RaN121 試験を受けるまでにやるべきこと
RaN121 What We Should Do before A Test
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI

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 試験の動機

 ずいぶん抽象的なタイトルになってしまった。具体的でユニークなキーワードを幾つか組み合わせるのがSEO対策の基本なのであるが、今回は「試験」の検索ワールドで埋没してしまうかもしれない。まあ、それもよいかもしれない。このページは、試験に受かることを本気で願っている人のための、ささやかなヒントにすぎない。それを求める人は、きっと、これを探し出すことだろう。

 社会人などが、ある種の資格試験を受けるとき、仕事の世界における必然的な動機があるかもしれないし、自己の力を試すためや高めるためという動機があるかもしれない。大学生だったら、必然と選択のバランスをとりつつ、試験科目を選ぶことだろう。高校生や中学生や小学生だったら、文句なく、実習や実技を中心としたものを除き、全ての教科について、学習の結果を、試験を受けることによって示さなればならない。私は中学校で、理科と数学と、学校長が指定する仮免許で体育を教えていた。このときは、試験を受けるほうではなく、もっぱら出題するほうにいた。中学校での仕事から離れ、いろいろな社会で働いたとき、「火薬」や「危険物」の試験を受けた。あとひとつ、今回受けた「国内旅行業務取扱管理者試験」がある。小さな試験については他にもあり、大きな試験としての大学受験や教員採用試験などもクリアーしてきたわけであるが、いつも合格してきたわけではない。大学は6回も落ちている。だが、最後に受けた大学に合格してからは、なんとなく、連勝街道をつっぱしっている。ああそうだった。私にとって難関なのは、新たな仕事にかかわる面接試験などである。これは負けっぱなしだ。

 

 サンプルとして「国内旅行業務取扱管理者試験」

 あまり抽象的になってしまうと、説明が分かりにくくなってしまうので、つい最近受けた「国内旅行業務取扱管理者試験」をサンプルとして、「試験を受けるまでにやるべきこと」についての具体的な要点を考えてゆこう。

 私は「国内旅行業務取扱管理者試験」のテキスト[1] をぱらぱらと見て、これを学習するのはたいへんなことだと感じた。この試験においては、旅行業という仕事で必要な知識が問われる。「旅行業に関する法律や命令」、旅行会社でもらうパンフレットの裏表紙などに記されている「旅行業約款」や「運送約款」「宿泊約款」のほか、「国内旅行業務」「JR・フェリー・貸切バス・国内航空などの運賃と料金」の知識もたいへんかもしれないが、これらは学習してゆくことにより理解できるだろう。私にとって問題なのは、あまりにも対象範囲の広い「国内地理」であった。これについては、何をどこまで学習すればよいのか、見当がつかなかった。

 

 試験と自分とのギャップ

 「試験を受けるまでにやるべきこと」の、その一は、その試験のおおよその内容と、自分自身の能力とのギャップを予測することである。私は完全に理科系(体育系に分類されることもある)の人間であるから、法律のような、あまり論理的な理論が組み込まれていないもの、地理のような、シンプルな知識の羅列といった分野とは、真逆のところで生きてきた。テレビなどで問われる、漢字や地理などについての、トリビアクイズなぞ、何の価値もないと思っていた。「国内旅行業務取扱管理者試験」を受けるとしたら、そのようなものに取り組まなければならない。こんなことは時間の無駄ではないかとも思った。そのような考えを土の中に埋め込んで、この試験に取り組むことにした。すると、私の中で何かが変わった。これまで関心がわかなかった、各地のことが気になりだした。それらの地に関わる歴史にも心が動いた。そして、それらの観光地や歴史についてのホームページを作っている人々の試みにも引かれるようになった。かくして、私のホームページの内容も、「キメラミーム」と「ランダムノート」を掛け合わせたような、より複雑で多面的なものになってきた。これらのことを体験して、「ホームページそのもの」や、「各種試験の学ぶことや教えることのノウハウ」というものを、ある種の体系化を見とおして研究することができるのではないかと考えるようになった。なんでも、やってみるものだ。

 私は理科系の分野で生きてきたので、文化系の分野にふくまれる、法律のことや、トリビアクイズだらけの地理といったことが、まったく得意ではない。「危険物」の試験を受けた時、「法令」の内容について理解するため、私自身が開発した「思考言語コア」を利用したところ、理解も記憶もうまくいって、満足な結果を残すことができた。ただし、今回の「旅行業法」については、「思考言語コア」を使っていない。より難解な「日本語による表現」のままで学習した。現在通用している日本語や英語で記された、これらの法令の文章を読むと、この星の人間は、なんてバカなのだろうと思えてしまう。概念としてのイメージはかんたんなのに、それを、かえって難しくしている。数学やコンピュータ言語で発達している、他の言語システムに比べると、あまりに貧弱な表現システムに見えてしまう。

