RaN59 リーフページのタイトルを決めよう
RaN59 How to Set the Title of Leaf Page
黒月樹人のランダムノート (Random Note by Kinohito KULOTSUKI)

 ツリー・ブランチ・リーフ

 ホームページをツリー(樹木)と見立てる。ここから分かれる部分をブランチ(枝)とすると、末端の、一つ一つのまとまりのページはリーフ(葉っぱ)ということになろう。

 「黒月樹人のホームページ」では、ツリーページを「黒月解析研究所. KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION 黒月樹人のホームページ」と名づけている。これは新聞でいうところの第一面である。雑誌では、表紙と目次を兼ねたものとなるかもしれない。

おおまかな分類として整理してあるブランチページには、「ホームページの案内2010, … , 黒月樹人の心の多面体 MIND POLYHEDRA」「黒月樹人のランダムノート 2010」「黒月樹人のスポーツ解析」「黒月解析研究所Cプログラム」「キメラミーム CHIMERA MEAM」などがある。このような分類については、それぞれが自由に設定すべきところだ。新聞で「社会面」「スポーツ面」「娯楽面」などと呼ばれているものに相当する。

ホームページの内容が小さなものであれば、なんでもかんでも一つのファイルフォルダの中へほうりこんでおいても、お気に入りの一つを探し出すのは、かんたんかもしれない。しかし、「おもちゃ」や「本」や「食器」や「道具」が増えてきたら、それらをすばやく探し出して使うためには、やはり、それらを分類して整理しておかなければならないということは分かるだろう。このような意味で、ホームページも成長してゆくものであることを知っているなら、適度な分類名のブランチページを設けて、整理してゆく必要がある。

最も端っこに位置している、ひとまとまりのページを、リーフページと名づけることにしよう。上記ブランチページの「キメラミーム CHIMERA MEAM」の中には、「幽霊変換 (PHANTOM TRANSFORMATIONS)」「黒月樹人のタバスコキメラミーム27 ローレンツ変換導出の謎」「幻のようなものと幻ではないもの 外なる自己と内なる自己」などがある。

 

タイトル・作者名(ハンドルネーム)・URL・制作日

ウェブの世界に参加して、まもなくのころ、自分自身のホームページを作るための資料として、他のサイトのページを集めることがあった。そのとき、ひとつひとつの、末端にあるリーフページに、これが、どのようなサイトに収録されているものであるのかという情報が、まったく記されていないことが多かった。サイト名も分かりにくかったし、誰が作ったものかということも、トップページまでたどってみないと分からないというのでは不便だと思った。「印刷プレビュー」の機能があるものなら、ある程度の情報が、上下の余白部分に表示される。しかし、PDFファイルの場合は、余分な情報を加えて印刷することはできない。サイト名も分かりにくかったし、誰が作ったものかということも、トップページまでたどってみないと分からないというのでは不便だと思った。

そこで私は、一つのリーフページにおいて、「タイトル」「作者名(ハンドルネームでよい)」「URLもしくは、それに近い情報」「制作日」などの情報を、必ず記しておくように心がけた。「論文」のようなものにおいては、私のメールアドレスも記すことにしている。

「タイトル」はリーフページのトップの行の、まさに最初の文字として始めるほうがよい。これは、検索エンジンへと集録する人もしくはコンピュータロボットの労力を減らすことになる。最初のころ、私のリーフページの先頭行は「トップページに戻る」というものであった。すると、色々なリーフページのタイトルが、「トップページに戻る」というものになってしまった。私も直すようにしたが、検索エンジンの管理側も、気がついて、これらを訂正してくれた。コンピュータによる自動化がおこなわれつつあったころのエピソードである。現在の技術では、どうなっているのだろうか。CPP186 火星の「塵 の星状堆積物」は群生植物かもしれない としてタイトルをつけておいたリーフページが検索エンジンへと初めて集録されたとき HiRISE Sees Signs of an Unearthly Spring というタイトルになっていたことがあった。これは、「参照資料」に収めていたタイトルだったのに。しばらくして、この間違いは訂正され、CPP186 となっている。

