「キメラミーム」と「クールペッパーページ(CPP)」ブランチページ

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito)

月のMURA(ルナムラ, MURA@Luna, LunaMURA)ブランチページへもどる

 キメラミーム(Cimera Meam)[1]とクールペッパーページ(Cool Pepper Page)[2] のブランチページを整理した。
 キメラミームのブランチページの、これまでの配置は渾然としたものであり、新しいページを生み出したときも、あまり深く考えることなく、似たようなページのところに並べておいた。今回、これらの中にあるリーフページでのデザインを、少し変更するのに合わせて、これらのブランチページでの配置を、時系列に合わせることとした。完全に左上から右下へと並べたのではなく、右上から下へゆき、左上から下へと進むもの。しかし、適度にファインブランチペーシとしてのタイトルをいてあるので、読み取りやすくなったことだろう。
 キメラミームというのは、キメラとミームから成っている。キメラは、まぜこぜ合成のような意味で、ミームは、文化体系の中のウィルスのようなもの。文化的な分野における抽象概念としての遺伝子のようなもの。私が勝手に生み出した造語なので、あまり深い意味はない。
 キメラミームは、黒月樹人の名前が初めてウェブの世界で流れだすこととなったリーフページを生み出したところ。やがて、ここには、アインシュタインの特殊相対性理論批判の研究ページを収めるところとなった。
 キメラミームのブランチページの右下に、タバスコキメラミーム(TCM)というファインブランチがある。これは、タバコの葉につくタバコモザイクウィルスを想定したジョークだったのだが、3要素をすべて変化させたので、誰にも分からないものとなったようだ。そんなことはどうでもいい。ここには、エッセイの小品が収められている。キメラミームの(向かって)左側にある、数多くの論文ページに対して、これらを生み出すときの裏話のようなものも入っている。アインシュタインの特殊相対性理論批判の集大成は「幽霊変換」という論文[3]なのであるが、ここへと進むプロセスの紆余曲折が、タバスコキメラミームのエッセイページの中に記されている。このタバスコキメラミームには数字がつけられているように、これらは完全に時系列となっている。
 タバスコキメラミーム20「幽霊変換の影」[4]と同21「幽霊変換の出口」[5] が、「幽霊変換」という名の論文をネイチャーへ送ったときの、心の様子を垣間見せている。
 タバスコキメラミーム20「幽霊変換の影」では、「洞窟」に入っているかのような状態からの「出口」をどのようにして見出したのかということが記されている。その「灯り」は、「数学の公式集」だったのである。
 「幽霊変換」では、ポアンカレによると考えられている、ダランベルシアンを利用したローンツ変換の証明法が空論であったことが説明されている。それがなぜ空論だと言いきることができたのかというと、証明のために用いられていた偏微分の公式の、非常に基礎的な条件が満たされていないことに気がついたからであった。非常に基礎的な条件というのは、方程式のようなものにおいて、左辺と右辺に同じ変数が含まれている状態では、まだ整理されていないので、偏微分の公式を適用することができないということ。ところが、複雑に言いかえられた、新たな距離変数や時間変数というものの関数の中に、古い距離関数や時間関数が含まれていて、整理されたのかどうかということが、かんたんには分からなくなっていたのだった。あとから言うとトリックのようなものだが、当時の研究者たちには、よく見通せなかったのだろう。あの、「数学の神さま」のように思っていたポアンカレでも、数式操作で間違うことがあったのだ。
 タバスコキメラミーム21「幽霊変換の出口」では、すでに書き終えた「幽霊変換」をネイチャーに送った後のエピソードについて触れている。もちろん英語で書いて送るのである。数学の部分が主となる論文なので、ごくごくかんたんな英語表現ですませた。このような英語力のレベルのことをずけずけと批判してくる返答もあったのだが、今回の返答メールは違っていた。原文をどこにしまったのか忘れてしまったので、TCM21「幽霊変換の出口」に記してある翻訳文を提示しよう。
 「今回のケースでは、あなたの発見は、このような問題についての他者の考察に対して刺激するものとして巧みに証明しているかもしれませんが、私は残念ながら、出版を保障するような、一般的な理解において、確たる進行の種類を、その研究が提供すると結論することができません。私たちは、それゆえ、その論文は、より適した出口を専門家たちの雑誌で見つけるようにと感じます。この件に関して、私たちが、さらに前向きに応答することができないことについて私はあやまりますが、しかし、あなたが、より好ましい応答を他でただちに受け取ることを私は希望します。」
