RaN140 正しく評価されるホームページの生み出し方
How to Make Home Page be Judged Right
黒月樹人(Kinohito KULOTSUKI

黒月樹人のランダムノート2010 ブランチページ(Branch Page)へもどる

 (T)はじめに

これまで「SEOに沿うホームページ[1]存在意義のあるホームページ[2]謎解きホームページ[3]というテーマで、ホームページの構成法について考察し、それについて説明してきた。その後私は、このような流れのテーマをしばらく棚上げにして、幾つかの異なるテーマのシリーズのホームページを生み出してきた。それらは、ほとんど「正しく評価されて」いるようだ。

最近私が制作するページは、ウェブの世界へと送りだして、何日も経たないうちに、かんたんなキーワードの組み合わせによる検索ワールドにおいて、ランキングの10傑や20傑のところへと、さも当然のことであるかのごとく配置される。どう考えてみても、これはクリック数によるものではない。一日や二日でのクリック数なぞ、たかが知れている。おそらくこれは、グーグルの評価基準が、以前のものと変わってきているための現象だろう。

これまでのSEO対策による、いわゆるプロが制作したホームページは、現在の「新しい流れ」から外れてきているかもしれない。グーグルの検索ロボットは、何らかの進化となる変化を体験し、より本質的な要素を評価できるようになったのではないだろうか。あるいは、自動でうろうろチェックし、独自に判定する検索ロボットに、およそのベースの情報を集めさせておき、ところどころで、人間の判断を加えるようになったのではないだろうか。このことの証拠となるような情報を、私は幾つか確認している。

その一つは、「はたして検索ロボットが、人間たちのユーモアを理解して、いっしょになって笑うことができるだろうか」ということ。

検索リストの第一行は、HTMLコードの中にある<TITLE></TITLE>の間が採用されることが多い。しかし、最近まで、私は、ここに何も書かず、数多くのページを提示してきた。そのとき、グーグルのシステムは、このような欠陥ホームページ作成者に対する配慮も忘れずに、本文の中から、タイトルらしきものを探し出すようにしていた。このような脇道の技術の蓄積があったとしても、本文の中に散らばらせてある、ユーモアの琴線部分を、いったいどのようなアルゴリズムで探し出せると言うのだろう。

本文の最初のほうから、いかにも関連のありそうな内容部分を探すことくらいなら、検索ロボットにでもできるかもしれない。しかし、意味論的に最も重要な部分というものを、いったいどのようなアルゴリズムで判定するというのだろうか。そして、まったく理解できないのは、「笑いのツボ」というところだ。検索リストのタイトル行の下にある、解説文のところに、この「笑いのツボ」が取りあげられているのを見たとき、私は、こっそりと、「証拠」をつかんだときの刑事や探偵の気分を味わって、ほくそえんだ。

具体的なことはまだ整理できていないが、実際に「正しく評価されている」(ように見なせる)ホームページを生み出している、現在の私がやっていることを、こまかく検討するときが来たようだ。まずさいしょに、これまでの取り組みについての要点を、次にまとめておく。これらにざっと目をとおし、これ以外に私がやろうとしていること、やってきたこと、やればよいと考えられることなどを考えてゆくことにしたい。


(U)RaN111 SEOに沿うホームページの構成法

SEOに沿うホームページの構成法について、幾つかの要素に分けて考察する。

1SEOとはグーグルのロボット検索エンジンに気にいってもらうこと

2SEOの判断アルゴリズムのモデルは「科学論文」

3)内容(@存在意義 A興味・関心 B利用価値)