 

 ユニークな単語の効果

ホームページを作って、何らかのリーフページを公開したとする。しかし、それらは、まったく無視されているかのように、あらゆるキーワードの検索ランキングでも、見つけることができないときがあった。「黒月樹人」と入力しても、まったくリストアップされないころ。いわば、ホームページ界での下積み生活の時代。

 そんな状態が何カ月も続いた後、私は、「ささやかなヒットページ」(MICHAEL WYSESSION の研究ニュースにおける誤解)を生み出すことができ、それ以外のリーフページも検索エンジンへと記録されるようになってきた。それでも、私のリーフページを、なんとか検索リストの上位で見ることができるのは、「ささやかなヒットページ」のタイトルに組み込んでおいた、すでに有名になっている、研究者の固有名(MICHAEL WYSESSION)のおかげであった。

 このリーフページよりも、先に出品していたと思うが、私は、ほんの少しSF色をおびさせてある、クロッキィ小説をもっていた。そこには、他のサイトでは見られないような、「世界で一つ」と言ってもよいような、ユニークな単語が含まれていた。「スッポニア・スッポン」「キメラサウルス・ユーラキョウ」「ジタン・プランクネットバチルス・サチルス・シナモン(Bacillus Subtilis Shinemen)」「ターメリック星系(Turmeric Star System)」「パセリ実験星(Parsley Experiment Planet)」などである。SF作品なので、完全にフィクションである。もし、まじめな、学会などで活躍する専門家による名称であるなら、もっと厳密なものとなり、ユニークさは極値までつきすすむことだろう。しかし、そうなると、その名称の親しみやすさは、どんどんと、虚無の極へと向かうことになる。

 私が生み出す、これらのユニークな単語のつくり方には、幾つかのコツがある。それは、ベースとして、すでに、よく親しまれている、平凡な単語を用いるということと、それらを二つ以上組み合わせて、これまで存在していなかった「複合語」を作るということである。「ターメリック星系」というのは、実は、「太陽系」を意味するものである。「ターメリック」はスパイスの名前であるが、色が黄色い。「太陽」も、他の恒星と同じくらい遠くから見たとしたら、黄色く見えるそうだ。それだけの「つながり」なのであるが、こうして生まれた「ターメリック星系」という単語は、いつしか、ほんとうの学術用語であるかのように、「CPP101ターメリック星系の生態系概観」「ダム湖のほとり」「RaN54 私にできること」など、最近の私のリーフページの幾つかにおいて、そしらぬ顔をして、その存在を主張している。

 リーフページのタイトルをユニークなものとするため、このような「新生の複合語」を生み出して組み込んでおくとよいかもしれない。もちろん、一度は、どこかの検索エンジンに収録されている必要はあるが、これらの「新生の複合語」をキーワードとして検索すると、ほぼ間違いなく、検索ランキングの上位に位置することになるだろう。ちなみに、「ターメリック星」を使ってGoogle検索を行ってみると、私のリーフページがランキングのトップに位置しており、その下に、「ターメリック」だけを含むページが、ずらりと並んでいる。当然のこととはいえ、少々心地よい。ちなみにと、Yahoo検索もやってみたところ、私のリーフページがランキングのトップに位置しているのは当然のこととして、二位以下のページの補足文などに「ターメリック星」という単語が現れている。おやっ、と思って覗いてみると、冗談のネタとして使われている。結構なことだ。好きにしてくれ。

 

 英文プラウダのタイトルは参考になる

 タイトルづけの参考にさせてもらったのが「インターネット上での新聞」での記事のタイトルである。紙で配布される新聞では、人目を引くため、大きな活字でのタイトルのようなものが載せられている。「猛虎16安打」「日米首脳 辺野古確認へ」「汚泥からバイオ燃料」(2010526日の京都新聞より)省略されすぎているものが多い。インターネット上でのニュースでは、「普天間めぐり緊密な協議継続で一致 日米防衛相会談」(2010526日のウェブ上の産経ニュースより)などとなって、もう少し長くなる。ここで、それらを少し眺めてみたが、日本語でのインターネット新聞では、紙の新聞でのタイトルのものを少し多めに語っているものが多い。

