ChMd198 パリ、フランス、エッフェル塔、1953、撮影者 M.パウリのUFOほか
ufocasebook.comのUFO画像の真偽(2)1870-1959 再考(B)
The truth on the UFO images
in 1870-1959 group of ufocasebook.com(2B)

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 ChMd197では、ufocasebook.comのUFO画像の真偽(2)1870-1959の[16]から[30]のうち、[17]と[19]と[21]と[23]の4つについて詳しく調べました。
 RaN220として発表したときには、それらの4つとも偽物と判断していたのですが、そのうち[19]と[23]の2つについては、本物のUFOを撮影したようだと述べました。
 しかし、その後、これらのうち、[17]と[19]と[21]が、「インチキUFO写真展」というサイトの「1950年代」で説明されていることを知りました。

 [17]はラボック光と呼ばれているものだそうです。18歳の少年が5枚の連続写真として撮影したものだそうですが、5枚とも光体の数や配置が異なるということと、他の住民が、このような編隊を見ていないことが偽物説の根拠だそうです。
 [19]はトリミングされた画像で、もとの画像では、この建物の灯りが写っており、それらの間隔とUFOのそれがあっていることから、建物の灯りが「レンズ内で反射したゴースト」であると判定されています。ちなみに、これはワシントン空襲事件と呼ばれているものだそうです。
 [21]は「室内の照明がガラスに反射したもの」と判定されているそうです。これは解析結果とよく合っています。


図1 [17]と[19]と[21]と[23]の原画像

 「インチキUFO写真展」では[23]については何も触れられていません。この[23]については、「明らかに合成写真」とみなされているのかもしれません。
 ところで、RaN220で取り扱ったUFOについては、まだ11も残っています。
 しかし、しっかりと調べるためには解析画像も多く必要となるので、これらのすべてを取り上げることはできません。
今回も、いくつかのケースに絞って調べたいと思います。

 [16]の解析

 「Riverside, California, November 23, 1951」がタイトルですから、意訳すると、「1951年11月23日にカリフォルニアの川沿いで撮影されたUFO」となるでしょうか。


図2 原画像[16] code = [16]

 この原画像[16]を見て、このときの太陽はどこにあるのだろうと考えてしまいます。なぜかというと、空に浮かぶUFOが暗く写っているからです。
 ときとしてリアルな姿のUFOが記録されていることもありますが、多くのケースでは、白く輝いているか、暗く陰っているかの、どちらかとなっています。
 このケースでは暗いほうです。で、太陽はというと、一般に、このような画像をコンター解することにより、空の明るさの違いがパターンとして浮き上がってくるものなのですが、この画像では、うまくいきませんでした。
 この画像に記録されている地形の明るさから推測すると、太陽はやや右上のほうにあると推定できそうです。これは、手前の地形を観察することによって判断しました。ここのところは、向かって右側のほうが明るくて、左側のほうが暗くなっています。
 次の図3は原画像[16]のUFO拡大ですが、この画像を観察すると、太陽の方向はまったく分かりません。


図3 原画像[16]のUFO拡大(画像A) code = [16][16]

 次の図4は画像AのKing解析です。かなり明るいところがあります。輪郭部分が二重の帯のようになっているわけではないところが、少し、ちゅうちょしてしまうところです。
 この(標準)King解析では判断がむつかしいので、高感度Queen解析で調べてみることにしました。これは図5ですが、強く反応しているものの、輪郭部分がサイケデリックベルトとなっているわけではありませんでした。
 そこで、ペアとなっているKing解析で高感度解析を試みてみたところ(図6)、こちらのほうで、輪郭部分がサイケデリックベルトとなっていました。


図4 画像AのKing解析 code = [16][16]_onAGI(King)8(64)


図5 画像Aの高感度Queen解析 code = [16][16]_onACII(Queen)96(0)


図6 画像Aの高感度King解析 code = [16][16]_onACII(King)96(0)

 もう少し他の解析でどのようになるかを調べてみます。
 図7は画像Aのエミュー解析です。UFOの周囲に小さな渦のようなパターンが現われています。しかし、これらは、仮想外部磁場とみなせるものではないようです。
 図8は画像Aのχ15解析です。全体的に緻密なパターンとなっており、UFOの形状が現われていません。


図7 画像Aのエミュー解析 code = [16][16]_onACI(Emu)32(0)