4)内部タイトルに盛り込むキーワード

5)ページ外タイトル

6)「要約文」もしくは「導入文」の簡潔さ、構成力、内容度

7)リンク(@文中 A文末などに参照資料Appendix)の質と量

8)表現に用いる用語のユニークさ

   シンプルA [] シンプルB [] ユニークC

9)段落タイトル

   内容についての、構成における「流れ」や「骨格」のようなものを意識


(V)RaN115 存在意義のあるホームページの構成法

 きっかけになる 他の人々に、判断なぞ抜きにして、「別の視点や考え方のきっかけになる」ということだけで、存在意義は、じゅうぶんにある。

発想の源泉 「友人」や「隣人」や、「空想のなかの誰か」のために、「私ができることは何なのか」と問う。


(W)RaN116 謎解きホームページの構成法

@「謎」についての情報収集

Aその情報の整理

B「謎」と、それらの情報についての、関係についての分析

Cあやしいと思うことや、説明できそうな「仮説」について考える。

D発想の転換(「発想法」や「水平思考」などの技術を参照)

E問題点の絞り込み

F上の@〜Eのサイクルをくり返し、「謎」や「問題点」のうち、

分かっていることと分からないことを整理する。

Gこれらのプロセスの中で、必要な、新しい技術や知識体系があるとしたら、

 それを「学ぶ」もしくは「新たに生み出す」。

Hこれらのストーリーが完結して、「謎」が明らかになっていないとしても、

 これを分かりやすくまとめる。できれば、この時点で公表してもよいかもしれない。

Iこのようにして、「謎」や「問題点」を常に意識している。

すると、どこからかヒントが現れることがあるので、それに気づいて忘れないために、

常時メモと筆記用具を持つ。

このようなヒントは、散歩や単純作業などで、体を動かしているときに得られることが多い。

眠っているときに現れることもあるので、枕元に記録できるものを置いておく。

J「謎」ときのための全体像が見えてきたら、それを説明するためのもの(論文やホームページのリーフページ)を構成する。


 (X)一つのサイトから選ばれるページ数は、もう2つだけではない

 かつてグーグルの検索リストでは、一つのサイトにいくら優れたページがあっても、そのサイトから取り上げられるページは2つと決められていたようだ。広告収入で生活することができた先駆者は、この問題をクリアーするために、一人で複数のサイトを運営するという道へと向かったらしい。しかし、私には、そのようなことはできなかった。私の「黒月樹人のホームページ(treeman9621.com)」は、さまざまな分野のものが入り混じっているところに、意識的な多重人格をもっているかの症状と、永年つきあってきた、私の存在の柱がある。何の関連もない仕事につき、まるでバラバラで、何の成果も評価も得られなかった私の生きざまが、皮肉なことに、世間では失業状態にあるときに、「幽霊変換」[4] をはじめとする、数々の知的財産を生み出すことになったのだから、たとえ、これらが何の物質的な財産に結びついていないとしても、これらを分解して、分散させるわけにはいかなかった。だから私は、グーグルが2つだけしか取り上げてくれないことなぞおかまいなしに、私自身の精神の安定と、知的な成長のための刺激的な体験を求めて、まるで、周囲の世界から隔離されたものであるかのように、空想や研究の世界へと羽ばたいていたのだった。

 ところが、ふと気がついてみると、私のホームページに限ったことなのか、それとも、これは、そのような変化のための試みなのか、グーグルの検索ロボットは、あるキーワードに関する検索ページに、treeman9621.comから、明らかに2つを越える数で、幾つものページを並べ始めたのである。そのようなキーワードは「treeman9621」だけではなかった。ジワリジワリと増えてきて、私のページの幾つかは、あちらこちらの検索サイトで、より広い「領地」を占有するようになってきている。

 そのようなものの幾つかが、最近私が取り組んでいる「シリーズ」である。たとえば、「パワーポイントの検定対策ページ」「国内旅行業務取扱管理者試験の対策ページ」「エクセル検定1級合格のための時間短縮法と基礎技法」などの、実用的なノウハウページがある。これらとは少し傾向の異なるものとして、「雲の中の信楽」と「信楽風物散歩」のシリーズがある。これらのクリック数は、まだまだわずかなものだが、このあとすぐに消えてゆくとは思えず、時間がたてば、どんどんクリック数は増えてゆくものと予想できる。おそらく、グーグルの検索システムは、そのようなページのクリック数が増えてゆくのを待つようなことはせず、さっさと高得点を与えて、人々の目につくようにしているのだ。なんというせっかちなこと。これらのページの中には、ウェブの世界に送り出して、24時間を経ずに、他のページと肩を並べるものさえある。


