GA41 ゴブリンアートで ここまで 見えます(5)色分解
You can see it with goblinart so far(5)Color Decomposition

黒月解析研究所 & 西尾美術研究所

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 はじめに

 色分解の解析ページで、これまでは、青版、緑版、赤版の 3つの単独色による画像へと、もとの原画像を分解することを中心的な取り組みとしてきました。
 このときの3色における3版だけではなく、それらの中間にあると考えられる色における色版をつくることにより、見えてくる画像が微妙に変化することを利用して、中間的な周波数の光により、どのように見えるかということを、新たにプログラミングしました。
 たとえば、青版の近くにある、やや緑色に近づいた光に基づいて、青対緑が95対5の版を作ると、どのように見えるか、ということを、少しずつ、青と緑の比を変えて調べてゆこうとするわけです。
 青から緑に近づいた後は、緑から赤へと近づいてゆきます。

 対象画像

 今回の対象画像は、2017-11-03に撮影した、ヨーグルトの液で、対物レンズx40として1000万画素のデジタルカメラで撮影した、画像Aからの切り出し4A(図1)の赤枠にある連鎖桿菌です。さらに詳しく述べると、この連鎖桿菌は5つの桿菌がつながっているものであり、そのちょうど真ん中にある桿菌です(図5)。
 図2から図3への変化は、MF(1-144)とLC(192-255)としてコード化されていますが、MF(1-144)は「マイルドフルーツ解析の収差1で効果144」、LC(192-255)は「濃淡値範囲192-255に対する光核解析」の意味です。色収差を減らし、マイルドフルーツ解析でコントラストを強くして、さらに光核解析でコントラストを強くしたものです。
 図5では、4A画像から {8}{4}[2]=[64] 倍としていますので、このときの画像の横幅は2ミクロンとなります。

図1 (2017-11-03 x40ヨーグルト)code=4A

図2  code=4A[8]B(この画像の横幅は17ミクロン)

図3  code=4A[8]B_MF(1-144)_LC(192-255)
(この画像の横幅は17ミクロン)

図4  code=4A[8]B_MF(1-144)_LC(192-255)[4]B
(この画像の横幅は4ミクロン)

図5 画像4ABB code=4A[8]B_MF(1-144)_LC(192-255)[4]B[2]
(この画像の横幅は2ミクロン)

 色分解(ガイドページ 4 O+3C)none

 図5の画像4ABBを原画像として、トップページから色分解(ガイドページ)を開き、図6の色分解(ガイドページ)のスイッチカラム(柱)でPage [ 4 O+3C ] と Stripe Mode [none] を指定すると(このとき Step は意味をもちません)、図7となります。

図6 色分解(ガイドページ)のスイッチカラム(柱)

図7 画像4ABBの 色分解(G)の Page [4 O+3C]
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 図7の4つの画像は、原画像と、それを構成する青版、緑版、赤版です。

 色分解(1 Blue, 2 Green, 3 Red)none

 図6の色分解(ガイドページ)のスイッチカラム(柱)において、Pageを1から3に指定すると、次の図8から図10が現れます。
 これらの上段は共通で、図7の4つの版が小さくなって横に並んでいます。
 中段と下段の8つの画像で、色の構成が変化します。
 図8の [1 Blue] は、青版から少し変化して始まり、緑版へと近づきます。
 図9の [2 Green] では、青版での変化が中段で続き、中段の右端の隣が(ありませんが)緑版となり、下段へと続いてゆき、赤版へ少し向かってゆきます。
 図10の [3 Red] で、その続きとなり、下段の右端の隣が(上段右端の)赤版となります。

図8 画像4ABBの 色分解(G)の Page [1 Blue]
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図9 画像4ABBの 色分解(G)の Page [2 Green]
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図10 画像4ABBの 色分解(G)の Page [3 Red]
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 これらの色の変化を、そのまま見ていても、その違いを見分けるのは、かなり困難なことです。色は確かに違ってゆきますが、見たいのは、それによって、形態として、どのような違いがあるかということです。
 これを見やすくするための補助として、これらの画像についてストライプ解析を加えることができるようにしてあります。

 色分解(1 Blue, 2 Green, 3 Red)jam(step4)

 上記の図8から図10に対して、ストライプ解析のjam(step4)を加えたものが、次の図11から図13です。ストライプ解析のjam解析では、ベースの画像を少し明るくします。

図11 画像4ABBの 色分解(G)の Page [1 Blue] jam(step4)
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図12 画像4ABBの 色分解(G)の Page [2 Green] jam(step4)
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図13 画像4ABBの 色分解(G)の Page [3 Red] jam(step4)
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 青い光は周波数が高いため、このような生物の体のような、やや密度の大きなところは通りにくくなって、途中で散乱されると考えられます。
 赤い光は周波数が低いので、通りやすいのですが、途中で曲がる傾向がありそうです。
 これらの中間の、緑の光は、比較的よく通ってくるようですが、そのためか、細部をとらえすぎてしまい、複雑なパターンを描いてしまうようです。
 いろいろな色成分で再構成した画像を、ストライプ解析で調べると、パターンの変化が、パラパラ漫画のように、少しずつ違って現われます。
 はたして、これらの違いが、この生物の体の内部を表しているのかどうか、まだよく分かりませんが、そのようなことがおこっているという可能性はあります。

 色分解(1 Blue, 2 Green, 3 Red)zebra(step4)

 上記の図8から図10に対して、ストライプ解析のzebra(step4)を加えたものが、次の図11から図13です。ストライプ解析においてzebra解析とmarble解析は、色の反転を行っていますので、パターンの違いが分かりやすなります。しかし、もとの画像の色調からは遠く隔たってしまいます。

図14 画像4ABBの 色分解(G)の Page [1 Blue] zebra(step4)
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図15 画像4ABBの 色分解(G)の Page [2 Green] zebra(step4)
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図16 画像4ABBの 色分解(G)の Page [3 Red] zebra(step4)
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 これらの解析画像を見てゆくと、この微生物の体の中央には、細長い何かが存在しているように思えてきます。
 今回の解析は、いくつも見られる連鎖桿菌の、わずか一つについての、その中央の桿菌について行ったものです。これだけで何かを主張しようとするのは、まだまだ無理なことです。しかし、光学顕微鏡による画像をゴブリンアートで解析することにより、ここまで 見えてきたわけです。これから何が分かってくるのか、今のところ、まだよく分かりません。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, December 15, 2017)

 

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