RaN239 母UFOが子UFOを産むビデオのトリック
Trick of the video that a mother UFO lays child UFOs

黒月樹人(KULOTSUKI Kinohito @ 9621 ANALYSIS)

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 はじめに

 アメリカ合衆国のマサチューセッツ州で母UFOが子UFOを産むところが数多くビデオに撮影されています。
 ここに写っている母UFOと子UFOを解析してみると、テクスチャーBOONA解析や、エッジキラキラ解析で、明らかな偽物UFOと判定されるものです。
 しかし、このビデオの評判はよいらしく、何十万回もの視聴カウントがでています。ストーリー展開はいかにもうさんくさく、女性の声で「オーマイガー」や「アイドノー」が連呼され、撮影者らしき男性のつぶやき声が、かえって しらじらしく思えるばかりです。
 ただ、このビデオは、ときどきピントが甘くなって、全体的にピンボケ画像になり、やがて、自然にピントが合うという、最近のオートフォーカスビデオの特徴が強く出ています。背景の風景がピンボケ状態になったとき、暗い夜空で浮かぶ母と子のUFOも、やはりピンボケになります。
 このことが、このビデオの評価を強く高める理由のひとつだと考えられます。
 この現象について調べます。

 解析対象

 母UFOが子UFOを産むビデオのシリーズの中で、もっとも注目を浴びているものが、次のサイトにあります。
 UFO Releasing Glowing Orbs Into a Formation in Western Massachusetts (UFO Invasion)
 図1と図2は、母UFOが第二子UFOを産み落としたあと、画面がシャープな状態からピンボケへと変化するところを比較できるように採取したものです。
 図3は、これらの図1と図2から、地表の光と、母子UFOを、それぞれ対応させて切り抜き、整理して構成したものです。

図1 シャープ画面

図2 ピンボケ画面

図3 解析用サンプル(上)シャープ画面(下)ピンボケ画面

 画紋スリット解析についての凡例

 このあとの解析で用いる、ゴブリンクォーク9の画紋スリット解析の、4つの画面についての凡例を示します。

図4 画紋解析のCHモード解析の凡例

 これらの4つの小画面には、まだ名称を付けてありませんが、かんたんにまとめると、次のようになります。
 @ 解析対象画像とスリット窓(赤い水平線のある長方形)
 A スリット窓の拡大画像(白い線はスリット位置)
 B スリット位置の色についての濃淡値グラフ(色のスロープ)
 C 色のスロープにおける画素ごとの変化(色の勾配)

 地表の光についての画紋スリット解析

 図5はシャープな画面における地表の光についての画紋スリット解析です。
 これに対して、図6は、同じところにスリット窓をおいて行った、ピンボケ画面における地表の光についての画紋スリット解析です。

図5 シャープな画面における地表の光についての画紋スリット解析

図6 ピンボケ画面における地表の光についての画紋スリット解析

 図5と図6のスリット断面の濃淡値によるスロープ(下段)を比較すると、「山」のように見えていた「地形」が、こんなにも「浸食」が進んで、まるでただの「丘」のようになっています。これがビデオカメラによるピンボケ現象の様子です。

 子UFOについての画紋スリット解析

 図7はシャープな画面における子UFOについての画紋スリット解析で、図8がピンボケ画面における子UFOについての画紋スリット解析です。

図7 シャープな画面における子UFOについての画紋スリット解析

図8 ピンボケ画面における子UFOについての画紋スリット解析

 シャープなときのスリット断面のスロープに比べ、ピンボケ後のスロープは、ややゆるくなっていますが、「浸食」と呼べるほどの変化ではありません。

 母UFOについての画紋スリット解析

 図9はシャープな画面における母UFOについての画紋スリット解析で、図10がピンボケ画面における母UFOについての画紋スリット解析です。

図9 シャープな画面における母UFOについての画紋スリット解析

図10 ピンボケ画面における母UFOについての画紋スリット解析

 この解析によると、母UFOについては、ピンボケする前も後も、スロット断面での濃淡値スロープは、ほとんど変わっていません。母UFOは膨らんだり縮んだりしていますが、これは、母UFOの「脈動」のようなものとなっており、画像全体のピンボケ化の影響を受けていないことになります。

 まとめ

 母UFOが子UFOを産むビデオにおいては、このビデオ画面がピンボケ状態に変化し、やがてピントが合うという、オートフォーカスのビデオカメラに特有の現象が記録されています。
 このとき、地表の風景にある光がピンボケするのに合わせて、母子UFOも変化することが、このビデオの信頼性を高める要因となっているようです。
 この母子UFOは、地表の風景といっしょに撮影されたものに違いないという印象がともない、このビデオの「うさんくささ」を打ち消してしまいます。
 今回、このような現象について、ゴブリンクォーク9の画紋スリット解析で、スリット位置の濃淡値による、色のスロープを調べるという方法で、詳しく解析しました。
 すると、母子UFOのうち、子UFOはピンボケ時にややピンボケの傾向を見せて、スロープもゆるくなりますが、ほんの気持ちだけのものでした。母UFOにいたっては、膨張するものの、スロープはほとんど変化しておらず、ピンボケ化の影響をほとんど受けていません。
 ワンショットで撮影されているものについて、このように、ピンボケにともなう色のスロープの変化が異なるということは理解できないことです。
 このことから、この母子UFOは別の由来をもつ画像が、背景画像の上に合成されたものと考えられます。
 (Written by KLOTSUKI Kinohito, Feb 17, 2016)

 

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