
 しかし、このロンドン上空UFOのビデオは、あくまで、本物として公開されています。これ以外のUFOは、雲や空をさえぎる建物の向こう側から現われます。

 ただひとつ、ChMd180で取り上げた謎2のことになりますが、一つの小光点UFOが、建物の向こうの空へと向かわずに、建物の壁のこちら側を少し飛んで消えています。これで「インチキだ」と評価されるのなら、何もない空間から、ゆっくりとUFOが現われてくる現象なぞ、もっと理解できないものとなるはずです。
 ゆっくりと、ではなく、突然、くっきりと現われるというのなら、どこかから、突然、猛スピードでやってきて、ほとんど瞬間的に止まったという可能性が考えられます。ところが、ぼんやりとした雲のような状態から、少しずつ姿形を現して、しっかりとしたUFOになるわけです。

 そういえば、どこかの資料で読んだことがあります。私たちの物理世界(物質世界)とは別の世界があって、そことこことは、構成粒子や空間そのものの、振動数とか周波数が異なるそうです。そして、私たちの世界の飛行機のプロペラが、高速で回転すると見えなくなるように、構成粒子や空間の振動数が大きくなると、私たちの目からは見えなくなるということです。
 つまり、UFOが振動数を減らして、物質的な姿として見えるようにしたので、ゆっくりと、実体をもったUFOになったという、そのようなストーリーを意味するような映像ということになります。しかし、このようなことは、私たちの世界ではまだ確定されたことではありません。

 物理世界の常識に染まっている人々にとっては、まさに、「インチキだ」と評価する口実を与えるようなものです。もし、偽物ビデオの製作者が、そのような評価を呼び込んでしまうような、UFOの出現シーンを、もちろん意図的でないとできないことですが、あえて組み込んでおくというのは、愚の骨頂と言えます。うっかりミスではすまされないことです。確信犯という表現にも相当します。偽物ビデオの製作者が、このようなUFOの出現シーンを組み込むという動機は考えられないことなのです。

 次にUFOが瞬間的に消えてしまうコマがある謎3について考えます。
 もし、これが単なるミスであるとしたら、偽物ビデオの製作者は、UFO画像を1コマずつ合成によって組み込んでいると考えられます。1コマだけ合成するのを忘れたというわけです。
 そうだとしたら、謎2が残っているわけが分からなくなります。1コマずつ合成しているというのなら、建物のこちら側にUFOがあるというのは、明らかにミスであると気がつくはずです。だから、次のコマでUFOを消したというのでしょうか。それは間違いです。UFOを消すのなら、もっとさかのぼって、建物へたどりつくまえにやっておけばよいでしょう。
 UFO画像を1コマずつ合成するという方法は、マンガ映画を製作するような、多大な労力が必要となります。ぼんやりとした光や影ではなく、くっきりと細かな構造が浮かびあがる、swan解析やcat解析などを適用してみると、これらのUFO画像の内容は1コマずつ微妙に変化しているのです。まったく同じベース像が合成されているようなものは、ほとんどありません。

 人工的に作られた偽物小光点UFOとの比較

 2014年の「ニュースな晩餐会」という番組でUFOビデオの真偽が問われたことがあります。このときの1つのケースに、ハワイで撮影されたという、3つの小光点UFOが乱舞するものがありました。これについては、4つ目の偽物UFOをかんたんに加えることができるというところで終わっていました。これはテレビ的には分かりやすいものかもしれませんが、けっして科学的な証明ではありません。
 このような展開のものが多かったので、この番組を見たことをきっかけとして、私は画像解析の研究をUFO画像の真偽をあきらかにするという骨組みに沿って発展させるようになっていったのです。
 ここから1年近くがたち、いろいろな解析技法を生み出してきたので、2014年の「ニュースな晩餐会」で取り扱われた6つのケースを調べ直すことにしました。

 この番組で取り扱われたUFOの中に、偽物であることが確実なものが1つだけあります。それが、あとから加えられた4つ目の小光点です。この4つ目と、原ビデオの3つとを、いろいろな解析法で調べたところ、本質的に違うところは見つかりませんでした。とてもよく似ています。このため、3つの小光点UFOは偽物と見なせるようになりました。


図17 「ニュースな晩餐会」でのハワイの乱舞UFOと
加えられた偽物UFO(右下) code = 3(1959)[8ABCD][2]

図18 「ニュースな晩餐会」でのハワイの乱舞UFOと
加えられた偽物UFO(右下)のduck解析
code = 3(1959)[8ABCD][2]_onAGI(duck)32(0)

図19 「ニュースな晩餐会」でのハワイの乱舞UFOと
加えられた偽物UFO(右下)のJoker解析
code = 3(1959)[8ABCD][2]_onAGI(Joker)32(0)

 ここに「手がかり」があります。
 3つの小光点UFOは4つ目の確実な偽物UFOと本質的な違いが見つかりませんでした。それでは、ロンドン上空の小光点UFOは、「ニュースな晩餐会」でのハワイの乱舞UFOに加えられた4つ目の偽物UFOと、なにか違うところがあるのでしようか。それとも、本質的に違いはないのでしようか。

 「ニュースな晩餐会」で加えられた偽物UFO 3(1958) と、ロンドン上空UFOの小光点UFO 021a について、UFO拡大、duck解析、Joker解析を比較します。


