ChMd207 テネシーの市上空の巨大な茶色いオーブ(2)検証実験
Giant Brown Orb Over Tennessee City(2)Inspection Experiment

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

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 はじめに

 テネシーの市上空の巨大な茶色いオーブ(Giant Brown Orb Over Tennessee City)と名づけられた画像があります(図1)。


図1 テネシーの市上空の巨大な茶色いオーブ

 米国テネシー州のガットリンバーグ(Gatlinburg, Tennessee, USA)での、自然な風景を撮影したとき、その空の部分に巨大な茶色いオーブ(Giant Brown Orb)が写っていたというものです。かんたんのため、以後これをGBOと呼んでおきます。
 これについてゴブリンアイ解析をほどこし、さらにウェーブレット解析によって、細かなところを調べたところ、ゴブリンアイ解析を重ねてゆくにつれて、そのGBOは、どんどん細くなってゆきました(図2)。
 このときのゴブリンアイ解析のレベルは1eDというもので、左端が1回、中が2回、右端が3回行っています。
 図2の下段は、上段の画像についてのeel解析です。すべて、振幅は8で基礎が64となっています。


図2 巨大な茶色いオーブ(上)ゴブリンアイ解析(下)そのeel解析

 本物かもしれない、空を飛んでいるとみなせるUFOでは、ある段階で、アーモンド型やウナギ型のような、機体の輪郭のようなものが現われだし、その輪郭の内外で描写パターンが異なるというのが、一般的な傾向です。
 この点で、GBOの解析パターンは、少し異質なものと考えられます。
 他の要素も加味して、このGBOは、空を飛んでいる実体としてのUFOではなく、撮影時のカメラのレンズについたゴミによる像ではないかと考えました。
 しかし、この判断は、まだ確かなことではありません。単なる仮説です。
 この仮説を検証するためには、すこしばかり実験をして、ほんとうにそれで説明できるのか調べる必要があります。

 検証実験

 カメラのレンズ前に異物をおいて風景を撮影することにしました。
 図3のような、紙テープで固定して(毛皮用の少し太い)赤い糸をレンズの少し前に、やや(数ミリ)レンズから離して撮影しました(図4)。
 カメラが1台しかなかったので、図3は異物だけの画像です。


図3 カメラのレンズ前の異物, 赤い糸(と紙テープ)


図4 レンズの前に赤い糸をおいて撮影

 可能なら、巨大な茶色いオーブ(Giant Brown Orb Over Tennessee City)を、ほぼ再現できるような異物を作って撮影したかったのですが、技術的にむつかしいので、現時点の実験としては、このような画像について調べることにします。
 図4に写っている赤い糸の影の、向かって左の、先端あたりを含めて[2]倍に拡大したものが、次の図5です。これを画像Aとします。
 その下の図6は、画像Aについてゴブリンアイ解析GE(1eD)を行ったものです。これを画像AGとします。


図5 赤い糸の影の拡大(画像A)


図6 画像Aのゴブリンアイ解析(画像AG)

 上記の図2と比較するため、図6の画像AGを90度回転させてから上半分だけを残した画像を、図7の上段(向かって)左に入れました。上段中は、さらにゴブリンアイ解析を行ったものです。画像AGGということになります。そして、上段右は、重ねてゴブリンアイ解析を行ったものです。画像AGGGとなります。
 図7の下段は、それぞれの上段の位置にある画像についてのeel解析です。すべて振幅は8で基礎が64となっています。


図7 赤い糸の影についての(上)ゴブリンアイ解析(下)そのeel解析

 考察

 図2と図7を見比べて考察しようと思うのですが、上下に遠く離れてしまっていますので、画像は小さくなりますが、次の図8として並べました。


図8 巨大な茶色いオーブと赤い糸の影の解析結果の比較
(画像をクリック → 拡大画像ページへ)

 巨大な茶色いオーブと赤い糸の影は、それらが写っている風景写真におけるサイズが異なります。赤い糸の影は拡大倍率が[2]倍のものについて解析しています。一方、巨大な茶色いオーブは小拡大倍率が[2][4]=[8]倍のものについて解析してあります。もとの風景画像の大きさが同じかどうか分からないので、この倍率の比較はげんみつなものではありません。
 このような相違点はありますが、図8で比較するかぎり、巨大な茶色いオーブの解析結果と赤い糸の影の解析結果とは、非常によく似ています。
 上段のゴブリンアイ解析を重ねてゆくものでは、色が分離してゆく様子が見事に対応しています。ただし、巨大な茶色いオーブに比べ、赤い糸の影では、それほど細くなってゆきません。これは、巨大な茶色いオーブを生み出していたと考えられるゴミがレンズに接していたのに対して、赤い糸がレンズから少し離れていたために生じた現象であると説明することができそうです。
 ここでは取りあげませんが、別に行った実験で、小さな紙テープの破片をレンズに直接貼り付けて撮影したものでは、影がもっと膨らんで写っていました。
 下段のeel解析のパターンも、よく対応しています。赤い糸は、皮をつなぎ合わせるための、ロウがしみ込んで強くなっているものでした。すこしまとまりすぎていたかもしません。布をつくろうための木綿糸で試すべきだったかもしません。
 今回の実験で分かったことですが、カメラのピントは風景のほうに合わせておくことと、ズームを使わないで撮影することによって、このような、レンズ近くのゴミの影が比較的くっきりと写ります。
 テネシーの市上空の巨大な茶色いオーブ(Giant Brown Orb Over Tennessee City)は、撮影時のカメラのレンズに、たまたまついていたゴミがもたらしたものと考えられます。
 撮影時に何かが写っていることに気がついたなら、レンズを覗いて確認するか、他の場所を撮影して、同じような画像が得られるかどうかを調べてみることをお勧めします。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Jan 7, 2016)

 参照資料

 Giant Brown Orb Over Tennessee City On Sept 26, 2015, Photo, UFO Sighting News.
 http://www.ufosightingsdaily.com/2015/10/giant-brown-orb-over-tennessee-city-on.html

 

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