RaN83 なんでもかんでも「飛び石連想記憶法」How to Remember Everything by Skip Stone Method
黒月樹人による なんでもかんでも試験対策ノート
RaN83 なんでもかんでも「飛び石連想記憶法」

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 「外連想記憶法」から「飛び石連想記憶法」へ

 ここ何日かでRaN71からRaN82まで(RaN75は制作中)を構成し、黒月樹人のホームページで公開しました。それまでにも、コンピュータのキーボード配置を覚える方法から始まって、空港のスリーレターコードの覚え方などのページを構成してきました。これらの取り組みは、私のホームページにおける新しい「流れ」です。このRaN83のページでは、少し息抜きをして、記憶法についてのノウハウについて説明したいと思っています。とはいえ、まだまだ、こなさなければならない分量が残っていますので、必要なことだけを取り上げます。

 ある言葉Aと他の言葉Bとを、幾つかの言葉によって結びつける方法を、私はやっています。これのもともとは、確か、「外連想記憶法」と名づけられていたかもしれません。みんな誰でも、「言葉やイメージの連想」によって、記憶のシナプスをむすびつけているのです。私は、この方法によく合う言葉として、このページのタイトルにあるような「飛び石連想記憶法」を提案したいと思います。

 「飛び石連想記憶法」のサンプル

 具体的な例で説明します。RaN71全国的に有名な温泉地の所在都道府県を覚えよう」のところで、私は「老神温泉」と「群馬県」とを結びつけています。スタート側の「老神温泉」からは「老神」という単語を取り出しました。ゴールの「群馬県」については、ここから「馬」だけを取りだすことにして、ゴールの位置を少し近づけます。ここのところは重要なコツの一つです。イメージとして思い浮かべやすく、他の都道府県のゴールのシンボルと、紛らわしくないものを選ぶ必要があります。

名称

覚え方(連想記憶法)群れる←群馬県

所在地(備考)

老神(おいがみ)温泉

→老神→              →馬→

群馬県東部

 「老神」と「馬」の間に、広い空白があります。ここを、ひとっ飛びすることができればよいのでしょうが、たいていは無理です。そこで、これらの間に、間をつなぐための「飛び石」のための言葉を探します。

名称

覚え方(連想記憶法)群れる←群馬県

所在地(備考)

老神(おいがみ)温泉

→老神→老人→           →馬→

群馬県東部

 ここで加えた「老人」は、「老神」を「おいかみ」ではなく「ろうじん」と読みかえたときの、いわゆるダジャレです。

名称

覚え方(連想記憶法)群れる←群馬県

所在地(備考)

老神(おいがみ)温泉

→老神→老人→老婆→        →馬→

群馬県東部

 「老人」の次に加えた「老婆」は、「老人」を男性として使ったときの女性の老人の呼び名です。

名称

覚え方(連想記憶法)群れる←群馬県

所在地(備考)

老神(おいがみ)温泉

→老神→老人→老婆→老馬→

群馬県東部

 「老婆」の読みの「ろうば」から、「老馬」を思いついて完成です。
 
かくして、「老神温泉」と「群馬県」が、比較的小さな飛躍の連続でつながりました。
 
説明のためには、上記のような例が分かりやすいと思いますが、私が「これはいい」と自慢したくなる例があります。

同じ群馬県に「水上温泉」があります。これをなんとか「群馬」の「馬」と結びつけなければなりません。このとき私は、「水上」が「すいじょう」とも読めることに気がつき、「水上スキー」という「飛び石」を置きました。そこから「馬」へ、どのようにしてつなぐのか。犬や猿が水上スキーをすることもあるのだからと、馬に水上スキーをさせることにしました。このアイディアは、「外連想記憶術」のノウハウの応用です。できるだけとっぴなイメージを思い浮かべる。小さいことよりは、大きな方がよいなどです。

名称

覚え方(連想記憶法)群れる←群馬県

所在地(備考)

水上(みなかみ)温泉

→水上スキーをする馬→

群馬県北部

最初は、このままでしたが、一日熟成して、通勤通学などの移動で歩いているときに、これには、もっとうまいキーワードがあることに気がつきました。それは「水馬」というものです。これは「アメンボ」と読むのです。アメンボが長い脚を伸ばしているようすが、馬のポーズに見えたのでしょう。この言葉「水馬」を使って、私はさらに、「巨大アメンボ(水馬)」という「飛び石」を加えました。