 私が「参考になるなあ」と参考にさせてもらったのは、主に「英文プラウダ」の記事である。キーワードとしてはpravdaと打ち込む(Pravda.Ru: Russian news and analysis)。ロシアの有名な新聞を英訳したものである。ロシア語は大学生のとき第二外国語として習ったので、キリル文字の違いくらいなら分かるのだが、ロシア語では単語の格変化が複雑なので、今では、ほとんど理解することができない。英語なら、知らない単語をこまめに調べれば、なんとか分かる。ブラウダの面白いところは、日本の新聞だったら、小さなトピック記事にすらしないようなものを、数ページくらいまでのものにして、いろいろと載せていることである。UFOや宇宙人についての記事も多い。不思議なことを集めた雑誌の中で見かけるような記事もある。ホームページのリーフページとしてまとめる項目が次から次へとわいてきていたので、ここしばらくチェックしなかったのだが、ちょっと覗いてみたら、UFOの記事も載っている。「UFOs Start to Appear in Moscow on Regular Basis」というタイトルの記事である。「モスクワ(Moscow)の空にUFOが現れた。モスクワのクレムリン(the Moscow Kremlin)の上に舞い上がる、巨大な1.5km幅の三角形をしたもの。」出典であるロシア語でのサイトに、このUFOの写真もある。確かに三角形だ。「2009年の107日には、皿の形に似た、奇妙な丸い雲が、モスクワ環状道路の上空でとらえられた。」これについてはビデオでも撮影されており、公開されている。これとは別に「Aliens Land in Russia」という記事もあった。少しオーバーなタイトルのようだ。UFOが現れて、地面に光を放っていたというもの。しかし、プラウダには、このようなUFO記事が次々と掲載される。「NASA Probe Finds Trees on Mars」というタイトルで、「火星の表面に樹木として現れたものの写真を、NASAのある探査機が送ってきた」とコメントされ、何枚かの写真が掲載されていた。これには論評記事などはなかった。私は、さっそく、その画像の由来を調べ、私が開発した画像解析プログラムを使って、その画像を調べた。たまたま私は、そのころ、地球に自然に生えている植物のことを調べていて、それらが、物質体の周囲に、背景の空とは明らかに異なる、わずかに色やパターンの違う領域をもっていることを確認していた。私は、古代からの文献などにもあたり、これらの領域が、「カー体」や「オーラ」と呼ばれてきたものに対応することを知った。これらの技法を「火星の樹木」の写真に適用したところ、そらも、やはり、物質体の周囲に「カー体」のパターンをもっているように撮影されていることが分かった。これらのことを何ページかのリーフページへとまとめ、CPP184 NASAが見つけた火星の植物像もカー体をもっている」と名づけて、ウェブで公開した。これに続くCPP185 火星の砂漠には樹木以外にまだ何か生物がいる」も、なんとなく、英文プラウダに載っていてもおかしくないようなタイトルになっている。日本語のウェブ新聞でのタイトルとの違いが分かるだろうか。ウェブの紙面では、スペースをもっと自由に使えるのだから、スペースを制限されていた、紙の新聞でのタイトルづけの流儀をいつまでも守る必要がない。

 

 分類記号のCPPRaN

 「CPP184」はリーフページの分類記号である。「心の多面体」の下部としての、もう少し細い枝としての、クール・ペッパー・ページ Cool Pepper Pageというブランチページの、184番目のリーフページであるということを意味している。このような頭文字語は、世界中で、ほかに生み出している人もいるので、かぶってしまうこともあるが、まあ、そこまで気にしないで、何か決めておくと、自分のホームページでの位置づけが整理しやすい。これに反して、初期のころからのブランチページである「キメラミーム」の中では、このような記号がほとんど決められておらず、ごちゃごちゃしている。実は、ここにも、「タバスコキメラミーム」という、小さな枝のための名称があるが、今では、それらの数字部分しか生き残っていない。「タバスコキメラミーム」というのは「タバコモザイクウィルス」をもじったものだったのだが、あまり変化させすぎて、面白味が伝わらないものになってしまった。