 (Y)いったい何が評価されているのだろうか

 私がここ10日あまりの期間に生み出した2種類のシリーズがある。「エクセル検定1級合格のための時間短縮法および基礎技法」[5][6] のシリーズと「信楽風物散歩」[7] のシリーズである。これらは、いくつかの意味で、これまでの「型」を破ろうとしている。

 エクセル検定の1級において、30分の時間制限があるにもかかわらず、40分とか60分とかかかってもできないでいた私は、何か時間短縮の方法があるならぜひ教えてほしいと教師たちに懇願した。だが、「持ち手」は全て公開したと言われ、時間短縮につながる有効な方法は、それ以上何も得られなかった。家に帰ってから何度も挑戦したが、30分に近づくことはできても、30分を切ることはできなかった。やがて私は、ある種の時間短縮のための方法が存在していることを発見することができた。一つを見出すことができると、その応用となる、強力な方法へとたどり着くこともできた。「エクセル検定1級合格のための時間短縮法」は、それらをまとめたものである。私たちが習っていたところではない、他のところで、誰かが教えていたかどうかは分からない。そのような、経済的に成立している学習機関の講師たちが、自分たちの「メシのタネ」を、そうかんたんに公開するとは考えられない。たとえ誰かが知っていたとしても、これ(具体的にはRaN125の◇8と◇9の技法など)を日本中に向けて「公開」したのは、おそらく私が最初だろう。これらのページと並んでいる他のページを見ると、ほとんどが、エクセルを教える学校への入校のすすめだけで、何の具体的な方法も示していない。そのようなページとは、グーグルの評価の基準が違っていても何の不思議はないように思える。内容的に深い意味があって、確かな存在意義をもっているものが「正しく評価されるように」、検索システムも進化しなければ、おそらく、お互いに生き残れないはず。

「エクセル検定1級合格のための時間短縮法と基礎技法」のシリーズは、原則的に(W)RaN116 謎解きホームページの構成法 に沿って発展したように思える。わずか1日か2日の間に、私は、これらの手順を何度も繰り返して、ここでの問題点を明らかにし、その解法を探し求めた。私にとっては、これらの手順のことが、体に(厳密には脳に)しみ込んでおり、何らかの問題に立ち向かったとき、たいてい、このようなことをやってきた。それらの結果が、「黒月樹人のホームページ(treeman9621.com)」に数多く散らばっている。

これに対して、もうひとつの「信楽風物散歩」のシリーズは(V)RaN115 存在意義のあるホームページの構成法 のノウハウに沿って発展している。このシリーズへのステップが「雲の中の信楽」。これはまだ休んでいるだけで、幾つもの「苗の芽」を育てているところ。この「雲の中の信楽」の一つ目であった「紫香楽宮跡を見にゆこう」[8] の冒頭部分で、私は、この町の「ある視点による歴史」を概観した。それは、決して明るいものではなかった。ところが、そのような「冷めた視点」の私に火をつけたのが、「信楽まちなか芸術祭」というイベント[9] だった。これまでの「秋の陶器祭」では、どこかの連休に3日ほど期間を設定して、力のある陶芸家や陶器製造会社のコンクールを核とし、若い作家たちの出店を並べて、それで終わりだった。ところが、今年は10月の初めから、1123日まであるという。さまざまな工夫が盛り込まれ、多くの人々や機関を巻き込んで、かつてないイベントが始まろうとしている。私が、この町の陶器の世界から追い出された物語も、いつしか笑い話にできるようになってきた。私の「黒月樹人のホームページ(treeman9621.com)」は、このような、追い出し劇がなかったら、何も生まれなかったものなのだ。まるでアイロニーのような構造なのだが、私から、ぬくぬくとした生き方を奪い取ってくれた、この町のために、私ができることが何かないだろうか、そのように考えて始めたのが「信楽風物散歩」のシリーズだったわけだ。