図20 「ニュースな晩餐会」で加えられた偽物UFO
 code = 3(1958)[16D]


図21 ロンドン上空UFOの小光点UFO
code = 021a[16][4]

 人工的に作られた図20に比べ、図21は、ぼんやりとしていますが、なめらかによくまとまっています。ピンボケではあるものの、球のような形が見えるようです。


図22 「ニュースな晩餐会」で加えられた偽物
code = 3(1958)[16D]_onAGI(duck)32(0)


図23 ロンドン上空UFOの小光点UFO
code = 021a[16][4]_onAGI(duck)32(0)

 図18では4つの小光点UFOのduck解析を示しましたが。中央に四角い窓があり、四角い白い線も浮き上がっています。
 図22は人工的に作られた4つ目のUFOですが、明るすぎるのか、中央に四角い窓が現われています。
 図23のロンドン上空UFOの小光点UFOのduck解析では、球体のイメージが見えています。中央までなめらかにつながっています。


図24 「ニュースな晩餐会」で加えられた偽物
code = 3(1958)[16D]_onAGI(Joker)32(0)


図25 ロンドン上空UFOの小光点UFO
code = 021a[16][4]_onAGI(Joker)32(0)

 Joker解析を比較すると、図24の「ニュースな晩餐会」で加えられた偽物では構造のようなものが見えませんが、図25のロンドン上空UFOの小光点UFOでは十字構造のようなものが認められます。UFOの区切りがはっきりとしています。
 ロンドン上空UFOの小光点UFOは、「ニュースな晩餐会」で加えられた偽物とは、かなり違うところがあります。
 ここでとリあげたUFOは1つだけですが、ロンドン上空UFOの小光点UFOについて、duck解析やJoker解析を行いました。それらには、ここでとりあげた021aの解析の特徴が、よくなぞられています。十字構造という特徴をもちながら、少しずつ変化しており、けっして同じ鋳型の画像を繰り返してプリントされたものではないことが分かります。

 次の図26と図27は、UFOが消えてしまう前後のUFOについてのduck解析です。十字構造という特徴をもちながらも、全体の形はかなり変化しています。このように、ある程度の構造をもちなから1コマ1コマ変化するUFOを、たとえコンピュータグラフィックのプログラムを工夫しても、このような、想像を裏切るような変化を組み込んで構成していくというのは、たいへんな労力を必要とするはずです。
 「ニュースな晩餐会」での3つと1つの小光点UFOでは、四角い窓という構造らしきものが見られますが、これは不自然なものですし、光る形はほとんどランダムなものとみなされます。ランダムさをもって変化するのは可能だと思えますが、ある種の構造を保ちながら変化させてゆくのは、かなり難しいことです。


図26 UFOが消える前の021aのduck解析


図27 UFOが消えた後再び現われた021fのduck解析

 まとめ

 謎3は、UFOが一瞬消えてしまうコマがあるのはなぜかということですが、偽物ビデオ製作者のミスだと考えると、それならなぜ、前後のUFO像が、これだけ変わっているのかと、次の問いかけをしなければなりません。
 謎4は、何もない空から、少しずつ姿形を現して、ゆっくりとUFOが実体化するのはなぜかということですが、これはミスと考えるわけにはいきません。作るとしたら、何らかの意図をもって行う必要があります。しかし、このように、私たちの物理世界での合理的な説明がむつかしい現象を、あえて意図的に組み込むというのは、偽物UFOビデオ製作者にとって、「地雷」を埋め込むようなものです。あっという間に、偽物だということがばれてしまいます。だから、そのような「自爆のための爆弾」を埋め込む動機がありません。
 「ニュースな晩餐会」の中に、偽物として作られたUFO画像があります。「ロンドン上空のUFO」に現われる小光点UFOと、いろいろな解析法で比較することにしましたが、同じではありませんでした。しかし、このことで安易に判断するわけにはいきません。コンピュータグラフィックスの技術が発展することにより、「ロンドン上空のUFO」に現われる小光点UFOのようなものを生み出すことができるのかもしれないからです。ただし、このような比較によって偽物であることは判定できなかったと言うことはできます。
 これらの解析により、偽物説と本物説の、どちらかに軍配が上がるというほど、はっきりとした結果は出ませんでした。いずれも、状況証拠に似た、弱い証拠にすぎません。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Oct 18, 2015)

 参照資料

[BBC1] UFOs Over London Friday 2011
https://www.youtube.com/watch?v=QDIF-ZwJbF0
 正式なタイトルは「UFOs Over London BBC Radio 1 Building」(ロンドンBBCラジオ1ビルの上のUFO)だそうです。2011年にアップロードされています。
[ニュースな晩餐会] ニュースな晩餐会 最新UFO映像徹底解析 c
http://qmusica.info/yzkY1G0szhk/ufo-c/
(1)飛行機の窓をかすめるUFO
(2)船の上から撮影の海に撃墜されたUFO
(3)ハワイの3つの光点
(4)2011年エルサレムの映像
(5)2011年アメリカ空を直線的に飛ぶオカマ型UFO
(6)2014年山梨県(きんぷ山)
(7)2013年ドイツ着陸したUFOが飛び上がる
(8)2012年ハワイ電線の向こうを動く光体
の中の(3)ハワイの3つの光点

 

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