GA35 ゴブリンアートで ここまで 見えます(1)クッキング解析
You can see it with goblinart so far(1)Cooking Analyses

黒月解析研究所 & 西尾美術研究所

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 はじめに

 ソマチット探索から始まって、キムチやヨーグルトの中にいる(はずの)酵母菌や乳酸菌を調べ、たまたま指先に擦り傷ができて、にじみ出てきた血液を観察して、これらを合わせて、何百枚もの1000万画素の画像をストックしているものの、それらのなかから、ほんの少しだけをとりあげて、しぶしぶと、スローなペースで新しいページを作ってきたのには、ちょっとしたわけがあります。
 ゴブリンアートの「奥の手」である、各種の色加味解析と、あまり色を変えないストライプ変換について、ゴースト解析とか、平均合成、機能合成などでの応用解析については、すでにあらかた片づいていましたが、これらは、しょせん、リアルとはいいがたい解析法でした。
 リアルに見えている状態のままで、どれだけくっきりと、分かりやすく見ることができるか、という、ほんらいの「王道」となる解析法を、これまで以上のレベルで、どのように生み出すことができるか、という問題に取り組んでいたのです。
 このため、まずは、これまでゴブリンアートに装備していた、いくつかのコントラスト改善のための解析法、たとえば、フルーツ解析、ライス解析、光核解析などについて、微妙な変化をガイドページとサンプル画像で示すこととし、それらのマイルド解析を構成することにしました。マイルドフルーツ解析、マイルドライス解析、マイルド光核解析などです。
 ほかにも、細かく指定できるものがいくつかあります。コントラスト解析、明暗解析、色味解析、色分解解析などは、あまりむつかしいアルゴリズムではありませんが、これらも、微妙な変化を指定できるようにしました。
 このような準備のもと、数々の解析対象を拡大して、それらを調べてゆくとき、ある解析結果について、名前をつけて保存し、新たにそれを呼び出して解析し、さらに名前をつけて保存し…と、このような手順で、より見やすい画像を生み出してゆきました。
 すると、いつのまにか、いくつもの解析結果を示す名前が、異常な長さとなってゆきました。
 また、組み合わせてゆく解析の種類も、なんでもよいというわけではなく、このようなときは、これに続いてこれ、といった、ある種の手順のパターンが見えてきました。
 そこで、ゴブリンアートの新しいセット解析として、これらの何種類かの解析法をつなぎ合わせたものを用意しておくことを思いつきました。
 それらのベースとなる解析法として、フルーツ解析やライス解析という名のものを使うので、それらを使ったセットの解析法は、それらを材料として組み合わせてゆくという意味で、クッキング(料理)解析と呼ぶのがよいだろうと考えました。
 ここから、このマイルド展開となるマイルドクッキング(味わい料理)解析が生まれました。
 とても時間のかかるプログラミングでした。

 クッキング解析の入口

 ゴブリンアートのトップページにおける、クッキング解析とマイルドクッキング解析への入口スイッチを図1に示します。
 ここでとりあげた原画像は、私の血液の中に見られた、赤血球です。対物レンズx40で、1000万画素のデジタルカメラで記録したものを、適度にカットした画像について、ゴブリンアートで [8] 倍に拡大したものです。このとき、画像の横幅は17ミクロンとなります。ここに写っている赤血球の直径は8ミクロンです。

図1 クッキング解析(とマイルドクッキング解析)の入口スイッチ

 クッキング解析のガイドページ

 図1のクッキング(G)をクリックすると、次の図2が現れます。
 このガイドページには下部ページがありません。
 左のスイッチカラム(柱)のところの下の方に、Color Balance[ON][OFF] のスイッチがあります。
 このカラーバランス(Color Balance)という機能は、クッキング解析(とマイルドクッキング解析)にだけあるものです。
 はじめは [OFF] の解析だけがあったわけですが、原画像の色合いを失わないようにできないか、という提案に応じて、カラーバランス [ON] の解析を加えたものです。
 ただし、このクッキング解析では、画像の細部を見やすくするため、いろいろな加工をしていますので、まったく同じ色へと戻すことはできません。

図2 クッキング解析(G) カラーバランス(Color Balance) OFF
(画像をクリック → 拡大解析画像へ)

図3 クッキング解析(G) カラーバランス(Color Balance) ON
(画像をクリック → 拡大解析画像へ)