もちろん「エクセル検定1級合格のための時間短縮法と基礎技法」と「信楽風物散歩」にも、(U)RaN111 SEOに沿うホームページの構成法 のノウハウは発展的に取り込まれている。さらに細かく、さらに具体的に、数多くのSEO対策技法を、私は提案することができる。それらの多くは、現在主流となっている、多くのプロたちによる、地方公共団体や大小取り混ぜた会社群のホームページの構成ポリシーとは、まったく異なっている。いったい、彼らは、どうして、そのような愚かなものを作り続けるのか。

確かに、SEO対策技法は存在する。しかし、それだけでは、「エクセル検定1級合格のための時間短縮法と基礎技法」と「信楽風物散歩」の状況を説明することはできない。いったい、これらの何が評価されているのだろうか。おそらくは、科学論文の中で高く評価されているものと、そうではないものとの本質的な違いが、ここにも組み込まれているのだろう。それは、私たちの文化としての世界における「新たな存在意義」だと私は思う。

まてよ、「信楽風物散歩」のほうは、それほどたいしたものとは思えない。しかし、こちらにも強いニーズがある。プロが作ったホームページをもっている会社の人たちが、私が「遊び」で作ったページのほうに強い関心をもってくれる。いったい何が違うのか。

私は、そこへと訪れる人の気持ちを理解しようとしているのかもしれない。何度でもやってきて、何度でも読みたくなり、何度でも見たくなる、そのようなものを作りたいと思っている。一見無味乾燥な文章で構成しようとしていながら、心の明暗を写しだそうとしている。

インターネットでは、人と人とは直接顔をつきあわせない。そのようなことが「利点」なのだと思われていた時代は、もう過ぎ去った。インターネットは、ほんらい、私たちがより強く結びつくことを願って生み出されたもの。そのようにならなければ、インターネットの存在意義もない。


(Z)正しく評価されるホームページの生み出し方

 ここでなにか「まとめ」が必要なところだ。しかし、それをやってしまっては、おそらく興ざめというものだろう。私が用語を提案した、ツリーページ・ブランチページ・リーフページ [10] に分けて考えると、それぞれに具体的な指針のようなものがあることが、少しずつ分かりかけてきた。これまでのシステムでは、このような分類にもとづく考察なぞ、おそらく何も行われてこなかったのだろう。だから、インターネットの世界は、こんなにたよりなく、空しいものとなっているのだ。これがどのように変わってゆくのか。私も見てゆきたいし、その変化のプロセスに参加してゆきたいと思う。

 (2010.09.12 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)

参照資料
[1] RaN111 SEOに沿うホームページの構成法
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN111/How_toMakeHomePage_forSEO.html
[2] 存在意義のあるホームページ
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN115/How_toMakeHP_withItsBeingSense.html
[3] 謎解きホームページ
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN116/How_toMake_theHP_toSeek_aMystery.html
[4] 幽霊変換
http://www.treeman9621.com/PHANTOM_TRANSFORMATIONS_Japanese.html
[5] エクセル検定1級合格のための時間短縮法
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN125/How_toPassExcel_1stClassTest.html
[6] エクセル検定1級合格のための基礎技法(▼)ブランチページ
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN126/BasicMethods_toPassExcel_1stClassTest.html
[7] 信楽風物散歩http://www.treeman9621.com/RaN_2010/FineBranchPage/RandomNote2010_I_Walk_inShigarakiThings.html
[8] 紫香楽宮跡を見にゆこう
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN123/Shigaraki_inCloud%28A%29Shigaraki-no-miya-ruin.html
[9] 「信楽まちなか芸術祭」というイベント
http://tri.shigaraki-sp.com/
[10] ツリーページ・ブランチページ・リーフページ
http://www.treeman9621.com/RaN_2010/RaN109/RaN109_TreePage_BranchPage_LeafPage.html

黒月樹人のランダムノート2010 ブランチページ(Branch Page)へもどる