GA23 フルーツ解析(マニュアル)
Fruit Analysis(Manual)

黒月解析研究所 & 西尾美術研究所

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 はじめに

 これまでのゴブリンアートの大きな戦力は、色加味8から色加味256までの、濃淡値の変化に応じて色を意図的に置き換える色加味解析と、これによく似たストライプ解析でした。
 これらは、これまで見分けることができなかった、微妙な変化での、色や濃淡値のグララデーションのところを、人の目にも識別可能な違いを表現したものへと置き換えるためのものでした。
 しかし、これらによる表現でのイメージは、私たちが見慣れているものから、かなり隔たったものです。違いがあることは分かっても、それがそのまま、ほんとうの姿とは考えにくいもののため、はたして、それが、ほんとうの姿に見合ったものか、ということが、ゆらゆらと、いつも浮かび上がって、不安になってきます。
 フルーツ解析は、もともと、宇宙探査で生み出されていた、仮想カラー画像を、より自然なカラー画像へと変換するために開発したもので、かなり特殊な工夫を、次から次へと組み込んだものでした。
 これは、あまりにも特殊な状況に対応したものです。
 いま、解析対象を光学顕微鏡で見るものに限定して解析してみると、これまで調べてきた画像とは異なり、とても平凡な状況のものばかりです。
 そこで、色加味解析やストライプ解析のことから視点を転じて、もっと直接的に見ることのできる解析法を追い求めることにしました。
 そのような取り組みの一つ目が、フルーツ解析をより詳細なものとして、微妙な変化を見るようにするということでした。
 このことの直接的な試みはマイルドフルーツ解析ということになるのですが、その前にまず、これまでのフルーツ解析について詳しく説明します。

 フルーツ解析のアイディア

 はじめに、特殊な状況のために開発したフルーツ解析について、基本的な特徴を説明します。
 フルーツ解析を生み出すときに、実は、ゴブリンアートにも収録した画紋解析を使って、いろいろなアイディアを検討していました。
 これを使えば、フルーツ解析の正体が明らかになります。
 次の図1は、原画像(5A[8]A)についての画紋解析で、図2は、原画像の(フルーツ解析の)ピーチ解析についての画紋解析です。
 ゴブリンアートでの画紋解析では、いちばん右に解析対象画像(あるいは解析結果画像)を配置しています。
 この対象画像について画紋解析した結果が、左から、画紋グラフ各色値(灰色は濃淡値)分布重(RGB)色値分布です。
 画紋グラフでは、左下から右上への対角線が基準となります。完全な白黒画像では、色のプロット位置が、この対角線上に並びます。カラー画像では、この対角線を中心軸として、上下の領域にプロットされることになります。
 各色値(灰色は濃淡値)分布の横軸は、0から255までの色値で、縦軸は、その色値をもつ画素の数です。すべての最大値で正規化されています。
 重(RGB)色値分布では、赤緑青の3つの色値分布を、一つのグラフとして表現しています。色の重なりに応じて、黄色や水色などになり、3色とも重なると白となります。

図1 原画像(5A[8]A)についての画紋解析

図2 原画像の(フルーツ解析の)ピーチ解析についての画紋解析

 原画像についての図1と、ピーチ解析についての図2を見比べると、フルーツ解析の基本バージョンであるピーチ解析で何を行っているかが分かります。
 各色値(灰色は濃淡値)分布を見ると分かりやすいと思われます。こまかな定義は略しますが、かんたんに言うと、色値の分布を、0-255の全体へと広げたということです。
 次の図3から図10までは、フルーツ解析の応用バージョンについての、それぞれの画紋解析です。
 いちばん左の画紋グラフを見ると、図2のピーチ解析に対して、どのような操作を加えているかが分かります。
 詳しく説明するのは略しますが、図4のキウィ解析は、他の解析に比べ、かなり異質なものとなっています。

図3 原画像のアプリコット解析についての画紋解析

図4 原画像のキウィ解析についての画紋解析

図5 原画像のキャロット解析についての画紋解析

図6 原画像のオニオン解析についての画紋解析

図7 原画像のアケビ解析についての画紋解析

図8 原画像のチェリー解析についての画紋解析

図9 原画像のライム解析についての画紋解析

図10 原画像のマロン解析についての画紋解析

 フルーツ解析のスイッチ

 フルーツ解析の本解析へ直接進むスイッチが、トップページの上部にあるバースイッチのところにあります。
 また、この本解析へは、図13に示した [ フルーツ(G) ] で現われる、フルーツ解析のガイドページから進むこともできます。

