RaN116 謎解きホームページの構成法
RaN116 How to Make the H.P. to Seek a Mystery
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI

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 概要

存在意義のあるホームページの構成法として、RaN115では「自分のためのホーページ」と「みんなのためのホームページ」という二つの視点を提案して考察した。このRaN116では、これとはまったく別の方向から「謎解きホームページ」というテーマを考察する。

 

謎解きドラマ

 関西文化圏限定のテレビドラマだと思われるが、舞台を京都に限定した、ほぼ三種類のシリーズがテレビ朝日で放映されている。一つは、架空の新聞社「京都日報」での物語で、橋爪功(はしづめいさお)や野際陽子が出演する「京都迷宮案内」シリーズ。二つ目は船越栄一郎の「その男、副所長」。もっとも長いものは、沢口靖子主演の「科捜研の女」のシリーズ。1999年から始まって2010年で10回目のシリーズとなる。

 しばらく見ないなと思っていたら、毎年、思い出したように始まる。どうして、このシリーズが無くならないのか。私は人に解説したことがある。@犯罪事件の謎解きドラマは、ドラマの構成として作りやすい。A科学捜査研究所という設定を利用することにより、「謎解き」のネタを、かんたんに組み込むことができる。これらの二つが常に満足される。

ここまでピッタリはめなくても、警察や探偵がかかわる、犯罪がらみの事件を解決するという、「謎解きドラマ」は、あふれんばかりに存在している。推理小説などでも、いろいろな謎を見せておき、最後に、それらを一気に解決しているパターンが定番だ。

 実は、大学などでの研究所で、科学的な研究に打ち込んでいる科学者たちも、同じような「謎解きドラマ」に夢中になっている。これまで分からなかったようなことを、世界の誰よりも早く明らかにするというのが、その研究の重要性や価値などを含めて、多くの科学者たちの目的である。研究発表というものは、世界で一番早く行われたものでなければ意味がない。誰か別の人が明らかにしたことを発表するのは、研究者ではなく、報道関係の仕事である。だから、研究者たちの「謎解きドラマ」の結末には、必ず、これまで誰も知らなかったことが明らかにされる。それって、なかなか興味深い。

 

 謎解きページ

 ホームページにおいても「謎解きドラマ」の魅力は参考になる。しかし、人が死ぬような犯罪について犯人へとつながる謎を解くという、定番の設定はドラマだけのことにしてほしい。

 ホームページにおいては、「科捜研」を飛び越えて、もっと純粋に、科学者たちの試みを参考にすればよい。ただし、それほどの専門性は、ちょっと無理なこと。「科学」といっても、理科系の分野だけに限定する必要はないだろう。地理や歴史や、少しとらえにくくなるけど、社会や文化の分野にも、いろいろな「謎」が潜んでいる。それらの「謎」について、何らかの取り組みを行えばよい。

 それでは、具体的に、どのような「謎」を見出せばよいのだろうか。

 

 謎のあれこれ

 私が「謎」だと思って取り組んだことをリストアップしてみよう。

◇走高跳(High Jump)の踏切における力学的なしくみ

 これは、若いころの私が、バッタのような体で、陸上競技の走高跳や三段跳に取り組んでいたときの疑問である。やがて、ベクトルを習い、微分・積分の考え方を応用して、「かかし抗力」と「スプリング抗力」の違いがあることを明らかにした。この「謎」を突き詰めようとして、世の中に出始めていた、16ビットのコンピュータシステムを購入し、初期のコンピュータ言語を使い、かんたんなシミレューションモデルをコンピュータ内の世界でロボットのように動かし、走高跳などの運動力学についての研究を始めたのだった。

◇ランニングフォームにおける力学的なしくみ

 すでに現役は引退していたが、都市の陸上競技場で知り合った、高校生や大学生の求めに応じて、短距離ランニングについての指導を(ボランティアで)することとなり、永年の謎であった、海外一流スプリンターのランニングフォームの力学的なしくみを明らかにしようと考えた。何年もかかったが、科学的な観測データを獲得し、それを分析することにより、「高速ランニングフォーム」のメカニズムを明らかにすることができた。指導した教え子たちの数はわずかなものだったが、飛躍的に速く走れるようになっていった。

◇弾性波(地震波)を総合的に利用した地中探査システム

 弾性波を使った地中探査法では、P波だけを利用するものが開発され用いられてきた。S波を利用するシステムもあったが、原則的にはP波のものとあまり変わっていなかった。私が開発したのは、P波やS波だけでなく、それらの後に到来する、大きな振幅の波までふくめた情報を利用して、地中の状況を、ほぼ画像のようなものとして解析するものである。当時の数学的な技術や、コンピュータによる計算システムの、いろいろなノウハウを巧妙に組み合わせて生み出した。ただし、その後すぐに、リストラの嵐にまきこまれ、この研究はうずもれてしまった。

◇アインシュタインの「特殊相対性理論」について

 アインシュタインの「特殊相対性理論」は1905年に公表された。当初から、その内容については疑問がもたれていた。しかし、1915年に発表された「一般相対性理論」が生み出す計算結果による予測が「検証された」というニュースが世界中に流れたあと、「特殊相対性理論」についての「検証実験も成功したかのように報じられるようになり、これらの理論の妥当性が「信じられる」ようになっていった。比較的最近になってから、これらの「検証実験」の内容が調べられるようになり、データの解釈や取り扱いに問題点があって、無意味なものであることが明らかになってきた。私は、これらのことに刺激され、本論である、「特殊相対性理論」の論理構造を調べた。ここに矛盾があることは分かったが、これを直接論じても、まったく相手にしてもらえなかった。研究をすすめてゆくうちに、アインシュタインの「特殊相対性理論」の中心的なテーマである「ローレンツ変換」が、アインシュタイン以外にも幾つかの方法で「証明」されていることになっていたのだが、私は、これらのひとつひとつについて、数学的かつ論理的な矛盾があることを見出し、これまでに一度も「証明」されていないことを明らかにした。これらのことと、アインシュタインの論理とを見比べ、アインシュタインの「特殊相対性理論」では、二つの矛盾が巧みに組み合わされているという、間違いの全体像を示すことができた。