 

 学習のための計画

 文句ばかり並べていてもしかたがない。これが、この星での、文化系の知識体系の「やり方」なのだ。「試験を受けるまでにやるべきこと」の、その二つ目は、一つ目の「予測」によって分かったと思われる、「私自身の状態」と「試験を合格するために必要な私自身の変化した状態」とのギャップを、どのようにして埋めればよいかという、いわば、「学習のための計画」をたてることである。

 この段階で考えておかなければならないことは、どれだけの学習時間を確保できるかという見通しを立てることである。目的とする試験までの日数がどれだけあって、平日の学習時間がどれだけとれて、土日や祝日の学習時間がどれだけとれるかということを確認しなければならない。およその見積もりでよい。現場の仕事に追われると、なかなか学習の時間がとれないというグチを聞いたことがある。私も、そのような状態で、「火薬」や「危険物」の試験を受けたことがある。「火薬」のときは、現場作業の待ち時間のときも、試験のためのテキストを広げていた。「危険物」のときは、異なる仕事に就いていたが、夜の9時ごろから眠ると睡眠が深くなるので、2時ごろから眼を覚まし、7時ごろまで学習することにした。

 今回の「国内旅行業務取扱管理者試験」は、授業を受けながら、4ヶ月前から学習を始めることができた。これが1ヶ月や2ヶ月だと、かなりきびしいだろう。逆に1年間あったとしても、その間継続して学習できるかどうか。高校受験や大学受験、あるいは、司法試験などの、とびきり難しいものに対して想定する期間ということになるだろう。

 このような学習時間の見積もりのいかんによって、やるべきことを変えてゆく必要がある。ここのところの調整や計画は、具体的な状況が決まらないと考えてゆけない。試験と同じように、スポーツでは試合というものがある。コーチや監督は、その試合までの日数と、指導している選手の何を修正し、何を伸ばしてゆけばよいかということを考えて、トレーニングメニューを作りだしてゆく。私は陸上競技を指導していた。選手たちのコンディショニングを調整するのはしっかりやっていたと思うが、選手としての自分自身を管理して、力を引き出すのは、あまりうまかったとは言えない。他人のことは色々と分かるものだが、自分のこととなると、ついつい判断が甘くなってしまう。学習試験というのは、この、後者のほうに近い。自分で、自分の学習過程を管理してゆかなければならないのだ。

私はまず、まったくの白紙状態であった「国内地理」の知識を、どのようにして獲得していけるのかを確認するため、テキストに載っていた項目のひとつひとつについて、長期記憶となるための記憶法を考えてゆくことにした。私自身のためだけであれば、これらのノートでも作って、それを見返してゆけばよい。しかし、私は、この取り組みを、ある種の「実験」として「記録」するため、この取り組みについてのWebページをつくり、「黒月樹人のホームページ」で公開することにした。この取り組みは「空港のスリーレターコードを覚えよう」[6] から始まった。「温泉地の都道府県名を覚えよう」[7] 「祭りや伝統行事の開催地と開催月を覚えよう」[8] は、かなりの時間がかかった。「国内旅行…試験で問われるJR路線」[9] については、友人に古い時刻表をもらって、試験問題などを参照としながら、必要最小限と思われる情報を取り出して構成した。これらの記憶法についてのノウハウを私はRaN83 なんでもかんでも「飛び石連想記憶法」[4] にまとめた。

 

 「テキスト」「参考書」「ノート」

 「試験を受けるまでにやるべきこと」の、その三つ目のことに入ってしまっているかもしれない。三つ目として考えなければならないのは、「テキスト」「参考書」「ノート」のことである。私が受け取った「テキスト」は、中学生や高校生が学校で使う「教科書」というより、その「参考書」のような書き方をしていた。「旅行業法」などでは、「@法令の原文」が書かれていて、「A著者による解説文」があって、「BPOINTと頭に付けられている、要点のリスト」が、色や書体を変えて3度も繰り返されている。通常の「教科書」では、Aのスタイルのものだけが記されている。@は資料集や、巻末の付録に付けられるかもしれない。そして、Bは、参考書や既存の学習ノートで用いられるところだろう。

