RaN05 「特殊相対性理論は一般相対性理論のベースになっているのだろうか」
黒月樹人のランダムノート (Random Note by Kinohito KULOTSUKI)
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 「幽霊変換」という論文をウェブで公開して、ほぼ一年になる。この試みは、ほぼ成功しているようだ。もし、この論文の内容が意味のないものであったら、こんなもののページは、すぐに消えてゆくことだろう。しかし、今や700項目にも達する「treeman9621」のグルグルクモの巣ランキングで、この「幽霊変換」のPDFページが、黒月解析研究所のトップページに続いて、単独ページの最上位に位置している。偏微分の式のオンパレードであるにもかかわらず、このページが、多くの人によってチェックされている。もちろん、アインシュタイン派の人も見ているのだろう。望むところだ。しっかり読んでほしい。これを読まずに、ケチだけつけてもらっても、返す言葉がない。

 「幽霊変換」を混乱なく読むことができれば、ローレンツ変換が正当な根拠をもつものではないことが分かるだろう。すると、ローレンツ変換を自己流の論法で証明しようとした、アインシュタインの試みに、何の意味もないということが分かるだろう。つまり、「特殊相対性理論」というものは、ローレンツ変換をベースとしているものなので、このベースが消えてしまえば、何の実体も残らない。

 ところで、アインシュタインの名を高めた、もうひとつの巨木が「一般相対性理論」である。これについては、事情が、さらに複雑になっている。アインシュタインの論文や、他の人による解説書などを読むと、アインシュタインは、特殊相対性理論の世界が、一般相対性理論の世界のベースとなっていると、自ら信じ込み、そのように書いてもいる。これらの中継ステーションとなるのが「ミンコフスキー空間」であり、アインシュタインが一般相対性理論に取り入れた「ミンコフスキー計量」である。しかし、一般相対性理論を調べてゆくと、これが直接のベースとなっているのではなく、「ミンコフスキー空間」からの変換公式を設定した「リーマン空間」というものをベースとしていることが分かる。それでは、「ミンコフスキー空間」から「リーマン空間」へと、何か、ローレンツ変換に由来するミンコフスキー計量の特質が移されているのか。ここのところが、よく分からない。このあたりの議論は、かなり抽象的にすすめられており、具体的な計算などを行うプロセスが見えてこない。ひとたびアインシュタインの場の方程式が構築され、これを満たす解というものが導かれるところになると、細かく膨大な偏微分の式を書きつづることになり、そこから、簡潔なスタイルの式へと向かってゆくにつれ、このようになるということは、何らかの意味があるということだと、ついつい思ってしまうことになる。

 @「ローレンツ変換」→A「ミンコフスキー空間」→B「ミンコフスキー計量」→C「リーマン空間」→ …….. →D「アインシュタインの場の方程式」→E「シュワルツシルト計量」→……. という論理の流れにおいて、CからDのところには、ニュートン力学の方程式などもベースとしてとりこまれ、さらに複雑になっているが、BとCのところが、具体的に、どのようなつながりとなっているかというところが、よく分からない。ここのところの接続が、まったく抽象的なものであり、具体的な指標や性質の移動を伴わないものであれば、ローレンツ変換をベースとしている特殊相対性理論は、一般相対性理論のベースとなっていないことになる。そのときは、これらの「相対性理論」というものを、もっと明確に区別して論じる必要がある。

 C「リーマン空間」以降における論法を調べてみたが、とくにおかしいと思われるところが見つからなかった。何かが間違っているとすれば、おそらく、最初の仮定のあたりだろう。具体的には、空間というものが、リーマン空間として表わされるように、曲がっているのかどうかというところだろう。太陽の周囲の空間が曲がっていて、そこを通る光は、この空間の曲がりに沿って、進行方向を曲げていると、これまで信じられてきた。しかし、この現象は、太陽の周囲に、地球の大気層のような、密度の異なる、気体の層が存在するとすれば、もっと簡単に説明することができる。宇宙空間には何もない真空が広がっていると信じこまれている。ところが、観測機器が発達し、望遠鏡が宇宙空間に浮かぶようになって、より高精度の画像がえられるようになり、太陽系の惑星や衛星や小惑星にも、数多くの探査機が向かってゆき、それらによる画像が増えてゆくにつれ、これまでの宇宙像の、いろいろなことがあやしくなってきた。

 月には大気がないと言われている。しかし、地球から月を観測した画像でも、月の表面に、ある幅の、光が散乱しているとみなせる部分を確認することができる。水星は、太陽に近すぎて、鉛が溶けるほどの高温になっていると言われている。しかし、水星の日向にある画像を調べてみると、そこには、田園都市のような世界が見えている。逆に、土星や木星のあたりは、地球あたりより、太陽の光量が少なくなっており、寒冷な状態であると言われている。ところが、そこにある衛星の中には、地球の昼のように明るくて、地球の温帯地方のような風景を見せているものがある。寒いときもあるのだろう。雪が積もっているような風景もあるが、その同じ地点において、その雪が溶けた風景としか思えないものが、同じNASAの観測画像の中にある。

 どうも話が流れて行ってしまう。アインシュタインの一般相対性理論のことに戻ると、宇宙の観測画像において、アインシュタインリングやアインシュタインクロスと呼ばれている天体が、この理論の証拠であると言われている。ところが、このような画像をしらべてみると、まったく根拠の乏しい現象であることが分かる。NASAの観測技術が進歩すれば、どんどんとボロが出てくるのだが、このような、これまでの誤りのようなことを、そのまま通用させるための、画像の加工や入れ替えまでやっている。

 ほんとうのことは、簡単には分からない。自然が、そのように隠しているのではなく、おそらくは、人類に潜在している、何らかのウィルスかミームのようなものの仕業なのだろう。(2009_10_24)

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