 これらのことについて、私は、学会などが公式なものと見なす「科学雑誌」や「学会誌」に投稿する機会をもっていなかったので、ホームページをつかって公開することにした。

◇宇宙のダークマターについて

 私は、画像解析のプログラムを独自に開発した。それによって、これまで観測されている宇宙の画像を調べたところ、そこにダークマターらしきものが写っていることに気がついた。宇宙空間は、ただの真空で空っぽなのではなく、ただ、暗すぎて、これまで、天文学者たちは、明るいものだけを観測してきただけにすぎないということが分かってきた。銀塩写真を利用していたころには、このような暗い領域のパターンは、現像における斑(むらのようなものだと考えられてきたことだろう。しかし、観測画像がデジタルになり、観測機器も発達してきた現代になってすら、これらの暗部領域のことは見逃されてきた。なぜかと考えた。それを調べるための画像解析ソフトが未発達であるということだろう。にせものの画像を生み出す技術は発達しているが、ほんものの画像を詳しく見るための技術が発達していないのである

◇周囲の空間のようすや、生物の非物質的な「体(たい)」について

 宇宙のダークマターを調べる技術を、私たちの周囲の空間に適用してみると、これまで何もないと考えられていたところに、かすかな変化パターンの何かが存在することが分かり出してきた。植物について調べたところ、葉っぱの細い裸子植物についてよく分かるのであるが、物質体としての葉っぱの周囲に、背景の空とは明らかに異なる、透明なゾーンをもっていることが分かり出してきた。

◇太陽系の惑星や衛星について/外宇宙について

 科学的に観測された、太陽系の惑星や衛星、あるいは外宇宙の画像を、画像解析ソフトを使って詳しく調べたところ、「文明」や「生命体」の証拠となるパターンが数多く現れてきた。私たちが信じ込まされている宇宙像や世界像が多くの部分で誤っていることが分かり出した。

 

 これからの謎

 上記の「謎」についての解明は、まだまだ完結していないものがある。しかし、それらは誰にでも取り組めるというものではなさそうだ。ここからは、もうすこし身近にあって、あまり特殊な知識や能力がなくてもチャレンジできそうな「謎」について考えてみよう。

◇「紫香楽宮」は、なぜ、かんたんに見捨てられたのか?

◇「竹内文書」を支持する科学的な知識が分かりだしてきたこと

◇「竹内文書」にある、富山県や東北地方の、古代文明の証拠が見つかるか?

◇「宇宙に存在する文明」と「地球の文明」について

◇ 金箔でかざられた大きな仏像が好まれてつくられてきた理由とは?

◇ 仏の頭部が膨らんでいるのは何故?

 探せば、まだまだありそうだ。とくに、「歴史」についての謎を拾いだしていったら、分からないことは書ききれないだろう。私は信楽町に住んでいるので、「紫香楽宮」についての資料や知識を集めやすい。信楽の外に住んでいて研究している人が気づかないことも幾つかある。

 自分が住んでいるところにまつわる「謎」を見つければ、けっこうユニークなページが作れると思う。必ずしも、その「謎」が解決するまで何も発表してはいないというわけではない。「学会」などであれば、内容にとぼしい発表は、研究者の評価を下げてしまうことだろうが、ホームページは「学会」ではない。途中経過でも、ただの疑問でも、疑問についての紹介でもよいはずだ。とにかく何かをつくってみよう。そのとき、その内容が価値のあるものだったら、それは多くの人の目にとまるだろうし、永く生きのびることだろう。Webの世界のよいところは、誰でもが参加できるということだ。

 

 「謎」に、どのように取り組むか

 何らかのテーマとなる「謎」が見出せたとしよう。次に行うべきなのは、その「謎」に、どのように取り組むかということである。実は、このRaN116のページは、このことについての、かんたんなメモを手帳に記したことによって始まった。ここまでのところで語りすぎたので、このあとは、このメモを、手順に沿って、かんたんに記すことにしよう。

@「謎」についての情報収集

Aその情報の整理

B「謎」と、それらの情報についての、関係についての分析

Cあやしいと思うことや、説明できそうな「仮説」について考える。

D発想の転換(「発想法」や「水平思考」などの技術を参照)

E問題点の絞り込み

F上の@〜Eのサイクルをくり返し、「謎」や「問題点」のうち、

分かっていることと分からないことを整理する。

Gこれらのプロセスの中で、必要な、新しい技術や知識体系があるとしたら、

 それを「学ぶ」もしくは「新たに生み出す」。

Hこれらのストーリーが完結して、「謎」が明らかになっていないとしても、

 これを分かりやすくまとめる。できれば、この時点で公表してもよいかもしれない。

Iこのようにして、「謎」や「問題点」を常に意識している。

すると、どこからかヒントが現れることがあるので、それに気づいて忘れないために、

常時メモと筆記用具を持つ。

このようなヒントは、散歩や単純作業などで、体を動かしているときに得られることが多い。

眠っているときに現れることもあるので、枕元に記録できるものを置いておく。

J「謎」ときのための全体像が見えてきたら、それを説明するためのもの(論文やホームページのリーフページ)を構成する。

 (2010.09.23 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)


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