三つ目として考えるべきなのは、試験前に知識の記憶を反復することによって強化するための道具として、「テキスト」「参考書」「ノート」の、どれに中心的な重みをもたせるかということである。最も一般的で効果的だと考えられているのは、もちろん「ノート」であろう。この「ノート」については、幾つものノウハウがあって、これらの違いにより、試験の点が大きく左右されることがある。「ノート」を作らないのだとしたら、記憶のための項目をうまく整理してある「参考書」を利用するとよい。今回使用した「テキスト」においては、「BPOINTと頭に付けられている、要点のリスト」の部分が、このようなものとして利用しやすくなっている。

私がやったのは、実は、これらのすべてであった。重みの順としては、「ノート」>「参考書」>「テキスト」の並びとなった。ノートとして、はじめ私は自分でまとめようとしていたが、授業の先生が用意してきた、要点だけを書き込むものを利用することにした。両面コピーのものだったので、見開きのノートへとホッチキスで閉じると、テキストよりは少ないページに、要点を並べておくことができた。参考書というのは、自分で作ったWebページの印刷物である。直前に利用したのは、テキストの国内地理の章にまとめてある、各都道府県別のイラスト地図入りの情報配置図である。個々に覚えておいた知識を、このイラストを利用し、総合的にイメージとして記憶した。「祭りや伝統行事」や「民謡」などについても、Webページで覚え方をまとめたのだったが、テキストにある、ただのリストを利用して、記憶が確かなものとそうでないものとをチェックした。記憶できていないものについては、覚え方をメモした。これを反復することにより、記憶の漏れを手早くチェックすることができた。

旅行の試験の当日、試験会場がまだ開かれていないとき、早くから試験会場に来た受験生たちが、植え込みの周囲の石囲いに座って、さいごの追い込みをしていた。私は、もっと早くから来ていたのだが、本やノートを広げて読み始めると、目が乱視状態になってしまって、これでは試験のときに問題文が読めなくなってしまうので、散歩をして、木々の緑や、広いグラウンドで陸上競技のトレーニングをしている大学生たちを眺め、目を休ませることにした。ときどき、時間を確認するため、試験場の近くへともどり、他の受験生たちの様子をぼんやり眺めた。このとき私は、受験生たちの多くが、まっさらのように見えるテキストを広げていることに驚いた。法令の原文がぎっしりと印刷されてあるコピーを読んでいる者もいた。ノートらしきものを広げている者は、ほとんど見つからなかった。彼らは、テキストや資料のコピーを、ただ単に読むだけで、これらの、まぎらわしい知識を記憶することができるのだろうか。あるいは、テキストをまっさらのままにして、試験後、古本屋へ売ろうと思っているのだろうか。おそらく違うだろう。彼らは、きっと、ほとんど学習していないのだ。ノートすら作ってはいない。

ある女性が、口のあいたバッグにA4サイズの参考書を何冊も入れていたので、声をかけて、その中の「国内地理」の一冊を見せてもらった。前半は参考書のページで後半は問題集のページとなっていた。このようなものが市販されていることを知った。そして、彼女が、その参考書に何も書き込みをしていないことも確認した。ひょっとすると、それについての学習ノートは家に置いてきたのかもしれない。

試験会場で間を一つ空けて隣に座った若い女性は、試験の開始時間まで、国内地理のための学習ノートを広げて、それを見ていた。ようやく、ノートを作っていた一人を確認することができた。

 効果的なノートの作り方については、NHK教育の番組で取り上げていたので、あまり、ここでは論じないことにする。「思考言語コア」を使った知識の構造化や、イラストや記号の利用、補足情報の書き込みや引用のしかた、記憶のための幾つもの工夫などなど、コメントすることはいくらでもある。

 

 模擬試験

 「試験を受けるまでにやるべきこと」の四つ目は、できるだけ早い段階で模擬問題をやることである。じゅうぶん力がついたと考えてから、あと数日しかない状態で模擬試験をやって、まったく合格点に届かないというのでは、もう手遅れだ。

できるだけ早く模擬試験をやることによって、「このあと、どのように学習すべきか」という見通しを得ることができる。あるいは、「これまでの学習プロセスが効果的であったのか」ということを判断することもできる。

中学生たちや高校生たちは、試験が終わったあと、こんなものはもう見たくもないとばかりに、どこかにしまってしまうことだろう。実は、私もそうだった。試験で間違ったところを分析するとか、そこを学習し直すとか、そのようなことは、ほとんどやらなかったと思う。そんなことより、次々と現れる新しい知識のことへと目を向けてしまうことが多い。