 クッキング解析の種類は、1) カレー解析、2) グラタン解析、3) おでん解析、4) ラーメン解析、5) スキヤキ解析、6) ボルシチ解析、7) オムレツ解析、8) ポトフ解析、9) パエリア解析、10) ムニエル解析、11) サラダ解析、と11種類ありますが、それぞれ異なる調理法(組み合わせ)で、フルーツ解析、ライス解析、光核解析、ゴブリンアイ解析、明暗解析、平滑化解析などが使われています。
 「味見」に相当するのは、解析後に現れた画像を「見る」ということです。その結果を見て、途中に組み込んであるフルーツ解析などの条件を変えたり、それらの組み合わせや順番を変えました。
 これら11種類のクッキング解析について、すべて紹介すると画像量が増えすぎてしまいますので、いくつかの代表例を示すこととします。

 原画像 (none)

 このあと示すクッキング解析の(本解析における)結果画像と比較するため、図4として原画像(none) を示しておきます。

図4 原画像 (none) カラーバランス(Color Balance) ON OFF 共通
(この画像の横幅は17ミクロン)
(画像をクリック → 拡大解析画像へ)

 グラタン解析

 クッキングモードの 2) グラタン解析 において、カラーバランス(Color Balance) をOFFとして、この解析を加えていないものが図5です。
 そして、カラーバランス(Color Balance) を ON として、原画像に対応する色の調整を行ったものが図6となります。
 このあとの画像をクリックすると、原画像から始まる拡大解析画像へ進み、「原画像の…」→「カラーバランスOFFの…」→「カラーバランスONの…」の順に移ってから、このページへ戻ります。

図5 グラタン解析 カラーバランス(Color Balance) OFF
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

図6 グラタン解析 カラーバランス(Color Balance) ON
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

 ラーメン解析

 クッキングモードの 4) ラーメン解析 では、全体的に色が失われぎみで、かつ、暗くなります。
 このようなとき、カラーバランス(Color Balance) を ON にすると、全体的に明るくなります。

図7 ラーメン解析 カラーバランス(Color Balance) OFF
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

図8 ラーメン解析 カラーバランス(Color Balance) ON
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

 オムレツ解析

 クッキングモードの 7) オムレツ解析 では、比較的、色が強く現れます。
 このようなとき、カラーバランス(Color Balance) を ON にすると、色がやや弱くなります。

図9 オムレツ解析 カラーバランス(Color Balance) OFF
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

図10 オムレツ解析 カラーバランス(Color Balance) ON
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

 パエリア解析

 このときの赤血球については、撮影時の条件にもかかわってきますが、このパエリア解析において、解像度の優れた画像が生み出されたようです。
 この赤血球の中央部あたりが、リアルに細かく見えています。
 残念ながら、赤血球は、細胞の中に、核もミトコンドリアも持っていないそうで、ほぼ空っぽなので、観察できるのは、内壁のでこぼこした表面だけです。

図11 パエリア解析 カラーバランス(Color Balance) OFF
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

図12 パエリア解析 カラーバランス(Color Balance) ON
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

 サラダ解析

 クッキングモードの 11) サラダ解析は、4) ラーメン解析 と似ていて、暗い画像となります。
 色については、4) ラーメン解析 より、11) サラダ解析 のほうが、よく保存されるようです。

図13 サラダ解析 カラーバランス(Color Balance) OFF
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

図14 サラダ解析 カラーバランス(Color Balance) ON
(画像をクリック → 原画像から始まる拡大解析画像へ)

 あとがき

 このようなクッキング解析を構成して、おおまかな流れを生み出したわけですが、これで「万全」というものではなく、解析対象の状況はいろいろなので、ここでうまくいったパエリア解析が、べつの対象画像では、まったく役にたたなかったりします。
 さらに、得られた解析結果画像においても、まだ少し暗かったり、色が失われていたりします。
 このような状況を改善して、さらに見やすい画像を得るという方法もありますが、それではまた、「職人芸」の力量が左右することになってしまい、ゴブリンアートの潜在力がうずもれてしまいかねません。
 そこで、ここに紹介した「11種類のクッキング解析」について、それぞれのマイルド解析を行って、それらをガイドページとして表示することにしました。
 次回は、「マイルドクッキング解析」についてまとめます。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, December 4, 2017)

 

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