ChMd201 ゴブリンクォーク9のゴブリンアイ解析が完成しました
Goblin Eye Analysis perfected in Goblin Quark 9

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 少しばかり事情があってウェブから離れることとなっていました。「冬眠する」とはいえ、完全に眠ってしまっていたわけではありません。いささかウェブ中毒ぎみだったのですが、思っていたほどには禁断症状も出ず、おだやかに暮らすことができました。この機会にと、ゴブリンクォーク9の機能を強化するため、最近取り組んできたウェーブレット解析や、新たに装備したコントラスト解析ではなく、生み出してから、もう10年近くにもなる、ゴブリンアイ解析のアルゴリズムを見直すことにしました。
 実は、ゴブリンクォーク4の前あたりで、解析対象の画像の一点をマウスで指定し、そこにある画素の色について、とくべつにくっきりとゴブリンアイ解析できるようにしていたのですが、いつしか、そのような機能はほとんど役に立たないと分かり、そのためのスイッチは取り除いていました。ところが、その機能のためのプログラムが、使われないものの、無意味なDNAのように、ゴブリンアイの(C言語なので)関数の中に書き込まれていて、それがじゃまして、いったいどのようなアルゴリズムでゴブリンアイという解析機能を生み出したのかということが、それを生み出したはずの私にも理解できなくなっていたのでした。
 ゴブリンアイ関数の部分をプリントアウトして、不要な部分を仮に消してゆき、直したものをビルドして、ほんとうにそれの部分が不要かどうかをチェックするという手順を踏んで、すこしずつプログラムの内容を整理してゆきました。
 コンピュータが取り扱っているデジタル画像の「原子」は、そのまま拡大すると、モザイク状の四角い画素となって現われます。しかし、その画素の形を保って、モザイクパターンのまま拡大しても、ほんとうの姿は分からずじまいです。そこで、モザイク状で周囲に配置された画素との関係を考慮しながら、それらの色の境界を、まるで色の石垣の石を砂に変えて、なめらかに崩すような作業を行って、自然な姿に見えるようにするわけです。でも、このような手順により、少しピンボケぎみの画像となってしまいます。ゴブリンアイという機能は、このような操作によって積み重なった「色の砂」を吹き飛ばそうとするものでした。
 そのような試みはある程度成功したのですが、完全なものとは言えませんでした。なぜかというと、ホワイトアウトやブラックアウトと呼ぶ、色の値が255や0の境界を飛び越そうとする現象がともなっていたからです。もちろん、実際に飛び出してしまったら、画像はまったく無意味な配色となってしまい、何が描かれているのか分からなくなってしまいますから、0と255を超えてしまわないように制限をかけておくのですが、それでも、0の領域や255の領域が広がってしまうと、そこのところが、まるで、黒や白の紙を貼ったようになってしまって、画像のリアリティを台無しにしてしまいます。
 じつは、そのことを防ぐための機能を、ゴブリンアイ関数の中に組み込んでいたということを思い出しました。それはアキレスとカメ機能フィルタと名づけられ、プログラムの中にメモとして記録されていました。
 アキレスとカメというのは数学で無限をとりあつかうときのエピソードのひとつとして伝えられているものです。たとえば100mを走るとして、カメはすでに90m地点にいるものとし、アキレスは0mからスタートするものとします。このあとt秒かかってアキレスはカメのいた90m地点にたどりつきます。しかし、カメも遅いながら進んでいますから、このt秒の間に少し前に移動しています。仮に91m地点としましょう。アキレスはさらにΔt秒かけて91m地点にたどり着きますが、このとき、このΔt秒の間にカメはまた少し先へと進んでいるわけです。このように考えてゆくと、アキレスはいつまでたってもカメに追いつくことができません。
 アキレスをゴブリンアイの機能をつかさどるゴブリンに、カメを0や255の制限値とみなしてアキレスとカメ機能フィルタを組み立てたつもりだったのですが、どうも、これがうまく働いていなかったのです。そこで、これまではどうしていたかというと、少しずつ解析して、一時保存しておき、ブラックアウトやホワイトアウトが生じて、切り紙細工のような領域が現われたら、これまでかと断念して、その少し前のものを採用していたのです。
 残念ながら、これは企業秘密にかかわる内容となってしまいますので、これ以上詳しいことは語れません。ともあれ今回の考察により、これがなぜ機能していなかったのかが明らかとなり、その問題を解決することができました。これまでは、切り紙細工の領域がいつ現われるのかと、びくびくしながら、少しずつ解析していたのですが、これが現われないのですから、自由自在に解析を進めてゆけます。解析をどこで止めるかというのは、全体の色バランスを見て判断することになります。
 さっそく、完成したゴブリンアイ解析を使って、UFO画像や宇宙探査の画像を調べてみました。これまで、ここが限界か、とあきらめていたところから、さらに進むことができるようになったのです。
 それは、まったく、驚きの連続です。