私が中学校の教師だったとき、教えた生徒の何人かが、私の母校へと入学し、トップの成績で卒業し、大学においてもトップで入学してしまった。彼や彼女たちは、中学生だったとき、他の生徒と何が違っていたのか。学級担任だったこともあって、そのような生徒の一人(中学三年生の男子)に聞いてみたことがある。「君は、その日に習ったことを、その日のうちに復習していると聞いたのだけれど…」と。彼の答えは「はい」だった。中学一年生のとき、学級担任の先生(私ではない)が、「毎日復習すれば、かならず、よい成績がとれるようになる」と言ったので、その通りやってきたのだそうだ。彼は母子家庭で、お母さんは看護師(当時は看護婦と言っていた)だった。そんな母親のがんばりを見て、強い意志をもったということらしい。

私も中学生のころ学校では勉強ができたほうだったが、毎日復習する習慣なぞ、まったく記憶にない。試験勉強は、クラブ活動が休みになる試験前の一週間にやるものだと思っていた。高校生になって、担任だった数学の先生が、「数学の教科書を予習して、分からないところをチェックしておくとよい」と言われたのを聞いて、それを実行し始めた。クラブ活動で疲れていても、翌日に数学の授業があるときは、眠い目をぼんやりとでも開けて、翌日進みそうな範囲のページを読み進めた。理解できなくてもよいのだ。分からないところにチェックを入れておくだけのこと。時間もかからない。ある程度続けてゆくと、途切れることのくやしさのほうが上回ってしまう。そして、続けることが習慣になり、これがあたりまえのことだと思うようになる。

数学の教科書に目を通しておくということをやり続けるようになった私は、授業をしっかり聞けるようになり、数学の授業が分からないと思わなくなった。あとは、数学の問題を解けるようにトレーニングすることだけだった。レポート用紙に一問ずつ解いていった。そのレポート用紙の束の厚みが増えてゆくのがうれしかった。高校に入学したとき、数学の成績は平均的な位置にいた私だったが、三年生になって、ほぼトップクラスの位置にいることを知った。数学だけは、予習と復習をきちんとやったわけだ。他の教科については、あいかわらず、試験前だけ取りくんでいたのだけれど(これには、記憶術をマスターしていたという、裏の理由もある)。

この高校における、私の総合成績のポジションは、460人中の50位前後だったと思う。ところが、中学生のころから、毎日きちんと復習する習慣をつけていた、何人かの教え子たちは、この高校で、(入学から卒業まで)完全な1位を取り続けたのだった。意志の強さにもとづく学習の習慣づけというものが、成果を生み出すための、もっとも重要な要因なのだ。

 「国内旅行業務取扱管理者試験」の学習を私がすることした、今回の取り組みにおいて、私は比較的早い段階において、旅行業界がホームページ[2] で提供している、過去問題のPDFファイル[3] を、ありったけの平成14年度から21年度のものまで取り込んで、紙に印刷し、学習の終わった段階で、部分的にやってゆくことにした。8年分もあるので、試験直前に試すものも残し、休日などに取り組んだ。

「夏のお盆休み」のはじめごろ、国内地理の模擬試験をやったところ、まだまだチェックすべき項目があることが分かった。「城」や「山」や「川」といった、ごくごく平凡な項目についての知識が不足していた。私は、これらについての対策ノートのページを作り続けた。この段階では、一つずつ記憶法を考えている余裕はなかった。「覚えよう」ではなく「チェックしよう」のシリーズは、この「夏のお盆休み」のときに生まれた。そして、この「夏のお盆休み」のおわりごろ、国内地理の模擬試験をやってみた。ほぼ8割から9割程度の正解率を得ることができるようになっていた。国内地理の知識については、9月の試験直前に、最後の反復をやればよいという見通しがついた。

 「旅行業約款」については、授業を教えていた先生が、範囲が終わったころの、7月から8月のあたりに小テストを行うと宣言したので、この時期に、出題範囲の過去問題を少しやっておいた。先生の出題は、その過去問題からだったので、10点満点の10点を取れたと思ったが、最初の問題が間違って9点だった。何だかおかしいと思って調べたところ、公開されていた解答のほうが間違っていることが分かった。

 「旅行業法」についての模擬問題に取り組んだのは、9月に入ってからのことだった。これは、なかなか80点台へと乗らなかった。ここの内容は、旅行業の世界に居ないものにとっては、あまりに抽象的すぎる。広告のための項目リストや、誇大広告の禁止項目のリストなどがあって、ここに含まれるものを厳密に数え上げるというような問題が出されるのだ。これについては、これらのリストを完全に覚える必要がある。私は9月に入って、もう日もないという状態でもあるので、記憶術における「切り札」をつかって、「旅行業法」のところに記されている、幾つものリストを漏らさず覚えることにした。これについての方法については、試験が終わってからではあるが、RaN114 なんでもかんでも「道しるべ記憶法」[5]として公開した。これにより、「旅行業法」についての過去問題を利用した模擬試験は、80点から90点あたりのところでキープすることができるようになった。