名称

覚え方(連想記憶法)群れる←群馬県

所在地(備考)

水上(みなかみ)温泉

→水上スキーをする馬→巨大アメンボ(水馬)

群馬県北部

これは上できの例ですが、このようなものばかりではありません。もっとかすかなつながりで結びつけてあるものも多くあります。弱い連想によるものについては、反復して、これらのルートを覚えることで、連想による記憶の「鎖」が強くなってゆきます。なんでもかんでもヒット作品というわけにはいきません。どんどんこなしてゆく必要があるからです。

シンボルイメージ

さて、このような技法において、大切なことの一つは、どのようなシンボルイメージを設定するかということです。「温泉地名」と、その温泉地が所属する「都道府県名」とを結びつけるときに、何とも困ってしまうのが、よく似た名前があって、混乱してしまうということです。

たとえば、都道府県名の中には、よく似たものがあります。「愛知」と「愛媛」には、いずれも「愛」という文字が使われています。このとき、「愛」という言葉だけをキーワードとして使うわけにはいきません。「愛」だけだと、「愛知」と「愛媛」のどちらだか分からないからです。

「都道府県」のキーワード

 これまでに使った「都道府県」のキーワードを、次にまとめます。

都道府県名

キーワード

都道府県名

キーワード

北海道

札束(札幌)

青森県

リンゴ

秋田県

なまはげ/飽きた

岩手県

岩/岩の手

山形県

人の顔の形

宮城県

七夕/仙人

新潟県

コシヒカリ

福島県

イノシシ(猪苗代湖)

群馬県

馬/群れ

茨城県

とげ(茨)

栃木県

栃/日光/眠り猫

埼玉県

山梨県

山なし/梨

千葉県

千枚の葉

長野県

長い/長く広がる

東京都

東京タワー

富山県

富/薬

神奈川県

犬の形

石川県

蚊と蛾(加賀)

静岡県

静止/サッカー/お茶

岐阜県

ギフト

愛知県

愛を知る

福井県

服いる

三重県

三重の弁当/三

京都府

舞妓

滋賀県

琵琶湖/琵琶

大阪府

坂 

奈良県

大仏/奈良漬

兵庫県

兵/兵隊/兵器庫

和歌山県

和歌/57577

鳥取県

香川県

島根県

根/銀(石見銀山)

徳島県

徳/美徳

岡山県

高知県

龍馬

広島県

広い 

愛媛県

愛するヒメ

山口県

口/フグ

福岡県

明太子

佐賀県

はにわ兄

大分県

大きく分ける

長崎県

長くとがる/急斜面

宮崎県

天孫降臨/UFO

熊本県

鹿児島県

鹿/桜島ダイコン

沖縄県

 

 

 「都道府県」のキーワード設定の注意点

 キーワードを整理してみましたが、うまくないところが、いくつもあります。「福」という漢字は人気があって、「福島」「福井」「福岡」と3回使われています。これらの中にある「島」は、「島根」「広島」「鹿児島」で使われています。「井」は、他にありません。福井県は「井」のほうの漢字をキーワードとして使うことができそうです。「福岡」の「岡」については、「静岡」「岡山」で使われています。このような、名前そのものからキーワードを設定するという方法では、よく似た文字が使われていることがあって、混乱を呼びます。

 できるだけ他からは独立したイメージを生み出した方が記憶しやすいのです。この考え方からキーワードが設定されているのは、青森県の「リンゴ」や福島県の「イノシシ」でしょうか。まだあまり使っていませんが、宮崎県の「天孫降臨」から連想した「UFO」のイメージは強いものとなるでしょう。

 都道府県名についてのキーワードは、まだまだ工夫が必要です。改良してゆこうと思います。

 「温泉地」の名前のほうも、よく似たものがたくさんあるので、同じようなイメージにならないように、注意深く工夫する必要があります。

 また、すでに、自分の記憶の中で、二つの言葉がつながっているときは、このような「連想の鎖」を考える力が弱ってしまいます。ところどころで、「→有名→」と書いて、ここでの努力を放棄しているところがあります。みなさんにとって「明らか」ではないところは、工夫して、自分なりの「連想の鎖」を生み出してださい。