CPP記号と並行して、現在ではRaNが数字を伸ばしている。これは、「ランダムノート(Random Note)」から構成した記号だ。少しだけ「ランrun, ran, run」を意識している。ここで採用してある「ランダムノート」という名称は、すでに使っている人が多くいて、私の「ランダムノート」のリーフページは、この検索ランキングの中で、深く埋没していた。しかし、もともと、RaNのリーフページは、CPPがついたリーフページのような、一つ一つが専門の論文であるかのように、きちんと完成しなければならないという状態から逃れようとして、生み出したものであった。これも平凡な発想だったが、2008年に作った「黒月樹人のホームページの案内」のような、ブログなみのおしゃべりだけて済ませようとしていたのだった。単なる識別の意味で「ランダムノート2009」と、年号を加えておいたが、すぐに2010年となったため、「ランダムノート2010」というブランチページを加えることとなった。RaNという記号は、これらの中で継続して使っている。

 ほんらいは「あまり目立たなくていいや」と思っていたものであったのだが、2010年の5月の連休の前に、ある発想がわいてきて、連休の5日間を、毎日一つずつ、このRaNのリーフページを増やすことになった。次の5つである。

RaN43 かな入力初心者のためのキーボード配列記憶法

RaN44 かな入力初心者のためのアルファベットキー配列記憶法(1)

RaN45 かな入力初心者のためのアルファベットキー配列記憶法(2)

RaN46 かな入力初心者のためのキーボード配列記憶法(2)

RaN47 かな入力初心者のためのアルファベットキー配列記憶法(3)

 どうやら、このようなことを提案したリーフページは、どこにもなかったということと、コンピュータにつきもののキーボードの配置を正確に覚えている人がほとんどいないということから、これらは、完全に新しいニッチを開拓したものとなり、ヒットページとなった。かくして、「あまり目立たなくていいや」と思っていたはずの「ランダムノート2010」が、なじみのGoogleばかりか、あまり「つきあい」のないYahooでまで取り上げられるようになってしまった。ブランチページの名称は平凡なものだったのだが、リーフページのほうでは、ぎっしりと情報を組み込んだ、内容の分かりやすいものとなっており、検索したい人が思いつきそうな、「かな入力」「初心者」「キーボード配列」「アルファベットキー配列」「記憶法」という単語を組み合わせたものとなっている。これは、リーフページの名前をつけるときの、ひとつのコツと言えるだろう。

 

 短いタイトルが目立つこともある

 あまり長いタイトルばかりだと、それもまた、ある種の平均化が起こってしまうので、ときどきは、ごく短いタイトルのリーフページも混ぜるようにしている。「幽霊変換」「ダム湖のほとり」「私にできること」「葉のカー体」などである。

 

 まとめ

 だらだらと書いてしまったなあ。「リーフページのタイトルを決めよう」として、このタイトルに見合うようにと、色々なノウハウを集めようとしたのだが、具体的なノウハウと呼べそうなものを提示することができていない。これらを、小さな章に分け、それらについてのタイトルをつけると、もっと分かりやすくなる。そう思って、後から、「ツリー・ブランチ・リーフ」などを加えた。これらの章を書いているときに、頭の中にぼんやりとして存在していた、「思考の雲」を、これらは言いあらわしたものとなるかもしれない。

思考というものは、雲みたいなもので、平凡な、名前がつけられないようなものもあれば、入道雲のように、特徴的な形や働きをするものもある。想像力の助けをかりて、「イワシのようだ」とか「ヒツジのようだ」と、無理やりに名前をつけることもできる。

「思考の雲」に名前をつけるのは、空に浮かぶ「雲」に名前をつけるのと同じくらい、ぼんやりとしたものだ。おそらく、決まり切ったノウハウのようなものは、ないのかもしれない。

(2010.05.26 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)