 中間試験や期末試験、あるいは模擬試験や実力試験が終わったあと、それらをどこかにしまって、何もかもを忘れてしまうというのは、せっかくの試験勉強の努力の何割かを捨ててしまうことになる。いつかきっと、もっと能力を高めた自分に変化したいのであれば、これらの試験結果を分析して、これまでの自分に何が不足していたのかを、しっかりと分析し、知識の不足分を補うだけでなく、学習法のシステムを評価すべきである。

 たとえば、現時点での私が、自分が行った学習法のシステムを振り返ったとき、次の「反復」や「出題者のクセ」についての考察が欠けていたと判断できる。

 反復 模擬テストとして、私は、平成14年度から21年度のものまでを、試験の前日までに、すべて試みたが、これについて、幾らか問題点があることに気がついた。時間的に、すべてを1回だけやることができたわけであるが、8年分のすべてをやりつくす必要はなかったように思える。それよりも、より効果的なのは、間引くなどして4年分だけを印刷し、2度もしくは3度、さらに、間違ったところだけを4度などと、同じ問題を反復するほうが、より記憶が強化されたはず。

 出題者のクセ 特に、このような「検定試験」というものは、「誤りのパターン」とか「ボケのパターン」あるいは「ひっかけのパターン」というものに、ある種のクセのようなものがある。それを分析して覚えてしまえば、よく似た問題が「見えてくる」。

 

頭の中へのプリント

試験の前日までにやっておくべき五つ目のことは、学習ノート(を記憶のベースとするとして)の各ページを頭の中へとプリントするということである。記憶についての、一般的なノウハウや、記憶術についての、いろいろな具体例を、このために、まだまだ述べる必要があるが、部分的には他のRaNページ(RaN83)[4] (RaN114)[5]で論じていることでもあるので、ここでは、もっともシンプルで、レオナルド・ダ・ビンチも実行していた方法について述べておく。

横たわって、目をつむり、眠らないようにしつつ、ノートのページの隅々に描かれている文字やイラストを思い出すというもの。思いだせないことが分かったら、目を開けて、横に置いておいたノートのページを開けて確認する。そして、目をつむって繰り返す。

一日にこなせる量を見計らって、試験前日までに、分割して、どれだけやってゆけばよいか、何度か繰り返すことができるか、さらには、予備日なども考慮して、計画的に実行してゆく。

 「試験を受けるまでにやるべきこと」のまとめ

 @(状況の把握)

その試験のおおよその内容と、自分自身の能力とのギャップを予測すること

 A(おおよその戦略)

「学習のための計画」をたてること

 B(具体的な学習方法についての工夫)

試験前に知識の記憶を反復することによって強化するための道具として、
 「テキスト」「参考書」「ノート」の、どれに中心的な重みをもたせるか

 C(フィードバックシステムの導入)

できるだけ早い段階で模擬問題をやること

 D(最後の詰め)

学習ノート(を記憶のベースとするとして)の各ページを頭の中へとプリントする

 (2010.09.19 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)

参照資料
[1] 「国内旅行業務取扱管理者試験 テキスト&問題集」児山寛子著 ナツメ社刊2010(第4版)
[2] 全国旅行業協会(ANTA  http://www.anta.or.jp/
[3] 国内旅行業務取扱管理者試験の問題 http://www.anta.or.jp/exam/index.html
[4] RaN83 なんでもかんでも「飛び石連想記憶法」
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN83/HowToRememberEverything_bySkipStoneMethod.html
[5] RaN114 なんでもかんでも「道しるべ記憶法」
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN114/GuidepostMemoryMethod_forEverything.html
[6] 「空港のスリーレターコードを覚えよう」
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN63/RaN63_HowToRemember_3LetterCodes_ofJapaneseAirports.html
[7] 「温泉地の都道府県名を覚えよう」
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN71/HowToRemember_WhereFamousSpasExist.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN71/RaN71_BRANCH.html
[8] 「祭りや伝統行事の開催地と開催月を覚えよう」
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN84/JapaneseFestivals&TraditionalEvents%28A%29.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN84/RaN84_B.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN84/RaN84_C.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN84/RaN84_D.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN84/RaN84_E.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN84/RaN84_F.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN84/RaN84_G.html
[9] 「国内旅行…試験で問われるJR路線」
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_JR_LinesAsked_byExamination_onTravel_inJapan.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_A.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_B.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_C.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_D.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_E.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_F.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_G.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_H.html
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN87/RaN87_I.html

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