図11 フルーツ解析の本解析に直接進むスイッチ
(画像をクリック → 拡大画像へ)

 フルーツ解析の本解析へ進んだときのスイッチカラム(柱)にあるスイッチを図12に示します。

 [Guide] フルーツ解析のガイドページへ進みます(戻ります)。
  [画像呼出] 画像を呼び出します。
  [1] [通常] [MIX] 通常モードではフルーツ解析を行うだけですが、MIXモードでは、フルーツ解析の結果画像と、もとの原画像との平均合成を行います。
  [2] 強弱 [W] [O] [S] 色の強弱を変えます。[W] は弱い色、[S] は強い色となります。
  [3] 明暗 [D] [O] [C] 明暗を変えます。[D] は暗くなり、[C] は明るくなります。
  [4] 色味 [O] [Bu] [Gn] [Rd] [Ye] [Aq] [Pa] [Na] 色味を変えます。[O] は変えない状態です。[Na] は自然な色として、実は、青が暗く、赤が明るくなります。各記号についての色は、[Bu](青色) [Gn](緑色) [Rd](赤色) [Ye](黄色) [Aq](水色) [Pa](紫色)となっています。
  [5] コントラスト [--] [-] [O] [+] コントラストを変えます。[+] ではコントラストが強くなります。[-] では弱くなります。[--] では、さらに弱くなります。
  [6] 種類 [Peach] [Apricot] [Kiwi] [Carrot] [Onion] [Akebia] [Cherry] [Lime] [Marron]  フルーツ解析の種類を選びます。
  [7] KEEP/SAVE [KEEP] [画像保存]  [KEEP] では、解析結果を KEEP.bmp の名前で、解析対象画像を呼び出したディレクトリに保存します。ただし、ゴブリンアートを落とすときに削除します。このとき、落とすまでに他のディレクトリに移動していたときは残ってしまいます。
 [画像保存] では、名前をつけて保存するダイアログボックスを呼び出します。

図12 フルーツ解析のスイッチ

 フルーツ解析のガイドページ

 フルーツ解析にはガイドページがあります。
 トップページにおける、フルー解析のガイドページへ進むスイッチを図13に示しました。

図13 フルー解析のガイドページへ進むスイッチ
(画像をクリック → 拡大画像へ)

 フルーツ解析のガイドページでは、次の7つの下部ページがあります。

 [Fr.basic] 基本的な状態です。図12で示した [2] 強弱 [3] 明暗 [4] 色味 [5] コントラストのすべてにおいて、[O] を選んでいます。
 [Fr.weak] [2] 強弱で [W] としています。色の強い状態です。
 [Fr.power] [2] 強弱で [S] としています。色の弱い状態です。
 [Fr.sharp] [5] コントラストで [+] としています。くっきりした状態です。
 [Fr.dull] [5] コントラストで [--] としています。鈍くなった状態です。
 [Fr.wood] [2] 強弱で [S] とし、 [3] 明暗で [D] を選び、[5] コントラストについて [--] としています。色は強くなりますが、暗くて鈍くなります。森の中のようなイメージと結びつけて、wood(森)と記号化しました。
 [Fr.mix] いろいろな設定のものが組み合わさっています。

図14 フルーツ解析のガイドページのFr.basic
(画像をクリック → 拡大画像へ)

図15 フルーツ解析のガイドページのFr.wood
(画像をクリック → 拡大画像へ)

 これらのガイドページにあるサンプル画像をクリックすると、その画像に対応した条件のもとでの本解析のページへと進みます。
 次の図16と図17は、その例です。

図16 Fr.basic から進んだときのピーチ(Peach)解析
(画像をクリック → 拡大画像へ)

図17 Fr.woodから進んだときのキウィ(Kiwi)解析
(画像をクリック → 拡大画像へ)

 (Written by KLOTSUKI Kinohito, November 10, 2017)

 

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