図8 画像Aのχ15解析 code = [16][16]_onACI(kai15)8(0)

 図9は画像Aのkeel 解析です。描写の輪郭部分に明るい原色が現われる、このようなパターンは、人工的に構成された画像によく見られるパターンです。
 図10は画像AのJack解析ですが、これも、人工的に構成された画像によく見られるパターンとなっています。本物としての評価が高い、チリ銅山上空UFOでは、真っ白な解析結果となります。


図9 画像Aのkeel 解析 code = [16][16]_onAGI(keel)32(0)


図10 画像AのJack解析 code = [16][16]_onAGI(Jack)32(64)

 これらの解析結果によると、このUFOは、何らかの技法によって意図的に制作された画像であると考えられます。
 この時代の技法で、どのようにすれば、このようなものが制作できるのかということは、よく分かりません。UFOの形を作って、意図的にピンボケ画像として撮影し、これをベースとして、貼り付けたのでしょうか。
 しかし、そのような痕跡は見出されていません。
 むつかしいところです。

 [18]の解析

 図11の原画像[18]に写っているUFOを拡大したのが図12です。
 原画像の図11を見ると、向かって左下に山があって、UFOは右上の空高くに位置しています。ここの位置が、地面からどれだけの高さなのかは、このような要素だけでは分かりませんが、撮影状況を工夫すれば、比較的低い高さとすることができるのかもしれません。
 このようなことを考えてしまうのも、このUFOがなんだか、食事に使うときの皿の裏側によく似ているからです。中央部にある円弧状の突起が、皿の裏の「高台」の形そのものです。
 皿を投げ上げて撮影するとしたら、この時代のカメラは、これほどシャープに映像を固定できるでしょうか。
 あるいは、ひょっとしたら、二重露光という方法で作ることができるのかもしれません。


図11 原画像[18]


図12 原画像[18]のUFO拡大(画像B)

 次の図13は画像Bの(通常バージョンの)Queen解析です。UFOがここにあるという痕跡がほとんど見当たりません。これまでに調べた、偽物UFOや、本物(らしい)UFOとは、また違うパターンです。
 念のため、図14から図16まで、3種類の低振幅解析の結果を並べました。あえて低振幅にしたのは、周囲の空のゆらぎノイズと見分けるためです。このようにしても、UFOの形がほとんど見えてこないということは、このUFOは、ただの色の差で、そのように見えているだけのものと考えることになります。
 おそらく二重露光で生み出されたものではないでしょうか。幽霊UFO画像と呼べるかもしれません。


図13 画像Bの標準Queen解析 code = [18][8]_onAGI(Queen)8(64)


図14 画像Bの低振幅エミュー解析 code = [18][8]_onACI(Emu)2(0)


図15 画像Bの低振幅χ15解析 code = [18][8]_onAGI(kai15)2(0)


図16 画像Bの低振幅Nslash解析 code = [18][8]_onACI(Nslash)2(0)

 [20]の解析

 フランスのショーベ湖で1952年の7月18日に撮影されたUFOですか。 Fragnale は意味不明でした。
 原画像に写っているUFOは小さな点なのですが、黒枠に入っている拡大画像によれば、楕円形で、白い側面を見せており、厚みもあるようです。
 ところが、この拡大画像を黒枠ごと拡大した図18を見ると、このUFOのところに、縦横の格子パターンが重なっていることが分かります。
 図19の画像C標準Queen解析で、この縦横パターンの影響を無視して眺めると、UFOの輪郭だけが強く反応しています。これは怪しいです。


図17 原画像[20]


図18 原画像[20]の拡大画像のUFO拡大(画像C) code = [20]Big[8]


図19 画像Cの標準Queen解析 code = [20]Big[8]_onAGI(Queen)8(64)

 RaN220では、このUFO画像を本物と判断していました。その理由は、図20のような光核解析を行ったのち、これをχ15解析した図21を見て、本物UFO(と推定されるもの)のパターンとよく似ていたからです。
 ところが、このあと、いろいろと調べてゆくうちに、偽物UFOでも、このようなパターンを生み出すことがあるかもしれない、という疑いが生じました。よって、このようなパターンの出現だけで容易に判断するのは危険です。
 本物(らしき)UFOの画像を光核解析してχ15解析したものは、これと同じくらいのパターン密度にはなるのですが、そのとき、そのパターンの中に、UFOの何らかの構造のようなものが見えてくるものです。ところが、このUFOでは、何らかの構造のようなものが見えてきません。