 チリ銅山上空UFO

 チリ銅山上空UFOは青い空の中で白く輝いています。図1はチリ銅山上空UFOの原画像[3]です。この赤い丸の中心にとらえられているのが、このUFOです。
 図2は原画像[3]のUFOのところを中心にして[64]倍に拡大したものです。このとき、拡大なめらか補間という処理を行っていますので、もともとあったモザイク状の画素領域は、拡大されて、細かな画素ごとに新たな色を決められ、まるで、フィルム写真で拡大現像したかのように見えています。しかし、もともとの画像が小さいものであったので、滑らかな色変化ではありますが、全体的にピンボケ気味で、カスミがかかったような状態となっています。図3は[128]倍に拡大したものです。このままだと、なにかがぼんやりと光っているとしか認められないことでしょう。


図1 チリ銅山上空UFOの原画像[3], code = chile UFO [3]


図2 原画像[3]のUFO拡大[64], code = chile UFO [3][64]


図3 原画像[3]のUFO拡大[128](画像A), chile UFO [3][128]
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 図3を画像Aとして、これをゴブリンアイ解析します。この画像Aは全体的に白く輝いており、濃淡値として255のほうに偏っていますので、濃淡値の小さなほうに、色の分布を再構成するための、多くの余地を残しています。このような観点から、暗ゴブリンアイ解析を行います。暗ゴブリンアイの中でもっとも強い暗Z解析を1回行ったものが次の図4で、図5や図6へと、さらに1回ずつ暗Z解析を加えてゆきました。


図4 画像Aの暗Zゴブリンアイ解析 code = chile UFO [3][128]GE(Z)
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図5 画像Aの暗ZZゴブリンアイ解析 code = chile UFO [3][128]GE(ZZ)
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図6 画像Aの暗ZZZゴブリンアイ解析(画像B)
 code = chile UFO [3][128]GE(ZZZ)
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 図6の画像Aの暗ZZZゴブリンアイ解析で、どうやら、このUFOの中心的なものの姿が見えてきたようです。「白く輝くナスビ」とニックネームをつけたくなる形があり、その周囲に、まるで鱗のようなパターンが浮かび上がっています。
 図6を画像Bとして、ゴブリンアイ解析とはアルゴリズムの考え方がまったく異なるコントラスト解析を、この画像Bにほどこしたものが次の図7です。明暗のコントラストが強調されて、より見やすい画像となっています。


図7 画像Bのコントラスト解析(画像C)
 code = chile UFO [3][128]GE(ZZZ)Cpdnc32
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 目視に近いイメージとしてたどれるのは、このあたりまでかもしれません。
 この後は、もっと感度が強い(強すぎるのかもしれませんが)ウェーブレット解析でどのように見えるのかを調べます。
 次の図8は、図7を画像Cとして、これのswan解析を行ったものです。画像Cで白く輝いているナスビの形のところは、ホワイトアウト一歩手前なので、あまり色値の変化はなく、この解析では平板なもののように見えています。この、わずかな凹凸パターンで、まるで、四角い目玉か角を出しているナメクジかツチノコのような形が浮き上がっています。これが何かということは、よく分かりません。


図8 画像Cのswan解析
code = chile UFO [3][128]GE(ZZZ)Cpdnc32_onACI(swan)8(64)
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 次の図9は画像Cのχ15解析です。χ15解析は画像の要素の緻密さが強調されて見えるものです。イラストによるものか自然な立体物かを見わけるために調べます。イラストで作った偽物の場合、まるでチョコレートが溶けたような、とても密なイメージが生じ、それが周囲を途切れなく覆いつくします。このUFOのパターンは、そのようにはなっていません。イラストなどで人工的につくられたものではないということが分かります。


図9 画像Cのχ15解析
code = chile UFO [3][128]GE(ZZZ)Cpdnc32_onACI(kai15)8(64)
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 ドイツ着陸UFO

 ドイツ着陸UFOは宇宙人がUFOの外に現われたあとUFOに戻り、突然上昇しました。そのとき、一瞬UFOの底部が光りました。地表に着陸するときの脚も、しばらく出しっぱなしで、そのまま上昇したので、まるで、古い時代のSF映画を見ているかのような印象です。この画像がテレビで取り上げられたとき、あまりにSF映画っぽい、いろいろなことが影響して、調べるまでもなく偽物だと判断されてしまいました。でも、これでは疑問が残ります。偽物なら偽物としての確かな証拠を示さずに、まったく調べもせずにおくというのは、科学的な態度ではありません。このように感じ取って私は、このビデオ画像を探し、UFOが離陸する瞬間の画像コマを、一つ一つ採取して、それを調べることにしました。そして、このUFOが離陸するとき、UFO機体の周辺外部に、何らかの帯状リングが、いままさに回転しながら生み出されている瞬間があることを見つけたのです。このような現象を、おそらく私たち地球人は、これまで知らなかっただろうと考え、このUFOが本物であるという確率が大きいと判断することとなりました。
 このビデオを撮影した人は、このUFOが突然上昇したとき、驚いてビデオの画像を乱しています。ときとして、偽物ビデオでも、このような演出が組み込まれることもありますが、撮影者は、その後、このUFOが空中に浮いてとどまっているのを記録しています。着陸しているときや上昇するときのUFOはとてもリアルで、大きく記録されていたのですが、空中に浮いているUFOは、かなり遠くなっていたようで、小さな対象となっています。
 図10は、そのときの、ドイツ着陸UFO(空中)の原画像の一つです。空に浮かんだ小さなUFOを、拡大なめらか補間して構成したものが、その次の図11です。これを画像Dとして、図12以降でゴブリンアイ解析を行います。