 あえて直訳した。下手な文章を書いてくるなと、今になってみれば、思うことができる。ネイチャーが取り上げてくれないのだったら、他に当てはない。私は直ちに、この「幽霊変換」という論文を日本語にも翻訳し、英語飯と日本語版のいずをも、ウェブの世界で公表することにした。
 ローレンツ変換は数式操作における誤解に基づく空論であった。ポアンカレの証明が間違っていただけではない。私は、他の幾つかの難問も解いてしまい、アインシュタインの特殊相対性理論において、どのような論理操作が、同じ矛盾を組み込んだのかということも明らかにした。
 私は、同時に、「問題はやさしいところに隠れているかもしれない」[6] という、エッセイだか論文だかわからないような文章で、「相対性理論」という啓蒙書を書いたパウリが、重要なところをさっさと飛ばし、自分にとって好ましい部分だけを拾い上げていったということを示した。ノーベル物理学賞を受けるような学者でも、何から何まで完璧に行うことはないということだ。
 物理学という、論理と実験によって成り立つ、もっとも科学的な分野においても、間違っていることはいくらでもあるのだ。病気に対する理解、とくに、精神病理に関する理解については、まだまだ分からないまま、本質的なところから外れているような薬物が用いられている。経済学なんて、まったくお手上げではないのだろうか。いったい私たちは、何のために生きているのか。
 話が大きくなりすぎた。ともあれ、私たちは、それほど賢くはない。一人一人の能力なんて、似たりよったりなのだ。偉い人でも、賢い人でも、間違うことはいっぱいある。そのようなことも忘れて、自分で考えることをしないで、より多くの人の能力をうまく組み合わせることをあきらめていては、いろんな問題が、ごみの山のようにあふれかえってしまうだけだ。
 おそらく、私たちが目指さなければならないことは、一人一人で独自にやってゆくのではなく、互いに影響されつつ、より多くの人の力を集めてゆくことだと思う。そうして、問題を解決してゆく。このようなモデルによる取り組みは、いくつか実現しているようだが、まだまだ、わずかなもの。もっと一般的なシステムとして進化してゆく必要がある。
 このようなことを私が考えられるようになったことの、一つの要素として「思考言語コア」[7] がある。これまで難しかった考えなどの、思考の設計図のようなものを描くための道具だ。しかし、これを使える人間は、私の周りにも、ほとんどいない。世界や日本のどこかに、これを少しは使いこんで、自らの知能を高めた人がいるのかどうか。ひょっとすると、これらの問題の「切り口」は、ここにあるのかもしない。もう少し考えてみよう。
 「クールペッパーページ」については、もう一眠りしてから記すことにしたい。


(2011.01.09 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)>
 参照資料
[1] キメラミーム(Chimera Meam)http://www.treeman9621.com/CHIMERA_MEAM_TOP.html
[2] クールペッパーページ(Cool Pepper Page)
http://www.treeman9621.com/treeman9621_mind_polyhedron.html
[3] 「幽霊変換」http://www.treeman9621.com/PHANTOM_TRANSFORMATIONS_Japanese.html
[4] タバスコキメラミーム20「幽霊変換の影」
http://www.treeman9621.com/Tabasco_Chimera_Meam_of_KK_20.html
[5] タバスコキメラミーム21「幽霊変換の出口」
http://www.treeman9621.com/Tabasco_Chimera_Meam_of_KK_21.html
[6] 「問題はやさしいところに隠れているかもしれない」
http://www.treeman9621.com/THE%20PROBLEM%20MAY%20LURK%20IN%20EASY%20PART%20JAPANESE.html
[7] 「思考言語コア」http://www.treeman9621.com/Think_language_CORE_center.html

月のMURA(ルナムラ, MURA@Luna, LunaMURA)ブランチページへもどる