図20 画像Cの光核解析LC(a)=LC(0-64)の[2]倍(画像D)
code = [20]Big[8]LC(a)[2]


図21 画像Dのχ15解析 code = [20]Big[8]LC(a)[2]_onAGI(Kai15)8(64)

 次の図22は画像D(原画像[20]の拡大画像のUFO拡大の光核解析)のswan解析なのですが、本物としての評価が高い、チリ銅山上空UFOの光核解析LC(g)=LC(192-255)のswan解析(図23)に比べると、平板すぎるのです。
 このとき、原画像[20]のUFOは暗いタイプなので、光核解析は暗いほうのLC(a)=LC(0-64)をとり、チリ銅山上空UFOは明るいタイプなので、その光核解析は明るいほうのLC(g)=LC(192-255)をとっています。さらに、原画像[20]が白黒であるのに対し、チリ銅山上空UFOはカラーなので、3色の中で緑版に制限して解析しています。


図22 画像Dのswan解析 code = [20]Big[8]LC(a)[2]_onAGI(swan)8(64)


図23 チリ銅山上空UFOの光核解析LC(g)=LC(192-255)
[3][32][2]LC(g)[2]_onAGreenI(swan)8(64)

 原画像[20]のフランスのショーベ湖でのUFO画像は、かなりのところまで、本物UFOの条件に近づいていたのでしたが、@拡大画像に縦横のパターンがある(図18)、A画像Cの標準Queen解析(図19)で輪郭部分が強く反応している、B原画像[20]の拡大画像のUFO拡大の光核解析のswan解析(図22)が平板すぎる、これらの3点に疑問があるので、本物UFOとは見なせないと判断します。
 しかし、明らかな偽物UFOと断定できるものでもありません。原画像[20]に直接写っていたUFOが拡大画像へと変換されたときの方法が未熟で、重要な情報が伝えられなかったという可能性もありますが、これは単なる推測にすぎません。

 [22]の解析

 図24は、ニュージャージー州のパシアックで1952年に撮影されたUFOの原画像です。そして、図25は原画像[22] のUFO拡大です。これを画像Eとします。


図24 原画像[22]


図25 原画像[22] のUFO拡大(画像E) code = [22][8]

 次の図26は画像Eの低振幅χ15解析です。振幅値8を標準としているのですが、これでは真っ黒になってしまったので、振幅値2として解析してみました。UFOの輪郭に黒い二重のベルトが見られ、内部のパターンも本物らしくありません。本物UFOとまでゆかなくても、空を飛ぶ鳥などでも、もう少し違う現われ方をします。


図26 画像Eの低振幅χ15解析 code = [22][8]_onAGI(kai15)2(0)

 念のため、画像Eの光核解析LC(a)=LC(0-64)を行って、画像Eの濃淡値0から64の暗い部分を0-255の全範囲へと広げた図27(画像F)をベースとして、低振幅χ15解析してみましたが(図28)、あいかわらず、どろどろに何かが熔けたようなパターンでした。


図27 画像Eの光核解析LC(a)=LC(0-64),(画像F) code = [22][8]LC(a)


図28 画像Fの低振幅χ15解析 code = [22][8]LC(a)_onAGI(kai15)2(0)


図29 画像Eの(標準)King解析 code = [22][8]_onAGI(King)8(64

 基本に戻って図29として画像Eの(標準)King解析を行ってみました。
 やはり、これは作り物のUFO画像と考えられます。

 [24]の解析

 図30の原画像[24]のタイトルは、前からそのまま訳して、「パリ、フランス、エッフェル塔、1953、撮影者 M.パウリ」と読めます。
 撮影者の名前もありますから写真であることは間違いないのでしょうが、地表の風景の解像度があまり高くないので、まるでイラストであるかのように見えます。
 エッフェル塔の真上の空にも何かが光っていますが、解析してみると、実体として認められるようなものはありませんでした。
 空の、向かって左で白く光っているのがUFOのようです。原画像[24]から、このUFO部分を拡大したものが図31です。これを画像Gとします。


図30 原画像[24]


図31 原画像[24]のUFO拡大(画像G) code = [24][16]

