GA57 フリーゾーン1800色マット解析 Free Zone 1800 Colors Mat Analysis
黒月樹人(本名 田中 毅)@ 黒月解析研究所
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はじめに
ゴブリンアートと名づけた画像解析ソフトの中心的な課題はこれまで見えなかったものを見るということです。
このように抽象化してしまうと、今から10年も過去のことになりますが、ゴブリンクォークと名づけた画像解析ソフトのころは、NASAなどの宇宙探査機が撮影した、とても小さなサイズの画像の中に、いったい何が写っているのかということを調べていました。
それからしばらくして、この地球の空で観測されてきた、UFOの画像の真偽を判定するために、解析法を発展させてきました。
このあと医療画像の情報を詳しく引き手出すための、ゴブリンアイズを作りましたが、これはうまく生かすことができず、今は眠ったままです。
現在主流となっている、このゴブリンアートでは、組み上げ当初芸術・美術・デザインのためのゴブリンアートとアピールしていました。
このように名づけたきっかけとなる解析法が百色マットと百色アートです。
ところが、いつしか、画像解析ソフトを発展させるための目的が芸術・美術・デザインのためではなく、ゴブリンクォークのころから目指していたこれまで見えなかったものを見るというものに戻ってゆきました。
そうでなければ、黒月解析研究所という名に反することになると感じてしまうからです。
そこで、このゴブリンアートでの具体的な解析対象として、光学顕微鏡で観察することができる、微生物や、細菌、そして、まだ正体が明らかになっていないソマチットなどを想定することにしました。
光学顕微鏡に対して、より分解能の高い電子顕微鏡があります。
しかし、電子顕微鏡は、観察するため、対象に金属蒸気を吹き付けて固定しなければならないというプロセスがあります。このため、細菌などの電子顕微鏡画像では、それらの表面の様子しか見えていません。内部の様子を見るための技法もあるようですが、それでも、生物である細菌などを生きたまま観察することはできません。
ソマチットについての分野を学んでゆくと、ガストン・ネサンが開発した、通常の光学顕微鏡より高い分解能をもつソマトスコープというものがあります。これは、通常の可視光だけでなく、より周波数の高い紫外線を組み合わせて見るようにしたもののようです。
ソマトスコープは優れた機器ですが、残念ながら世界に一台しか存在しません。
このような現状を考え、これまでの光学顕微鏡の画像について、画像解析の技術を駆使してゆけば、これまで見えなかったものを見ることができるのではないかと思い立ち、ゴブリンアートを開発してきたのです。
このとき、ゴブリンアートのアート(art)の部分は、「芸術・美術」の意味ではなく、ほとんど技術の意味となっています。
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ゴブリンアート (goat508.exe) のトップページ
現時点におけるゴブリンアートは goat508.exe となっています。
おおよその基礎解析については、あるていどまとまってきましたが、小波(ウェーブレット)解析については、ほぼUFOにだけしか解析的に機能しません。ただし、デザインのための多様な表現の技術として使えそうなので、ここに入れてあります。
色加味解析では、色加味32や色加味64を残してあります。これらは医療画像としてのCTスキャン画像に対する配色として、ある種の可能性が認められるためです。
光学顕微鏡で観察する細菌などで利用可能なのは、色加味128や色加味256です。これらは、まだ改良中です。
色加味解析から発展した百色マット系列の、五百色マットと九百色マットと千八百色マットについても、まだまだ改良中で、いろいろな工夫を加えて、その効果を調べています。
これらの工夫から発展してきたのが、フリーゾーン256とフリーゾーン18HCmatです。
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 図1 ゴブリンアート (goat508.exe) のトップページ
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フリーゾーン解析
次の図2は「フリーゾーン18HCmat(G)解析ページのスイッチカラムと左1/3」を切り取って示したものです。右側上の画像が解析対象としての原画像で、その下が解析結果の一つです。
左端にあるのがスイッチカラムです。ページタイトルFZ18HCmatを読み下すとフリーゾーン千八百色マットとなります。書き下すとFree Zone 18 Hundred Colors matです。
31) Lgt から 33) Drk は配色の選択スイッチです。各5配色なので、5×3=15配色となります。
32) Mid を基準として、31) Lgt はやや明るく、33) Drk はや暗いものです。
その下にある、縦長のスイッチ群がフリーゾーンを指定するためのものです。
操作手順としては、(1) quick (クイックスイッチ)の下にある箱の一つをクリックします。濃淡値として上が暗く、下が明るくなるように並べてあります。原画像の見たいところの濃淡値を想定して、いろいろ指定してゆきます。あるいは、(2) 左側のフリーゾーン指定領域に描かれているベルトの上下や内部をクリックすることにより、ゾーンを自由に指定することができます。このようにして、ある程度ゾーンを絞ったあと、(3) フリーゾーン指定領域の上下にある、△と▼をクリックして、ゾーンの上下の位置を1つずつ加減します。
このようにして、見たいところが局所ストライプパターンになって、これを拡大して観察するため、原画像ではない、5つの解析小画像のいずかをクリックして、本解析のページへと進みます。
スイッチカラムのいちばん下にあるUからZは、百色マットの効果を調整するためのものです。はじめはすべてオンになっています。これらをオフにしてゆくと、雲のように重なっていた色が消えてゆきます。これらはオン/オフ・スイッチです。オフのときは、これをクリックするとオンとなります。
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 図2 フリーゾーン18HCmat(G)解析ページのスイッチカラムと左1/3
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フリーゾーン18Hcmatのガイドページと本解析ページ
図2は全体の左1/3を切り取ったものでしたが、もともとの解析ページの全体像を図3として示します。
この解析ページで、向かって左下の小さな解析画像のところをクリックすると、図4の本解析のページへと進みます。この本解析のスイッチカラムについての説明は割愛します。
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 図3 フリーゾーン18HCmat(G)解析ページ (画像をクリック → 拡大画像へ)
 図4 フリーゾーン18HCmatの本解析ページ (画像をクリック → 拡大画像へ)
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他の解析対象でのフリーゾーン18Hcmatのガイドページと本解析ページ
上記の解析対象と同じ血液の画像に写っていた、他の赤い粒子のような画像について、このフリーゾーン18Hmat解析を繰り返したいと思います。
ここでは、31) Lgt のやや明るい配色を選びました。
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 図5 フリーゾーン18HCmat(G)解析ページ(2) (画像をクリック → 拡大画像へ)
 図6 フリーゾーン18HCmatの本解析ページ(2) (画像をクリック → 拡大画像へ)
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はたしてこれらはソマチットなのだろうか
上記の2つの解析対象画像は、これまで何度か取り上げてきた、次の赤い対象画像と同じ、血液画像に写っていたものです。
ここでの配色は、やや暗い33) Drk です。
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 図7 フリーゾーン18HCmat(G)解析ページ(3) (画像をクリック → 拡大画像へ)
 図8 フリーゾーン18HCmatの本解析ページ(3) (画像をクリック → 拡大画像へ)
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これらの解析結果の特徴は、次のようなものです。
(1) 中心部分になにやら複雑なパターンを示すものがある。
(2) その周囲は、原則として、なだらかなグラデーションパターンの構造しかない。
(3) 周囲の血漿部分に対して、細胞膜のような、明瞭な境界部分が見当たらない。
はたしてこれらはすべてソマチットなのでしょうか。
(Written by KLOTSUKI Kinohito, Feb 11, 2019)
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