図10 ドイツ着陸UFO(空中)の原画像 code = 112


図11 ドイツ着陸UFO(空中)のUFO拡大[64](画像D), code = 112[64]


図12 画像Dの明Dゴブリンアイ解析 code = 112[64]GE(D)
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図13 画像Dの明DDゴブリンアイ解析 code = 112[64]GE(DD)
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図14 画像Dの明DDDゴブリンアイ解析(画像E)
 code = 112[64]GE(DDD)
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 図14は画像Dの明DDDゴブリンアイ解析で、これを画像Eとして、コントラスト解析したものが、次の図15です。チリ銅山上空UFOとは反対に、こちらのUFOでは中心部分が暗いものとなっています。しかし、UFOの中心的な部分(おそらく機体)の周辺部分が、鱗のように細かく分かれているところが共通しています。いずれも、中心部分まで何かが存在しています。イラストやコンピュータグラフィックスで作ったと思われる偽物UFOの場合は、中心部分も色づいているものの、このように解析してみると、構造らしきものがまったくなくて、空っぽになっていることが多いものです。そのことを考えると、チリ銅山上空UFOもドイツ着陸UFOも、本体としての機体が、確かに存在しているということが、これらのゴブリンアイ解析によって確認することができます。


図15 画像Eのコントラスト解析(画像F)
code = 112[64]GE(DDD)Cplnc32
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 図15を画像Fとして、これのswan解析を行ったものが図16です。また、画像Fについてχ15解析を行ったものが図17です。
 これらのウェーブレット解析の結果によると、図11の、ただぼんやりと暗いものの中心部分に、確かに空飛ぶ円盤を横から見たような形があるということが分かります。
 図16のswan解析は、もともとハロー解析として開発したものでしたが、立体的なイメージが浮かび上がるレリーフ解析の効果を組み込ましたので、最初にレリーフ解析として生み出したRT解析やRX解析に代わって、swan解析のほうを多用しています。
 図16のswan解析より、このUFOのふくらみぐあいが左右で少し違うように見えています。左右対称でないのはなぜなのかは、よく分かりません。


図16 画像Fのswan解析
code = 112[64]GE(DDD)Cplnc32_onACI(swan)8(64)
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図17 画像Fのχ15解析
code = 112[64]GE(DDD)Cplnc32_onACI(kai15)8(0)
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 図17のχ15解析では、UFOの水平なところ、地球にたとえるなら赤道のところに、細い隙間が見えています。そして、上下の、北極や南極に対応するあたりが、何本かの太い河のように、太い隙間となっています。
 図9のチリ銅山上空UFOのχ15解析でも、UFOの軸が少し斜めになっていますが、水平方向や鉛直方向に隙間が生じています。
 このようなパターンがなぜ生じているのかということはよく分かりませんが、何らかの現象が生じていることが想定されます。
 UFOの機体周辺に、層となって何かが取り巻いているようです。これは磁場によるものではないかとも考えられるのですが、このようなパターンとするために、どのような仕組みになっているのかということも、よく分かりません。
 UFO画像による科学的な研究は、まだ始まったばかりであり、(本物の)UFOというものが、めったに現われないものですし、それを画像として記録されるケースは、さらに少ないものとなるわけです。

 まとめ

 画像を拡大するときに、画素のモザイクパターンを、そのまま大きくするのではなく、自然な映像に近づけるため、色の補間を行って、より滑らかな色の変化となるようにします。このとき、全体がピンボケぎみになり、少しくすんだようになってしまいます。
 このような「色のくすみ」を取り除くためにゴブリンアイ解析を生み出し、改良を重ねてきたのですが、これまでは、ホワイトアウトやブラックアウトとなる現象が避けられず、真っ白や真っ黒の領域が、まるで切り紙細工のように現われました。
 今回ゴブリンアイ解析のアルゴリズムを調べ直したところ、ホワイトアウトやブラックアウトとなる現象をさけるために組み込んでおいたアキレスとカメ機能フィルタに欠陥があるということが分かり、これを訂正することができ、完全な白や黒の切り紙細工のような領域だったところも、ある程度の色の変化を保てるようになりました。
 この解析技術の効果を調べるため、白く輝くチリ銅山上空UFOと、黒く陰っているドイツ着陸UFOについて、新たなゴブリンアイ解析を適用したところ、いずれも、これまではよく分からなかった中心部分のイメージが浮かび上がってきました。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Dec 16, 2015)

 参照資料

[チリ銅山上空UFO] http://www.ufocasebook.com/2014/chile3.jpg
[ドイツ着陸UFO] German UFO Landing Dec 6, 2013
https://www.youtube.com/watch?v=ggriD1YF6nw

 

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