 私は、ホームページで公開するため、できるだけ一般的なものを考えようとしました。しかし、「記憶のベース」というものは、一人ずつ違うのがあたりまえなのです。もっと個人的な記憶をベースとしたほうが、強い印象になることがあります。そのようなものを思いついたら、どうぞ、それを使ってください。私も、これまで、個人的には、もっと私向きのものを組み上げてきました。数学のサイン・コサインなどの公式も、高校生のとき、あれこれと記憶法を考えたものです。

 「1月〜12月」のキーワード

 もう一つ、ここで考えておきたいことがあります。このあと、「日本のお祭り」について、その内容について理解し、「都道府県名」と「開催時期(およその月で)」を記憶しようと考えています。このとき、問題になるのは、「1月〜12月」のキーワードをどのように決めるかということです。

 各月の自然なシンボルを決められるとよいと考えるかもしれません。しかし、それだと、イメージによる組み合わせが平凡なものとなってしまい、記憶のための「印象」が弱くなってしまいます。「水上スキー」と「馬」から「巨大アメンボ(水馬)」をひらめいたように、これまで一度も考えられたことのないような、新しい組み合わせができると、強い「印象」が生まれます。とはいえ、これまでの自然な論理にあてはまるような「説明」がついて、すんなりと、「記憶のための鎖」がつながることもあります。

 このように迷っているなら、まず、試してみることです。まだ実行していませんが、私は、次のような、月のキーワードを設定しようと思います。ここでは、まず、直観的に1〜12の数字が思い浮かぶこと、次に、よく似たイメージとなって混乱しないことに注意しました。

プラン1(足の数をメインとして)

キーワード

キーワード

1

傘(からかさお化けの足が1本)

7

七曲り/蛇行/ヘビ

2

ティラノサウルス(巨大な後足)

8

タコ(足が8本)あるいはクモ

3

カメラの三脚

9

野球(9人で)のバット

4

マンモス/カバ

10

カニ(手足が10本)

5

ヒトデ/ヒトデ型宇宙人

11

サッカー(11人で)のボール

6

カブトムシ(足が6本)

12

女王(トランプのQ

 これは、少し「足の数」にこだわりすぎたかもしれません。動物が多く選択されていますので、イメージとして、近いものになってしまうかもしれません。

 これとは異なる発想で、べつのキーワードのセットを考えることもできます。次の表は、アルファベットの順で単語を拾い上げていったものです。かなりランダムなイメージが得られます。難点は、数字を思い浮かべにくいこと、英語が苦手だと結びつけにくいことなどです。

プラン2(アルファベットの順で)

キーワード

キーワード

1

A

Ax(斧)

7

G

Ghost(幽霊)

2

B

Bomb(爆弾)

8

H

Hair(髪の毛)

3

C

Cone(コーン)

9

I

Ice(氷)

4

D

Dragon(ドラゴン, 竜)

10

J

Jam(ジャム)

5

E

Eye(目)

11

K

Knife(ナイフ)

6

F

Fire(火)

12

L

Light(光)

 この手法をイロハ…に置き換えてみます。数字については、やはり、イロハニと数えなければなりませんが、思い出せないことはないことでしょう。

プラン3(イロハの順で)

キーワード

キーワード

1

イス/インク

7

トランペット/トラック

2

ロウソク/ロケット

8

チョコレート/ちくわ

3

ハト/ハム

9

リス/リンゴ

4

ニンジン/ニワトリ

10

塗り絵/ヌンチャク

5

ホタル/ホテル

11

ルビー/ルーム

6

ヘリコプター/ヘルメット

12

→オ→オレンジ/音(おと)

 これらのキーワードを使って、このあと、まだまだ多くの知識を詰め込めるようにして行こうと思っています。みなさんも、私のページをあてにするのではなく、参考にするという形で、まったく別の分野の知識にもチャレンジしてください。

ベルーナ

黒月樹人のランダムノート (Random Note by Kinohito KULOTSUKI)
(2010.07.12 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION)

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