 画像Gについてのエミュー解析を図32とします。仮想外部磁場というほどのパターンではありませんが、周囲に何かありますし、人工的に何かを貼りつけたものではなさそうです。
 図33として画像Gの(標準)King解析を載せました。これも、光っている何かをとらえていることが分かります。人工的な加工の跡は見られません。


図32 画像Gのエミュー解析 code = [24][16]_onACI(Emu)32(0)


図33 画像Gの(標準)King解析 code = [24][16]_onACI(King)8(64)

 RaN220で試みていた解析結果へと進みますが、図34は画像Gの光核解析LC(f)=LC(160-224)の[2]倍です。これを画像Hとします。
 これ以外にもいろいろな解析画像をチェックしたのですが、この画像Hをswan解析してみると(図35)、丸みを帯びた塊の中に、先が尖っていないヒトデのようなものが見えたのです。
 図36は、この変な、まるで何かの生き物のようなパターンだけを取り出したものです。画像Hの緑版swan解析となります。
 図37は、図31の画像Gからスタートして、このようなものを取り出せないかと試みたものです。具体的には、画像Gの[2]倍のオニオン解析からの光核解析LC(176-215)となります。図36は勝手に色付けしたものですが、図37のこちらのほうが、本当の色に近いものとなります。


図34 画像Gの光核解析LC(f)=LC(160-224)の[2]倍(画像H)
code = [24][16]LC(f)[2]


図35 画像Hのswan解析 code = [24][16]LC(f)[2]_onAGI(swan)32(64)


図36 画像Hの緑版swan解析
code = [24][16]LC(f)[2]_onAGreenI(swan)32(0)


図37 画像Gの[2]倍のオニオン解析からの光核解析LC(176-215)
code = [24][16][2]onionLC(176-215)

 何らかの偶然や、意図的な加工によって、このようなパターンを隠しておくというのは、ほとんどありえないことだと考えられます。
 このような解析結果と、その考察により、これが本物のUFOを撮影したものである可能性は高いと考えられます。

 まとめ

今回解析した5つのケースについての原画像を図38としてまとめました。


図38 [16][18][20][22][24]の原画像

 RaN220での判定でも、[16]と[18]と[20]と[22]は偽物で、[24]を本物とみなしていましたが、今回の解析でも、そのようになりました。
 [18]と[22]は人工的に生み出されたUFO画像とみなせます。
 [16]と[20]は、本物か偽物か、かなり迷いましたが、本物UFOとしての条件が見いだされず、疑惑も多く残りましたので、本物ではないと考えました。
 [24]のUFOを光核解析で色値を限定して観察すると、かたまりのような全体の内部に、丸い先をもったヒトデのようなものが見えました。これがいったい何かということはよく分かりませんが、まったく予想外のものでした。地球上の誰かが意図的にこのようなものを潜ませておくということは、まず、ないことと考えられます。このように解析しなければ、ただの光るかたまりとしかみなされないもの中に、このように構造的で、やや生物的なパターンを組み込んでおいて、いったい何が期待できるというのでしょうか。このようなものが見つかるのは、この写真が撮影されてから60年も経ってからなのです。このような考察により、これは本物のUFOであったと判断することになります。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Nov 23, 2015)

 参照資料

[16] http://www.ufocasebook.com/1951riverside.jpg
[17] http://www.ufocasebook.com/lubbock1951.jpg
[18] http://www.ufocasebook.com/brazil1952large.jpg
[19] http://www.ufocasebook.com/washingtondc1952.jpg
[20] http://www.ufocasebook.com/sepralarge.jpg
[21] http://www.ufocasebook.com/salem1952.jpg
[22] http://www.ufocasebook.com/passiacnj1952large.jpg
[23] http://www.ufocasebook.com/moumraitaly12011953.jpg
[24] http://www.ufocasebook.com/eiffeltower1953.jpg
[25] http://www.ufocasebook.com/australia1954large.jpg
[26] http://www.ufocasebook.com/sicilyitaly1954large.jpg
[27] http://www.ufocasebook.com/belgium1955a.jpg
[28] http://www.ufocasebook.com/belgium1955b.jpg
[29] http://www.ufocasebook.com/belgium1955c.jpg
[30] http://www.ufocasebook.com/southafrica1956large.jpg

 

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